中国の人口減少と高齢化がグローバル覇権競争で制約になりかねないという分析が出た。 中国が今のような出生率を維持する場合、2050年の中国の中位年齢は52歳に達し、3人に1人は65歳以上になる見通しで経済に負担になるという展望だ。
米国企業研究所(AEI)のニコラス・エバースタット(Nicholas Eberstadt)研究員は6日(現地時間)「中国の人口崩壊が世界権力均衡を揺るがす(China's Coming Population Crash Scrambles the Global Balance of Power)」というタイトルの文でこのように明らかにした。
中国政府は1980年から2015年まで35年間「一人っ子政策」を施行した。 中国は2010年代に入って出産率が急激に下がると、2016年に「2児政策」を全面施行し、2021年に3児許容で制限を追加緩和し、一人っ子政策は歴史の中に消えた。
しかし、2016年の出生児数がしばらく小幅増加したが、再び減少傾向を続けている。 出生児数は2016年1830万人から2023年890万人に半分になった。 2025年には792万人を記録し、800万人を下回った。 9年前の40%にも及ばない水準だ。
中国は2021年に人口減少局面に入り、出生と死亡の格差が拡大し続けている。 国連は2050年に中国で出生1人当たりの死亡者が2.3人を超えると見通した。 現在約14億人の中国の総人口は2050年には現在より1億5000万人減少すると予測した。
(引用ここまで)
たまにやる「韓国メディアが伝えているけど、韓国にまったく関係のない記事」が気になったのでピックアップするヤツ。
AEI(American Enterprise Institute)は中道保守派のシンクタンクとして知られています。
政府からの支援を受けず、完全独立系になっているところだったはず。
で、そこが「中国の人口減少は世界の勢力均衡を揺るがす」とするコラムを発表しています。
China’s Coming Population Crash Scrambles the Global Balance of Power(AEI・英語)
「21世紀は中国の世紀となる」とする予測は前世紀からありましたが、それが人口動態によって妨げられるのではないかと予測されるようになっています。
これはエマニュエル・トッドなんかも述べていることで、「中国は急激な少子高齢化を迎えるので覇権を取ることができない」とするもの。
エマニュエル・トッドは人口動態を背景にした予測については信頼できる話をするんですけどね。
うん、まあ置いておこうか。
実際、中国の少子化は韓国と肩を並べるほどのひどさで。
特にひどいのがひとりっ子政策が前面に押し出されていた時代の男あまり。
2004年には1.21:1になったって話ですからね。女子が100人産まれたのに対して、121人の男子が生まれているわけで。
前に書いた「中国死気」でも指摘していますが、1980年から2021年の42年間で3500万人くらいの男子が余っているのです。
マレーシアの総人口と同じくらいかな。
3500万人、ちょっとした国の総人口です。3500万人が次世代にまったくつながらない。こっわ。
当該コラムは「人口が一気に減少することで中国は大国になることができても、本当の意味での覇権国になることはできないのではないか」とまとめています。
逆説的にですが、中国がそうした人口減少にともなう国力の衰退が明白になる前にさまざまなことをしかけようとするのではないか、とする言説もあります。
ピークを過ぎようとしているからこそ「ピークを過ぎる前に動こうとするので」危険度は却って増す、とするものですね。
「デンジャーゾーン」がそれを描いています。おすすめ書籍です。
note.comで楽韓noteを開設しています。中味は楽韓Webを濃厚に仕立てた長編記事。最新の記事は「 韓国国会で「間違った判決は裁判官に懲役10年」「実質4審制」「最高裁判官を倍増」と憲法違反&司法権侵害の立法連発……なぜ? 」となっています。
また、楽韓noteメンバーシップを開いています。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。
マガジンから移行していただけるようお願いします。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex
