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カテゴリ:韓国教育事情の記事一覧

韓国の小中学生、長文読解ができなくなっていた。それもかなり深刻なレベルで……ショート動画の影響も?

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(50)
短尺動画の影響で深刻な読解力・語彙力不足…韓国の中学生92%は教科書の文章読めず(朝鮮日報)
 小学生と中学生の10人に9人以上が、学校の教科書の内容をきちんと読み切れていないとする研究結果が発表された。特にスマートフォンやショートフォーム(短尺動画コンテンツ)に没頭している生徒ほど、語彙(ごい)力が低いことも分かった。

 本紙が共に民主党の陳善美(チン・ソンミ)議員室を通じて入手し、分析した2024年の忠清南道教育庁による読解力検査報告書によると、小学生の98%、中学生の92%が、決められた時間内に、提示された教科書の文章を最後まで読み切れなかった。忠清南道教育庁が「難読・文解力研究所」と共同で実施した同検査には、中学生(1-3年)145人と小学3年生97人が参加した。

 検査では、学年別の国語の教科書の文章や教科書に掲載されている文章から平均12-13文章(165-166語)を抜粋し、生徒が制限時間内に読み終えられるかどうか、また視線がどのように動くかをカメラで追跡し、観察した。研究チームは、文章を無理なく読める成人の読書速度が1秒当たり4-5語だとするソウル大学の研究結果などを基に、生徒の読書制限時間を1分(1秒当たり2.5-3語)に設定した。

 語彙力が不足している生徒も多かった。文章に登場する語彙の意味を問うテストでは、小学生参加者の93%、中学生の96%が基準点(50-60点)に達していなかった。研究チームは、制限時間内に文章を完読し、かつ語彙テストで基準点を上回った場合にのみ「読解力に不足なし」と判断した。その結果、小学生は全員、中学生は99.3%が「読解力欠如」に該当した。 (中略)

 忠清南道教育庁の読解力検査で教科書を最後まで読めなかった生徒たちは、共通して読書方法に大きな問題が見受けられた。研究チームは、カメラで読書中の生徒の眼球の動きを追跡する「視線追跡検査」を実施した。生徒の視線に沿って紙面上に点や線が描かれ、そのパターンを分析して読書方法と能力を診断する方法だ。

 通常教科書を読む場合、視線は左から右へと平行に移動する。しかし、完読できなかった生徒の多くは違っていた。文章を読んでいる途中に再び冒頭に戻ったり、すでに読んだ部分を繰り返し読んだりする「視線の逆行・回帰」現象が何度も見受けられた。また、視線が文章の上下左右を無秩序に行き来する「ジグザグ型」の移動も見られた。 (中略)

 生徒たちは、日ごろから読解力の問題で学業に困難を感じていることも分かった。中学生の54%が「分厚い本や長文に拒否感を抱く」と回答した。49%は「内容を理解するため同じ文章を何度も読む」と答え、「知らない単語や初めて見る単語を習慣的に飛ばす、あるいは逆に長く止まる」と答えた生徒も40%いた。「文章を最初から最後まで読まず、習慣的に飛ばし読みする」(32%)との回答もあった。
(引用ここまで)




 韓国の小中学生の90%以上が教科書に書かれている長文を読めていない、とのニュース。
 ……うーん。中学生が145人、小学3年生が97人ってことなので。
 全般的にこうなのか。
 それともピックアップされた小中学生がこうなのか。
 若干判断に迷うところではありますが。

 たぶん、これ「文章を斜め読みする」っていう受験テクニックがあるていど関係している気がしますね。
 なんなら文章を読まず、問題文を読んで該当する部分を見るってやりかたをします。
 それがクセになっちゃっている部分があるんじゃないかなぁ……と。

 ただ、旧NAVER enjoy korea/japanで韓国人を相手にしていた際には、長文読解に難があるのではないか、と思われる部分が多数あったのも経験した事実ではあるのです。



 ただ、韓国は15歳の生徒における学習到達度をチェックするテスト、PISAでは読解力で3位なんですよね(2022年実績)。一応。
 数学的リテラシーでも2位、科学的リテラシーでも2位。
 あ、ちなみに日本はそれぞれ2位、1位、1位でした。

 なので、15歳時点での読解力はそれなりにあるはずなのです。
 まあ、日本ほどではないにしても。
 ただ、このPISAも2022年の結果なので。
 去年やったPISA2025ではガクッと下落したりするんですかね?

