相互RSS募集中です

カテゴリ:韓国電力・停電の記事一覧

韓国の月城原発2号機、配管の老朽化でピンホールが空いて重水漏れ……でしょうね

「原発に穴とは」…6月にも韓国の月城2号機の配管に「ピンホール」(ハンギョレ)
 慶尚北道慶州(キョンジュ)の月城(ウォルソン)原発2号機の配管に、1月に続き6月にも小さな穴(ピンホール)が開き、冷却材として使われる重水が漏れていたことが確認された。1月のピンホール発生で原発稼動が6カ月にわたり中断している中、またしてもピンホールと重水漏れが発見されたことで、老朽化した原発の安全性を懸念する声が高まっている。月城原発2号機は設計寿命(運用許可)満了を約4年後に控えている。

 原子力安全委員会(原安委)と韓国水力原子力などの11日の話を総合すると、先月16日から17日の間に月城2号機の原子炉格納建屋内の停止冷却ポンプ出口の配管にピンホールが生じ、19.7キログラムの重水が漏れた。ピンホールとは、配管の溶接部などに長期間加わるストレス性の腐食などによって生じる小さな穴のこと。1月23日にも、同原発の蒸気発生器に取り付けられている水位計測器の圧力伝送配管にピンホールが発生し、13.13キロの重水が漏れていたことが明らかになっている。ピンホールが生じた水位計測器の交換作業が遅れたことで、月城2号機は当初1月30日に予定されていた計画予防整備(事前に立てた整備計画にもとづいて設備の検査や点検などを行うこと)終了日が過ぎてから6カ月目に入った今も停止したままだ。

 今回の重水漏れも、1月と同様に、原子炉建屋内のトリチウム(三重水素)濃度が高まっているのが監視装置に捉えられたことで発見された。 (中略)

月城2号機は4年4カ月後の2026年11月に設計寿命を迎える。しかし尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は、任期中に稼働を延長する計画だ。月城2号機のある慶州市陽南面(ヤンナムミョン)のセマウル協議会のイ・ジェゴル会長は「原発からトリチウムが漏れたという声が聞こえてきて不安だが、古い設備の配管に穴が開いて重水が漏れるとは、住民の立場からするとよりいっそう不安になる」と話した。
(引用ここまで)


 月城原発2号機の老朽化した配管から重水漏れがあった、というニュース。
 1月にも同様に配管にピンホールが空いて重水漏れがあったとしています。
 1月のものは蒸気発生器、今回は原子炉格納建屋の配管とのこと。

 韓国の原発事情を知るものからすると「でしょうね!」としかならないのですが。
 とりあえず過去の所業でも見てみます?

台風による高潮の塩害被害で原子炉停止
タービン建屋内で雨漏り
ボヤがあっても通報せず
放射線検知機をテキトーに設定していた

 不安になることこの上にない。


 ムン政権では原発廃絶の方向で進んでいたのですが、ユン政権ではそれを否定して原発輸出も盛んに行うという方向に転じています。
 ……まあ、まともな経済感覚を持っているのであればそうなるのが当然ともいえますが。

 さて、月城原発はカナダで設計されたCANDU式という重水炉で、原則としてトリチウムはダダ漏れです。
 カナダにある天然ウランを燃料とすることを目的としたタイプの原子炉で、天然ウランなんてどこ掘っても見つからない韓国がこれを導入するのは不自然なんですけどね?

 ま、それはともかく。
 今回のピンホールで「トリチウムの含まれていた重水が漏出した」そうですが、まあそもそもが月城原発ではトリチウムの大気放出も海水への放出も山ほどやっているのでいうほどの問題はないと思います。
 ただ、韓国国内では日本の福島第一原発からの処理水放出に反対するために「トリチウムは猛毒だ」という設定になっているっぽいのですね。

 以前も韓国の国会議員が「トリチウムは自然界に存在しない危険な放射性物質だ」とか言い出してまして。
 この時はやはり月城原発の地下水に多量の放射線が検出されたという件でした。
 結果的には「薄めて放出する前のものなので問題なし」だったのですけどね。

