今年、月城原発1号機で放射性物質が漏れ出てきたという疑惑がふくらみました。
原子力安全委員会は、3月の民間調査団を見ました。
そして5ヶ月ぶりに結果が出ました。
JTBC取材陣が入手した1次調査結果報告と合致します。
月城1号機敷地内で採取した水でリットル当たり最大75.6万Bqの三重水素およびg当たり0.14Bqのセシウム137が出書かれています。
土はセシウム137がg当たり最大0.37Bqが出ました。
2つの物質すべてのがんを引き起こす可能性があります。
それほど人体に致命的な放射性物質です。
報告書は、原因も明らかに指摘しました。
使用済み核燃料を保存する施設に問題があったしました。
1997年の亀裂が生じ、補修工事をしましたが補修し切れていませんでした。
保存することができ漏れることを防いでくれる遮水膜が底までつながっていません。
コンクリートで作られた壁には、防水のためにエポキシ樹脂を塗りました。
ところが、性能が低下するエポキシを使ったために、継ぎ手部分から漏れています。
2012年地盤を補強するために柱を作ったが、この時に遮水膜まで壊してしまったという事実も明らかになった。
調査団は、特に土壌から放射性物質が出てきたことに注目しています。
単に継手から漏れ出てきたのではなく、他の亀裂を介して空気に拡散された可能性のためです。
調査団はまた、敷地の外にまで流れていったのかについても調査を行っています。
原発を運営している韓国水力原子力は「現在補修工事を計画している」と明らかにした。
(引用ここまで)
去年の年末あたりに、民間団体が「月城原発から放射性物質が漏れ出ている」と主張しているというニュースがあったのですが。
ただ、続報はなく。
ついで年明けくらいに与党である共に民主党が「月城原発の地下水のトリチウム濃度が高い」と言い出して、こちらも有耶無耶になったという経緯があります。
こちらはどうも原発廃止論のために騒いでいる感があったことに加えて、実際にはその地下水からさらに薄めて海洋放出、大気放出するのが原則とのことで収束しました。
で、今日になってJTBCが「月城原発は壊れていて放射性物質が漏れ出ていたのだ」と報道したのですね。
で、その放射性物質濃度はトリチウムで1リットルあたり最大75.6万ベクレル……いや……まあ高いといえば高いかもしれんけど。
日本での処理水放出濃度の上限が6万ベクレル。
これは1年間、この水を飲み続けて1mSvの被曝があると考えられている数字。
問題視すべき濃度かどうかは若干微妙。
でもまあ、それよりも問題は遮水膜が破壊されていたこと、そしてそれが放置されていたことですかね。
楽韓Webでは「韓国の原発は放射線測定のための校正もまともにできていない」という指摘をしたことがありますが。
それ以外にも「自分たちがなにを作っているのか理解せずに作っている」という指摘を幾度となくしてきました。
そうした「韓国的ものづくり」であれば、まあ……これもあり得る話ではあります。
なにしろタービン建屋が雨漏りするし、台風の塩害で緊急停止するような原発ですからね?
こんなんだからこそムン・ジェイン政権の原発廃止路線はありがたい話ではあるのですが……。月城原発は全部止まってくれないかなぁ。さすがに。
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