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カテゴリ:韓国教育事情の記事一覧

韓国の幼児教育地獄……英語幼稚園に通わせると月25万円、そこまでしないと「将来」が危険な社会、か

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(93)
韓国、6歳未満の乳幼児の半数が私教育…月平均33万ウォン使う(中央日報)
ソウル竜山区(ヨンサング)に住むAさんは、2023年から満5歳の双子の子どもを幼児英語教室(英語幼稚園)に通わせている。1人当たり毎月、授業料として210万ウォン(約21万円)、放課後授業料として48万ウォンの支出がある。6カ月ごとに教材費として80万~100万ウォンが追加でかかる。Aさんは「英語に対する抵抗感をなくしたくて果敢に投資している」としつつも「子どもの教育のせいで背骨が曲がるという話を体感している」と話した。

13日、韓国政府が発表した「幼児私教育費試験調査」の結果によると、就学前の乳幼児の親たちは私教育費として月平均33万2000ウォンを支出している。特に、英語幼稚園に通わせる場合、月に154万5000ウォンの支出があることが分かった。 (中略)

乳幼児全体の約半数(47.6%)が私教育を受けていた。1週間の私教育参加時間(平均5.6時間)は、2歳以下が1.8時間、5歳は7.8時間だった。親たちは国語、英語、数学など一般科目に月34万ウォンを支出した。科目別では英語(月41万4000ウォン)、社会・科学(7万9000ウォン)、論述・作文(7万5000ウォン)、数学(7万3000ウォン)の順だった。芸術・体育には17万2000ウォンを使った。

保育園・幼稚園に通う乳幼児の私教育費は月22万8000ウォン、「家庭養育」乳幼児は85万6000ウォンだった。統計上、家庭養育に分類された英語幼稚園は154万5000ウォン、遊び教室は116万7000ウォンと調査された。親たちは子供に一般科目の私教育をする理由として、小学校入学準備(67.6%)、不安心理(41.0%)などを挙げた。
(引用ここまで)


 「双子を英語幼稚園に通わせていて、月謝が月210万ウォン。放課後授業費で48万ウォンかかっている」……か。きっつ。
 双子だからふたりで516万ウォン。今日のレートで52万5000円くらい。
 長期休みを考えると年9ヶ月くらいか。
 「幼児期から英語に慣れさせてこそ韓国ではなんとかなる」って感じなんでしょうね。

 韓国の一流企業に入るためには学歴を積むだけでは足りなくていわゆる「スペック」を山ほど積まなければならない。
 その中でも必須とされているのが英語能力でTOEICでは800点あっても足らない。
 800点台後半、できたら900点はほしいとのこと。

 で、入れたとしてもそこからまた役員に向けての競争がはじまるっていうね。
 その競争に負けたら45歳で肩たたき。
 そりゃまあ、優秀とされる誰も彼もが医者になりたがるわけです。大学等で働いた後に開業すれば自分の引退年齢は自分で決められますからね。


 韓国の上流層はこうして子供に英語を習わせて自分たちの子孫が地位を失わないように防衛する。
 ちなみにそこまで優秀ではなかった場合には、チョ・グクのように大学に入るために書類偽造などに手を染めるわけです。

 中流層も子供に投資して上層に食いこもうとする。
 子供にろくに投資ができない人々はそもそも子供を産もうとしない。
 それ以前に結婚も男女交際も半ば以上諦めている。

 基本、社会の考えかたとして「お金がないのなら子供を幸せにできないのだから、子供を作ろうとなんて思うな」ってってなっているのですよね。
 というわけで韓国の合計特殊出生率は0.7台になったというわけです。

 韓国から日本に帰ってきてほっとしている人や、あるいは日本人と結婚して日本に来て「これであの教育地獄から逃げられる」ってなってる人がけっこういます。
 そりゃまあ、英語幼稚園の月謝25万円じゃあなあ……。

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韓国で15歳で大学入学を果たした天才少年誕生、選んだのは「医学部進学」でした……韓国での「人生の大正解」はそこにしかないのでしょうね

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(76)
「最年少」15歳の医学生誕生。「医科学者になりたい」(聯合ニュース・朝鮮語)
15歳の少年が複数の医科大学に合格した。

22日、大学街によると、10年5月生まれのキム・ドユン君(15)は、20~25学年度の医学部随時募集で、カトリック大学の医学部と成均館大学の医学部に合格した後、カトリック大学への進学を決めた。

