相互RSS募集中です

カテゴリ:KF-X事業の記事一覧

韓国の防衛装備展示会で「KF-21艦載型、KF-21N」の模型が展示される……中型空母、KF-21ネイビーの夢はまだ潰えていない?

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(91)
あれ、空母は…? 韓国最新戦闘機の空母搭載モデル「KF-21N」全容明らかに 現地でメーカーを直撃(乗りものニュース)
 2022年9月21日より韓国の首都ソウルで、韓国防衛企業が一堂に会した安全保障関連の展示会「DXコリア」が開催されています。その出展者のひとつ、韓国の防衛企業「KAI(韓国航空宇宙産業)」が、国産戦闘機KF-21「ポラメ」の艦載機型、すなわち空母搭載型の模型を世界で初めて展示、その全容が明らかになりました。

 ブースに展示されていた艦載機型の模型は「KF-21N」と呼称されており、模型の細部を見ると艦載機らしい特徴が随所に見受けられました。まず、主翼の端が折り畳み式になっている点、これは艦載機が空母内での駐機スペースを少なくするための定番の機構といえます。

 ほかにも着艦に耐えられるよう着陸脚は太くなっており、機首下の前脚は2輪式で空母のカタパルト発艦に使うローンチバー(カタパルトと機体を接続する棒状の器具)も付いていました。また、機体下部の後方には、艦載機が着艦するときに使うアレスティングフックが付いているのも確認できました。 (中略)

KF-21Nに未知数の部分が多いのは、その大前提となる韓国の空母建造計画自体に不確定な要素が多いためです。もともとは独島級揚陸艦の後継艦を建造するための計画としてスタートしましたが、その後にF-35Bが運用可能な軽空母に拡大され、現在のCVX(将来空母建造)という計画名になると、カタパルト無しでも固定翼機を発艦させられるスキージャンプ装備の中型空母のコンセプト模型まで公開されるようになりました。

一方で、2022年5月に政権が交代し、尹錫悦大統領がトップになると予算が大幅に縮小され、一転して建造計画自体が不確実なものとなっています。
(引用ここまで)


 おっと、韓国のDXコリアでKF-21Nの模型が飾られていたとの話。
 KF-21の艦載型として想定されているもので、主翼の折りたたみ、ランディングギアの強大化、アレスティングフックの追加などがあったそうです。
 これまで構想だけだったKF-Xネイビーが、KF-21Nとしてあるていどの形を取って見せたのははじめてのことじゃないですかね。

 楽韓Webでの希望の星、KF-Xネイビーは軽空母導入によって潰えたかのように見えました。
 一時期は軍の公聴会的なもので専門家が「KF-Xネイビーを艦載機にすることも検討事項」と述べるほどだったのですが。

 KF-21Nを導入するには最低でも4万トン級でカタパルト搭載が条件。
 カタパルトなしの軽空母導入がムン・ジェイン政権で決定されてしまったために、その夢は潰えたのでした。


 ですが、ユン政権によって軽空母計画がお取り潰しになったことで、逆にKF-21ネイビーには目があるようになった可能性が出てきました。
 軽空母計画を潰した上でまだ空母を云々するのであれば中型空母以上にランクアップするしかない。であれば……というだいぶ細い道ではありますが。

 KF-21を開発しているKAIがこうしてあるていどの希望を持ってKF-21Nのモデルを展示しているということからも、なにかの拍子で計画が転がりはじめないともかぎりません。
 ま、難しいでしょうけどね。
 ユン政権はその政策方針として、「現実的な方向性」を掲げています。
 ムン・ジェインのような夢想家ではないのは間違いないところ。
 なんかの間違いで中型空母計画はじめてくれんかなー。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→

韓国メディア「インドネシアの大統領が訪韓してKF-21の分担金未払い問題も解決だ」……去年の11月にもそんなこと言ってなかったっけ?

