電力の100%を再生可能エネルギーで調達するという「RE100」に加入した韓国企業数が2けたになった。昨年12月に初めて加入した後、国内企業の参加が加速している。
RE100を認証する国際環境NGO「クライメイト・グループ」と各企業によると、KB金融グループ(グループレベル)と高麗亜鉛、未来アセット証券、SKアイイーテクノロジー(SKIET)の4社が再生可能エネルギー100%使用を約束するRE100参加を宣言した。RE100とは、企業が使用する電力の100%を再生エネルギーで調達するというエネルギー転換キャンペーンで、2014年に始まった。この日の4社の加入で、世界のRE100企業はマイクロソフト(MS)、アップル、グーグルなど328社に増えた。
RE100の開始直後、韓国国内の複数の企業が参加意思を表明したが、数年間にわたり実際の加入は進まなかった。しかし昨年12月にSK(株)、SKテレコム(SKブロードバンド含む)、SKハイニックス、SKC、SKシルトロン、SKマテリアルズのSKグループ系列会社6社が韓国企業では初めて参加した。今年に入ってアモーレパシフィック(3月)、LGエナジーソリューション(4月)、韓国水資源公社(4月)が相次いで加入した。この日の4社の加入で国内RE100参加企業は13社に増えた。 (中略)
韓国は電力を再生エネルギーで調達するのが難しい市場と評価される。韓国を代表する企業のサムスン電子は2018年6月、グローバル再生エネルギー計画を発表しながらRE100参加意思を表明したが、まだ参加を申請していない。さまざまな方式の再生エネルギー使用案を検討したが、国内では関連制度の不備でRE100参加が難しいという立場だ。半面、サムスン電子の海外事業場では電力購入契約(PPA)とグリーン料金制などを通じて再生可能エネルギー100%使用が達成可能な状況だ。
気候対応国内専門家組織「気候メディアハブ」のチュ・ソンヨン担当は「国内で再生可能エネルギー電力調達に関するいくつかの困難を解消し、景気を浮揚するためには、依然として解決すべき課題が多い」と指摘した。
(引用ここまで)
韓国で再生可能エネルギーだけを使って事業を行うとしている企業が増えている……とのことですが、製造業は入っていないようですね。
まあ、韓国で再生エネルギーがまともな電源になるかといったらそんなわけはなく。
ムン・ジェイン大統領は「原発をやめて石炭火力もやめて、LNG火力と再生可能エネルギーで電力をまかなう」とか宣言しているのですが。
2015年時点で石炭火力と原発で約70%もの電力供給を行っていた韓国でそんなことができるわけがないのですよね。
ちなみに2020年では石炭火力が37%、原発が27%、LNGが26%、石油が1%、再生可能エネが7%、その他2%となっています。
石油火力だったプラントをLNGに振り分けたっぽいなぁ。
平地が少なく山がちな国土では太陽光発電は無理。
火山が多くあるわけでもないので地熱も活用できるほどでもない。
波力、風力も台風が上陸する環境では大規模なものは無理。
アメリカの砂漠のように天候が晴れたままっていうならともかく。
韓国国内に多数の半導体工場を持つサムスン電子が参加していないことでも理解できると思いますが。
再生可能エネルギーはベース電源にはなり得ない。
ムン・ジェインはエネルギー政策として間違った方向に韓国を誘いましたが、次期大統領候補として有力なイ・ジェミョンはどうなんでしょうかね。エネルギー関連の話を聞いたことがないような気がします。
まだぎりぎりエネルギー政策の転換は可能だとは思いますが。
でもまあ、イ・ジェミョンも薄ら左翼なので反原発なのは間違いないでしょうね。
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