一般的なら、中学3年生になる年齢で医学部の学生証を手にすることになったのだ。

2000年と2006年にも15歳で医学部に進学した事例があったが、医学部2ヶ所に合格したケースは珍しかったと推定される。

鍾路学院のイム・ソンホ代表は「最近は青少年が医学部に合格した事例を聞くことができなかった」として「少なくとも今年の新入医学部生の中では最年少だろう」と話した。

キム君は幼い頃から数学と科学に頭角を現したという。 小学校5年生の時、中等数学オリンピックで金賞を受賞し、退学前の中学校1年生の時、すでに高校数学と科学の学習を終えた。

翌年、中学校に進学したが、普段から関心が高かったコーディングと大学微積分、生命科学などを自由に勉強するために、退学後に両親から教育を受けた。 昨年は中等·高等検定試験をそれぞれ満点で合格した。 (中略)

医学部に進学することにしたのは、夢見てきた基礎医学の勉強のためだ」と説明した。

キム君は「小学校時代、新型コロナウイルス感染症を経験しながら伝染病予防と治療分野に多くの関心ができた」とし「基礎医学や新薬開発を研究する医科学者になりたい」と抱負を明らかにした。
(引用ここまで)


 15歳の少年が推薦で複数の医学部に合格した、とのニュース。
 いわゆる「天才少年」なのだそうで、小学生の時に数学オリンピックで金メダルを獲得したそうです。
 中学に進学した後に「微積分や生命科学を自由に勉強するために」退学。
 両親から勉強を教わるため、だそうですよ。
 中学卒業、高校卒業の検定試験をそれぞれ満点で合格。大学受験資格を得たと。

 こうした経歴を見ると科学者か数学者にもなりそうですが。
 医学部進学でしたー。
 ですよねー。

 韓国での最大の正解は医師になることでしかない、ってことです。


 とんでもない才能があるのでしょうよ。
 推薦、つまり随時募集で合格したってことですから、そのあたりの書類も揃えてきたんでしょう。
 両親についてはほぼ記述がありませんが、相当に優秀な両親なのだろうな……と推測できます。
 金匙、ですかね。

 でもまあ、そうした才能も医学部に進んでしまう。
 AI開発するわけでもなく、バイオに進むわけでもなく、半導体開発に携わるでもなく。
 医学部進学。

 韓国における人生の正解、成功はそこにしかないんだなぁ……。

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韓国メディア「なぜ我々の読解力はOECD平均にすら届かないのか。15歳時では世界トップクラスなのに」……PIAAC(成人力調査)の結果にがっくりときている模様

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(137)
【ルポ大韓民国】10年間でさらに20点下落。 韓国の成人リテラシーはOECD平均に達しない(朝鮮日報・朝鮮語)
先日、保護者のリテラシーをめぐる議論があった。 修学旅行の家庭通信文に「中食(訳注:昼食のこと)提供」という文を見て中国料理を提供すると理解したり、「雨天時にOOに場所を変更する」とすれば「雨天市」という地域にあるOOに場所を変更すると理解するということだ。 (中略)

高齢世代の場合、さらに深刻だ。 官公庁や病院で会う高齢層の大多数は、各種案内文を読んで理解する能力がない場合が多い。 よく見えるように大きな字で書いておいたが、最初から見ようとせず、不親切だと声を高める姿をよく見ることができる。 (中略)

高い識字率は私たちの誇りだった。 解放直後に78%に達した非識字率を下げるために戦争中だった1953年「非識字国民完全退治計画」を樹立した。 総力を傾けてハングルを教え、1958年末の非識字率は4.1%まで下がった。 驚くべき成就だった。 しかし、そこまでだった。 文字を知ることと文字を読んで理解することは違うということを無視した。 成人のリテラシーに対する国家レベルの体系的な調査は、2014年になって始まった。 2023年に実施された第4次成人識字能力調査によると、全体人口の16.6%である約735万人が日常生活に必要な十分な識字力を備えていないことが分かった。 60歳以上に対象を限定した場合、その割合は41.7%まで増加する。 この調査で、日常生活に十分なリテラシー水準を中学校水準に低く設定していることを考慮すれば、実際の生活でリテラシーが足りない人の割合はさらに高くなる可能性がある。 (中略)