 15歳以上、65歳までの知力を測定するPIAACで韓国は、参加した31カ国・地域のうちかなり低い結果となっています。
 読解力、数的思考力、状況に応じた問題解決能力でそれぞれ22位、23位、24位。
 日本が2位、2位、1位タイであったのに比べてだいぶ無惨な結果。



 冒頭記事の数字が本当なのか、PISAの数字が本当なのか。
 なんとも判断に迷うところではありますね。
 PISAは調査翌年の年末に発表されるので、その結果を待ってみますか。



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なんと、あの韓国で塾、習い事にかける費用が減少! ただし、その詳細を見ると「分断の深まり」を感じることに……

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(44)
「息子、お父さんがごめんね」···物価高に私教育費まで減らした(韓国経済新聞・朝鮮語)
昨年、小中高の私教育費総額は27兆5000億ウォンで、5年ぶりに減少傾向に転じた。 ただ、私教育を受ける生徒と受けない生徒間の私教育費の両極化は深刻化していると分析された。

12日、教育部と国家データ処が発表した「2025年小中高私教育費調査結果」によれば、2024年29兆2000億ウォンで史上最高値を記録した小・中・高等学校私教育費総額は昨年27兆5000億ウォンで5.7%減少したと集計された。

昨年、小中高の全体生徒数は502万人で、前年比12万人(2.3%)減少した。 生徒数の減少幅より私教育費の減少幅がさらに大きいのだ。 教育部は「私教育費減少の原因は一つで特定しにくい」としながらも「初等学校の世話や放課後学校の拡大などの政策的効果が一部現れたと見ることができる」と説明した。

学校級別の私教育費総額を見れば、初等学校は12兆2000億ウォン、中学校7兆6000億ウォン、高等学校7兆8000億ウォンで、前年対比各々7.9%、3.2%、4.3%減少したことが分かった。 私教育の参加率と参加時間も小中高の両方で減少した。 (中略)

月平均私教育費支出金額を区間別に見れば「100万ウォン以上」は11.6%で前年対比0.4%増え、「20万ウォン未満」(13.0%)と「私教育を受けない」(24.3%)が各々0.2%、4.3%増加した。
(引用ここまで)




 なんと!
 あの韓国で!!
 私教育費用が前年比で減少!!!

 これは恐ろしいことですよ。
 まあ、もっとも小中高生は前年比で12万人減っているのですけども。
 それでも「小中高生の数が減っている率よりも、私教育費用の減少割合のほうが高い」そうで。
 あの韓国でねぇ。

 あ、私教育ってのは塾とか習い事の総合名称。水泳とかテコンドーなんかも「私教育」の一環です。



 ただ、全体費用は減少してても、実際に塾などに通わせている人の私教育費は上昇している。
 つまり、「私教育を一切やめた(最初からやっていない)」って家庭が増えたわけですね(20%→24.3%)。
 「韓国が21世紀になって最大の不況に覆われている」って話の裏付けにもなりましたか。
 「私教育費ゼロ」を選択する家庭が増えたってことは、そういうことですからね。

 受験って最終的には頭のよさはそこまで変わらなくなって、得意分野であるかどうか。もっといえば「特異な問題が出るかどうか」に絞られてくる部分があるんですよね。
 そうした部分はテクニックでだいぶフォローできる。
 逆にいうと塾に行かないとそういったテクニックは学べない。
 つまり、「私教育をしない」時点で分断の下側にいることを決定したわけですね。

 あのきつい社会の中で「塾なし」かぁ……まあ、それも判断か。
 最初からブルーカラーになることを選択するのもAI時代としてはありなのかも。



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韓国の著名大学「半導体関連学部に入ったらSKハイニックス、サムスン電子に就職確定します」 → それでも入学辞退が増加……背景には例の「45歳定年制度」が

サムスン・SK就職が保証された韓国名門大合格者144人が入学辞退、ソウル大や医学部に進学か(朝鮮日報)
今年、延世大・高麗大の定時募集(一般入試に相当)で大企業契約学科(サムスンやSKなど有名企業への就職が保証された学科)に合格したにもかかわらず、入学の権利を手放した入学辞退者が144人で、前年(103人)に比べ約40%増えたことが分かった。このところの半導体業界の好況を受け、多数の優秀な生徒たちが大企業契約学科に出願したものの、最終的にはソウル大の自然系列(物理・数学・化学など)や医学・薬学部系を選んだのではないかと分析されている。

