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カテゴリ:中韓関係の記事一覧

韓国野党の訪中団、チベットでの行事に出席して中国政府に「チベットに招待してくださったことを感謝する」と述べる……なお、自由主義陣営の出席は韓国からだけ

共に民主党の訪中団、チベットでの行事にモンゴル・トンガ・バヌアツなどの政府関係者らと出席…党内からも懸念の声(朝鮮日報)
中国政府の招待を受けチベットを訪問した韓国野党・共に民主党議員らは「今回の訪問で中国によるチベットでの人権弾圧問題がごまかされる」との懸念について「(韓国)国内で否定的な世論があるかどうかは知らない」と述べた。米国など西側諸国は「民族抹殺(ジェノサイド)」という言葉まで使いチベットでの人権問題を深刻に受け止めている。韓国の政界では「共に民主党は親中路線を強調することで『中国の夢』の脇役に自ら立ち、人権弾圧から顔を背けた」との指摘が相次いでいる。 (中略)

 団長を務めた都議員は現地で韓国メディアの取材に「今(韓国)国内で(今回の訪中について)どれほど否定的な世論があるかは知らない」「ここに来ないで外からさまざまな推測をしているのだろう」との考えを示した。今回のチベット訪問に対する韓国国内での懸念をメディアによる世論誘導と見なしているようだ。都議員は祝辞で「純粋で美しい神秘の地であるチベットに招待してくださったことを感謝する」と述べた。 (中略)

今回の行事に出席した海外からの主な人物はネパール、モンゴル、南太平洋の島国バヌアツ・ミクロネシア・トンガ、シリア、ボツワナなどの政治家や大使、代表団、そして韓国の共に民主党議員らだったが、西側諸国からの出席者はいなかったようだ。これについて共に民主党議員団の関係者は「(西側から出席者がいないことについて)われわれが評価すべきことではない」「韓国と中国の交流を示すものだ」とコメントした。
(引用ここまで)


 韓国の野党、共に民主党の国会議員7人が訪中。
 チベットでの「第5回チベット観光文化国際博覧会」に出席。
 出席したのはネパール、モンゴル、バヌアツ、ミクロネシア・トンガ、シリア、ボツワナといった国々からの政治家や大使ら。

 ……いや、すごい政治センスだわ。
 わざわざチベットに行って、これらの国々と一緒に「チベットに招待してくださったことを感謝する」って言っちゃう。
 もはや中国はとりあえず現在のユン・ソンニョル政権については捨てる……とまではいかないにしても、態度をペンディングする方向性ですね。

 現政権に対しては圧力をかけることを止めることはしないものの、共に民主党から次の大統領が出ることに賭けている感じです。


 先日、イ・ジェミョンが中国大使の公邸に赴いて「拝謁」してましたが。
 もうイ・ジェミョンはあれを「間違った行動だった」と認めることができないでいる。
 自分の行動はすべて無謬で、確実に正解を選んでいるっていう前提になっちゃってる。

 党代表がそうであれば、ミョン派(イ・ジェミョン派)とされる国会議員はそれを上回る態度を取るしかない。
 結果、自由主義陣営の国が皆無の行事に出席して「ネパールと同じくらいに中国の仲間です」ってアピールをしてしまうことになったと。

 ……いや、すごいね。
 ちなみにイ・ジェミョンはこんなことも言いだしてます。

韓国野党代表「汚□水ではなく核廃水…与党、無能な科学者呼んで国民愚弄」(中央日報)

 どこまでも高く羽ばたけ、イ・ジェミョン。

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韓国メディア「中国は韓国だけに戦狼外交を繰り広げている……米豪にはやらないのに!」

カテゴリ:中韓関係 コメント:(71)
米国·豪州にはそうじゃないのに···中国、特に韓国だけに強攻戦略(ハンギョレ・朝鮮語)
中国は最近、韓国には戦浪外交を連想させる強硬路線を取っている。先月22日に訪韓した中国外交部の劉震松(リュ·ジンソン)アジア担当局長は、いわゆる「4不可」方針を韓国政府側に伝えたという。「4不可」は韓国政府が台湾など中国の核心利益を侵害したり、日米の中国封鎖戦略に積極的に参加するならば北朝鮮問題など色々な方面で韓中協力をすることは難しいという内容だ。