PIAACで明らかになった韓国の最大の問題点は、一般的な認識とは異なり、すべての年齢帯で最も急激なリテラシーの下落傾向が現れるという点だ。 常識的に考えてみれば、学校を卒業して職場に就職して様々な業務を遂行し、多様な経験をすることになれば、一定時点までリテラシーは上昇しなければならない。 そして、中年や高齢層になると、肉体能力の減退とともに、リテラシーが減少するのが自然だ。 しかし、大韓民国の成人リテラシーは、すべての年齢帯で持続的な下落傾向を見せ、特に年齢が高くなるほど下落幅はさらに大きくなる。 フィンランド・スウェーデンのような北欧諸国の場合、若年層ではリテラシーがむしろ良くなり、年齢が高い場合にも比較的緩やかな減少傾向を示している。 日本の場合、若年層では一定部分の向上を見せたが、以後減少するが、韓国よりは極端でないパターンを見せてくれる。

このような違いは、大韓民国社会がリテラシーと関連した構造的問題が存在することを示している。 正確な原因については、関係機関と専門家たちの調査と研究が必要だが、韓国社会のほぼすべての所で文が無視されているという点は確かだ。 各種規定と手続きは無視されるのが常で、業務をしながらマニュアルをあさる人は気が利かない人と見なされがちだ。 言葉より文章の価値が低く評価されるところで、リテラシーが高くなる可能性はない。
(引用ここまで)


 ユン大統領逮捕で世間はいろいろと騒いでいますが、まあうちは平常運転で。
 このあと扱うかもしれません。

 さて、先日のOECDによる国際成人力調査、PIAACの結果はけっこう韓国を揺るがしています。
 韓国はOECDの平均以下だったことがけっこうきつかったようですね。

韓国、成人の知力はOECDの平均を下回り、31カ国・地域中で下位に沈むことが判明。読解力、数的思考力、問題解決能力のすべてで20位台(楽韓Web過去エントリ)

 16〜65歳までのトップ圏にいることはおろか、平均にすら及ばない。
 読解力、数的思考力については16〜24歳でだけOECD平均を上回るものの、それ以外はすべてOECD平均以下。
 冒頭記事でも「PISAでは世界トップレベルなのに、なぜそれ以降はダメなのか」が語られています。
 それに対して日本はトップクラスでした。



 なぜか韓国メディアではほとんど日本のランクについて語られていない不思議さよ。いつもなら突っかかってくるのにね?


 前述のPISAもOECDが主催している「15歳時における学習到達度調査」です。3年ごとの調査だったかな。
 一応、PISA2022において韓国は──

・数学的リテラシー 2位(6位)
・読解力 3位(4位)
・科学的リテラシー 2位(5位)
(括弧内はOECD外の参加国も含めた順位)

 と、素晴らしい成績を挙げています。
 日本がそれぞれ1位(5位)、2位(3位)、1位(2位)なのは秘密にしておこう。

 まあ、冒頭記事にもありますが「文字は読めても文章から意図を抜き出せない」人が多いのでしょう。
 これは旧NAVER enjoykoreaでの日韓掲示板での交流なんかで感じていました。一定以上の「文意」が理解できない韓国人は少なくない、と感じていました。
 当時は翻訳の精度も低かったので、そのせいかなとも思っていたのですが。
 そもそもの読解力に問題があったのだな、とPIAACの結果を見ると納得できます。

 それ以外には学校から離れると一気に勉強から離れてしまうのでしょうね。
 過度な受験戦争の反動で。
 実際には大人になった以降の読書ってかなり大事なのですが、韓国人はそもそも読書をしない。
 一気に衰えてもしかたないのだろうな、とは感じます。

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韓国の科学系大学、志願者が激減してしまう。その背景には「医学部の定員1.5倍」がある模様……亡国の道筋なのでは?

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(86)
「本当にみんな医大に行ったみたい」…KAIST、「こんなことになるとは」超非常事態(韓国経済新聞・朝鮮語)
医学部の増員によって、工学部人材の窮乏状況が現実化する兆しを見せている。 最高科学人材が集まるKAISTなど4つの科学技術院の2025学年度定時志願者が昨年対比急減したことが分かった。 医科大学の定員が一気に1509人増えると、最上位圏の学生が大挙医薬学系列に集まったためだ。 今年、定時医学部の志願者は6年ぶりに1万人を超えた。 高級頭脳を育てる科学技術院まで「医大増員後の暴風」に包まれ、未来科学技術人材確保に非常事態になったという憂慮が出ている。

