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カテゴリ:孤児輸出の記事一覧

韓国社会の深い闇、「海外への孤児輸出」のヴェールが剥がされようとしている……

親にも無断で引き渡した海外養子斡旋機関…50年間目をつぶってきた韓国政府(ハンギョレ)
 真実・和解のための過去事整理委員会(真実和解委)は26日、「海外養子縁組の過程の人権侵害事件の真実究明決定発表記者会見」を行い、「朝鮮戦争以降、国は数多くの児童を海外に送る過程で、ずさんな管理監督、行政手続きの未履行などによって、養子に出された人の人権を侵害してきた」と述べた。1964年から1999年にかけて韓国から11の国に送られた367人の養子は、養子縁組の過程でいずれも「孤児戸籍」が作られ、その際に個人情報の変更や、書類がねつ造され「棄児(捨てられた子ども)」とされるなど人権が侵害されたとして、調査を申し立てていた。真実和解委は約2年7カ月間にわたる調査にもとづき、前日に56人の申し立て人についての真実究明を決めた。

 真実和解委の調査によると、政府は朝鮮戦争以降の約50年間にわたり、経済的観点から児童を海外に「送出」してきた。政府はすべての養子縁組手続きを民間の養子縁組斡旋機関に任せており、その過程で起きる人権侵害には目をつぶってきた。当時の養子縁組斡旋機関は養子縁組の依頼者が適法な後見人なのかを確認しておらず、「保育園の園長」が生まれて一日しかたっていない幼児の養子縁組を依頼してくることもあった。機関は児童を孤児にするため、棄児発見調書、英文の養子縁組記録などを偽造した。養子縁組の手続きを進めていた児童が出国前に死亡した場合は、機関は新たに引き取った児童を死亡した児童に仕立て上げ、直ちに出国させていた。

 政府は当時、養子縁組斡旋機関の行為を傍観するだけでなく、「児童送出」に積極的に加担してもいた。養父母の養子縁組資格の審査手続きは保健社会部(保健福祉部の前身)の海外移住許可段階で行われるが、1984年に保健社会部は海外移住許可審査の82.9%を申請当日に、16.1%を申請翌日に処理していた。その他にも政府は、養父母が機関に支払う「養子縁組手数料」の基準を定めておらず、その結果、機関は手数料の他にも寄付金を受け取り、「養子縁組ビジネス」を拡大していった。
(引用ここまで)




 戦後韓国、最大の闇である孤児輸出。
 以前に「本1冊分の原稿を書くわ」と宣言したのですが、冒頭にこの件を追求したところ気分が暗澹としてしまって頓挫したってくらいには闇。
 本気でやばい。
 要するに人身◎買なんですよ、これ。◎は売。

 以前の理解は「小負担小福祉の一端として、孤児は自国内で経費をかけて育てるようなことはなく国外に養子として輸出していた」って感じだったのですが。

 これ、調べていくと実際には──

「手数料収入を得るためのビジネスとして輸出していた」
「韓国国内で積極的に『孤児』を作り出していた」
「養子斡旋機関は孤児狩りすらやっていた」

 って感じの理解に進化(?)したんですよ。政府も黙認状態。



 迷子になって保護されたら即輸出手続き開始されるレベル。
 記録に残っているだけで16万人。それ以外にも記録にない可能性のある孤児輸出が数万人レベル。

 これが朝鮮戦争直後で食うにも困る状況で多かったっていうならまだ理解できるんですが。
 なぜかピークは80年代。85年に8837人。新生児100人につき1.3人が海外に輸出されていたってレベル。
 もうね。
 こんなのを追求してたらそりゃ暗澹たる気分になってのも理解してもらえるんじゃないでしょうかね。

 さらに養子に向かわされた先ってのもまたひどくて。
 引用外に「被害者」の告白があったりします。こんなのまだマシなほうだったりするんだよなぁ。

 なお、2020年にいたってもまだ海外へ孤児を輸出する数字で、韓国は世界3位の実績を持っている強豪国。
 1位はコロンビア、2位はウクライナ。
 きつい話ですよ。


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韓国からアメリカに「孤児輸出」された子供を44年間探し続けた家族、国に賠償請求の裁判を起こす……韓国の暗部「孤児輸出」とは?