中国の攻撃的態度は韓国が韓日米協力を強化するなど中国を圧迫する対外関係路線を採択すると同時に、中国が核心利益と規定する台湾問題に繰り返し言及したためだと専門家たちは評価した。聖公会大学中国学科のイ・ナムジュ教授は、「中国の外交スタイルが変わっても台湾問題など核心利益と関連した部分については根本的な立場変化がなく、今後もありえない」とし、「韓国政府が中国の核心利益に触れる発言を続けてきたため、中国としては『今は捜査程度だが、これからはさらに強く対応するだろう』というメッセージを送り続けている」と述べた。

実際、中国と対立していた国々でさえ、対中関係を改善しようとする動きを見せている。トニー・ブリンケン米国務長官が今週中国を訪問し、習近平国家主席を含め秦剛中国外交部長ら中国高官に会うという外信が相次いでいる。中国と対立していたオーストラリア(オーストラリア)も、ドン・ファレル通商部長官が先月11日、4年ぶりに北京を訪問し、ワン・ウォンタオ中国商務部長と会って貿易協力を拡大することにした。

専門家たちは今後、中国の圧迫がさらに激しくなりかねないと展望している。亜洲大学米中政策研究所のキム·フンギュ所長は「全世界でただ韓国だけが対中抑制と圧迫の最前線に立ってその強度を増している」とし「中国は習近平主席が中国内LGディスプレー広州工場を訪れるなど数回にわたって韓国に友好的な信号を送ってきたが、今はそのような努力をあきらめて韓国を抑制し圧迫する戦略に転換したものと見られる」と話した。
(引用ここまで)


 中国はアメリカやオーストラリアに対してはそこまでの戦狼外交を展開しているわけでもないのに、韓国にだけは厳しく当たっている……とのニュース。
 左派紙のハンギョレなので、現在の政権に対して「ムン・ジェイン政権で築き上げられた対中外交が破壊されてしまった」って言いたいがためにやっている部分もあるのは間違いないでしょうけども。

 でもまあ、中国がアメリカの同盟国のうち「もっとも弱い環」である韓国をなおのこと狙い撃ちにしようとしているのは間違いないかな。
 かつ、韓国(の在韓米軍基地)は地政学的に見ても台湾有事で中国にとって軛となりかねないものですから。
 韓国を恐怖で抑えようとの意図が働くのは当然ともいえますかね。


 それでなくても韓国への恫喝はよく効くことを、中国はしっかりと認識しています。
 オーストラリアに対してはあそこまで恫喝しても、結果としてオース多リアからの石炭を輸入できなくなって困ったのは中国側だった。
 停電が頻発するくらいでしたからね。
 アメリカに対してはなにを言ったところではじまらないことはよく理解しているでしょう。

 結果、戦狼外交が効くのって韓国とかアフリカの国々とかしかない。
 韓国に対してこれまでTHAAD関連の三不なんかもきっちり効いている。
 つい先日の4つの不可も同様。
 効くのが分かってるなら、そりゃ中国だって恫喝のひとつやふたつやりますよね。

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中国、「このままなら習主席は訪韓しない」と4つの不可を韓国政府に言い渡す

カテゴリ:中韓関係 コメント:(70)
[独自]中国「習主席の訪韓、期待するな」…4つの不可方針を韓国に通知(ハンギョレ)
 中国政府が尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権に対し、台湾などの中国の核心利益を侵害したり、米日の中国封じ込め戦略に韓国が積極的に参加した場合、北朝鮮問題など様々な方面で韓中協力を行うことは難しいという、いわゆる「4不可」の方針を伝えたことが分かった。尹錫悦大統領の米国密着外交に中国が直接不快感を示したことで、中国リスクが現実化している。

 韓中関係に詳しい複数の高官級の外交消息筋は先月30日、ハンギョレに「22日、中国外交部の劉勁松アジア司長(アジア担当局長)がソウルに来て、尹錫悦政権に韓中関係に関する中国政府の『4不可』方針を通知したと聞いている」と述べた。

 中国政府が尹錫悦政権に伝えた「4不可」は、(台湾問題など)中国の「核心利益」を害した場合、韓中協力不可▽韓国が親米・親日一辺倒の外交政策に進む場合、協力不可▽現在のような韓中関係の緊張が続く場合、高官級交流(中国の習近平国家主席の訪韓)不可▽悪化した情勢のもとでの韓国の対北朝鮮主導権の行使不可などだという。