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(50)
インドネシア大統領今週訪韓… KF-21「未納分担金」を議論するか(ニュース1・朝鮮語)
ユンソクヨル大統領とジョコ・ウィドド、インドネシア大統領が今週の首脳会談の議題に韓国型戦闘機KF-21「ポラメ」(インドネシア名IF-X)事業に対するインドネシア側の未納分担金問題が含まれるものと見られており、注目されている。 (中略)

共同開発国であるインドネシア側の分担金延滞は依然として「宿題」として残っている状況だ。
防衛事業庁によると、2015年に始まったKF-21開発事業には、2028年までに合計8兆8000億ウォンが投入される。段階別では2015~26年体系開発に8兆1000億ウォン、2026~28年追加武装試験には7000億ウォンがそれぞれかかる。

事業財源は韓国で80%(政府60%・企業20%)、そしてインドネシア政府が20%をそれぞれ分担して用意することになっている。これにより、インドネシア側が分担すべきKF-21事業費用は1兆6000億ウォンに達するが、インドネシア側は自国の経済難と予算不足を理由に2017年下半期から分担金の納付を中止した。

現在インドネシア側が延滞中のKF-21事業分担金は8000億ウォン台に達することが知られている。これに対して防衛事業庁関係者は「インドネシア側の分担金未納が続いて契約書を改訂しなければならない状況になった」と説明した。

防衛庁関係者は「インドネシア国防部・財務部など高位級の人事の日程が合わずインドネシア側の修正案の提示が遅れているが、契約書を修正しようとする意志は明らかにある」と話した。 (中略)

また、政府はインドネシア側が最後まで分担金を未納すれば当初の契約によるKF-21試作機の提供もしないという計画だ。
(引用ここまで)


 インドネシアのジョコ・ウィドド大統領が訪韓し、ユン・ソンニョル大統領との首脳会談が来週に予定されています。
 で、初飛行を成功させたKF-21の分担金についても話し合われるのではないか、との話。
 韓国側は「試験飛行も成功させたのでインドネシア側も乗り気だ」という話をしているのですが。

 去年の11月に最終合意をして、3割を現物支給することに決定した……というニュースがあってから8ヶ月ほどですが。
 この時も韓国側は「ようやくインドネシアがやる気になってくれた」なんてコメントしてましたが。
 現物はおろか、1ウォン、1ルピアすらも支払われていないのが実情。
 それ以前に「現物支払いがなにによって行われるのか」すら決まっていないっていうね。


 ちなみにこのインドネシアとの契約は製造企業のKAIとの間で交わされたものとなっておりまして。
 支払遅延時にインドネシア側へのペナルティはゼロ。完全になにもなし。
 2回に渡って遅延があった場合には韓国側から契約を破棄できる、という条項があるだけのものとなっています。
 そりゃまあ、インドネシアも支払いを遅らせられるだけ遅らせるよねっていう。

 で、2月にはフランスからラファールを購入することで同意。
 なめられきってますね。
 同時期にアメリカ政府はF-15EXの輸出許可を出しましたが、まあこれは実際に導入するかどうかは微妙。
 インドネシアの地元紙には「導入する予定」みたいな記事が多数出てるのですけどね。

 ま、両天秤にかけて少しでも有利な条件を出させようというのはインドネシアの常套手段なので。
 KF-21とF-15EXでもやるのでしょう。
 あとラファールの追加導入とかでもやると思います。
 というか、2026年になってようやく制式化、そこでもまだ中距離空対空ミサイルしか撃てない機体であるKF-21(IF-X)が本当にインドネシアにとって必要なのか……ということでもあるのですけどね。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちら!→

韓国メディア「高い開発費を払ってまで国産戦闘機を製造する理由はこれだ!」とKF-21の初飛行に大喜び

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(87)
タグ: KF-X KF-21 軍事
韓国型戦闘機KF21、「アウディの価格で国産大衆車」と言われても必要な理由(ハンギョレ)
 しかも、KF-21は100%国内開発戦闘機ではない。KF-21全体の価格の15%ほどを占めるエンジンは、米国に本社を置くゼネラルエレクトリック(GE)の製品だ。KF-21の試作機の国産化率(部品基準)は65%だ。厳密に言えば、KF-21は「国内独自開発戦闘機」ではなく「国内主導開発戦闘機」だ。

 コストパフォーマンスが低く、作るのに時間もかかり、国産化率も期待より高くないのに、なぜあえて国産戦闘機を開発しようとするのか。戦闘機独自のプラットフォームを確保することが重要であるからだ。米国から購入した戦闘機は、故障したとき主要部品を自由に修理できず、米国の許可を受けなければならない。

 独自のプラットフォームの重要性を語る時、2011年の「タイガーアイ」事件がよく登場する。 (中略)