 大手予備校の鍾路学院が22日に明らかにしたところによると、延世大契約学科の2026年度の入学辞退者は68人で、前年(45人)に比べ51.1%増加した。高麗大の契約学科は76人が入学を辞退し、前年(58人)に比べ31%増えた。企業別に見ると、サムスン電子の契約学科(延世大システム半導体工学科・高麗大次世代通信学科)の入学辞退者は74人で、前年(53人)に比べ39.6%増加した。SKハイニックスの契約学科(高麗大半導体工学科)は37人が入学を辞退し、辞退者は前年(21人)に比べ76.2%増加した。

 このところの半導体業界の好況によって、サムスン電子やSKハイニックスなどは昨年、過去最高の業績を記録した。その結果、SKハイニックスは今年初め、社員に対し、基本給の2964%に達する「1億ウォン台(1000万円台)のボーナス」を支給した。このため今年の一般入試では、韓国全土の大学のうち大企業7社のいずれかと契約している16の契約学科への志願者が2478人で、前年(1787人)より38.7%増えた。サムスン電子の契約学科がある七つの大学の8学科には、定員96人に1290人の志願者が殺到し、競争率は13.44倍になった。SKハイニックスの契約学科がある三つの大学の3学科には、定員35人に対して320人が志願し、競争率は9.14倍になった。

 それにもかかわらず、延世大と高麗大を中心に多数の入学辞退者が出たのは、依然として優秀な受験生が「大企業への就職保証」よりも「ソウル大ブランド」または「医学部・薬学部への進学」を選ぶ傾向にあるためとの分析だ。受験生は一般入試の際、志望大学を「カ」「ナ」「タ」の3グループからそれぞれ1校ずつ選んで出願することができる。自然系列の優秀な受験生たちは、「カ」群では延世大・高麗大の契約学科、「ナ」群ではソウル大の自然系列、「タ」群では他大学の医大・歯科大・韓医(韓国漢方医学)大に同時に出願するケースが多いという。
(引用ここまで)




 いつもの。
 韓国の半導体学科はサムスン電子やSKハイニックスへの就職が約束されています。
 「契約学科」ってのがあるのですね。

 卒業と同時に入社できる(一般の平均就職年齢は30歳前後)。
 男性の場合であれば兵役しても戻ってこれる。
 大学院に進む場合も院卒後に就職できる等々、エンジニア・研究者にとってかなり厚い保護を敷いているのですが。

 それでも入学辞退して、医者になるほうを優先する。
 記事曰く「SKハイニックスの契約学科がある三つの大学の3学科には、定員35人に対して320人が志願し、競争率は9.14倍になった」のだけども、「入学の権利を手放した入学辞退者が144人で、前年(103人)に比べ約40%増えた」
 ……まあ、そりゃそうだよなぁ。



 そりゃあ、いまは空前のメモリ高騰で唖然とするような収益を稼いでいるけど。
 ほんの3年前、SKハイニックスは4四半期連続で赤字を叩き出していましたから。
 2023年の10〜12月期から黒字転換してここまで好調ですけどね。

 メモリ製造ってそういうもんですから。
 そもそもがSKグループに買収される前のハイニックス時代はエルピーダに追い越されて消えるんじゃないかくらいの規模にまで落ちこんでいましたからね。
 同時期、サムスン電子の半導体部門は「設立以来はじめての成果給なし」とかになってました。



 それに加えて研究職だろうがエンジニアだろうが、役員になれなかったら45歳で肩を叩かれて終了。
 さすがに中国企業とかに拾われるだろうからチキン屋に転職しないでは済むでしょうけども。

 それを考えたら「実質的に定年のない医者、歯医者、薬剤師」になりますよね。
 学生の立場で考えたら当然ですわ。
 国力のために半導体関連学部に行けとか言われても「いや、医者のほうが長く稼げるんで」ってなって終了です。



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韓国の中学生の75%、事実と意見の切り分けができない→結果、AIの言うことを盲進して課題を提出してしまう