カテゴリ:孤児輸出 コメント:(82)
タグ: 孤児輸出
韓国で行方不明の娘、44年も探し続けた家族に知らされなかった「米国での養子縁組」…国に賠償請求(KOREA WAVE)
シン・ギョンハさんは6歳だった1975年5月、忠清北道清州市で行方不明になった。シン・ギョンハさんは消息が途絶えてから2カ月後、養子縁組機関に引き渡されて海外養子縁組が結ばれ、7カ月後には米国に行き、そこで暮らすようになった。ハン・テスンさんはこの事実を知らされないまま、全国各地を走り回ってシン・ギョンハさんを探し続けたという。

2019年10月になって、養子縁組された韓国人のDNA情報で実の親を探す非営利団体「325カムラ」によって、ハン・テスンさんはシン・ギョンハさんの消息を知らされ、ほどなくして44年ぶりの再会を果たした。 (中略)

家族の代理人弁護士は「当時、地方自治体と警察は、法令で定めている保護者に対する通知と引き渡し義務などを履行せず、不当な海外養子縁組が進められるよう手を貸した。原告らの苦痛は単純な金銭的補償では治癒できないほど深く、広い」と主張した。また「当時、児童を保護した乳児院、養子縁組機関などは保護者を探すための最小限の努力をする義務を果たさず、迷子に対する性急な海外養子縁組斡旋で児童を出国させた」と断じた。

ハン・テスンさんは「44年ぶりに娘を米国で見つけたが、言語が通じない。国は親をしっかり探さず、子どもを孤児に変身させ、海外に養子縁組をさせた。苦痛で失った時間があまりにも悔しい」と吐露した。
(引用ここまで)


 あー、韓国ではよくあったことですね。
 行方不明というか、保護された児童に対して「置き去りにされた」って判定をして、さくさく孤児輸出のベルトコンベアに乗せるっていう。
 所有物等で手がかりなしの児童は本当に驚くような速さで輸出されてしまう。

 記事によると1975年5月。
 その頃の韓国はようやく朝鮮戦争の傷も癒えて世界最貧国から軽工業国へと移行しつつあった時代。
 朴正煕政権末期ですね。
 そりゃまあ、混沌の最中でこんな出来事もあったでしょうよ。  


 孤児輸出については色々と調べたのですが、主導している団体が営利団体と化したことからとんでもない数の「孤児」が輸出されています。
 ピークは1985年で8800人以上。1日に24人が輸出されるって事態でした。

 当初は朝鮮戦争で生まれた孤児を養子として海外に送る「慈善事業」だったものが、里親から手数料を取ることでだんだんと巨大な営利団体となっていったのですね。
 当時の韓国には孤児を公的機関で育てる余裕などなく、本当に右から左へと送られていった状態。

 公式なルートでの養子縁組が18万人ほど、それ以外の非公式なルートでも同じかそれ以上の孤児輸出があったであろうとされています。
 そんなシステムの中、こうした「迷子だか置き去りだか分からない子供」はさくさくと海外に送られていったわけです。
 ちなみに2023年の実績でもいまだに79人が海外に送られています。

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合計特殊出生率が0.7人台の韓国、いまだに養子の輸出で世界5位の強豪国だった

カテゴリ:孤児輸出 コメント:(59)
[単独]「出生率0.7人」韓国、児童輸出「世界5位」···10人中4人が海外に(マネートゥデイ・朝鮮語)
韓国で生まれた200人以上の子どもたちが毎年故国を離れ、海外に養子縁組されていることが分かった。合計出生率0.7人台の「超低出産」で大韓民国人口消滅の危機が現実に迫った状況でも世界5位の「グローバル児童輸出国」という汚名を拭えずにいるという指摘だ。

国会保健福祉委員会·人口危機特別委員会所属のイ·ジョンソン国民の力議員が4日、国会立法調査処から受け取った資料によると、この17年間(2004〜2021年)、韓国から海外養子縁組に行った子供は計1万6051人で、全世界で7番目に多かった。

韓国より海外養子縁組を多く送った国は、順に△中国△ロシア△エチオピア△グアテマラ△コロンビア△ウクライナだけだ。このうちOECD(経済協力開発機構)に加盟した国は、韓国とコロンビアが唯一だった。