7日、鐘路学院によると、KAISTなど4つの科学技術院の2025学年度定時募集志願者は4844人で、前年(6743人)比28.2%減少した。 学校別に見ると、KAISTに志願した受験生は1333人で、昨年(2147人)より37.9%減少した。 募集人員が20人から15人に減少したが、志願者がさらに大幅に減り、競争率は107.35倍から88.87倍に低くなった。

光州科学技術院(25.2%)、UNIST(蔚山科学技術院·23.0%)、大邱慶北科学技術院(22.7%)なども志願者が大きく減少した。 2022年に開校した韓国エネルギー工科大学は開校当時、定時志願者が953人に達したが、今年は281人で70%急減した。 昨年(401人)と比べても29.9%減少した。

科学技術院と韓国エネルギー工科大学は、世界最高水準の科学技術人材を養成する特殊目的大学だ。 定時募集で郡別に1回ずつ、計3回だけ志願できる回数制限がない。 このうち、登録禁止規定も適用されず、他の大学の随時募集に合格した受験生も定時に志願できる。 鍾路学院は「回数制限がないにも関わらず志願者が急減したのは科学技術院などに対する関心と選好度自体が低くなっているという意味」とし「医薬学系列などに重複合格した学生たちが登録をあきらめ追加合格が大きく増えるだろう」と展望した。

科学技術院の人気下落は医学部選好現象の影響が大きいという分析だ。 特に今年、医学部の定員が増えたのが決定的だった。 最上位圏の学生が医学部に集中したためだ。 鐘路(チョンノ)学院によると、2025学年度の医学部定時志願者は前年より2421人(29.9%)増加した計1万519人に達した。
(引用ここまで)


 今年の修能試験でKAISTをはじめとした科学系大学への入学志望がぐっと減ってしまったとのニュース。
 KAISTは韓国における科学系大学の最高峰で、授業はすべて英語。
 そもそもがTOEFL80点以上が入学条件とされているそうです。
 ざっくりとですがTOEICなら800点台以上、英検なら準一級くらいか。

 正直、卒業者にどんな人がいるとか知らないのですが、まあ韓国企業なりなんなりで技術職として働いているのでしょうね。
 ただ、今年から医学部の定員増加があったために、そうした科学系大学の人気が一気になくなったと。
 KAISTは志望者37.9%減。
 倍率は107.35倍から88.87倍に。
 まあ、予測できたことではありますね。


 科学系大学って医学部に受からなかった人たちの受け皿くらいの扱いなんですよ、韓国では。

 もちろん、最初から志望する学生もいないわけじゃないでしょうが、大まかな構造としては「医学部に届かない人」向けでしかない。
 そりゃあ、KAIST卒業したところで45歳定年制度におびえながら成功を続けないといけない研究職になるしかないわけですからね。

 それに比べたら初期こそインターンで丁稚奉公しなくちゃいけなくても、最終的には開業医として定年もなく診療を続けられる医者になれる医学部を選ぶでしょうよ。

 狭き門としてかつてなら諦めていたものが、定員1.5倍になったわけで。
 そりゃまあ、KAISTなんかに行くわけないよねっていう。
 非資源国としては亡国の道筋をたどっているようにしか見えないのですが。

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韓国で「ソウル大学や高麗大学に合格」→「医学部に行きたい」と入学しない合格者が約4000人……すごい国ですね

ソウル大学に合格しても「医学部に行きたいです」…SKY登録をあきらめた随時合格者3888人(朝鮮日報・朝鮮語)
2025学年度大学入試随時募集で「SKY」と呼ばれるソウル大・延世大・高麗大合格者の内、3888人が登録をあきらめたことが分かった。 医科大学の定員が増え、他の学科に合格した学生たちが医学部進学のために登録をあきらめた影響と解釈される。

26日、鍾路学院が24日までに2025学年度大学入試随時募集ソウル大と延世大、高麗大追加合格現況を分析した結果、随時合格者の中で3888人が登録をあきらめた。

ソウル大学は204人が登録をあきらめた。 募集人員の9.3%水準で、昨年の228人(10.5%)より減少した。 このうち、自然系は175人、人文系28人、芸術·体育系1人だった。

歯医学科32.0%、薬学系列30.2%、獣医予科12.0%も登録をあきらめたが、医学部では昨年と同様に登録放棄者がいなかった。 (中略)