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(127)
韓国の中学生の75%、事実・意見の区別がつかない(朝鮮日報・朝鮮語)
京畿道城南市の中学校のチョン某(42)教師は、前学期に短編小説を書く課題を採点する過程で、とんでもないことを経験した。 ある学生が1960年代のソウルを描写しながら「街の電光掲示板ニュースの音に人々が止まった」と書いたためだ。 「当時は電光掲示板がなかった」と指摘すると、学生は「チャットGPTが教えてくれたことなので間違えるはずがない」と言い張った。 教師は「AIの説明を無条件に真理として受け入れる子どもが多く、心配だ」と述べた。

学生たちがオンラインとAIが吐き出す情報を検証なしに無批判的に受け入れる現象が深刻だという指摘が出ている。 基礎知識を積んだり批判的に思考する訓練ができていない状態で、AIをはじめとするオンライン情報に無防備に露出した結果と分析される。 ソウル市教育庁が昨年中・高校生2万6531人と教師3344人をアンケートした結果、生成 AI活用経験のある学生が90%を越えた。 ところが教師に生徒のAI使用で憂慮される点を尋ねたところ「生成 AIが知らせる内容を批判なしに受け入れること」(92.5%)を最も多く挙げた。

実際、韓国の学生たちの「情報選別力」は世界最下位水準だ。 OECD(経済協力開発機構)が昨年12月に発刊した「韓国の教育政策展望」報告書によれば、国際学業成就度評価(PISA)評価で韓国15才学生の中で与えられた文で事実と意見を区分できる比率は25.6%でOECD平均(47%)の半分水準だった。 メキシコ・ブラジル・コロンビアなどとともに最下位圏だった。 該当調査は各国の学生たちにオンラインにあるニュース記事とソーシャルメディア掲示物を見せ、事実と意見を区分するようにする方式で進行された。 韓国は他の調査でもオンラインで情報を読む時に出処、真偽可否を検証する「ファクトチェック」指数(-0.294)が最下位水準だった。
(引用ここまで)




 「これはAIが言っているから間違いない」って話をするバカな人、増えてますよね。
 X(旧Twitter)なんかでも、言葉に窮して「AIがこう言っている(から間違いじゃない)」みたいなことをポストしているアレな人が少なからずいます。
 まあ、現状では「自分の言葉で語れないのだなぁ」くらいにしか受け取れないのですが。

 大学とかの論文でもけっこうAI汚染されているとの話。
 ちょっと前にあったWikipedia丸写しどころじゃなく、「もうつっこみようがないくらいに間違っているんだけども、堂々と出してくる」っていうハルシネーション論文が山のようにあるのだそうですよ。

 まあ……分かる人がちょっと見れば「なに嘘ついてんだ、おまえは」くらいのてきとーな嘘をついてきますからね、現状のAI。



 で、そうしたAIでお手軽に文章が書けてしまう状況下において「権威主義」と「事実と意見が区別できない」って韓国人の特性が加わるわけですね。
 結果、「AIが言っていたので間違いではない(間違っていたとしても私が間違ったのではない)」となる、と。

 PISAなんかでも「韓国の子供たちは勉強を延々とやっているので読解力そのものは高いが、意見と事実の切り分けができていない」って指摘がされています。
 「ラパヌイ島設問」ってのがあって、その中に「この文章のうち、事実と意見を分けなさい」って設問があるのですね。
 ここがメタメタだったとの話です。

 ちなみにこの設問でもっとも正答率が高かったのはアメリカとイギリスでそれぞれ69%と65.2%。
 韓国は25.6%。
 米英ともに読解力の総合得点はそこまで高くなかったのに、この設問だけやたらに正答率が高かったってのは「意見と事実の切り分け」を大事にしているかってことなんでしょうね。

 その逆が韓国である、と。
 いろいろと納得ができますね。



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韓国の成人、60%がいっさい本を読まない「読書弱者」と化していた……そりゃ読解力も31カ国中で22位とかになるわ

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(98)
AIやスマートフォンにばかり夢中になって……国民10人中6人「読書弱者」(朝鮮日報・朝鮮語)
学校と大学、職場など大韓民国社会の全方位で「リテラシー崩壊」警告灯が点灯している。 本紙が韓国教総と共に全国小・中・高校教師941人をアンケート調査した結果、回答者の95.1%が「過去に比べて学生リテラシーが低下した」と答えた。 教師たちは本誌に「子供たちが長い文を読むことを『旧世代遺物』のように扱う」、「このままではコミュニケーションが難しい時代が来そうだ」という憂慮を吐き出した。