 日本や原発を悪魔化しすぎてトリチウムが「自然には存在しない放射性物質」になっちゃっているっていう。
 福島第一原発からの放射性物質が同心円状に拡がる世界ではそんなこともあるのかもしれませんが。
 こんなやりかたで日本の処理水放出を吊し上げようとしている、ということでもあります。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちら!→

韓国、干拓地のメガソーラーが糞害で発電不可能 → 合成洗剤で洗浄して周囲を死の湾に変えてしまう

カテゴリ:韓国電力・停電 コメント:(113)
高興 海倉湾、ボラの集団死の原因論議…江原大学研究所「台所用洗剤成分のABS検出」(TV朝鮮・朝鮮語)

ボラなどが相次いで死んだ高興海倉湾一帯で「キッチン洗剤」成分が検出され、議論が起きている。
14日、高興郡によると、江原大学魚類研究センターが住民が依頼した水質検査サンプルと魚類死体を分析した結果、キッチン洗剤成分の一種である「アルキルベンゼンサルフォネート(ABS)」を検出した。
研究センター側は、脂肪成分を溶かす作用をするアルキルベンゼンサルフォネートが魚の鰓や体の粘液にも作用した可能性があると伝えた。
住民たちは先月3日から海倉湾の魚類が相次いで廃死すると、太陽光パネル洗浄剤が原因だと主張した。
これに対して太陽光メーカー側は洗浄時には洗剤を使わなかったと住民の疑惑を否定した。
(引用ここまで)


 以前に韓国の大規模干拓地にメガソーラー計画を立てたのだけども、飛来する渡り鳥の止まり木になってしまって糞害でミリほども発電できなくなった……というしょうもないお話があったのを覚えていますでしょうか。

 このメガソーラー計画が行われているのはセマングム干拓地で着工30年から進捗率10%ていどという「ザ・韓国」といってもいいような代物でした。
 韓国人曰く「日本のケチな干拓とはわけが違う」との話だったのですが。
 まあ、確かにいろんな意味でわけが違うわな。

 ちなみに当時の太陽光パネルの画像がこちら。


(画像引用元・朝鮮BIZニュース記事から画面キャプチャ)

 当初計画では「鳥の糞が多少ついたところで雨で流れるから大丈夫」というものだったのですが。
 この驚きの白さで……?
 と疑問符がついてました。


 この報道後にボラや鯉が一斉に死ぬという事件がありまして。
 原因を調べたところ、台所用洗剤が検出された……というのがこのニュース。
 ABSはいわゆる合成洗剤に使われる成分ですね。
 ところがパネルを設置した側は「洗剤など使っていない。農家が使った農薬が原因ではないのか」と言い出したのですよ。

 で、しっかりと調べたところ、ABSが検出されて太陽光パネルに近い水域であればあるほど濃度が高かった……というオチ。

魚の群れ死の惨事…全国で起きる奇妙なこと(オーマイニュース・朝鮮語)

 最大で環境基準値の962倍の濃度でABSが検出された……と。

 メガソーラーを活かして死の干拓地とするか、この地での太陽光発電を諦めるかのふたつにひとつですね。
 以前に報じられたように「猛禽類の凧を上げて渡り鳥を脅す」でもよいですが。
 この再生可能エネルギーが大好きだったムン・ジェイン政権の負の遺産をどうするんでしょうね。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

韓国前政権「韓国の月城原発で自然界には存在しない放射性物質、トリチウムが流出している!」……自然界に存在しない?

カテゴリ:韓国電力・停電 コメント:(70)
【コラム】デマに終わった「月城原発トリチウム流出」(朝鮮日報)
 月城原子力発電所トリチウム(三重水素)民間調査団は今月4日、第2次調査結果を発表した。月城原発の敷地内からトリチウムが一部漏れ出したことを確認したが、意味を成すだけの外部流出はなかったという内容だった。まだ最終結論が出たわけではないが、昨年2月に調査団が発足してから1年以上かけて調査した結果だ。共に民主党では「衝撃的」との表現で国民に恐怖感を与えたが、11ページにわたる調査結果の報道資料を見ても、近隣住民たちに直接的な被害を与えるほどの内容は見当たらない。

