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カテゴリ:KF-X事業の記事一覧

韓国メディア「インドネシアの大統領は就任前に日本、中国を歴訪したのに韓国にこなかった」「KF-21の技術情報を盗ませようとしたくせに!」……韓国だって同じようなことしているんだから仲良くしなよ

KF-21戦闘機資料流出、インニ技術陣に検察送致(東亞日報・朝鮮語)
警察が国産超音速戦闘機KF21関連資料を流出した疑いが持たれているインドネシア技術陣を先週検察に送致したことが確認された。 防衛事業庁と国家情報院など政府合同調査団から警察が3月に該当事件を受け取り、捜査に着手してから9ヵ月ぶりのことだ。 自国民に対する捜査が長期化し、これまでインドネシア側は様々なチャンネルを通じて不満を示してきたという。 (中略)

1月、慶尚南道泗川の韓国航空宇宙産業(KAI)本社に派遣されたインドネシア研究員は、KF21関連資料が含まれた未認可移動式保存装置(USB)を所持したまま退勤して摘発された。 ただし政府消息筋は「捜査過程で軍事機密など敏感資料流出は把握されていないと理解している」と伝えた。

アセアン(ASEAN・東南アジア諸国連合)でK-防衛産業輸出の核心国家であるインニはこの間、自国民に対する捜査が進行される過程で色々なチャンネルを通じて不快感を表わしてきたという。 特に、国防長官を務めたプラボウォ・スビアント大統領は、10月の就任前の歴訪当時、日本や中国などを訪問しながらも、韓国を訪問しなかった。 政府内外では2011年国家情報院の「インドネシア特使団ホテル潜入事件」当時、インドネシア側が該当事件に対して問題提起をしなかった前例などを考慮し、韓国政府の捜査長期化に不快感を表わしていると見ている。 政府消息筋は「当時、インニ側はこの事件以後も国産高等訓練機(T-50)を購入した」と伝えた。
(引用ここまで)


 去年4月、インドネシアの大統領当選者(当時)であったプラボウォ・スビアント氏が日本、中国などを歴訪しました。
 日本では岸田首相を表敬訪問しています。

インドネシア次期大統領、岸田首相を表敬(JETRO)

 大統領就任後は石破首相のインドネシア訪問を出迎えて日本から警備艇供与を受け、2+2の開催などを決めています。

石破首相、インドネシア大統領と会談 警備艇の供与など安保連携強化(朝日新聞)

 そのインドネシア、人口約2億8000万の大国……ではあるのですが。
 コロナ禍でうまく立ち回ることができずに中間層が消滅しつつある、とされています。
 それをフォローするためにプラボウォ政権は中国にすり寄るのでは、との予測もされていますね。
 BRICs加盟はその一端になるだろうとも。


 その一方で国防にはラファール42機とF-15EX(F-15ID)を36機導入することを決めています。
 そんなこんなで自由主義陣営にもいい顔をしつつ、中国にもおもねるといった外交方針となっているわけですが。
 ん、どこかで聞いたことがあるような外交方針ですか?

 その状況にいらいらしているのが韓国だったりします。
 「就任前に中国、日本を歴訪したのに韓国には来なかった」のだそうで。
 自分の価値を過大に見積もっている同士、仲が悪いんですかね。

 上記のラファールとF-15IDの導入を主導したのが国防相であったころのプラボウォ氏だったともされています。
 要するに「KF-21の共同開発国なのに分担金を支払わなかった」、かつ「1兆ウォンのディスカウントを要求してきた」状況を作り上げた人物が大統領になったわけですね。

 インドネシアから派遣されてきた研究員が技術資料の入ったUSBメモリを持ち出そうとしたことについて、韓国側は貸しができたと考えているようですが。

インドネシア人、韓国の独自戦闘機であるKF-21の技術資料を持ち出そうとして摘発……でも、韓国もインドネシアに対して同じことやっているよね?(楽韓Web過去エントリ)

 この過去エントリでも指摘しているように韓国も国情院(旧KCIA、韓国の諜報機関)がインドネシア側をスパイしようとして現場を取り押さえられたなんてことがあります。
 同じ穴の狢なのだから仲良くすればいいものを。

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韓国メディア「アメリカからKF-21への技術移転が拒絶された4大技術を国産化した。今度はIRSTだ!」……どうも伊レオナルド社のオリジナルっぽくない?