 その席上で劉局長は、韓国外交部のチェ・ヨンサム次官補とチェ・ヨンジュン東北アジア局長に、自身の訪韓の目的が「中韓関係改善」ではなく「中韓関係の『ダメージコントロール』(追加被害防止)」であることを明らかにしたという。尹錫悦政権の発足後、急速に疎遠になった状況において、当面は関係改善は困難と判断し、中国政府の核心の関心事と「禁止ライン」を明確に伝え、追加の対立と衝突を管理するという方針を伝えたわけだ。
(引用ここまで)


 中国が韓国に対して「4つの不可」を言い渡した、との左派紙ハンギョレのスクープ。
 ユン・ソンニョル政権は基本的な外交方針としてアメリカ傾倒を明白にしています。
 それに対して中国は何度か不快感を露わにしています。
 就任前から「三不の誓いを破ることは許さない」くらいの勢いでしたからね。

 覚えているかぎりで中国がユン政権をほめたのは「台湾訪問をしたペロシ議長を冷遇した」時くらいではないでしょうか。
 あれで一気にアメリカ側からユン政権に対しての評価が下落したものです。
 最近になって幾ばくか取り戻しているとは思いますけどね。


 んで今回、中国から言い渡された4つの不可はこういった内容。

・中国の「核心利益」を害した場合、韓中協力不可
・韓国が親米・親日一辺倒の外交政策に進む場合、協力不可
・韓中関係の緊張が続く場合、高官級交流(中国の習近平国家主席の訪韓)不可
・悪化した情勢のもとでの韓国の対北朝鮮主導権の行使不可

 ま、こうした政治関連のもの以外にも団体観光客の訪韓(実質)禁止なんかもありますが。
 中国側が「現状の外交方針を続ける以上、習近平主席は訪韓しないよ」というのが最大の部分ですかね。

 ユン政権はムン・ジェインが果たせなかった習主席の訪韓を狙っていたのですよ。
 ムン政権ではくどいほどに平昌オリンピックでの訪韓を願っていたのですが、一顧だにしてませんでした。
 それ以降も訪韓を願ったものの一切顧みられることなしに任期切れ。

 習主席はパク・クネ政権時代に訪韓してたこともあって、その再来を願っていたっぽいのですけどね。
 韓国当局は「そんな話は出ていない」としているのですが。

外交部、中国の「4大不可」通知報道に「事実ではない」(ニュース1・朝鮮語)

 まあ、実際のところはどうであったのか。
 まもなく分かるんじゃないでしょうかね。

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韓国、14ヶ月連続の貿易赤字。対中貿易の落ち込みがきついところに親米ユン政権への中国政府の制裁がスタートか

半導体、中級減で輸出7カ月連続減少···14ヵ月目の貿易赤字(ニューシス・朝鮮語)
自動車・造船輸出好調にもかかわらず、韓国経済を牽引していた半導体輸出が落ち込み、貿易赤字が14カ月連続で続いている。先月の輸出は7ヵ月連続減少し、前年比14.2%減の496億ドル(約67兆ウォン)を記録した。

産業通商資源部が1日発表した「2023年4月輸出入動向」によると、4月の輸出は前年比14.2%減の496億2000万ドル(66兆5404億ウォン)、輸入は13.3%減の522億3000万ドル(70兆404億ウォン)と集計された。このため、貿易収支は26億2000万ドルの赤字を示した。 (中略)

4月の輸出は、グローバル景気回復の遅れや半導体業況の低迷、操業日数の減少など悪材料の中で、前年同期の輸出が歴代4月中最高業績(578億ドル)を記録したことによる逆基底効果で減少傾向を免れなかった。

月間輸出減少は昨年10月から7ヵ月連続で続いている。2018年12月〜2020年1月以後、最も長い期間輸出減少記録だ。 (中略)

品目別に見れば半導体が41.0%、ディスプレーが29.3%など情報技術(IT)品目輸出が減少し、石油製品27.3%、石油化学23.8%、鉄鋼10.7%なども減少した。

まず、最大輸出品目である半導体輸出不振が続き、先月の輸出減少に大きな影響を及ぼした。半導体輸出はDRAMなど製品価格の下落傾向が続き、44億ドル(41.0%)減少した。特にメモリー半導体が製品価格の下落で大幅な輸出減少傾向が続いた。 (中略)

半導体輸出比重が高い中国、アセアンなどに対する輸出が減少した。中国は26.5%、アセアンは26.3%減少した。産業部は「グローバル景気回復遅延などで中国とベトナムの輸入需要鈍化が続いている点が対中国と対ASEAN輸出減少に主な影響を与えた」と説明した。 (中略)