延世大学の随時合格者は1845人が登録をあきらめた。 全体募集規模の84.9%水準で、昨年同期の59.8%を大きく上回った。 人文系は昨年の50.3%から今年は82.2%、自然系は72.1%から90.4%へと登録放棄の割合が上昇した。

高麗大学の登録放棄者は1839人で、登録放棄の割合は68.6%水準だった。 ただ、昨年同日時点の72.8%より登録放棄率が減少した。
(引用ここまで)


 ハン・ドクス国務総理の弾劾の話もいろいろと出てますが。
 それ以外のいつもの話題も追っておかないと「政治の話だけ」になりそうなのでやっていきましょう。

 韓国でSKYといったら当然、ソウル大学、高麗大学、延世大学のいわゆる御三家。
 日本でいうと東大に早慶って感じですかね。「どれもソウルにある」、を「どれも東京にある」と変換するのなら。
 その御三家であるSKYに随時募集(推薦)で合格したにも関わらず、入学しなかった生徒が約4000人いたとのニュース。

 修能試験(日本での共通テストに相当)で医学部に合格することができたらではないか、と推測されています。
 特に今年は例年の1.5倍に医学部の枠が拡がったこともあって、医学部を選択した生徒が多数だったってことでしょう。


 韓国では「医学部に合格できるなら他になにもいらない」くらいの勢いですからね。
 ソウル大学の他学部に受かるよりも、地方の格下大学でも医学部のほうがいいって学生は少なからずいるでしょう。
 「医学部の枠に滑りこむ」こと自体が重要なので。

 なんというかこう……歪んでいるよね。
 ちなみにチョ・グクの娘も釜山大学医学専門大学院に入学して、なんだかんだで医師免許まで取ったのですが、入試不正がばれて高卒になってしまったのでした。
 それ以外にもTOEIC満点で一芸入学したなんて人物も医学部を選んでいましたね。そして入学後に適応がなくて苦しんでいると。

 とにかく韓国人の認識では「医学部に滑りこんでしまえばあとはなんとかなる」ってことなのですよ。
 実際、チョ・グクの娘も入試不正が暴かれるまではなんとかなってましたし。
 でもさすがに「SKYから4000人逃げる」はちょっと笑えますね。

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韓国左派メディア「PIAACのテスト結果を見ても高齢者はバカだからユン政権を支持できるんだ」とOECD平均以下に終わった知力テスト結果を引用して攻撃……そういうとこだぞ?

中・高齢世代の政治文解力(京郷新聞・朝鮮語)
先週、英国のBBCは国会の弾劾訴追の場面を報道し、画面を二分して汝矣島と光化門を同時に映した。 左側には踊りながら喜ぶ汝矣島の若者たちを捕まえ、右側には沈黙して座り込んだ光化門の中高齢者たちを映した。 韓国の政治地形を分ける世代間の対立局面を克明に見せる場面だった。 ある調査によると、50代以下の全年齢で80%が弾劾に賛成した反面、60代以上は60%、70代以上は49%だけが賛成した。 果たして60~70代の考え方はどうしてこんなに違うのだろうか。

ひとつのヒントは、先週発表された経済協力開発機構(OECD)の国際成人力量調査(PIAAC)2周忌の結果発表にある。 政府は報道資料で韓国の成人(16~65歳)の言語能力平均点数がOECD平均より低く、これは10年前に施行した1周期言語能力平均に比べて24点下落した結果だと明らかにした。 しかし、その裏に隠された事実があった。 この1周忌(2013年)の時、中位圏だった韓国の成就度が今回の調査(2023年)では下位圏に落ち、その墜落速度は参加国の中で最も最悪だったという点を率直に言わなかった。 世代別の達成度の変化を比較してみれば、衝撃はさらに大きくなる。 韓国の場合、青年層(1989〜1995年生まれ)の成就度は1周期に比べ19点低くなった反面、中高齢層(1958〜1968年生まれ)の成就度は42点も下落した。 (中略)

最も深刻な問題は、レベル1以下の集団の割合だ。 彼らは言語能力が最も低い危機集団として、単純で短い文章程度を理解することができるか、それさえも難しいほどの低い言語能力を持っている。 国別に比較すると、水準1以下集団の割合がOECD平均26%でフィンランドが11%である反面、韓国は31%にもなる。 いわば、全国民の3分の1が言語能力の危機集団であるわけだ。 問題はこれらの相当数が所得と年齢別に偏包されており、特に55歳以上の中高齢層に多数分布しているという点だ。 民主主義の水準は国民の学習水準と正比例し、言語能力は政治リテラシー向上の基礎になる。
(引用ここまで)