「米国が技術を与えなかったがあきらめない」…KF-21 核心装備 国産化七転び八起きのストーリー(毎日経済・朝鮮語)
KF-21の開発過程で重要な成果として、国内での独自開発に成功した航空電子装備が欠かせない。 航空電子装備には戦闘機の頭脳に当たる任務コンピューター、目の役割をする能動型電子走査式位相配列(AESA)レーダー、赤外線探索追跡装備(IRST)が含まれる。

毎日経済が13日に訪問したハンファシステム研究所(盆唐所在ソヒョン事業場)は航空電子装備開発の核心拠点だ。 京畿道龍仁で開発中のAESAレーダーを除いて、残りの航空電子装備の大部分がここで開発される。 IRSTは戦闘機に欠かせない航空電子装備で、赤外線を探索して追跡する装備だ。 (中略)IRSTはKF21量産の第2段階であるブロック2(空対地作戦可能)から正式運用される。

IRSTは、米国が技術移転を拒否した後、イタリアの防衛産業業者であるレオナルドと技術協力契約を締結して開発された。 だが、契約締結以後にも技術をどの程度移転するか「駆け引き」が続いた。 電子光学体系1チームのイ·ジェイク首席研究員は「契約書に技術開発を『支援する』と出ているが、両側の解釈が違った」とし「質問をすればきっぱりと話さずに防御的な態度を見せる時が多かった」と話した。 彼は「夕食の席を用意して執拗に聞いて聞いた内容は直ちに研究室に戻り適用してデータを得たりもした」と話した。

航空電子装備は実物を開発することも難しいが、KF21戦闘機と連動させるシステム作業、すなわち体系統合の際にさらに高難度の技術を必要とする。 (中略)

IRSTの国産化はまだ「半分の成功」と言える。 赤外線センサーのドーム(Dome)は、レオナルドが直接製作してKF21に搭載した。 ハンファシステムはIRST信号処理部の国産化に成功した。 半分にも満たない国産化だったが、研究人材には貴重な経験として残った。
(引用ここまで)


 KF-21は「アメリカに技術移転を拒絶された」ところから開発がはじまったともいえます。
 技術移転を拒絶……というか、そもそもアメリカ側にAESAレーダー、IRST、EO TGP、RFジャマー(電磁波妨害装備)といった装備の技術移転をするつもりは端からなかったのですが。

アメリカは韓国とF-35の高額契約をしたのに技術移転を拒絶した! → 嘘でした(楽韓Web過去エントリ)

 当時、韓国側は「F-35を買うのでKF-X開発時に技術移転な」と一方的に決めつけて韓国政府にそのように報告をし、開発開始をもぎとったのですよ。
 で、あとになって当然のように「そんな話はしていない」ってアメリカから言われて「またアメリカに後頭部を殴られた!」って大騒ぎになったものです。

韓国次期戦闘機事業KF-Xがアメリカからの技術移転拒否で暗礁に乗り上げる……既定路線ですよね?(楽韓Web過去エントリ)

 そもそもステルス技術の移転も要望していたのですね。
 んで、「ステルス技術を移転させないなら、F-35の購入を再考しなければならない」とか言い出して、ロッキードマーチンから苦笑されて終わったなんてこともありました。


 普通に考えれば戦闘機製造でライバルになるかもしれない相手に技術移転なんかするわけないって話ではありますが。
 AESAレーダーは国産化したと言い張っていますが、イスラエル企業からの協力があったのではないかとされています。
 ま、そのあたりの詳細を明かさない契約である可能性もあるのでなんとも。

 AESAレーダー関連の記事を見ても「国産化したのだ!」って言っているすぐ下に「欧州企業の協力で……」みたいなことが書いてあったりして、なんとも煮え切らない。
 あと性能も想定の半分ほどであった、とされています。

 で、今度は航空機用の赤外線センサーであるIRSTについても「半分の国産」であったとの記事。
 韓国で「半分の成功」って書かれている場合は、ほぼ失敗したって意味です。
 ロシアから1段ロケットを購入したナロロケットの1号機での失敗や、ヌリロケットの初回打ち上げで衛星の軌道投入を失敗したときも「半分は成功した」なんて言いかたをしています。
 要するに「失敗を糊塗」するための言い訳なんですね。

 そのパターンからすると、IRSTについてはイタリアのレオナルドがほとんどを製造して、ハンファは文字を入れただけとかかもしれません。
 ま、「軍事機密なので詳細は明かせない」ってことにしておけばいいんじゃないでしょうかね?