成人も例外ではない。 リテラシー不足で業務疎通ができないとし、会社次元で職員を対象に別途リテラシー教育を行い、リテラシー試験を通過してこそ卒業証書を与える大学までできた。

これはデジタル機器とAI(人工知能)の発展、ショートフォーム(短い映像)中毒などで深く文を読む人が急激に減ったためだという分析だ。 本紙がチン・ジョンオ国民の力議員室を通じて入手した国立国語院の「2024国民国語能力実態調査」によれば、全国成人5000人の中で1ヶ月間本を1ページも読んでいないケースが58.8%に達した。 国民10人中6人がいわゆる「読書弱者」に陥ったのだ。

これは、識字力の低下に直結した。 OECDが2024年に発表した「国際成人力量調査(PIAAC)」の結果、韓国成人(16~65歳)の言語能力平均点数は249点でOECD平均(260点)より11点も低い。 大学教育を受けた成人の割合はOECD1位だが、リテラシーは世界平均以下に落ちたのだ。
(引用ここまで)




 韓国で成人5000人に聞きました。
 「この1ヶ月で1冊以上本を読みましたか?」

 いいえ 58.8%

 ──ってことか。
 電子書籍は読書に入りますかね。
 かたくなに「電書は読書じゃない!」って言い張っていたりする人もいるのでなんとも。
 少なくともここ2年くらいのe-inkはかなりよいですけどね。

 ま、それはともかく。
 社会人になってからすっかり本を読まなくなる。勉強をしなくなる。
 PIAACの全年齢結果で見ると韓国はすべてのテストで31カ国中20位台と下位なのですが。



 15〜24歳でだけはOECD平均を上回っているのですね。



 でも、そこからあっという間に急降下する。
 日本がどの世代でも高い得点をキープして、かつレベル1、2の低スコア者が少なかったのとは対照的です。
 正直、日本も社会人になってからの学び直しにはそこまで熱心ではないと思うのですが。

 でもまあ、韓国みたいに世代で文章リテラシーが分断されているところよりはマシってことか。
 朝鮮日報は「韓国人の読解力がやばい」ってこのシリーズを続けるつもりらしく。
 もうひとつありました。

大学も頭を抱える…「読解力卒業試験」を実施するところも(朝鮮日報・朝鮮語)
釜山のある私立大学は最近、教養必須科目だった「古典読み」講義をなくした。 「大学生なら論語や孟子のような古典は一度読んでみなければならない」という趣旨で10年余り前に作って進行してきた講義だった。 ところが最近になって「長すぎて漢字語が多くて到底読めない」という生徒たちの不満があふれ、学校が白旗を掲げたのだ。
(引用ここまで)

 韓国語のバックボーンは漢字表記なのに漢字を社会から追放している。
 漢字がベースになっている古典なんてとてもじゃないけども学べるわけがない。
 そうして「漢字を学ぶことが韓国語の理解に役に立つ」って理解している層との乖離が進むわけです。

 そして古典も韓国社会から消えていく、と。
 日本で「春はあげぽよ〜」って書かれたら「Yo! Yo! 白くなりゆく!」ってラップ調に書けるのはなんだかんだで古典の伝承がうまくいっているからなんだよね。


 こちらだいぶ面白かったのでよろしければ。


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韓国政府「我が国の労働者、20代から認知能力が一気に落ちている」「大学卒業後に勉強をする機会も動機もない」

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(94)
「韓国の労働者は20代から認知能力が急速に衰退」(中央日報)
韓国の労働者の認知能力が青年期から下がり始め、低下速度も速いという国策研究機関の分析が出てきた。韓国開発研究院(KDI)は14日、こうした内容が盛り込まれた「労働者認知能力の減少要因と改善案」と題する報告書を発表した。研究陣は経済協力開発機構(OECD)が主管し10年ごとに実施する国際成人能力調査(PIAAC)の資料を分析した。

分析の結果、韓国の25~29歳の青年層の労働者は2011~2012年の調査では数理能力が6位、言語能力が4位でOECD主要17カ国のうち上位圏だった。だが2022~2023年の調査では数理能力と言語能力とも8位を記録し平均水準が低くなった。