それでも毎年海外に行く子供たちの数は減っている。資料によると、04年2239人から△06年1813人△11年950人と緩やかに減少したが、13年(219人)を基点に500人以下に落ち、2021年には222人を記録した。しかし、この222人も世界5位の水準だ。2013年(18位)を除いて、韓国は毎年全世界養子縁組者出身国上位10位圏から抜け出せずにいる。 (中略)

現在、国内では保健福祉部の許可の下、△ホルト児童福祉会△大韓社会福祉会△東方社会福祉会の計3ヵ所の民間機関が海外養子縁組事業を行っている。児童権利保障院が李鍾成(イ·ジョンソン)議員室に提出した資料によると、これらの機関が海外養子縁組を送る際に受け取る手数料は、1件当たり最低1万3584ドル(約1849万ウォン)から最大1万9500ドル(約2654万ウォン)だ。反面、国内養子縁組は手数料がない。構造的に機関の立場では海外養子縁組を多く送るほど手数料収益が増えるわけだ。
(引用ここまで)


 韓国における去年の合計特殊出生率は0.78。
 この数字を聞いたアメリカのジョアン・ウィリアムズ名誉教授は「韓国は完全に終わった」「こんな数字は聞いたことがない」と述べたとされています。

アメリカ人名誉教授「韓国は完全に終わった」……さて、彼女が見たのはどの数字でしょう?(楽韓Web過去エントリ)

 まあ、そもそもが合計特殊出生率が恒常的に1を下回ること自体が聞いたことないですからね。
 さて、そんな中でも海外への養子の輸出は止まることなく行われているとのニュース。


 韓国から別々の国に送られて養子になっていた双子がインターネット上で再会するなんてこともありました。
 あるいはアメリカで遺伝子検査したら「あなたの遺伝子と半分が合致する人物がいる。娘がいるのでは?」とされたことがあり、調査したらやはり養子として輸出された双子だったというオチだったなんてこともありました。

 どんだけ多くの養子が送り込まれたらそんな事態になるのやら。
 ちなみにピークは1985年の8837人。そこから右肩下がりにはなっているのですが、21世紀になっても毎年1000人以上が送られ続けていました。
 2021年になってようやく222人。

 その理由は何度か語っていますが、韓国政府が小負担小福祉を貫いてきたからなのですね。
 孤児になった子供を施設に預けて育てるよりも、輸出してしまえばその後の経費はゼロにできますから。
 さすがに人権意識が出てきたのか、だいぶ減りはしています。
 それでも世界5位。
 10人の養子がいたら、そのうち4人が海外に輸出される。

 2010年の段階でも「20年連続でアメリカに養子を送り続けているベスト4の国」として挙げられていました。
 こんな部分から見ても、振る舞いが先進国のそれじゃないんだよな……。

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韓国で行われる「海外養子」はいまだに1年に200人以上、世界3位……その裏にある事情とは?

カテゴリ:孤児輸出 コメント:(70)
出生率は世界最低なのに…海外養子縁組は世界3位の韓国(朝鮮日報)
児童保護に関する非政府組織(NGO)団体「国際社会サービス(ISS)」の昨年の発表によると、韓国は2020年に266人を養子縁組で海外に送り出しており、これはコロンビア(387人)、ウクライナ(277人)に続く世界第3位の記録だという。主要8カ国(G8)入りを狙う韓国だが、ウクライナに次いで多くの児童を海外に送り出しているのだ。韓国政府関係者は「韓国は今、合計特殊出生率が世界最低を記録するなど、海外から労働力を輸入しなければならない状況にあるが、韓国の子どもたちを海外に送り出している」「血縁重視の文化などが原因とみられる」と語った。 (中略)

海外養子縁組は戦争や災害などの特殊状況下で短期間行われ、社会が安定するにつれて減少していくのが一般的だ。ところが、韓国は休戦から30年たった1980年代半ばに海外養子縁組がピークに達した。1985年には8837人が海外に送られた。これは出生児100人に1.3人に相当するもので、世界でも類を見ない数字だ。これは当時の韓国政府が海外養子縁組の門戸を開放し、養子縁組機関が競い合った結果だと分析されている。1985年の韓国の合計特殊出生率は1.67で、出産奨励策を開始しなければならない状況だった。だが、2002年に出生率が1.18と超少子化社会に突入した後も、2365人の児童が海外に渡った。
(引用ここまで)