 当時米国は、表向きではタイガーアイの封印無断毀損を問題視したが、実は韓国がタイガーアイを分解した目的が当時開発中の韓国型戦闘機に適用する技術を流出させるためではないかと疑っていた。韓国が1970~80年代に米国産兵器を分解した後、そのまま真似て逆設計したように、今回もそうしたのではないかという疑いだった。タイガーアイの封印毀損問題は「兵器は売っても技術は売らない」という米国の兵器輸出原則によるものだ。 (中略)

 このような問題は、戦闘機を国内で開発し、独自のプラットフォームを確保すれば解決される。
(引用ここまで)


 XF-3やテンペスト、FCASなど戦闘機の新規開発では第6世代が中心となり、販売ではF-35がアホほど売れていて今度はチェコが購入を考えているとのニュースがありました。
 そんな中、なぜ韓国は限定的なRCS軽減能力しかないKF-21を設計製造するのか、といった記事。
 あと初回の試験飛行でなぜ時速400kmしか出さなかったのかとかが前編で書かれてますので妙味があればそちらも。上のリンク先は後編です。

 まあ、すごく簡単にいえばいまからでも追いつくためであれば4.5世代機から履修しなければどうにもならない。
 これまでT-50を作ることはできても、それ以上のことはできなかったという状況下で「アメリカ製の戦闘機をひたすら購入する」ことに耐えられなかったのです。
 特に左派が。
 金大中、ノ・ムヒョン、ムン・ジェインといった左派政権になる度に防衛費の伸びは高くなり、アメリカとの連携を優先するよりも「自主国防」を標榜するようになるという傾向があるのですね。
 で、その「自主国防」の結実した形がKF-21なのです。


 アメリカからの束縛から自由になりたい、という方向性がまずあり。
 そこにアメリカからのメンテナンス、供与品が高いという不満が重なり。
 じゃあ、独自開発しようという考えに至ったのです。
 こういう部分だからこそ左派紙のハンギョレが嬉々として報じている、というわけでもあります。

 まあ、部品ベースでの国産化比率は65%。
 もっとも高いパーツであるエンジンもアメリカ製ではありますが。
 それでもまあ作れないよりはだいぶマシ。
 「故障した時も自分たちの判断で部品交換ができたり、新しい武装を搭載することも自由にできる」とのことですが。

 その代償として強力なアメリカ製のミサイルの供与を拒否されたりもしているわけで。
 あとAESAレーダーはイスラエル企業との共同開発とのことですが、故障時にその企業の許可なしに交換したりできるんでしょうかね?

 もうひとつ、「F-35を必要としないくらいの国にはセールスチャンスがある」という外貨獲得目的もあるようですが。
 ロシアショックが世界を覆っている中、どれだけのニッチ市場があるのでしょうかね。
 前述したチェコやタイすらもF-35の導入を考慮している状況下ですからね。
 というか、まずインドネシアから開発分担金を支払ってもらうのが先かな。

 初飛行を報じる動画ニュースに「機種からインドネシア国旗を消せ」というコメントがついていたのですが。
 実質的な輸出の足がかりとなるインドネシアとの共同開発を、あれほど分担金支払いが遅延していてもやめられないのは「まず実績を積みたい」という考えがあるからなのでしょう。
 というか、T-50の輸出先とバッティングすらしそうですけどね。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちら!→

「韓国独自の戦闘機」KF-21が初の試験飛行、30分の空の旅を楽しんだ模様

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(88)
タグ: KF-21 KF-X 軍事 T-50
韓国製戦闘機「KF-21」が初めて飛び立った…「順調に飛行」(中央日報)
韓国国産超音速戦闘機のKF-21が19日に初めての飛行試験に向け滑走路を蹴り青空に飛び立った。

KF-21は離陸後30~40分間飛行し基本的な機体性能などを確認する。

この日の初めての飛行では超音速までスピードを出さず軽飛行機のスピードである時速400キロメートル(200ノット)程度で飛行するという。

正常に飛行を終えれば30~40分後に滑走路に着陸する予定だ。操縦士はこれを通じて航空機の安全性などを点検することになる。
(引用ここまで)


 「韓国独自技術で設計製造された」ポラメ・KF-21の試作機が試験飛行を行いました。
 まずはその映像でも見てもらいましょうかね。



 ランディングギアを出したまま飛行しているのは万が一の事故に備えてすぐに着陸できるように。
 「ランディングギアが出ない」という不具合がないようにする、試験飛行でのお約束です。
 試験飛行ですから、どんな不具合が出るかも分からないので対応できる部分は最初から対応しておこうしているのですね。

