サムスン電子ジャパンは、決済アプリ「Samsung Wallet」を2月25日から日本国内で提供を開始する。今後、キャンペーンも予定されている。
Samsung Walletは、サムスン電子独自のウォレットサービス。端末画面をスワイプアップすることで起動でき、APに独立した領域を構築してトークン情報を保存することで、高度なセキュリティを担保するとしている。ユーザーインターフェイスは、カード券面が並び、カードとポイントを同時に表示できる。
(引用ここまで)
サムスン電子独自のウォレット機能であるSamsung Walletが日本上陸。
クレジットカードやQRコード系を登録して、それらをほぼダイレクトに使用できる支払い方法となる、とのことです。
まあ、Google WalletやApple Walletと同じ機能ですね。
それらを凌駕するポイントがあるのかといろいろと資料を読んでみたのですが、これといったメリットはないような感じ。
韓国ではサムスン電子のGalaxyシリーズは70%以上のシェアを持ち、ユーザー間でのお金のやりとりもSamsung Wallet経由でできたりするのですが。
韓国国内で「独自の金融機能を搭載できる」ほどにシェアを持ったサムスン電子のスマートフォン。ただし、その未来は明るくない模様(楽韓Web過去エントリ)
日本でのGalaxyシリーズのシェアは一桁。
ここのところはエントリーモデルを出さずにハイエンドに特化した売り方をしていることもあって、シェアはジリ貧が続いています。
つまり、Samsung Walletがマスを取ることは確実にないのです。
であるにもかかわらず、わざわざ発表会まで行ってリリースをアナウンスしている。
なぜか。
昨日、クーパンイーツ(ロケットナウ)が日本参入を発表していますね。
あの時もちらと思ったのですが、書かなかったことがひとつあります。
韓国国内の市場が相当にきつく、外に市場を求めるしかないのではないか、と。
稼げる可能性があるのであれば、どこでもいいので現金を積み増したいのでしょう。
そのために手元で使えるものがあればなんでも使う、と。
それなりのシェアがある日本でも……と考えているように感じます。
いうてもシェア5%前後の機種が展開するサービスに、いろいろな金融機関が乗ってくれるもんなのかな。疑問。
すでにAPIがあってそれを使う(もしくは最小限の改修)だけでいけるのあれば別なんでしょうけどね。
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