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韓国メディア「韓国独自の戦闘機KF-21はフランスのラファールを凌駕する!」……なんでこんなナンセンスな記事が出てくるのかというと……

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(70)
韓国製新型4.5世代戦闘機KF-21、仏ラファールの地位を狙う(新東亜・朝鮮語)
量産着手は朗報だが、KF21に対する期待と同じくらい憂慮が大きい。 特に、量産契約の規模が公開され、価格が高すぎるのではないかという議論が起きた。 ‌

結論から言えば、KF21の価格は高い方とは言い難い。 KF21の初年度量産物量は計20台で、契約規模は1兆9610億ウォンだ。 飛行機の心臓になるエンジンは、ハンファ·エアロスペースが5562億ウォンで受注した。 戦闘機の目の役割をするAESA(能動位相配列)レーダーは、ハンファシステムが1100億ウォンで20台を担当する。 単純に計算すれば、総生産価格は2兆6272億ウォンで、これを20台に分けると1300億ウォン程度になる。 ‌

競争対象に挙げられるフランスの戦闘機ラファールは、1機当たり1500億ウォン程度で取り引きされるという。 競争機種より200億ウォンほど安い。 (中略)

しかし、業界の意見は違う。 防衛産業界の関係者は「ひとまず1台当たり1300億ウォンは誤った計算」と明らかにした。 (中略)

‌ エンジンとレーダーも全部含めて計算しても、1台当たり1000億ウォン台を超えないものと見られる。 (中略)

「最近4.5世代戦闘機の平均単価は1台当り1500億ウォンまで上昇し、オプションによっては2000億ウォンまで上がる」と説明した。
(引用ここまで)


 韓国メディアでたまに出てくる「KF-21は優れまくっている」とするコラム。
 今回は「KF-21は同じ4.5世代戦闘機であるラファールと同じか、それを凌駕することができる!」ってネタ。
 あまりに長いので冒頭で中略を入れつつ引用しましたが、まとめるとこんな感じ。

・ラファールは最低でも1500億ウォンするが、KF-21は現状でも1300億ウォン。将来的には1000億ウォンを割りこむ
・国産部品が多いので修理のしやすさはKF-21が圧倒する
・現状でもステルス性はKF-21のほうが上。
・さらに将来、ウェポンベイ等を採用すればKF-21は実質ステルス機となる。
・さらにさらにKF-21は将来的には第6世代戦闘機にも匹敵することとなる。
・多くの国がすでにKF-21の導入に興味を示している。
・インドネシアが憎くても最初の輸出先として切ることはできない。

 ……長いよ。
 「国産部品が多いから整備性が高い」とかそれ韓国の立場だけで、国外の導入国には関係なくね?
 「インドネシアが憎くても」ってのは実際にそう小見出しで書いてあります。
 元記事をごらんあれ。


 インドネシアについてはもともとは1兆6000億ウォンの開発分担金を支払うとのことでしたが、1兆ウォンのディスカウントを提示されてそれを丸呑みにせざるを得ませんでした。
 63%ディスカウントに成功したわけです(機体代金別)。

韓国政府、「独自戦闘機KF-21」についてインドネシアから依頼のあった1兆ウォンの分担金ディスカウントを丸呑みしてしまう(楽韓Web過去エントリ)

 こうした状況を韓国では「ホグにされた」(バカにされた、といった意味でさらに悪意のある表現)としてもっとも嫌います。
 弱者扱いされたってことになるのですね。
 で、そのインドネシアがKF-21を半ばキャンセルしたにもかかわらず、ラファールF4の導入を決定している(デリバリはまだ)。
 そんなわけで「ラファールよりもKF-21のほうがよっぽど強いんだからねー」みたいな記事を書いてみたってのが実態でしょう。

 バリバリに現役、シリア爆撃なんかにも参加しているラファールと、まだ就役すらしていないKF-21を比較していることがナンセンスなんですけどね。

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韓国メディア、「我々はKF-21を開発したことで、ロッキード・マーティンが恐れるほどのライバルとなったのだ!」とフィリピンへのKF-21輸出の可能性が高いと報道……採用されるのグリペンじゃね?