 月城原発トリチウム問題は昨年1月、一部報道機関が提起した疑惑を共に民主党が取り上げたことに端を発する。共に民主党の議員たちは「隣接する地域の住民の体内からトリチウムが検出されている。トリチウムは人工放射性物質だ」と主張した。だが、一般の水素より原子核の重さが3倍重いトリチウムは自然界にも存在する物質だ。 (中略)

 月城原発トリチウム問題は、文在寅(ムン・ジェイン)政権の脫原発政策を正当化する手段として積極的に利用された。共に民主党の議員たちは「月城1号機の閉鎖決定は国民の安全を守るための当然の措置だったことが確認された出来事だ」と言った。 (中略)

一部の貯蔵タンクに漏れがあったことが確認されたが、調査団は「地下水を通じて敷地外部に意味を成すようなトリチウムの流出は確認されなかった」と発表した。近隣の海岸や河川におけるトリチウム濃度は基準値以下だった。共に民主党が無視した専門家の意見を1年以上経ってからあらためて確認したことになる。
(引用ここまで)


 以前から韓国の極左紙であるハンギョレと共に民主党が組んで「月城原発からトリチウム流出が!!!」っていう報道をして、それを拡散するというマッチポンプをしていたのですね。
 当初から楽韓Webでは「……これ、怪しくね?」って話をしてました。

 っていうのも、共に民主党、ムン・ジェイン政権、ハンギョレはどれも脱原発を標榜していまして。
 そこに「市民団体調べで」という文言がついたらもう役満なんよね。

 というか、引用部分にあるように「トリチウムは人工放射能だ」ですからね。
 ま、福島第一原発から同心円状に放射性物質が拡散する国なのだからしょうがない。


 当然、専門家からも「いや、そんなことはない」という反論が出てたのですが。
 それ以前にムン・ジェイン政権には「月城原発1号機は廃炉にする」という前提があったので、いいように使われたって感じでしたね。
 「ムン・ジェイン政権で原発を廃炉にする」という目的があって、月城原発はその生け贄に使われたというのが実際。

 この「トリチウムは自然に存在しない危険な物質」とかいうアレをやってしまったので、日本の処理水放出に反対せざるを得なくなったという面もある。
 因果が逆かもしれませんが。
 しかし、書いておきたい日本語だな、これ。
 「トリチウムは自然に存在しない危険な物質」

 韓国人の科学的なリテラシーの低さは、ハンビット3号機の校正がまるでできていなかったなんて部分でも理解してもらえると思うのですが。
 ホントひどいよなぁ……。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

韓国政府、粒子状物質対策のために石炭火力発電所を16基停止へ……「天然ガス火力があるので大丈夫」とは言うものの……

今冬の石炭発電最大16基停止する… 空席はLNGで(ニューシス・朝鮮語)
政府が微細粉塵を減らすために、今冬最大16基の石炭発電機を止める計画だ。安定的な電力需給のために石炭発電の空白は液化天然ガス(LNG)発電拡大などで需要を埋める見通しだ。 (中略)

産業部によると、今冬の最大電力需要は基準見通し90.3GW、上限見通し93.5GW内外と推定される。 (中略)

冬季期間、発電機整備最小化などで供給能力は110.2GWを確保した。最低予備力は石炭発電削減案施行後も10.1GW以上を維持していく方針だ。

「微細粉塵季節管理制石炭発電削減案」を見ると、今冬の石炭発電機8~16機が稼動停止する。

産業部関係者は「上限制約を最大46基まで施行し、安定的な電力需給とLNG需給状況なども考慮して推進する」と話した。
(引用ここまで)


 韓国がこの冬、8〜16基ていどの石炭火力発電所を止めるとの方策を立てたそうです。
 電力不足に対応するのは天然ガス火力だそうですが。
 最近になってようやく落ち着きはじめたものの、天然ガスは高騰している状況で本当にLNG火力に頼れるのか。
 正直、ちょっと疑問ですね。

 先日もマレーシアだったか日本向けの天然ガスを何ユニットか送らせるという通告をしてきたのですが。
 石炭そのものがあれば火力発電所の立ち上げはそんなに時間がかかるものでもないので、天然ガスの遅れがあってもそれほど問題はないかも知れませんが。

 石炭火力を止める理由は排出される微粒子状物質の問題から、だそうです。
 韓国では「空が粒子状物質に覆われて灰色になった」とのニュースがここのところ出るようになりました。