 ランディングギアは空気抵抗の大きなパーツなので、今日は時速400kmていどの低速飛行。
 かつ30分ていどの慣らし運転。
 ぱっと見は普通に飛行しているように見えます。
 あと胴体のへこんでいる部分にミサイル搭載している感じがするな。おそらくは同重量のダミーと思われます。
 この半埋没式のウェポンベイもどき、なんか空力的かRCS的に効果あるのかなぁ……。

 あと聯合ニュースの映像も真ん中あたりににCGぶっこんでんの意味が分からないですけどね。
 まあ、予想通りに飛びはしました。
 これから6機試作機を製造し、うち5機で8000時間だったかの試験飛行を行って制式化するのだそうです(1機はインドネシアに譲渡予定)。
 要素的にこれといって冒険している部分もないように見えるので、それなりに飛ぶことは飛ぶでしょう。
 武装を搭載して戦力化できるかどうか、という部分にハードルはあると思いますが。


 さて、その一方で「韓国独自技術で製造されたそこそこ売れている超音速訓練機」ことT-50(T/A-50、F/A-50)ですが、またインドネシアで事故を起こしてパイロットが亡くなっています。

「インドネシアで韓国製空軍訓練機が墜落、1人死亡」(中央日報)

 変な話ですが、T-50系統が事故を起こすと、確実にパイロットが亡くなるというジンクスがありまして。
 これまで墜落事故を起こすとすべてパイロットが亡くなっているのですね。今回で4件目。
 脱出装置にはマーティンベイカー社の射出座席が使われていて、かつ使用された形跡もあるのにダメだったなんてこともあるので。
 訓練機だから、という部分はあるかもしれませんが。

 もちろん、墜落事故を起こせばパイロットが亡くなる可能性は低いわけがないのですが。
 なんとなく不思議な感じがしますね。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちら!→

「韓国独自の戦闘機」KF-21が地上走行試験を開始、メディアからは「F-35にも対抗できる」と賞賛されているそうですよ

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(88)
タグ: KF-X KF-21 F-35A
初飛行間近か 韓国初の国産戦闘機KF-21「ポラメ」タキシングテストを開始(乗りものニュース)
 韓国防衛事業庁は2022年7月8日(金)、KAI(韓国航空宇宙産業)で開発中の国産戦闘機KF-21「ポラメ」について、試作初号機のタキシングテストを実施したと発表しました

 実施日は7月6日で、場所は韓国南部の泗川(サチョン)市にある泗川空港だそう。ここにはKAIの本社と工場があり、空港は韓国空軍の教育飛行部隊も使用する軍民共用の飛行場になっています。
(引用ここまで)


 KF-21 ポラメの試作初号機がタキシングテストを開始。
 搭載エンジンで滑走するテストのことで、初飛行への段階を踏むものですね。

 前から楽韓Webでは「飛ぶことは飛ぶ。間違いなく飛ぶ」という話をしています。
 そもそもエンジンはGE製のF414。
 イスラエル、イタリア等々の企業も協力している。

 まあ……普通に飛ぶでしょ。
 事故があったとしても試作機なのだからそれは当たり前。そうした問題を洗い出すために試作機を作るわけですしね。
 問題は飛ばしてどうするのか、って話で。


 F-35Aが1機8000万ドルを切ったとの報道があったのは去年でした。
 カナダもドイツもフィンランドもこぞってF-35Aを買っている。
 さすがにここからの値下げは厳しいという話も出ているようですが。

 それにしたってアホほど安い。維持費もかなり下がっていて、他の候補機のどれよりも機体価格、維持費用を合わせた全体価格は低いと判断され導入が続いています。
 まあ、あとロシアに対抗できるステルス機で入手できるのF-35だけですしね。

 確かにF-35が導入できない国にとっては選択肢のひとつになるのかもしれませんが。
 「開発パートナー」であるはずのインドネシアはいまだに開発分担金を支払っていない状況、かつ次期主力戦闘機としてラファールの導入を発表済み

 それでも韓国メディアからは「KF-21はF-35Aに対抗できるのだ」って記事が出ていたりもするのですが……。

「米F-35止まれ」…韓国産戦闘機KF-21、世界に羽ばたく(韓国日報・朝鮮語)

 「KF-21はF-35Aよりも価格競争力に優れていて、無限の潜在力がある」なんだそうですよ。
 「本気でやればできる」って30年言い続けている人みたいになってますね。

 ちなみにこの記事で「顧客のひとり」とされているタイはF-35の導入を熱望しています。
 それにしても「F-35、止まれ」かぁ。
 いやぁ……止まってくれるといいですね。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちら!→

韓国政府「インドネシアは韓国との戦闘機分担金支払いについて同意した」→嘘でした……ついでにインドネシアはF-15EXの導入に色気も

 インドネシアによるKF-21の「共同開発」についてちょっと面白かった記事をふたつほどご紹介します。
 まずひとつめはインドネシアが分担金について「30%を現物払いとする」として支払うことを認めたものの……というニュース。

「KF-21」戦闘機5年間分担金を1回だけ支払ったインドネシア、パイロット・技術陣39人派遣(東亞日報・朝鮮語)
韓国軍の最初の国産戦闘機「KF-21ボラメ」の共同開発国であるインドネシアが5年間分担金納付を遅らせながらも、自国操縦士および技術陣39人を韓国に派遣したことが確認された。当初、政府は2017年下半期以降、インニーの分担金の納付が行われないため、昨年11月の実務協議を経て、今年3月までに費用分担契約書を修正することで未納問題が解決されたと述べたことがある。だが結局履行されなかった。こうした中、インドネシアがパイロットを韓国に派遣すると分担金は受けられないまま国産戦闘機技術だけ流出できるのではないかという懸念が出ている。 (中略)

両側は昨年11月、インドネシアの全体分担金規模はそのまま維持するが、分担金の30%ほどをパーム油など現物で支給することに合意したが、延滞金をはじめとする分担金支給方法と時期などは定めなかった。 (中略)

現在エンジンや走行など地上試験を進行中のKF-21は今年7月から飛行試験に突入する。政府は今後4年間で2200余回のソティ(出撃回数)試験を経た後、2026年にKF-21開発を完了する方針だ。
(引用ここまで)


 KF-21のインドネシアとの契約について、去年の11月に韓国政府は「分担割合は変えないが30%までは現物支払いを認める」としていました。
 なにしろその時点で4年以上分担金支払いをしていなかったという状態でして。
 現物支払いの手段は天然ガスか原油、パーム油等になるのではないか、とされてましたね。
 当時、ムン・ジェイン政権は「これでインドネシアの分担金問題にかたがついた」と自信満々に語っていたものでした。

 その3ヶ月後にインドネシアはフランスとラファールを42機導入することで同意。
 で、さらに半年ちょっと経過した今日になっても分担金支払いはされていませんよ、というオチ。
 さらに分担金支払いはしていないのだけども、パイロットと技術者を送り込んできたっていう。
 さすがインドネシア。


 まあ、そもそもインドネシアの契約は開発主体のKAIとであって、韓国政府との契約ではなかったのですよ。
 おまけに支払いを延滞してもなんの違約金も取れないという契約だったっていうね。

 でもって、そのインドネシアですが今度はアメリカとF-15EXの導入について協議しているとのこと。

インドネシア、ラファルイヤーF-15EX導入拍車… KF-21 延滞金は?(聯合ニュース・朝鮮語)
24日、日刊コンパスなど現地メディアによると、ファジャール・プラセティオインドネシア空軍参謀総長は今月19日、米国バージニア州アーリントンの国防部(ペンタゴン)を訪問し、チャールズ・Q・ブラウンジュニア米空軍参謀総長とF-15EX購入などを議論した。

アンディカ・ペルカサ統合軍司令官はF-15EX購買推進と関連して「インドネシア空軍が追加で戦闘機を持ち込む必要性があることを確信する」と前日明らかにした。

アンディカ統合軍司令官は、米国がインドネシア空軍の必要性に合わせてF - 15EX戦闘機を改造した「F-15IDN」を提案した。 今年2月10日、米国財務省はF-15戦闘機36機とエンジン、通信装備など139億ドル(約16兆6千億ウォン)規模の対インドネシア武器販売案を承認した。 これに対して防衛専門家はインドネシアがF-35ではなく旧型F-15を持ち込むことに契約するならば、これは米国側が技術移転など相当なインセンティブを提示したためと推測した。 (中略)

インドネシアのこのような状況下で韓国、防衛事業庁と韓国航空宇宙産業(KAI)は「2026年に完了する韓国とKF-21共同開発事業と戦闘機完成品購買推進は別個」と話すが、やきもきとした状況だ。
(引用ここまで)