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(63)
[単独]ロッキード・マーティンの「恐ろしいライバル」になったKAI…10兆ウォンのフィリピン戦闘機をめぐって一本勝負(韓国経済新聞・朝鮮語)
韓国航空宇宙産業(KAI)が開発した韓国型次世代戦闘機「KF21」が初輸出を目前にしている。 18日、防衛産業業界によると、フィリピン空軍は多目的戦闘機(MRF)導入事業でKAIと米ロッキードマーティンを有力候補として検討しているという。 輸出が実現すれば、韓国防衛産業の快挙と評価される見通しだ。 2022年初の試験飛行成功以後、輸出路を確保できるという点も意味が大きい。

フィリピン空軍は今年8月、MRF導入事業に着手した。 次世代戦闘機約40機を購入するプロジェクトだ。 このため、4000億ペソ(約9兆6000億ウォン)を予算として割り当てた。 このうち612億ペソ(約1兆4200億ウォン)を投入し、初年度の物量10台を購入する計画だ。 軍事専門メディアのグローバル·ディフェンスによると、当初フィリピン空軍は韓国のKF21、米ロッキードマーティンのF16、フランスのラファル、欧州防衛産業会社が合作して製作したユーロファイタータイフーンなどを導入対象として検討した。 このうちF-16とKF-21を最終候補として検討している。

KF21は「コストパフォーマンス」(価格性能比)を前面に押し出し、欧州の競合他社を追い抜いたという。 KF21の価格は1機当たり980億ウォンと推算される。 1台当たり1500億ウォン水準のユーロファイターのタイフーン、ラファルより500億ウォンほど安い。 (中略)

KF21はGEエアロスペースのF414エンジンを使う。 前世代エンジンであるF110を搭載したF-16より優れた機動力を備えている。 ただ、まだ初期モデルであるため、空対地機能を装着していないということは弱点として挙げられる。 KAIは2028年までに空対地戦闘能力を開発し、量産を開始する方針だ。

最も大きな変数は、フィリピン空軍が現存する最高性能戦闘機F35を導入したがっているということだ。 F-16をまず導入した後、F-35に移るという戦略を立てたという。 しかし、米政府は核心戦略資産であるF35の海外販売を厳しく統制している。 KAIはこれに先立って、軽戦闘機FA-50を販売した履歴を基に、フィリピン政府を説得している。
(引用ここまで)


 「韓国独自の戦闘機」とされているKF-21のニュースを何点か。

 まず、フィリピンの次期戦闘機導入計画にKF-21が選ばれて当然だ、とする記事が冒頭のもの。
 現在、フィリピン空軍が所有している戦闘機はFA-50PHが12機のみ。韓国製の訓練機T-50の戦闘機版で、あくまでも「軽戦闘機」に区分されるもの。
 日に日に強くなる中国からの圧力に対抗するために最低でも40機の戦闘機の導入が必要とされています。

 で、採用候補とされているのがF-16V、グリペン、そして韓国ではそこにKF-21が食いこんでいるとのニュースになっているんですが。


 F-16Vは高すぎるので、まあグリペンだろうなぁと目されています。フィリピンとスウェーデンはすでに「防衛装備品の導入」を前提とした防衛協力協定を結んでいて、本命なのだろうなぁと。
 そこになぜかKF-21がからんできて「いけるよ、いけるよ。充分に採用可能性ある!」って騒いでいるわけです。

 ……なんで完成前の戦闘機、しかも完成しても初期型は対地攻撃もまもとにできない戦闘機が「明日にでもほしい」ってされているフィリピンの計画にフィットするって思ってるのかは不明。
 なんでも「コスパに優れる」からだそうですが、F414を双発で積んでて「コスパ」なぁ。
 ミーティアミサイルとかIRIS-Tを別途購入する必要がある戦闘機がコスパ……ねえ?