中国が暖房始めるや…PM2.5が韓国全土を覆った(朝鮮日報)

 この記事では中国由来の〜となっていますが、韓国から生じているものも大きいとされています。


 以前の尿素水騒動の際に「このままではSCR装置を搭載した火力発電所も稼働できなくなる」という報道がありました。
 その際に韓国における火力発電所での排煙脱硝装置の装備率が10〜15%ていどであるとされていました。
 逆にいえば85〜90%の火力発電所には排煙脱硝装置が装備されていないということで。
 ……そりゃまあ、ミセモンジ(粒子状物質、PM10・PM2.5などの韓国での総称)も増えるでしょうよ。

 それでも中国が原因だと韓国人は言い張りますが、中国から浮遊するものは韓国政府(+NASA)の調査で34%ていど
 グリーンピースの調査では30%といったところだったそうで。
 大半は韓国国内で生じたものだった、ということから石炭火力を止めるのが一番だということになった模様。

 ちなみに日本での排煙脱硝装置はどうなっているかというと、うちが以前調べた段階では石炭火力の半分以上には装備されていました。
 これはだいぶ前(調べたのが10年以上前)の数字なのでその後はどうなっているかなぁ。脱硝装置がついているものは比較的新しい発電所で、古い石炭火力は廃炉になってたりもするので割合は上がっていると思いますが。
 とにかく今年の冬は電力事情が厳しいのは間違いないので、できるかぎり電気以外の暖房手段をメインにしたいところですね。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

韓国「日本は脱石炭・脱原発もできずに海外から冷たい目で見られている」……いや、韓国のほうが石炭火力の割合も高けりゃ、CO2排出量も多いよね?

「脱炭素・脱原発」ためらう日本に国内外から厳しい視線(ハンギョレ)
 「『日本は30年を超えて火力発電を進めたいんだ』と悪いイメージが付いてしまった」

 日本が13日に閉幕した国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、「石炭火力発電の段階的廃止合意」に署名しなかったことをめぐり、こうした見方もあると、毎日新聞が15日付で報じた。韓国など46カ国と地域が支持した同案は、先進国の場合は2030年代、発展途上国を含む世界全体では2040年代までに石炭火力発電を廃止するという内容が盛り込まれた。年間の二酸化炭素排出量の約40%が石炭から出ているため、「石炭火力発電の廃止」は今回の総会の中核課題だった。ロイター通信も、1990年代には「京都議定書」で気候変動先進国と見られていた日本が、今回の総会で気候変動への対応に逆行する行動を見せているとして、署名しなかったことを批判した。

 脱炭素と脱原発という2つの難題を解決すると共に、安定的なエネルギー政策を維持することは、日本だけでなく韓国も早急に解決しなければならない課題だ。今回の総会で現実論を掲げて日本が脱炭素に二の足を踏んでいる姿は、似たような問題を抱えている韓国にも示唆するところがある。

 日本が国際社会の厳しい視線にも関わらず、石炭火力発電の廃止に署名できなかったのは、30年以降も石炭火力発電を主要エネルギー源として維持する方針だからだ。日本政府が先月22日に決定した第6次エネルギー基本計画によると、2030年にも石炭火力発電が19%を占めている。 (中略)

 こうした理由で日本政府が選択したのは原発だ。2011年の福島第一原発事故以降掲げてきた「脱原発政策」を覆し、原発を再稼働している。現在の電力生産で6%を占める原発を2030年には20~22%まで引き上げる予定だ。「新増設」や「再建築」は盛り込んでいないが、「必要な規模を持続的に活用する」として、その可能性を残している。2030年の目標値に合わせるためには、停止していた従来の原発をほぼすべて稼動しない限り、不可能な数値だという分析もある。世論の反発も強く、原発の再稼働も容易ではない状況だ。
(引用ここまで)


 ……いや。
 ひとりあたりの二酸化炭素排出量は日本より韓国のほうがひどいんだが。
 IEAの2018年版データによれば日本は8.55トン。
 韓国は11.74トン。

 その上、韓国はCOP26で石炭火力廃止合意に署名しておきながら「努力目標だ」とか言い出している。

韓国が石炭発電廃止に署名したというが…産業部「そうではない」(ハンギョレ)