 楽韓Webでも何度かお伝えしている韓国の「海外養子」についてのニュース。
 民間で孤児の輸出を主導してきたホルト児童福祉会という組織があります。

 最近になって「向かわされた先でひどい目に遭ったのにケアしてくれなかった」と元孤児がホルトを訴えまして。
 1億ウォンの損害賠償を要求し、ほぼ認められました。
 そしてホルトが控訴したとのことで、韓国の「海外養子」の現状がどうなっているかとの記事が出てきたわけですね。

 2020年には1年に266人が海外に向けて養子として送られた、とのこと。
 10年前の2010年にはアメリカだけで863人だったのでかなり少なくなっているのは確かです。
 どの国でも「養子に出される」理由は親がなんらかの形で育てられなくなったから、ですが。

 韓国の場合はひと味違っていまして。
 孤児になった子供を積極的に養子にしていたのですね。
 なんのためにそうした政策を行っていたのか、ですが。


 福祉予算の圧縮のためです。
 以前から韓国は小負担小福祉を国策としていまして。
 国民皆年金が達成されたのは1999年。なのでいまだに誰でももらえる基礎年金以外の年金収入がない高齢者が半分ほどいるわけです。
 孤児を18歳だか20歳だかまで育てる資源は韓国にないのですね。

 で、そうして輸出された孤児らはアメリカではモーグルでメダリストになったり、フランスで著名な映画監督になったり、閣僚になったりオランダでF3レーサーになったりしています。

 もちろん、そうした成功者だけではなく、アメリカで無国籍者になっているなんてケースも多数。
 当時、「マッチングだけやってアフターケアゼロなんだろうな」と書いていましたが、その通りであったことが今回の記事からも分かります。

 ただまあ、孤児として韓国に残るよりは「チャンス」は多かったと思いますよ。
 あの国でまともな教育が受けられない立場って時点でほぼ詰んでますからね……。

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アメリカ遺伝子検査企業から女性が「あなたの遺伝子と半分が一致する人物がいます。娘さんでは?」と言われる……しかし、彼女には妊娠した経験はない……この謎はどのように解かれたかというと

カテゴリ:孤児輸出 コメント:(104)
タグ: 孤児輸出
Identical twins separated at birth reunited 36 years later(GMA・英語)


 アメリカで遺伝子検査を受けた女性が当該企業から「あなたと遺伝子が49.96%一致する人物がいます。おそらくは娘さんではないでしょうか」という表示があったのだけども。
 その女性は妊娠した経験もなく、当然のように子供もいない。

 で、どういうことだったのかというと。
 養子として引き取られた人物だったのですが、彼女には生き別れの双子の姉妹がいて、その娘との遺伝子が半分一致したということだったそうで。
 というニュースを聞いて「あ、これ韓国からの孤児輸出だわ」って分かるのもどうかと思うのですけどね。

 実際、36年前に韓国からフロリダとフィラデルフィアに養子に出された双子だったそうです。
 これではないパターンで同じく韓国人の双子がSNSで再会した、なんてこともありましたっけね。
 2010年の段階でいまだにアメリカへ養子を輸出する国としてトップ4常連だったというニュースがありました。
 多いよなぁ。

福祉予算圧縮のために養子として輸出された韓国人孤児が韓国に舞い戻るもホームレス化……もちろん、韓国政府によるケアはゼロ

市民権がなくて追放された米国養子縁組…韓国で道に迷う(中央日報)
「仁川(インチョン)空港に到着した後、そのまま汝矣島(ヨイド)に行って2週間程度、道で寝泊まりしました。私が唯一知っている韓国地名が汝矣島でした」。ソウル・イテウォンで会ったハン・ホギュ(46、米国名モンテ・ハインズ)氏が話した。彼は1978年、米国に養子縁組されたが2009年に追放された。米国市民権を持っていない状態で犯罪を犯して処罰を受けた後、永住資格が剥奪されたためだ。 (中略)