 あ、それとそのエンジンを国産化しなければとの話題が以前から出ているのですが。

韓国人「韓国独自技術で製造されたKF-21をステルス化するために、エンジンを国産化しなければ」……うん、がんばれ(楽韓Web過去エントリ)

 KF-21のエンジンも、そしてT-50(FA-50)のレーダーも国産化してアメリカの軛から自由にならなければならない、みたいな記事が出ています。

KF-21ステルス機への転換時には国産エンジンを搭載するか…航空エンジン開発ロードマップの推進(イーデイリー・朝鮮語)
米レーダー・ミサイル供給に揺れるFA-50輸出…「レーダー国産化が必要」 (韓国経済新聞・朝鮮語)

 「本当のステルス戦闘機になるためにはステルス機用のエンジンにしなければならない」とのことで、そのためのエンジン開発中なのだそうですよ。
 レーダーについてはポーランドへの輸出向けモデルにT-50用のAESAレーダーであるPhantom Strikeが搭載できるできないで揉めていることもあって「独自開発しなければ!」ってなっているんですが。
 まあ……どっちもがんばってみるといいと思います。
 ネタに困らなくなるしね。

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韓国独自の戦闘機KF-21、独自すぎてアメリカのサイドワインダー、AMRAAMの採用を断念……輸出に痛手か

最新鋭のKF21戦闘機、米国製空対空ミサイルを搭載できず、半分の転落(アジアトゥデイ・朝鮮語)
檀君以来最大の戦力増強事業であり、初の国産戦闘機開発で関心を集めた韓国型戦闘機KF21(ボラメ)に、韓国空軍のパイロットが望んだ米国製空対空ミサイルの装着が失敗に終わったことが15日、確認され、論議を呼んでいる。

KF-21初期量産分20機には、欧州製空対空ミサイル「ミーティア」が装着される。 防衛事業庁はこのため、MBDAとミーティアミサイル約100発を導入する契約を締結するための交渉を進めているという。 KF-21に米国製空対空ミサイルを装備できず欧州製空対空ミサイルだけを装着することになったのには、防衛事業庁の安易な対応があったという指摘だ。

国会国防委員会所属のユ・ヨンウォン国民の力議員は同日、国会で開かれた防衛事業庁などに対する国政監査で、KF-21に米国製空対空ミサイルが搭載されないという事実を確認した。

ユ議員によると、戦闘機に装着される空対空ミサイルは、空対地ミサイルや空中投下爆弾とは違って、装着されたレーダーとの連動が欠かせない。 韓国は米国、英国、中国などに続き、世界で12番目に「夢のレーダー」である電子走査型能動配列(AESA)レーダーの開発に成功した。 しかし、防衛事業庁の安易な措置によって、米政府から米国産空対空ミサイルのレーダー連動承認を受けることができなかった。

防衛事業庁は、KF-21に米国製空対空武装のAIM-9X(サイドワインダー)、AIM-120(AMRAAM)が搭載されなかった理由について、「KF-21の体系開発のうち、体系統合に必要な技術資料などに対する米政府の輸出承認の遅延が原因だ」と答えた。 防衛事業庁の安易な対応のためだということを自白した格好だ。

結局、これは「防衛産業輸出の世界4大強国」という国政課題達成の核心である国産航空機の輸出と直結した問題だというのがユ議員の指摘だ。 現在、LIGネクスワンが開発中のFA-50用AESAレーダーは開発完了段階に来ている。 このレーダーを装着したFA-50輸出が迫っているという話だ。 厳密に言えば、ポーランドやマレーシアの輸出用FA-50にもLIGネクスワンが開発したAESAレーダーを装着することができたが、輸出契約に汲々としたあまり、機会を逃したというのが業界の定説として通じる。

ユ議員は「結局、KF21と同様にFA50も国内で開発されたAESAレーダーを装着し、これと連動しなければならない空対空ミサイルの輸出承認を米国が拒否するならば、米国産空対空ミサイルを望む国家には国産戦闘機を輸出できない状況が発生するしかない」とし「防衛事業庁は国内開発AESAレーダーが米国武装と連動できるようにする政府対政府交渉に積極的に乗り出さなければならない」と注文した。
(引用ここまで)


 これまでKF-21に対してアメリカがAIM-9X(サイドワインダー)、AIM-120(AMRAAM)の搭載が許可されていなかったのですね。
 その理由として「計画中の戦闘機に対しては、アメリカが輸出許可を出さないから」とされていました。
 「まだ生産していない状況だからしかたない」との見解だったのですが。

 実際に初期生産型である20機についてもどちらも装備されないことが判明しました。
 その代わりにドイツ製のIRIS-Tとヨーロッパで共同開発されたミーティアを採用する……とのことですが。
 これ、なかなかに「異様な状況」なのです。