 現状(2020年版)、韓国の発電の電源割合は以下のようになっています。

・石炭火力 35.6%
・ガス火力 26.4%
・原子力 29.0%
・再生可能エネルギー 6.8%
(ソース・聯合ニュース:昨年の原発比率29%に上昇 石炭発電35.6%でトップ=韓国)

 残りの2.2%を水力、石油火力などで分け合ってます。
 日本の石炭火力の割合は31.8%。
 日本はガス化石炭複合発電もあるし、アンモニアを利用するSCRの脱硝装置の設置率も高い。
 CO2もNOx、SOxの排出も相当に抑えられています。


 ベトナムに輸出しようとしているのもガス化石炭複合発電所なんですけどね。石炭を敵視する輩から「輸出を阻止するぞ!」ってやられています。
 ちなみに火力発電所のSCRを小型化したものがディーゼルエンジンに搭載されている尿素SCRなのだそうですね。
 もうひとつついでに書いておくと、日立造船株を買っているのはこのあたりの脱硝装置等の技術を持っているからです。

 というわけで韓国に石炭火力の割合もCO2排出量でも文句を言われる筋合いはないんですよ。
 ついでにいえば「脱石炭・脱原発」の両方をやろうとするとか自滅も同然です。
 それをやろうとしているのがムン・ジェイン政権なのですけどね。
 正直、日本はこの冬に原発を何基か稼働させないとブラックアウトすら起きかねない状況になっているので、脱石炭とか冗談言うなってところですわ。

 現代社会で電力を途絶えさせるのは命を途絶えさせるのと同意義です。
 手術もできない、透析もできない、酸素投与もできない。
 2011年にブラックアウトを経験した韓国はよく分かっていると思うのですけどね?

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

ムン・ジェイン「2030年には温室効果ガスを40%削減する。だけども原発は減らすし、最新式小型原発も輸出にしか使わない」……ですって

文大統領「2030年、温室効果ガス40%削減」…国際社会に初めて公表(ハンギョレ)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日(現地時間)、「2030年の温室効果ガス削減目標(NDC)をさらに引き上げ、2018年の排出量比で40%削減し、2050年までにカーボンニュートラル(炭素中立)を実現する」と述べた。韓国の温室効果ガス削減目標値を国際社会に具体的に公開したのは初めて。

 文大統領は同日、英国のグラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)特別首脳会議の基調演説で「これ以上地球温暖化が進むのを防ぎ、待ってくれた自然に応えられることを望んでいる」とし、このように述べた。最近、韓国政府は2050年までに石炭発電を全面的に中止し、温室効果ガス国内純排出量を「0」にすることを目標とする「2050カーボンニュートラルシナリオ」を確定した。これを受け、「2030温室効果ガス削減目標」が上方修正され、文大統領がこれを今回のサミットで公表したのだ。 (中略)

 文大統領は「今年末までに石炭発電所2基を閉鎖する予定」とし、「2050年までにすべての石炭発電を廃止する」と述べた。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領がCOP26の基調演説で「2030年までに温室効果ガス削減を2018年比で40%削減する」と発表しまして。
 いやぁ……すごいな。
 ほんのちょっとだけエネルギー政策のことを勉強したことがあるのですが、これを実現するとしたら石炭火力は全廃止。LNG火力もほぼ廃止ですよ。
 二酸化炭素排出という面ではLNG火力は確かに石炭火力よりはマシなのですが。どちらにしたってマシかそうでないかというレベルの違いでしかない。

 あと韓国にいる牛は全部肉にしないとダメですね。牛は相当量のメタンガス(20年スパンでは28倍の温室効果を持つ)を排出するので。
 まあ、牛云々は冗談にしても。
 それくらいの覚悟が必要になる数字ですよ、これ。8年後に達成ですからね。

 それでいて原発には頼らないと宣言してます。
 ムン・ジェインは大統領選挙公約として脱原発、脱石炭火力を標榜しています。
 ですが就任時点での発電割合は原発が32.3%、石炭火力が39.4%
 韓国の低い電気料金はこのふたつに依存していたのですが、それを再生可能エネルギーとLNG火力に置き換えると宣言してきたのです。
 石炭火力についてはじわじわと減らしていますし、原発も古里1号、月城1号と廃炉を進めているので以前と比べればそこそこ低くなっているとは思いますが。


