韓国LG化学株が23日、前週末比で11%急落した。車載電池の供給先である米ゼネラル・モーターズ(GM)が大規模リコール(回収・無償修理)を発表し、費用負担の懸念からLG化学株が大きく売られた格好だ。電気自動車(EV)の原価の3割程度は電池システムが占める。交換に伴う費用負担というEV電池のリスクが露呈した。
GMは20日、車載電池から発火する恐れがあるとして「シボレー・ボルトEV」の約7万3千台をリコールすると発表した。7月には同車種6万8千台のリコールを届け出ており、シボレー・ボルトEVの大部分がリコール対象となった。費用は10億ドル(約1100億円)を見込むという。
LG側は「共同で原因を調査している。結果によって負担比率が決まる」とコメントした。GMとLG化学は2019年に提携を表明し、現在はオハイオ州とテネシー州に合弁で電池工場を建設中だ。リコール費用の負担比率を巡る交渉が難航すれば、両社の長期的な協力関係に影響が出る可能性もある。
(引用ここまで)
LG化学(LG Chem)の株価がすごいことになってまして。

(チャート:Yahooファイナンス)
90万ウォンだった株価が、大きな窓を開けて一気に80万ウォンを切るまでになってます。
その原因が記事にあるGM Boltsのリコール。
それ以前にもヒュンダイ自動車のコナEVが多数の出火事故を起こしており、その原因がLG化学のバッテリーだったことで、7割を負担することになってました。
現代自EVリコール1000億円 電池供給のLG化学が7割負担(日経新聞)
こちらだけで700億円規模の負担。
この際にもLG化学の株価は95万ウォンくらいから80万ウォンを割りこむところまで下落していました。
今回も同様にリコール費用の1100億円のうち、7割ていどを負担させられるのではないかという意向から、同レベルに株価が下落したというわけですね。
いやぁ、よう燃えとるわ(ダブルミーニング)。
アメリカの運輸省に属する高速道路交通安全局(NHTSA)はVoltユーザーに対して「家の近く、屋内に駐車せずに離れた場所に置くように」と勧告しているとのこと。
米幹線道路交通安全局が火災リスクのあるシボレー・ボルトを屋外に駐車するようオーナーに警告(TechCrunch)
夜の間に充電しないように、とも勧告されているとのこと。監視下にない場合は充電するなってことか。
……あんまり聞いたことがない措置ですね。
このリコール、ボルトの2019年型までという話だったのですが最近になって最新型でも同様の火災が起きる危険性が高いとしてすべてがリコール対象になっています。
懐かしのGalaxy Note7を思い起こさせますね。
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