> 韓国競泳界のスター、朴泰桓(パク・テファン)=23、檀国大大学院=が、栄養ドリンクの通販番組に出演したことと、大韓水泳連盟からロンドン五輪のメダル褒賞金が支給されていないことが、海外メディアに報じられた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル・アジア版は23日「五輪の英雄に対する処遇にファンたちが怒っている」として、朴泰桓をめぐる最近の韓国の世論を伝えた。
同紙は「『マリンボーイ』との愛称で親しまれている朴泰桓が先週、テレビの通販番組に出演し、1時間にわたり健康補助食品を宣伝した。このような番組に 出演するのは、広告効果が落ちた有名人が、金が必要になった際に使う手のように映る」とつづった。また「朴泰桓が通販番組に出演して以来、大韓水泳連盟の ウェブサイトには、連盟を非難するファンたちの書き込みがあふれている」と報じた。
同紙は「大韓水泳連盟が朴泰桓に対し、今年初めまでに支給するはずだったロンドン五輪銀メダルの褒賞金約5000万ウォン(約420万円)を支給しな かったため、こうした事態が起きた。韓国メディアは、朴泰桓が五輪後に水泳連盟の主催するイベントに出席しなかったため、連盟側との関係が悪化したと推測 している」と続けた。
また、同紙は「朴泰桓はこのような状況でも楽観的」だとして、朴泰桓が先月インターネットのファンクラブサイトに寄せたコメントを紹介。このコメントで 朴泰桓は「褒賞金をもらえなくて気分が悪いとか悔しいといった気持ちは全くないが、父や支援チームのトップを通じて(連盟から)連絡が来ていれば、互いに すっきりしたのではないかと思う」と心境を語った。
ウォール・ストリート・ジャーナルは、朴泰桓が昨年秋にスポンサーのSKテレコムとの契約延長に失敗した上、新たなスポンサーが見つからずに苦労しており、自費で練習費用を賄っていることも紹介した。
(引用ここまで)
パク・テファンといったら、確かまだ大学生くらいの年代でまだまだ現役。少なくともリオオリンピックまでは行くだろうし、下手をしたらその次まで可能性はあります。
それが通販番組のコメンテーター。
メダル報奨金ももらえず、スポンサーも撤退、自費で練習費用捻出……か。
個人的にはメダリストにしろ、国会議員にしろ最低限暮らせるくらいの年金なりなんなりは与えたいと個人的に思っているのです。
それだけの仕事は充分にしていると思うので。
ただ、このパク・テファンという選手、韓国水泳界にとってかなりの異端児というか、突然変異なのですよね。
以前も日本代表と合同練習とかやっていましたはずです。
ま、「合同練習」というよりは、日本代表の練習に参加という形だったのですが。
要するに韓国国内じゃ練習環境がどうにもならないのです。
現在も練習拠点はアメリカ。
そのあたりが韓国水泳連盟にとって気に入らない部分でもあるのでしょうね。
それにしても、メダル報奨金を渡さないとかすごいなぁ。
儒教的とでもいうべきか。
佐藤次郎への扱いをふと思い出しましたね。パク・テファン本人が明るくやっているというのがまだ救われますが。