 韓国ではF-4が退役しまして、戦闘機はF-5、FA-50、F-16(KF-16)、F-15K、F-35Aとなっています。
 このうち、FA-50、F-16、F-15でサイドワインダー、AMRAAMのどちらも運用しています。F-35AはウェポンベイにAMRAAMが入って、サイドワインダーもビーストモードでは使えるはず。
 ですが、KF-21のためだけにIRIS-T、ミーティアを導入することになるわけですよ。


 韓国製(とされている)AESAレーダーとの連携をアメリカに断られた、以外に解釈ができないのですね。
 だいぶアメリカとの交渉をこじらせたのだろうなぁ……って感触。

 これ、KF-21の輸出にもかなり支障になります。アメリカ製戦闘機を導入している国では多くがこのふたつの空対空ミサイルを採用しているわけです。
 新たに戦闘機を導入する際に「あ、そっちのミサイル使えないんで新しくIRIS-Tとミーティアも買ってくださいね」ってなって了承してもらえるかって話です。
 ……無理じゃね?

 たとえばタイはF-16とグリペンを採用しています。どちらもサイドワインダー、AMRAAMを使用可能。なら、次の戦闘機もそれらが使えるものにしようってなるでしょう。
 空対空ミサイルとしてはベストセラーもいいところですからね。
 ミーティアを使っているラファール、ユーロファイターを採用しているヨーロッパの国々はKF-21なんか必要としないしなぁ。

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韓国メディア「フィリピンが韓国独自の戦闘機KF-21にラブコール。F-16Vとグリペンとの三つ巴に!」……なお、韓国以外の報道だとグリペンでほぼ決まりの模様

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(52)
「KF-21」フィリピンからラブコール… 3つの国の競争(SBS・朝鮮語)
中国と南シナ海の領有権をめぐって争っているフィリピンは、最近、次期戦闘機の導入を進めていますが。 韓国のKF-21戦闘機に大きな関心を示したことが分かりました。 (中略)

フィリピンのマニラで開かれた国際防衛産業展示会。

先月オーストラリアで実施された多国籍軍事訓練の中で、模擬近接空中戦に関心が集中しました。

フィリピン空軍の韓国製軽攻撃機FA-50がタイ空軍主力のスウェーデン戦闘機グリペンに勝利した訓練です。

マリオ・メンドーサフィリピン空軍FA-50操縦士「初めて参加した訓練だったので非常に挑戦的な経験でしたがFA-50は私の役割を果たしました」

FA-50に対するフィリピンの満足感は、韓国型超音速戦闘機KF-21に対する期待感につながりました。

フィリピン軍当局は今年7月末、KF21を導入対象として検討するという意味の情報提供要請書を韓国航空宇宙産業KAIに送りました。

展示会に出席したフィリピン国防部次官は「性能と価格で競争力を備えたKF21に注目している」と述べたとKAI側は明らかにしました。

KF21の競合機種としてはスウェーデンのグリペンとアメリカのF16が挙げられますが、フィリピンは次期戦闘機を12機から最大40機導入する計画です。
(引用ここまで)


 フィリピンの防衛産業展示会にFA-50、KF-21の開発主体であるKAIが出展してまして。
 そこでFA-50等の展示を行ったとのニュースがありました。

KAI、フィリピン防産展示会参加… FA-50・KF-21戦闘機展示(ニュース1・朝鮮語)

 んで、その延長線上で「フィリピンが次期戦闘機選定にKF-21を候補として入れた」というのが冒頭のニュース。
 んー、どうでしょうかね。
 かなり難しいと思います。

 韓国国内では「フィリピンは韓国製のFA-50を導入しているから、同じく韓国製のKF-21もかなり有望だ」とされているのですが。

 FA-50ってなにもジェット戦闘機がないところにはよいと思うのですよ。
 フィリピンは2000年代にF-5が退役してから、まともな戦闘機を持っていなかったのですが2015年にFA-50を12機導入しています。
 ここからF-16等につなげるのだろうと当初からされていました。


 FA-50(T-50)はF-16のミニバージョンであり、F-16を所有している国にいろいろと売り込んでいます。このセールス手法はそれなりに成功しています。
 つまり、その逆として「FA-50を導入している国に、F-16をセールスすることも可能」なわけです。
 で、韓国的にはKF-21は「F-16よりもちょっと強力な戦闘機」を目指して開発されているので、「フィリピンの要求にフィットするはずだ」と。