 今年の2月、ラファールの契約と同時期にF-15EX(F-15ID、F-15IDNとも)の販売承認を国務省が出しています。
 インドネシアは西側の装備を揃えようとしていることもあって、かねてからF-15EXの導入にも意欲的でした。

 KF-21の開発には全然お金を出すことなく、ラファール、F-15EXと両天秤にかけて有用なものを導入しようということなのでしょう。
 そんな中、ラファールは正式契約を行いました。
 あとはKF-21とF-15EXを両天秤にかけている、といったわけですが。
 ダシになるのはどちらでしょうかね。
 ボーイングにT-7A以外のお仕事が入るとよいですが(いやマジで……)。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

インドネシアが戦闘機ラファールの導入で正式契約……KF-21を共同開発する韓国からは「インドネシアなんていらないだろ」との声も……

「インドネシア、ラファール戦闘機購入合意」… KF-21共同開発は引き続き推進(聯合ニュース・朝鮮語)
Indonesia purchases the Rafale(ダッソー・英語)
韓国型戦闘機( KF-21 )共同開発国であるインドネシアがフランス産ラパール戦闘機6大購入に合意したとインドネシアメディアが10日報道した。

CNBCインドネシアはフランスのメディア、ラ・トリビューンを引用し、インドネシア国防部がフランス・ダッソー社のラファール戦闘機6機を購入することに合意したと伝えた。 (中略)

インドネシア軍当局はラファール戦闘機36機、F-15EX 15機、レーダーGCI4、空中早期警報制御機、給油機、C-130J(スーパーハーキュリース輸送機)、中古の長距離無人機(MALE UAV)などを段階的に導入する計画だ。 。

これに関連して、かつてインドネシアがラファール戦闘機を購入することにしてKF-21事業から離脱するのではないかという懸念が提起されたが、昨年11月には韓国とインドネシア両国国防部が分担金再交渉を妥結し、不確実性が解消された状態だ。 (中略)

インドネシアは、KF-21の共同開発条件で来る2026年まで、全体事業費の20%に相当する約1兆6千億ウォンを分担金として納付しなければならない。

しかし、2016年の事業開始以来、2272億ウォンだけ納付した状態で、昨年時点での分担金延滞額は8千億ウォンだ。
(引用ここまで)

フランス軍大臣、フロランス・パルリ、インドネシア国防相、プラボウォ・スビアント、ダッソー航空の会長兼最高経営責任者、エリック・トラッパー、インドネシア国防省防衛施設庁長官のユスフ・ジャウハリ空軍副元帥は、本日ジャカルタで開催された式典で、インドネシアによる最新世代のラファレ航空機42機の買収契約に署名した。
(引用ここまで)


 前々から話のあったインドネシアがフランス製戦闘機、ラファールの導入が本決まりになりました。
 まず最初に6機。
 その後、36機が追加されるとの契約の模様。

 ダッソーのプレスリリースを見ると、どうも多少の技術移転があるのではないかな……という感じ。
   ただ、インドとの契約も「126機導入。技術移転込み、インド国内での生産も」というものだったはずなのですが、最終的には36機の導入に留まっています。すべてフランスでの生産。

 ついでアメリカ国務省からもF-15EXをF-15IDとして販売承認を出しています。




 ただし、これはあくまでも販売承認であって契約があったというわけではないことに注意。
 でもまあ、F-15EXはミサイルキャリアとしては優秀なのは間違いないところ。
 既報のようにロシアのSu-35はアメリカからの圧力でキャンセル。
 現状、かなり古めのF-16A/B/C/Dを合わせて33機が最新戦闘機だったのですが、ようやく更新されることになったというわけですね。


 韓国国防部(省に相当)はあくまでも「インドネシアによる他国の戦闘機導入はKF-21が完成する2026年までに戦力を充当するもの」という立場なのですが。
 まあ、完成もしていなければ試作機が飛んでもいない(地上試験はしている)戦闘機と、ばりばりに現役でシリア爆撃も行っているラファール、どちらを取るのかという話でもあります。

 それも42機。インドネシアの国力としてはかなりがんばってるほう。
 さらにF-15EXが最大で36機ともなれば、あきらかにKF-21は必要ありません。
 4.5世代機としては充分に強力で、かつ機数も78機。
 少なくとも対中戦略の要にはできるレベルですし、仮想敵国であるオーストラリアが導入しつつあるF-35A 72機にも対抗できる数(実際に対抗できるかどうかは別の話)。