ハン氏は養親の虐待などにより数回他の家庭に移されたが、81年に現在の家族の一員になった。ハン氏はインタビューの中で何回もロサンゼルス(LA)にいる両親と友人に対する懐かしさを表現した。

彼は米国で勉強するのが容易ではなかったと話した。理由は「彼ら(米国人)と違うため」といった。大学を卒業した後は、トラック運転手や警備員などをしていた。90年代には米軍に入隊して約3年間服務した。2001年、彼は麻薬所持容疑で警察に逮捕された。「荷物を運んでほしいと友達に頼まれて貨物車を運転した。友達が頼んだ荷物には麻薬が入っていた。私はよく知らなかった」というのが彼の主張だ。彼は3年間服役した。その後、追放問題をめぐって法廷争いに発展したが、結局韓国行きの飛行機に乗らざるを得なかった。 (中略)

ハン氏の目標は「生き残り」という。朝食・昼食はコンビニのお菓子で済ませている。彼は韓国政府に対する残念な気持ちを表した。政府に助けを求めても「してあげられることがない」という回答が返ってきたという。彼は「脱北者と同じ境遇ではないだろうか。でも、特別な定着支援はない。韓国語を学ぶために塾も調べてみたが、受講料が高くて考えもしなかった」と話した。

韓国保健福祉部は2012年、中央養子縁組院を作って養子縁組を直間接的に支援している。ハン氏が韓国に入国した2009年には中央養子縁組院がなかった。

ハン氏のように米国に養子縁組されたが追放された韓国人に対する正確な統計はない。中央養子縁組院が把握している人は6人だ。その中で1人はおもちゃ銃を持って銀行強盗をはたらこうとして逮捕された。もう一人は5月、自ら命を絶った。

米国市民団体である「養子縁組児童権利キャンペーン(ARC)」によると、50年代から現在まで米国で養子縁組された韓国出生者は約11万人だ。その中で市民権がない人が2万人に近いとされている。養子縁組当時、養親が彼らの市民権を取得する必要があるが、「分からないから」「わずらわしいから」「お金がかかるから」などの理由で取得しなかった。彼らがみんな追放されるわけではない。ほとんどが永住権を持っているためだ。彼らの中で窃盗や麻薬など特定犯罪で処罰を受けた人が永住資格を剥奪されて母国に追い出される。
(引用ここまで)

 去年くらいから話題になっている「アメリカに養子に出されたものの、市民権を取得できずになんらかの理由で韓国に強制送還された元孤児」ですね。
 アメリカにはそういった状況下にいる養子が3万5000人ほどいるのですが、そのうち2万人が韓国人であるという異常な状況。
 韓国は20年以上に渡ってアメリカに養子を送り続けている国のトップ4の一席を常に占めている養子輸出大国です。
 同じようにロシアも養子輸出大国なのですが、白人であるロシア人養子は引き取り手がすぐ見つかるとのことなのですが、韓国人を引き取ろうとする家庭には問題があるということなのかなぁ……。

 双子の孤児がフランスとアメリカに別々に輸出されて、SNSで知り合うなんて事例がニュースで紹介されたこともありましたっけ。
 フランスに輸出された孤児が向こうでフランス料理のシェフになって日本にレストランを開くなんていう事情が絡まりすぎな話もあるほどです。地方料理のお店でけっこうおいしかったのですけどね。

 じゃあ、韓国で韓国人養親に引き取られて幸せだったかどうか……というとこれがなんともいえないのですね。
 片腕切断されて「障害者」として地下鉄で物売りさせられなかったら幸運というレベルで。
 そもそも「福祉にかける金がないから海外に養子として輸出するわ」みたいな場所で、国に残ったからといってなにかよいことがあるとも思えないのですよ。
 なんらかの事情で孤児になった子供に対してろくに福祉を施さない政府が、こうして強制送還されてきたホームレスになにかするわけがない。

 ああ、これはあのオチを使うべき時か……。

韓国人に生まれなくてよかった
武藤正敏
悟空出版
2017/6/1

孤児輸出でアメリカ人養子になったはずの韓国人が実は帰化できていなかった……なんと同じ境遇の養子の半分以上韓国人?