 フィリピンにおける目下の問題は対中国の防衛力増強。
 「主力戦闘機が12機のFA-50」ではあまりにも貧弱。なんとかして航空戦力を増強したいところなのです。
 そこに韓国が「今度うちが作ったKF-21はどうですかー」とばかりに持っていったと。

 ただ、今回の次期戦闘機選定はスウェーデンのグリペン採用でほぼ決定でしょう。
 F-16Vは現在のフィリピンには高価すぎる。
 KF-21はまだ戦力化すら出来ていない。おまけに双発で単価も高い。
 ちなみにフィリピンの次期戦闘機についての英語圏の報道では、ほとんど「グリペン VS. F-16」になってて、KF-21とか影もありません(笑)。
 そりゃそうだわな。当て馬にすらなっていないでしょうね。

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「韓国独自の戦闘機」KF-21、インドネシアからの開発分担金は1兆ウォン(63%減)のディスカウント……それでもインドネシアを切り捨てられない理由とは?

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(50)
「KF21の分担金を削減してくれ」 あきれる… 韓国「聞いてあげよう」(世界日報・朝鮮語)
インドネシア分担金が大幅に低くなり、共同開発の趣旨が色あせたという指摘が出ている。

インドネシアとのKF21共同開発分担方式が「少なく与える、少なく受け取る」ことになったのは予想された問題だった。

この数年間、あちこちで「警報」が鳴ったが、政府はインドネシアの態度変化を引き出すモメンタムを見つけることができなかった。 その結果は、国民の血税で分担金の不足分を埋めるという官僚主義的な決定だった。 (中略)

今年5月までにインドネシアが支払った金額は3783億ウォン。

1200億ウォンあまりをさらに払って終わらせるという意味だ。 分担金1兆ウォンが目の前で消えるわけだ。 (中略)

インドネシアが望む水準の技術移転は、最初から実現が難しかった。 AESAレーダーは国防科学研究所(ADD)が作り、エンジンの国産化率は50%に及ばなかった。

輸入官級装備10種余りをはじめ、海外原著作権国家輸出承認(E/L)が必要な技術、韓国政府が核心技術に分類した技術などを除けば、韓国航空宇宙産業(KAI)にいたインドネシア技術陣が接することができる技術は非常に制限的だ。 (中略)

フランスはラファルの購入国に多額の融資を提供している。 エジプトがラファールを初めて購入した時、導入費の80%以上はフランスの融資で満たされた。
(引用ここまで)


 もう一本、KF-21関連の記事。かなり長いので引用部分は相当にざっくり削っています。
 全体を箇条書きにするとこんな感じ。

・インドネシアの分担金は6000億ウォンになった。韓国は1兆ウォンのディスカウントに応じた形だ。
・インドネシアは技術移転を要望していたが、海外からの技術もあって韓国側が移転できる技術はそれほどなかった。
・ただ、インドネシアもフランスとラファールの契約をするなどしていた。
・これはフランスから融資を受けてのものだ。韓国は融資ができない状況である。
・また、空対地攻撃ができるマルチロール機が必要なインドネシアにKF-21のブロック1は空対空だけしか提供できない。
・F-16やグリペンと異なり、輸出実績のないKF-21にとってインドネシアは捨てがたいパートナーになる。

 1兆6000億ウォンの分担金を支払う予定だったインドネシアですが、1兆ウォンをディスカウントして6000億ウォンの支払いを予定。
 現在まで3783億ウォン支払われているので残りの2000億あまりを支払って終了。


 まず、こんな事態を招いてしまった最大の理由は、韓国がメガバンクを持っていないことといえるでしょう。
 UAEへの原発輸出でも自国で融資ができずに国際市場から借りて逆ざやになってUAEに貸し付けしてましたね。
 「融資とのセットで売りつける」ってことが最低限のことしかできない。
 フランスはラファールでと融資を紐付けた販売をインドネシアでやっている。インドネシアがKF-21とラファール、どちらを選ぶかっていったら……ね。
 もうひとつ、「インドネシアを切り捨てられない理由」としては「輸出実績」がほしいから。
 同世代としているF-16やグリペンには輸出実績があり、すでに空対地の攻撃能力が充分にある。
 KF-21はどうがんばってもブロック2までは空対地攻撃能力を獲得できない。
 「インドネシアが欲しがった」って実績がどうしてもほしいんでしょうね。