年齢上昇にともなう認知能力低下幅も他の国に比べて大きかった。2022~2023年の調査で40~44歳の中年層の数理能力は青年層より14点、言語能力は19点低かった。OECD平均下落幅は数理能力が4点、言語能力が7点で、それより大きかった。中年層から60~65歳の老年層に進むと数理能力が40点、言語能力が46点落ち下落幅がさらに広がった。これもまたOECD平均の25点と28点を大きく上回る水準だ。
(引用ここまで)




 「認知能力が急速に衰退」ってだいぶ大げさなタイトルではありますが。
 これ、要するにPIAACの点数のことですね。



 31カ国、地域が参加して読解力(22位)、数的思考(23位)、問題解決能力(24位)のすべてで20位台。
 「OECD内で8位」ってのはまあ本当なんでしょうね。
 OECD域外の成績がよいので韓国の上にばんばん来ているのが実際だった記憶が。



 PIAACの点数についても20歳前後については平均点以上なんですが、それ以外の世代ではすべてで平均点以下。
 大学を卒業したら2度と勉強したくないって意識が強いんじゃないですかねぇ。
 あんな受験地獄をくぐり抜けてきた人たちですから。

 まあ、韓国人の立場だったらそうなってもしかたないかな、って感じます。
 でも「自称・世界最優秀人種」の割には大したことないね、ってのも実際です。

 あと、PIAACの話題になると、すべての項目で日本に圧倒的な差をつけられていることを書かないなぁ。
 徹底してます。
 日本は読解力で2位、数的思考で2位、問題解決能力で1位タイ。
 すべて20位台の韓国とはちょっとわけが違う。
 PIAACは16〜65歳がテストを受けての結果ですからね。



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娘が通う高校の定期試験問題を盗み出していた母と元教諭に実刑判決、「常に満点」だった娘にも執行猶予のついた有罪判決……なぜわざわざ彼らは「定期試験」の問題を盗み出していたのか、解説しましょう

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(56)
盗んだ試験問題で2年半全校1位 母(48)は懲役4年6月、娘(18)は懲役1年・執行猶予2年(朝鮮日報)
娘が通う高校に無断で侵入し、試験の問題用紙を盗んだ母親と共犯の臨時教諭に実刑が宣告された。

 大邱地裁安東支院刑事1単独の孫永彦(ソン・ヨンオン)裁判長は14日、建造物侵入、業務妨害、特殊窃盗などの容疑で逮捕・起訴された48歳の母親に懲役4年6カ月、共犯で31歳の臨時教諭に懲役5年と追徴金3150万ウォン(約340万円)を宣告した。二人の犯行を支援した学校の事務職員(32)には懲役5年、追徴金3150万ウォンが言い渡された。3人の犯行を止めなかった学校事務室長(37)には懲役1年6カ月、盗み出した試験問題で試験を受けた高校3年生の娘(18)には懲役1年、執行猶予2年が宣告された。 (中略)

 母親は昨年7月4日午前1時20分ごろ、臨時教諭と共に慶尚北道安東市内のある私立高校職員室に侵入して試験の問題用紙を盗み出すなど、2023年から11回にわたり犯行を繰り返した疑いがある。事務職員は被告らが学校内に侵入することを事前に知りながらこれを黙認し、防犯カメラの時間記録に手を加え犯行の様子を削除していた。

 娘は盗み出した問題用紙とその回答を事前に記憶して試験を受け、高校在学中はずっと全校1位だった。娘も自ら問題用紙を盗み出す目的で1回職員室に侵入したことが捜査で明らかになった。

 数年にわたり続いた一連の犯行は昨年7月の期末試験期間中に発覚した。母親らが校内の警備システムを解除して職員室に侵入したところ、偶然システムが誤作動し全ての犯行が明らかになった。
(引用ここまで・太字引用者)




 韓国で去年一時期、かなりの話題になったのが「母親が娘の通う高校に侵入して、試験の問題用紙を盗み出し、娘に与えて毎回テストで満点を取らせていた」って事件。
 その事件の首謀者らに地裁判決が出ています。
 事件のあらましはこんな感じでした。

 該当高校の元教諭が自分のIDがまだ残っていることを利用して、母親と一緒に高校に侵入。
 事務職員は辻褄をあわせるためにデータを改竄。
 完璧な犯行だったのですが。

