サムスン電子のExynos 2500チップが搭載されたGalaxy S25プラス試作品のベンチマーク結果が公開されたと、ITメディアのアンドロイドヘッドラインが4日(現地時間)報道した。 (中略)
ギグベンチ資料によると、エクシノス2500チップベースのギャラクシーS25プラス試作品の性能はクアルコムスナップドラゴン8エリートチップより最大37%低かったと該当メディアは伝えた。 単一コア点数は2千358点、マルチコア点数は8千211点を獲得したが、ハードウェア性能もアップルA18 PROチップより落ちた。
テストしたギャラクシーS25プラスは12GBラムにアンドロイド15を実行する。 現在、スナップドラゴン8エリートチップは、マルチコア性能でアップルのA18プロチップより高いという。 (中略)
また、エクシノス2500チップは最大クロック速度3.30GHz10コアCPUを搭載した。 ちなみに、スナップドラゴン8エリートチップはクロック速度が最大4.32GHz、A18プロチップの場合、最大3.78GHzだ。 クロック速度の差も性能に影響を及ぼした可能性があるとアンドロイドヘッドラインは伝えた。
Exynos 2500チップとSnapdragon 8 Eliteチップの相当な性能差によって、サムスン電子がGalaxy S25の一部モデルにエクシノス2500チップを搭載することが難しいものと見られると、該当メディアは伝えた。
(引用ここまで)
Android陣営が「Snapdragon 8 EliteはアップルのA18 PROを超える性能だ」と沸き立っています。
CPUもGPUも大きく強化されて、ハイエンドチップにふさわしい性能を備えたと。
搭載しているスマートフォンも続々発売されていてAntutu300万点超えと驚くべき性能を誇っているものです。
まあ、この高性能なCPUコアが問題になってArmと裁判沙汰になっているのですけどね。
さて、その一方でサムスン電子のハイエンドスマホと位置づけられているGalaxy 25+の試作品とされるベンチマークがリークされまして。
……ぱっとしない。
Snapdragon 8 Eliteに比べてざっくり3割ほど低い性能とされています。
まだ試作品レベルとはいえども、さすがにこれを搭載するわけにもいかないでしょうね。
Snapdragon 8 Eliteを採用せざるをえない状況。
廉価版であるFEであればなんとか許せるかも……くらいか。
Qualcommが前述の「コア刷新」で一気に性能を伸ばしたのに比べ、サムスン電子はExynos 2400の進化版。
かつSnapdragon 8 Eliteは全量がTSMCが製造していて歩留まりも良好とのこと。
サムスン電子のファウンドリは「えーっと、顧客いないよね?」って業界から言われるくらいの状態。
サムスン電子「3ナノプロセスでの量産を実現した」→半導体業界「えっと、顧客どこにもいないよね?」(楽韓Web過去エントリ)
TSMC一強は業界的によろしくないのでなんとかライバルが生まれないかなぁ……とは思っているのですが。
ラピダスはがんばって「量産体制」と呼べるものを確立できたらいいな、とは思っています。
あ、それとユン・ソンニョル大統領が10時から対国民談話を発表していますが、実質的になにも言っていないのでパス。
もう戒厳令ネタに飽いた部分もありますが、弾劾案採決の結果については速報を予定しています。
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