2016年の契約当時、インドネシアが負担することにした戦闘機KF21の開発費は事業費の20%、1兆6000億ウォンです。
試作機1台と技術を移転し、48機をは現地生産する条件です。 (中略)
ところが、インドネシア側が予算不足を理由に初年度を除いて分担金を延滞し続けたが、6000億ウォンだけ出すと提案しました。
現在まで4000億ウォンを出したインドネシアとしては、今後2000億ウォンだけをさらに負担するということです。
結局、私たちが1兆ウォンを抱え込むことになったのですが、政府は今日、これを受け入れると明らかにしました。 (中略)
韓国政府は、「コスト削減などで実際の負担は1兆より少ない5000億ウォンと見ている」とし、「破棄よりは共同開発の持続が有利だ」と明らかにしました。
(引用ここまで)
「韓国独自技術で設計・製造される戦闘機」KF-21の開発費について、韓国政府が60%を負担、開発主体のKAIが20%を負担。
そして「共同開発国」であるインドネシアが20%を負担する予定でした。
ところがインドネシアは1兆ウォン以上の分担金の支払いを延滞。
なぜかこのインドネシアとの契約は民間企業であるKAIとのものになっていまして。
かつ、インドネシア側に一切の罰則なし。
2回の延滞があった場合にはKAI側から契約解消を申し出ることができるとの契約内容だったのです。
民間企業であるKAIが国家を相手に契約解消を申し出ることは実際には難しかったでしょうね。
インドネシア、韓国に対して「KFーXの開発分担金を支払って欲しければうちの輸送機をバーターで買ってくれ」と要求。さらに不払いの違約金はない契約だった……なんだそりゃ(楽韓Web過去エントリ)
ただまあインドネシア側の視点を考えてみると、また違った見方ができるんじゃないかなって感じです。
つまり、海のものとも山のものともつかない、具体的にいえば初期生産型では空対空しか戦闘能力のない戦闘機にそこまでオールインするわけにもいかないってのも実際でしょう。
韓国の独自技術で製造されるKF-X、初期生産型の40機には対地攻撃能力ゼロ?(楽韓Web過去エントリ)
ましてや実績のあるラファール、F-15EX(F-15ID)を導入することが決まっているのですから、KF-21はもう切ってもいい。
支払い済の4000億ウォンとおそらくパーム油等で現物支給されることになる2000億ウォン分までは払う。
それ以上は負担する気がないと言い渡されてしまったわけです。
で、韓国の立場ではなんとしてでも「輸出実績」がほしいので、こんな無茶苦茶でも受け入れるしかなかった……と。
大元の契約では韓国で製造した試作機を1機引き渡し、インドネシア現地で48機を生産するとの話でしたが、そのあたりも大きく変更されるとは思われますが。
まあ、インドネシアの勝ち、かな。
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