 ちなみに次世代原発として期待されている小型モジュール原子炉(SMR)、第4世代原発と呼ばれるものがあるのですが。
 日米中などで研究が進んでいて実用化一歩手前まできています。
 韓国もSMRを製造することを決めているのですが。輸出のみで国内では使わないことに決めたそうですよ。

韓国政府、小型原発は国内建設せず輸出のみ方針(韓国経済新聞)

 あと「グリーンエネルギー」にはLNG火力は入るのですが、原発は入らないという方針だそうです。

韓国型「グリーンエネルギー」分類、LNGを入れて原子力は対象外(朝鮮日報)

 ヨーロッパをはじめとして各国とも原子力発電の見直しがはじまっているのですが、韓国は……というか、ムン・ジェイン大統領が頑なにそれを拒んでいる。
 まあ、原発なしでゼロカーボン達成とかチャレンジングな目標なので、達成できたら全世界の規範となるでしょうね。
 がんばってほしいものです。

Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

韓国の原発で火災発生時にも管轄消防署に通報せず……当局は「実際には火災にまで至らなかったので通報しなかった」と言うものの……

[国政監査ファイル]原発火災安全不感症... 9件のうち1件は、申告もしなくて(マエイル新聞・朝鮮語)
最近5年間、原子力発電所の火災関連の事故が9件発生したが、原発所属の消防隊と管轄消防署への通報時間の差が最大37分となり、一部は申告さえされていないなどの対応が不良だったという指摘が出た。

4日、国会科学技術情報放送通信委員会所属のキム・サンヒ共に民主党議員が公開した韓国水力原子力国政監査資料によると、韓水原が原子力安全委員会に報告した最近5年間の火災に関連事件は9件である。

このうち8件は、独自の消防出動要請時間と管轄消防署への通報時間の差が1分(月城3号機)、最大37分(ハンビッ1号機)であることが確認された。

過去2019年3月9日に発生したハンビッ1号機の「原子炉建屋冷却材配管保温材煙/炎発生」では、なんと37分の差を見せた。同年7月11日、ハンビッ3号機の「放射性廃棄物建物硬化剤乾燥機内部火災発生」では通報時間の差が22分だった。

外部管轄消防署への通報時間が遅かったために、管轄消防署の人材と設備の現場到着時間も遅延した。

特に2018年1月14日に発生した月城4号機の「減速材上層気体系統酸素注入中の火花発生」事故については通報措置がなかったことが分かった。

韓水原は「センサー機能、煙、燃える臭いなどの火災の兆候がある場合は、すぐに、独自の消防隊に出動指示を行い、実際に火災となった場合にのみ外部の管轄消防署に遅滞なく連絡出動を要請するように定めている」と説明した。
(引用ここまで)


 できるだけ小さな話でも伝えようとしている韓国の原発事情。
 あ、そうそう。韓国国会で国政監査がはじまっていまして、与野党の議員が各所からのデータを入手しては暴露合戦をやっています。
 この時期、なかなかの大ネタが取れることも少なくないのですが、とりあえずはこの辺から。

 韓国の原発の闇が段々と暴かれつつあるのですが。
 すでに台風の塩害で緊急停止し、タービン建屋が雨漏りするレベルであり、放射線を検知するための校正もまともにできていない……等々をお伝えしています。
 で、今度は火災があっても通報が遅れている、という話。

 大した話ではない、とすることもできるでしょうが。
 明らかに隠蔽の方向に向かってますからね、これ。
 ハインリッヒの法則にまんま引っかかってる。
 事故がないまま、左派政権が続いて廃炉されることをホントに祈ってますわ。


 これだけだとちょっと薄味なので以前のニュースのフォロー記事なども。

 以前にKTX山川の特室(グリーン車相当)のカーペットが燃焼時に有毒ガスを出すものだった、というニュースがありました。
 カーペットの性能証明書は偽造されたものだった、というもの。
 さらに追加がありまして。

[単独] KTX-山川特室カーペット納品企業、床材の性能も偽造疑惑(世界日報・朝鮮語)