 韓国で悲惨な結果に終わったPIAAC。

韓国、成人の知力はOECDの平均を下回り、31カ国・地域中で下位に沈むことが判明。読解力、数的思考力、問題解決能力のすべてで20位台(楽韓Web過去エントリ)

 OECDが行った31カ国・地域で15〜65歳の成人知力を測ったテストでしたが、読解力で22位、数的思考力で23位、状況に応じた問題解決能力で24位。
 31カ国中ですから、すべてが下位。
 下の上〜下の中ってところですかね。

 ちなみに日本はそれぞれ2位、2位、1位タイと優秀な成績を残しました。
 なぜか韓国メディアでは日本の成績がほとんど語られていないのですけれども(笑)。

 さて、PIAACへの反応がないかと探していたのですが、かなりひどい記事が見つかったのでご報告。


 要旨をまとめると「PIAACのテスト結果を見ても分かるように韓国の高齢者はバカだからユン政権を支えようとしているのだ」ってもの。
 これを書いているのはハンギョレと左派度を争っている京郷新聞なのだから納得というべきか。
 いかにも左派が書きそうなことではありますね。

 日本でも立憲民主党支持者が国民民主党や自民党支持者に対して同じようなことを言っていますが、あれで自分たちの支持者が増えるつもりでいるんですかねぇ……。
 悪口雑言を浴びせられた相手が「そうか、じゃあ立憲民主に投票しなくちゃ!」って思うのかって話なんですよ。
 選挙ってゼロサムゲームなのだから、敵は少なくしていかに味方を増やすかって戦略性があるのですが。
 ま、その攻撃性を隠せないのはよいことではあるかな。

 この記事についてもユン・ソンニョルの支持層には保守派である高齢者層と共に、20〜30代男性層もいたことも忘れ去って高齢者だけをこうして攻撃しているっていうね。
 まあ、そのあたりも含めて「あ、やっぱりPIAACのテスト結果は伊達や酔狂で悪いんじゃなかったな」と感じさせてくれる記事といえるのではないでしょうか。

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韓国、成人の知力がOECD平均以下だと判明してしまう……「大学入学試験一辺倒の勉強がまずいのは分かっている」そうですけどね?

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(118)
韓国教育、AI時代の言語数理「情報スキル」を大幅に強化すべき(Mエコノミーニュース・朝鮮語)
韓国の16~65歳の成人の言語能力の平均点数は249点でOECD260点より11点低く、数理力は253点でOECD263点より10点、適応的問題解決力に必要な情報処理スキルは238点でOECD251点より13ポイントも低いことが分かった。 3つの領域ともOECD平均より低いのは、韓国の教育に深刻な問題があることを証明している。 (中略)

韓国の教育がこれら3つの領域でいずれも平均以下を示したのは、大学入試で捕獲された理由であることは、あえて強調する必要はない。 多くの生徒が学校では創意的な教育を受けることがほとんどできず、入試塾で遅くまで勉強するやり方が繰り返されている。 塾は試験点数を直ちに上げることを願う学生たちの要求に応じるほかはないので、一種の「要領」教育に偏る。 (中略)

まず、言語力を高めるためには、何よりも読書と作文の訓練が必要だ。 携帯電話で使われる短い文だけを過度に没頭することは言語力に極めて有害にならざるをえない。 呼吸が長い読書を通じて多様な語彙と文章に接して考える機会を持たなければならない。

読書教育は本当に本を読んだかどうか分からないので、読書感想文を発表し、本の内容をめぐって討論する時間を持つ方式で行われなければならない。 それだけでなく、読書から得た考えを自ら文章で表現してみなければならない。 複数の文章で書かれた作文は、統合的で総合的な能力を育ててくれる。 読書と討論だけをして作文をしなければ、半分の教育に過ぎない。
(引用ここまで)


 PIAACの結果に対して評論、対策を述べている唯一の記事がこちら。
 あ、OECDが調査したPIAAC ── 成人の知力調査については下のリンクからご覧ください。

韓国、成人の知力はOECDの平均を下回り、31カ国・地域中で下位に沈むことが判明。読解力、数的思考力、問題解決能力のすべてで20位台(楽韓Web過去エントリ)