 なぜかシステムを切ったはずの防犯システムが誤動作して犯行が判明。
 韓国製の防犯システムのぼろさが致命傷になったのです(笑)。
 こうしたミスはKTXの脱線転覆とかにつながるんですが。



 たまにはいい方向に転じることがあるんですね。



 母親に盗んだ問題用紙を与えられていた娘は試験で毎回満点。
 この犯行が判明した直後のテストでは40点とかだったそうです。
 そりゃまあねぇ。

 で、その問題用紙を盗み出していた理由が周囲でまことしやかに語られていまして。
 「娘をなんとしてでも医者にさせたかったのではないか」と。

娘を医学部に行かせるためにここまで…」 “全校1位”の母親による試験問題盗難事件=韓国(中央日報)

 え? 高校時代の試験が満点でも入試試験はどうにもならないんじゃないか……ですか?
 現在の韓国の大学入試は推薦で7割以上が決まります。ソウル大学ですら8割が推薦とされています。
 なので、内申がよければそれでほぼ決まるのですよ。
 その内申点をよくするためには校内での試験が重要。

 医学部にさえ入ってしまえば、なんとか医者になれるのはチョ・グクの娘が証明していますね。



 といったわけなので、「医学部に入るのが人生の成功」になるわけです。
 そんな韓国での象徴的な事件であったといえるのではないでしょうかね。



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韓国の「人気塾講師」が模試問題を不正入手、入手のために数千万円を支払っていた……なぜそのような事件が起きるのか、解説します

カテゴリ:韓国教育事情 コメント:(50)
「カリスマ講師が模試問題を不正取引」…韓国で人気の現役講師ら46人起訴(KOREA WAVE)
韓国で大学修学能力試験(日本の大学入試センター試験に相当)に関連する模擬試験問題を不正に取引したとして、有名予備校講師ヒョン・ウジン氏(38)やチョ・ジョンシク氏(43)ら計46人が、最近、在宅起訴された。起訴された中には、首都圏の大手予備校2社や現職・元職の中高校教員も含まれる。

ソウル中央地検によると、ヒョン氏とチョ氏は現職教員らから模擬試験用の出題問題を受け取る見返りに、数千万ウォンから数億ウォンに及ぶ金銭を渡していたという。これにより、不正請託および金品等の授受の禁止に関する法律違反などの罪で起訴された。

ヒョン氏は2020年から2023年の間に、現職教師3人に対しておよそ4億ウォン(約4400万円)を支払って模試問題を受け取ったとされる。一方、チョ氏も現職教師らに計8000万ウォン(約880万円)を提供しており、その中にはEBS(教育放送公社)の教科書が発刊される前に、未公開問題の提供を依頼した行為も含まれているという。これは背任教唆にあたると検察は判断している。
(引用ここまで)




 人気講師が模試問題を事前に買収していた、とのニュース。
 最大で4年間で3人に計4億ウォンを支払っていた講師もいたと。
 1年にひとりあたり350万円くらいを渡していたってことになるか。

 え、意味が分かりませんか?
 韓国では塾講師ってのは人気職業なんですよ。タレント並、もしくはそれ以上。
 年収200億ウォンとも300億ウォンともされています。

 なんでそんなことになるかっていうと、「今年の修能試験はこんな方向になる」って分析をして、生徒に1点でも多く取らせることができるから。
 医学部志望だとは1点の差が生涯を決定することが多々あるのですね。
 といったわけで、「講師」っていうよりも「予想屋」の側面が大きいのです。



 で、修能試験までに模試があるのですけども。
 講師の実力を測るのに「模試の問題をどれほど傾向として捉えられていたか」が問われるのですね。
 「今度の模試ではこんな問題が出るぞ」と予測して、どれだけ当てられるかが講師の実力となるのです。

 ……といったわけで年収1億円とかの高収入講師だったら、こうして模試問題を入手するために数百万円ほどばらまくのなんてどってことない「投資」となるわけです。
 「あいつの予想が当たったぞ!」、「また当たった!!」ってなって評判が評判を呼び、さらに収入は増えてなんなら独立もできるようになる。
 「予備校から呼ばれる」立場から、「予備校を選ぶ」立場になれる。
 韓国がよく言うところの「ルールを作る立場になれる」ってヤツですわ。

 まあ、それが実力じゃなくてインチキだってだけの話だったのさ。
 全員がそうしているわけではないでしょうけどね。



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