 油がこぼれても滑らない床材を納品していたはずなのに、実際にはそうでないものが納入されていてKTX山川に採用されていた……と。
 まあ、韓国社会ではごくごく普通、一般的な出来事なのですが。
 原発でも同様に証明書偽造で性能未達の部品とか山のように使われていましたからね。
 そりゃま、大事故がないことを祈りもするでしょ。

 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

【動画あり】韓国で世界最大規模の洋上風力発電の協約式で風力発電機を設置 → 3億ウォンかけた模型だった……風力が足りずに風車をモーターで回すのに電源車もレンタル……サスティナブルだなぁ

「胸が躍る」というムン大統領の後ろにあった風力発電機、3億ウォンの模型だった(朝鮮日報・朝鮮語)
去る2月ムン・ジェイン大統領は、全羅南道新安郡手大橋で開かれた「世界最大の風力団地48兆投資協約式」において「完全に胸が躍るプロジェクト」と期待感を現した。全南道はこの日の行事で、世界最大の洋上風力団地造成計画を含む「全南型ニューディール」戦略を報告し、全南型の共生雇用協約式も開催した。会場には、巨大なサイズの風力発電機、複数台設置されていた。これらがすべて模型であり、そのために3億ウォン近い予算が投入された。

1日の国民の力ハン・ムギョン議員室によると、全南道は2月の共生の雇用協約章風力機模型製作・設置のためにある請負業者と随意契約を結んだ。契約金額は2億9666万5000ウォンだった。 (中略)

気象庁の資料を見ると、イベントが開かれた当時の手大橋一帯の風速は秒速2〜3mに過ぎなかった。風力発電機の回転のためには秒速4mの風が吹かなければならない。模型風力発電機を回すために発電機が投入された。発電車2台と大容量バッテリーなどをレンタルするには3000万ウォンがかかった。

ハン・ムギョン議員は「電気を生産する風力ではなく、電気を消費する風力だった」とし「見せるための行事のために、国民の血税を無駄にする格好だ」と指摘した。

全南道は「気象悪化によるイベントのスケジュール延期で会場を撤去、再設置する過程で追加費用が発生した」とし「風力発電機と太陽光発電は、庁舎内に設置して象徴として活用している」と述べた。
(引用ここまで・太字引用者)


 これはすごい。
 2月に全羅南道で「世界最大の洋上風力発電を建設する」という協約式が行われまして。
 再生可能エネルギーが大好きなムン・ジェイン大統領が訪れて、「ソウルや仁川のすべての家庭で使われることになるだろう」とのコメントを残しました。
 当時の記事がこちら。

世界最大級の洋上風力発電建設へ 30年までに4.5兆円投資=韓国(聯合ニュース)

 4.5兆円という大規模開発だそうですよ。
 全羅南道は朝鮮半島の南西の先にある自治体。新安は黄海に浮かぶ島嶼部ですね。
 例の塩田での奴隷労働事件が発生した場所、といえば「ああ」と思い出す人も少なくないかもしれません。

 で、そのイベントの様子がこちら。ムン・ジェイン大統領らの後ろに風力発電機があるのが分かりますね。

スクリーンショット 2021-10-01 16.27.08.png
(画像引用元・聯合ニュースの記事から画面キャプチャ)

 これが全部模型だったそうですよ。
 動画もあったので見て見ましょうか……。




 風力発電機じゃなくて扇風機やん。
 しかも、それらしく発電しているように見せかけるのにモーターで回転させて、そのための電源車とバッテリーのレンタルに3000万ウォンかけたって。
 風力発電のイベントだからこうしたモニュメントが必要だと思ったのでしょうね、自治体側も。
 これが韓国のいうところのサスティナブルなもの、なのでしょう。
 なお、模型は自治体庁舎に設置して象徴として活用されているそうですよ。役立ってますね。

 というか、4.5兆円かけて新安に洋上風力発電なぁ……。
 最近、あのあたりは台風の通り道になっている感じですが。
 少なくとも年に2〜3個は通ってますよね。
 なお、日本では福島沖で試験運用されていた3基が撤去されています。

福島沖の洋上風力発電を全て撤去 600億円投じた事業が不採算(SankeiBiz)

 まあ……韓国もがんばってくださいな。

 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→