 31カ国・地域中、韓国は読解力で22位、数的思考力で23位、状況に応じた問題解決能力で24位。
 どれもOECDの平均にも満たない数字でした。
 一応、若年層は読解力、数的思考力ではOECD平均を上回るていどの点数になったことも書いておくべきですかね。


 で、それぞれに対して「こうしてはどうか」みたいな提言があるのですが。
 読解力については「読書して感想文を書くのがいいだろう」としています。

 でもなぁ……。
 記事中にもあるんですが、韓国人は韓国の大学に入るためだけの勉強をしているんですよ。
 いつだったか、TOEICで満点を取ったことがあるって韓国人女性がいたのですが。
 「TOEICでは満点だけども、英語はまるで話せない」って言ってたのですね。
 大学受験もそれと同じ文脈なんですよ。

 結果として「一般的に必要になる読解力や数的思考力を備えることができない」わけです。
 若年層ですら日本の平均には届いていないので。
 読解力に関していえばハングルだけにしたのは大失敗だったと思うなぁ……。

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韓国、成人の知力はOECDの平均を下回り、31カ国・地域中で下位に沈むことが判明。読解力、数的思考力、問題解決能力のすべてで20位台

日本の成人、世界トップ級の知力 若年層がけん引(日経新聞)
経済協力開発機構(OECD)が実施した国際成人力調査(PIAAC)で、日本は前回1位だった読解力と数的思考力で2位、初めて試した問題解決能力で1位と好成績を維持した。調査は11年ぶりで、31カ国・地域が参加。日本は進学率の向上などを背景に、平均得点の高い若年層が全体の水準をけん引した。
(引用ここまで)


 楽韓Webでも注目していたOECDによるPIAAC ── 国際成人力調査の結果が出ました。
 なぜか韓国メディアではいつもやっている「日本との比較」をやっていないので、楽韓さんが独自にまとめましたよ。

 まず、全体の順位と得点はこんな感じ。参加国数は31カ国・地域。


   読解力   数的思考力 状況に応じた問題解決能力
日本 2位(289)  2位(291) 1位タイ(276)
韓国 22位(249) 23位(253) 24位(238)
平均 260点    263点    251点

 北欧はどこも上位。あとオランダとエストニアが上位って感じですね。
 韓国はOECD平均にも到達できず下位に沈みました。
 読解力と数的思考力については16〜24歳だけであればOECD平均を上回るていどにはなるようです。
 日本はどの年代でもOECD平均を下回ることはありません。


 PIAACではレベルを1〜5にわけ、どれだけの到達者がいるかを記しています。
 数的思考力ではればレベル1は単純な四則計算、小数、分数など。レベル2は数学的な情報にアクセスし、表やグラフを読み解ける。
 レベル3は複数のデータソースの使用、統合、操作を必要とする数学的分析が可能。レベル4は数学的手順を踏んで推論を行うなどができる。
 レベル5は数学的情報を分析、評価、推論し、批判的に考察することができる、とされています。

 さて、読解力、数的思考力、状況の変化に応じた問題解決能力のそれぞれで、どれだけのレベルに達しているかを日韓で比較してみましょう。
 あとOECDの平均もついでに。

●読解力
   Lv1未満 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4以上
日本 4%   7% 24% 42% 23%
韓国 9%  22% 37% 27%  6%
平均 9%  17%  31% 31% 12%


●数的思考力
   Lv1未満 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4以上
日本 3%   7%  24% 41% 25%
韓国 8%  20% 38% 28% 7%
平均 9%  16% 31% 31% 14%

●状況の変化に応じた問題解決能力
   Lv1未満 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4以上
日本  3%   9% 34% 45% 10%
韓国  8%  30% 45% 17% 1%
平均  8%  22% 38% 27% 5%

 どの統計でも共通しているのは日本はレベル3が最多で、韓国はレベル2が最多ってところですかね。
 ざくっといえば「韓国、言うほどじゃねえな」って感じ。

 韓国メディアの記事もそうした感じで伝えています。

韓国の成人の言語能力·数理力·問題解決力、OECD平均を下回る(聯合ニュース・朝鮮語)

 お通夜の空気。
 まあ、前回の結果から落ちたとはいえ、そこまで大きな変化があるわけでもないのでこのくらいが実際の韓国の成績、なんでしょうね。

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