 KF-21の開発は傍流として、インドネシアはこのまま開発に参加するのかもしれませんが。
 どちらにせよ契約としては「インドネシアは分担金を支払わなくてもなんら罰則はなし」(韓国側から契約を破棄することは可能)なので、本当にぎりぎりになるまで払わないでしょうね。
 物納の割合を増やすか、分担金を下げるかの交渉かなー。

 記事のコメントには韓国人から「インドネシアなんて共同開発国から削除しろ」だの「我が国だけで導入すればいい」みたいな勇ましいものが掲載されていますが。
 まあ、それができるんだったら最初から共同開発とか言い出してないんだよな……。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

インドネシア、ついにフランスとラファール導入で契約か……韓国とのKF-21の契約の行方は?

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(36)
Indonesia awaits ‘contract activation' for Rafale multirole fighters(JANES・英語)
The Indonesian Ministry of Defense (MoD) has moved ahead with a plan to procure Rafale multirole fighter aircraft from Dassault Aviation.

In his response to questions at the MoD's annual leaders' rally for 2022 on 20 January, Indonesian Minister of Defense Prabowo Subianto told reporters that negotiations for the programme have been completed, and that the “contract” is now “awaiting activation”. He did not provide further details.

However, in response to queries, Janes was informed on 25 January by a source close to the Indonesian MoD that a preamble contract worth EUR5.8 billion (USD6.56 billion) was signed with Dassault Aviation on 7 June 2021.

The contract, which stipulates a delivery of 36 airframes to the Indonesian Air Force, is not yet active given the lack of clarity over funding. Janes also understands that Indonesia is in the process of seeking a foreign lender to fund this programme.
(引用ここまで)


 インドネシアがフランスからラファールを36機導入することが決定したとのJANESの報道がありました。
 JANESは防衛関連でかなり信頼の置けるソースですので、少なくとも契約発表寸前の状況であるというのは間違いないでしょう。
 資金調達に不安があるとのことではありますが。
 インドネシアはロシア製のSu-35の契約にも興味を示していたのですが、西側装備が増えてきたことからアメリカの制裁を恐れて導入を避けたと去年の12月に報道されています。

 一方でインドネシアは韓国とのKF-21の共同開発で開発分担金を支払ってきませんでした。そりゃもう延々と支払いを拒絶してきたのですよ。
 ただ、去年になって一部(分担金の3割)を物納することで合意し、技術移転と48機(と試作機6機中の1機)のKF-21を導入するとしています。
 とはいえ、KF-21の戦力化は最速で2026年。
 戦闘機開発が予定通りに進むことはほぼありませんので、その近辺で入手できるとはインドネシア側も考えていないでしょう。

 その間にも中国の脅威は現実化していますし。
 競合国であるオーストラリアは72機ものF-35Aを導入予定。AUKUSにも参加して原潜導入を決定している。
 インドネシアもF-35に興味を示しているという話は何度か出ているのですが。
 同盟国でも開発参加国でもないインドネシアに売るかは微妙なところ。


 「地域大国」を自認しているインドネシアは、現状の航空装備に不満でしかたないのですね。
 そこそこ使い物になるものはF-16A/B/C/D(A/Bが10機、C/Dが23機)、Su-27が5機、Su-30が11機。
 あとCOIN(軽攻撃)機としてイギリスのHawk200が23機、練習機兼軽攻撃機で韓国のT-50Iが14機(+6機追加予定)。
 まあ、とてつもない貧弱さ……ではないにしても「強力な空軍」からはほど遠いのも事実。

 というわけでインドネシアは「いま入手できる西側製でかつ強力な戦闘機」を求めていたわけですよ。
 ここ何年かラファールの導入は噂に上がっては消えるみたいなことを繰り返していたのですが。
 どうやら本格的な契約が迫りつつある、との話です。

 ただまあ、フランスが狸だとしたらインドネシアも狐なので。
 化かし合いを延々と繰り広げるのでしょうけども。
 仮にラファールの導入がうまく行くのであれば、KF-21はやっぱりキャンセルなんてことも充分にあり得ますね。
 KF-21は最初のバージョンでは対地攻撃ができないことが判明していますから。
 フランスはラファール導入に伴って技術移転も……としています。
 まあ、本当にするかどうかはともかく。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→