 まあ……自国で戦闘機を製造したい、って気分は分からないでもない。
 インド(テジャス)もトルコ(KAAN)もやっていますからね。
 でも、インドネシア以外のどこにも売れず、鶏肋そのものになりそうな感じではありますが。

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「韓国独自の戦闘機」に搭載されるアメリカ製エンジン、契約時「国産化比率は60%ていど」→「40%くらい?」→直近「調べたら20%を切ってました」

[単独]国産戦闘機KF-21エンジン70%はアメリカ産[KF-21現在と未来(1)](フィナンシャルニュース・朝鮮語)
韓国型戦闘機KF21ポラメに装着されるエンジンの国産化率は、従来知られていた40%ではなく、20%前後と把握された。

現在、ハンファ・エアロスペースと米ゼネラルエレクトリック(GE)が一緒に作るエンジン部品の国産化率も30%台にとどまり、ハンファ・エアロスペースが製作さえできず、GEが直接納品するエンジン部品まで含めれば、KF-21に装着されるエンジンの国産化率は20%前後に落ちることになる。 これにより、直ちにKF21初度物量20台に入るエンジン費用4600億ウォンのうち、約3100億~3500億ウォンがGEなど米国の部品メーカーに入ることになる。 今後、戦力化物量を120台に拡大すれば、約2兆ウォン程度を支給せざるを得ないのが実情だ。 (中略)

ハンファ・エアロスペースの主張する基準での国産化率である40%ではなく、政府基準の国産化率は20%台となり、4600億ウォンのエンジン費用のうち、ハンファ・エアロスペースに対する支給分は1000億ウォン台にとどまることになる。

国産化率は全体費用対比国内企業費用と推算するという点で、最近の高為替レートによってKF21全体国産化率も既存65%から多少下方修正された。

政府当局者は「GEで技術移転をしてくれないエンジン品目を含めると、エンジン国産化率は20%未満の水準」とし、「政府が規定した公式を適用すれば、そのように出てくる」と説明した。 また、別の当局者は「免許生産を通じて加工の側面で技術を積んできた」としながらも、「体系開発当時の目標として韓国産化率と量産に突入した現段階でのエンジン国産化率は似たような水準」と指摘した。
(引用ここまで)


 2026年の戦力化を目指して開発中の「韓国独自の技術で設計製造される」KF-21。
 ま、独自のエンジンは作れないのでF414をライセンス生産することになっています。6機の試作機にはGEから輸入したものを搭載。
 1号機からはハンファ・エアロスペースがライセンス生産するものを導入予定となっています。

 なんでも提案されたのがF414の最新スペックの「F414-EDE」や「F414-EPE」ではなく、F414-GE-400だったってことで、韓国メディアは不満を表明していましたが。

韓国人「また後頭部を殴られた!」→韓国型戦闘機KF-Xのエンジン入札が完了(楽韓Web過去エントリ)

 F414-400でなんの不満があるのやら。
 ……まあ、騒音はひどいのですでに試作機のある飛行場周辺の住宅には防音サッシを導入するなどの補償が行われているそうですが。


 で、搭載エンジンがF414と決まった当初からハンファ・エアロスペース(当時はハンファ・テックウィン)は「国産化率は60%ていどになるだろう」としていました。
 その後、「40%くらいになるかもしれない」と述べていたのですが。

 実際には20%前後であることが判明したとのニュース。
 うん、まあ……でしょうね。
 GEが譲る理由もないですし。国産エンジンが作れるっていうのであればともかく、そうでなければ強気に出られてもしかたがない。

 日本でも戦車の90式の主砲はラインメタルからのライセンスを受けて製造されているものですが、「国産でも作れるからライセンス料は低くしてね」って話をして認められたそうですわ。
 最近になってハンファは「独自技術で戦闘機エンジンを作れるぞ!」ってアピールしているのですが、おそらくはF414のライセンス料や部品代を下げてもらうためのアピールでしょう。実際に製造できるかどうかはともかく。

 ついでに全体の国産化率も65%から下落した状態との話。これはウォン安だから、とのことですが。
 まあ、こんな風にいろいろとグダグダするんでしょうね。1号機ができた後でも。

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