中国政府が1日に韓国人などへのビザ免除を突然発表した背景について「米大統領選挙後を見据え、来年予想される韓中首脳会談に備えるため」との見方が有力視されている。来年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は10月末あるいは11月初めに慶尚北道慶州で予定されているが、その際に中国の習近平・国家主席の来韓と韓中首脳会談が実現する可能性も高い。韓国が中国のビザ免除対象国に含まれるのは1992年に両国が国交を回復して以来、今回が初めてだ。とりわけ今回のビザ免除が相互ではなく中国側が一方的に行った点も注目されている。
中国は今回の発表を通じて韓国に友好的なメッセージを発したとの見方もある。今回対象となった9カ国のうち、韓国以外はノルウェー、フィンランド、デンマークなど欧州諸国で、これまで中国の外交政策で韓国とひとまとめにされてきた日本は含まれていない。中国は韓国人に対して第三国に向かう際に最長で144時間滞在できる制度をすでに導入しているが、全面的なビザ免除は今回が初めてだ。
そのため中国は米大統領選挙を見据え今年の初めから韓国との関係改善に取り組み、その過程で今回のビザ免除に踏み切ったとの見方もある。ある外交筋は「中国は米大統領選後に韓米日がさらに結束し、韓中両国が外交的に一層疎遠になることを懸念している。そのため今年の初めから韓国とビザ免除などに向けた協議を続けてきた」と伝えた。
(引用ここまで)
中国が韓国人観光客へのノービザ訪問を解禁しました。
なんでも韓国大使館への通知すらなかったサプライズだったとのことで、その理由をいぶかしむ記事がいくつか出ています。
まあ、おおよそが「来年に予定されている韓国でのAPEC開催に習近平国家主席が出席するための地ならし」とか「日米韓の連携に楔を打とうとしているのだ」みたいな見方かな。
ま、たしかに今回のノービザ解禁ではアメリカと日本は入ってはいないのですが。
観光ビザ発行をなくしたことで日米韓の連携云々はどうなんでしょうね。
っていうか、出国できなくなるトラブルも多発している中、観光といえども訪中はリスクが高まっていると思うんですけどね。
中国から出られない外国人が急増 米国人だけで100人 習政権が発明「巨大な鳥かご」(時事通信)
アメリカは「観光であっても中国訪問を避けるべき」と勧告しているとのこと。
韓国メディアは「日本は解禁されなかった! 韓国は解禁されたのに」みたいな記事を多数出しています。
本当に多数。
記事タイトルにも「日本には解禁しなかったのに」みたいなのがやたらに入っている。
こうした反応を見ると離間計っていうのは実際に効果があるんだなってわかりますかね。
いや、今回のノービザ解禁は離間計ではないと思いますけども。
じゃあ、実際の目的は何だって話になると思いますが、あまりにも中国の不況がきついんで外貨稼ぎでしょ。
韓国も同様のことをやってます。
なんとかして旅行先に日本ではなく国内を選んでほしいっていろいろキャンペーンやっている。
観光客の運んでくるお金って「外から持ちこまれる」のでおいしいんですよ。
誤解を恐れずにいえば「元手がかかっていない」ので。
にしても、こうして中国のやることひとつひとつに大騒ぎするあたりが、こっちとあっちの境界にいる韓国の実際なのだろうなと感じられますね。
ノービザ解禁ひとつでここまでの大騒ぎはなかなかの香ばしさですわ。
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