カテゴリ:孤児輸出 コメント:(89)
米国で養子縁組された後、市民権受けられないが韓国人おびただしい "私は国がない人"(京郷新聞/朝鮮語)
エミリー・ウォーネキ(52)は、生後3ヶ月だった1964年に韓国から米国に養子縁組された。彼女はドワイト・ルシール・ウォネキ夫婦の手に育って当然自ら米国の市民権者と信じていた。
しかし、10代後半だった1980年代初頭偶然警察の調査を受けている間、自分がまだ韓国国籍者であり、米国では適法な滞在の地位がない追放対象という事実を知ることになった。しかし、米国の両親のもとで米国の学校に通って英語だけが話せる彼女に、帰るところはなかった。
彼女の里親もこのミスを正すためにあちらこちらに走りまわったが、彼女は帰化できないままこの世を去った。その後の彼女は、運転免許証を取得することができず、しっかりとした職場に就職することも困難であった。失業給付を受ける資格もされなかった。脊椎障害である彼女は、かつて所属した職場で獲得した年金のおかげで、最近月798ドルで困難な生活している。市民権があった場合、自分が振り込まれた年金の正当な額を返してもらうことができただろうが、それも難しい。

ウォーネキは韓国戦争直後海外養子縁組が無分別に行われた時期が過ぎて、米国内の養子縁組法がある程度整備された後の1960年代以降、養子縁組された。里親は市民権の申請書類を終えなければならましたが、養子縁組と同時に市民権が自動的に出てくると信じていたいたのだが、それは間違っていた。

ウォーネキは、カリフォルニア州ロングビーチに一人で住んでいる。彼女は6日、アメリカの韓国人ボランティア教育団体協議会(NAKASEC)バージニア事務所を通じての電話インタビューで、「私は国がない人(person without a country)」と嘆いた。韓国領事館に行けば韓国のパスポートを受け取ることができるものの、彼女は韓国では生後3ヶ月後に消された国だ。 「生まれてすぐに孤児院のドアの前に捨てられて生みの親を探すのが不可能だ」と思って産んでくれた韓国の親を尋ねる考えをしなかった。

養子権益キャンペーンとNAKASECはウォーネキと同様の境遇にある人を約3万5000人と推定する。驚くべきことに、そのうちの半分以上1万8000人ほどが韓国出身養子という点である。アメリカ人の海外の児童の養子縁組ブームが韓国戦争後急騰した戦争孤児を連れてきて起きたものと関連すると思われる。
彼らは海外旅行のためにパスポートを申請する際に、あるいは犯罪に巻き込まれて警察の調査を受けたとき、有権者に登録するときに、政府関連機関に就職しようとしたときにはじめて、自分に市民権がないという事実を知ることになる。しかし、時はすでに遅い。すでに韓国に追放された養子が30~40人に達すると推定される。そのために彼らは自動車の運転も、投票も、海外旅行もせずに息を殺して生きているのだ。

ウォネキが一筋の希望をかけているのは、米議会で審議中の養子市民権法である。米国は2000年に制定された児童市民法に基づいて養子に無条件市民権を付与するようにした。しかし、ウォネキのように、当時18歳以上の成人は除外された。この法律の穴を埋めるための法が養子市民権法である。養子縁組連帯(Adoption Links)ワシントン支部のツリーでスレーター氏は「共和党の一部では、この法案をオバマ政権の移民改革の一環であると考えて否定的」と述べた。
(引用ここまで)

 韓国が孤児輸出大国であることは幾度となく語っている話ですが。
 養父母も海外から養子を取るならまともに書類を出してほしいものだけどなぁ……。
 まともな書類提出ができなくて元の国籍のままになっている養子が3万5000人。そのうちの半分以上が韓国人っていうのはなにかがおかしい。
 たしかにアメリカが受け入れている外国人養子のうち、韓国は20年間にわたって常にトップ4の一角を占めている「孤児輸出大国」なのですが、それにしてもおかしい。

 統計に数字の異常が出ている場合、なんらかの特別な構造が存在することを疑うほうが合理的なのです。
 具体的にいえば、書類の提出をする際に料金を支払ったがそのまま仲介人が着服しているとか。
 そういうことを組織的にやっていた……というのは、これまでの韓国の所業から容易に予想できます。

 ただ、可能性として一番大きいのは「マッチングだけやってあとのアフターケアは一切なし」」っていうパターンかなぁ……。
 記事のウォネキというかたも障害があるようですが、孤児輸出だけじゃなくて障害児輸出も盛んなのです。
 とにかく韓国から追い出すことが優先で、あとはなにも見ない。そういう手段の犠牲者かもしれませんね。

ビッグデータの残酷な現実
クリスチャン・ラダー
ダイヤモンド社
2016-08-08


韓国の経済規模→世界11位 韓国の孤児輸出実績→

米国への養子縁組、韓国はエチオピアに次ぐ3位(朝鮮日報)
 韓国は経済規模が世界11位(国際通貨基金〈IMF〉試算)に成長したにもかかわらず、昨年1年間に米国へ養子縁組された子どもの数は中国、エチオピアに続き3番目に多かったことが5日、分かった。

 養子縁組を支援する韓国財団法人の中央入養院によると、米国が昨年に世界中から養子に迎えた子どもの数は5648人で、このうち中国からの養子が2354人で最も多く、次いでエチオピアが335人、韓国が318人と続いた。経済規模が韓国と同程度、または韓国よりも小さいインドネシア、スリランカは各1人、台湾は59人にとどまった。

 米国へ養子に出される韓国の子どもの数は、国別で4-5位を維持していたが、2013年には一時15位に下がった。子どもを養子に出す際に、出生届を出した上で裁判所から養子縁組の許可を得ることを義務付けた特例法が12年に設けられ、出産の事実を知られることを恐れた未婚の母たちが養子縁組に尻込みしたためだ。だが、14年には5位と例年水準に戻り、昨年は3位に上昇した。

 かつて米国に多くの養子を送っていたロシアは、両国の関係悪化を受けて13年から米国への養子縁組を全面的に禁止し、ハイチ、ウガンダ、コンゴなどは手続きを複雑にして簡単に海外へ養子に出せないようにしている。一方、韓国は海外に出される養子のうち10人に7.5人が米国に送られている。ただ、2000年代以降、米国へ養子に出される韓国の子どもの数そのものは減り続けている。 (中略)

 中央入養院の関係者は「社会の偏見にさらされる未婚の母たちが一人で子どもを育てられるよう、早急に支援を整えるべき」と指摘する。現状では、一人親世帯は子どもが12歳になるまで養育費として月10万ウォン(約9200円)の支援が受けられるが、それさえも就労所得(月143万8643ウォン〈約13万円〉以上)が生じれば打ち切られてしまう。また、養子を迎えた家庭への支援金が委託家庭(保護が必要な児童を祖父母などの親戚に委託するケース)への支援金よりはるかに少ないことも問題だ。
(引用ここまで)

 楽韓Webでは韓国は低負担低福祉社会なのである、という話を幾度となくしていますがここでも証明されていますかね。
 これだけ少子化による未来の危機が叫ばれているのに、いまだに国外へと送られる養子が400人規模。
 孤児輸出の件数自体は減っていますが、まだまだ多い。
 それに加えて、障害児が輸出されることも多いのですよ……。これはかなり気が滅入る話ですわ。

 前々から主張している「韓国を先進国と見做すから違和感が生まれるのだ」という話がここでも適用できると思いますね。
 先進国で売春婦が外国に向かうのは異例。
 先進国と見做される国からは孤児輸出は極少数。
 先進国では起きないような事故が頻発する。
 で、あればその国は先進国ではないのですよ。たとえ「経済規模で世界11位」(2015年ドル建て実績)であろうとも。

 あともうひとつ……。
 韓国で養子縁組された子どもは07年に1388人と、海外へ養子に出された子ども(1264人)を初めて上回った。だが、国内での養子縁組は依然として低調だ。12年の特例法で養子縁組の際に出生届の提出を義務付け、養親の条件を厳しくしたことで、逆に600人台に減少した。
(引用ここまで)
 あー、これはあれだな。
 塩田奴隷や地下鉄でのガム売りを統轄する組織(婉曲な物言い)による養子縁組を避けるため……ですね。
 韓国ではこういう措置をしておかないとダメ……なのです。

宇宙の孤児
ロバート・A・ハインライン
グーテンベルク21
2014-07-04