これで4月の貿易収支は26億ドルの赤字を記録した。月間貿易赤字は昨年3月以降14ヵ月間続いている。1995年1月から1997年5月まで29ヵ月連続で貿易赤字が出て以来、最も長い連続貿易赤字だ。
(引用ここまで)


 韓国の貿易収支が4月も赤字を記録。
 26億2000万ドルの赤字ということで、3月の49億ドル、2月の53億ドル、1月の127億ドルと続いているものの、赤字額は縮小方向。
 対中国の貿易赤字が継続しているのが大きな原因となっています。
 そして対中貿易赤字の主因となっているメモリ半導体の価格はいまだに反騰していないためにしばらくはこのままかな、と。

 この貿易赤字を受けて韓国ウォンは対ドルでさらに下落して、一時1USD=1340KRWを超えていました。現在は1ドルが1339.89ウォン。
 弱含んでいますね。
 まだ3月の経常収支は出ていませんが、サービス収支が赤字が予想されることからかなり厳しいことになるんじゃないでしょうか。
 先月発表の2月の数字では11年ぶりに2ヶ月連続の経常赤字を記録して韓国に衝撃が走ったものでしたが。


 ちなみに中国からは「経済制裁なのでは」とされる動きが確認されています。

政府、中国経済報復の可能性に「まだ…」綿密にモニタリング」(聯合ニュース・朝鮮語)

 THAAD騒動の際に見慣れた動きですね。
 韓国が中国の意に沿わない動きをした際にはこうして反応が起きます。
 とりあえず「貨物検査を強化したようだ」といったもので大きな動きではないとのことですが。

 パク・クネ政権時代はランチャー2基体制で「仮配備」だったTHAADミサイルを、北朝鮮のミサイル発射に焦ったムン・ジェイン政権がフル配備に踏み切ったことからTHAAD騒動は大きくなったのです。
 最終的には中国によるロッテデパート閉鎖などの圧力に負けたムン政権が三不の誓いを国会で読み上げるに至ったという経緯があります。

 さて、ワシントン宣言をはじめとして、親米の方向性を強く打ち出したユン政権ですが。今回の中国による圧迫はどのようなものになるか。ちょっと注目ですよ。

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韓国左派紙「長年、韓国繁栄の土台だったバランス外交は崩壊した!」「中国様がお怒りだ!」とユン大統領を糾弾

尹大統領に怒る中国…崩壊したバランス外交、訪米後に具体的対応(ハンギョレ)
 「(尹錫悦大統領の発言は)到底受け入れられない。厳重な憂慮と強烈な不満を提起する」

 米中戦略競争の「最前線」である台湾問題について、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が19日のロイター通信とのインタビューで、「力による現状変更に反対する」、「(この問題は)北朝鮮問題のように地域の次元を越えた世界的な問題だ」と述べた発言に対し、中国は4日間にわたって強い反発を示している。 (中略)

 「グローバル・タイムズ」などの中国官営メディアも「韓国外交の国格が粉々になった」という社説をウェブサイトの最上段に載せ、「台湾問題に対する韓国の誤った認識がこれほどだったとは知らなかった」と指摘した。

 中国が韓国に対して鋭い批判を繰り返すのは、26日の韓米首脳会談を控えた敏感な状況で飛び出した尹大統領の発言が、台湾問題について中国の引いた「レッドライン」を越えたと判断したためとみられる。 (中略)

 尹政権のこのような動きがどこへ向かうかは明らかだ。冷戦解体からのこの30年あまりの間、韓国が享受してきた繁栄の土台となった「米中バランス外交」の廃棄と「韓米日3カ国同盟」による中国封鎖だ。北京のある中国人消息筋は「中国はこの発言を見て、韓国がさらに米国側に立ったものと受け止めている」とし「まもなく行われる韓米首脳会談の結果を見守ったうえで、具体的な対応を取るだろう」と述べた。
(引用ここまで)


 左派紙ハンギョレの北京特派員による「ユン・ソンニョル大統領の外交にもの申す」コラム。
 「これまでうまくいっていたバランス外交を破棄し、アメリカに傾倒するとはなにごとだ!」という主旨ですね。
 THAADミサイルに関する三不も形骸化し、ムン政権下では有名無実となっていた米韓合同軍事演習も再開し、台湾情勢に口を出すようになった。
 中国に対抗する様が見え見えではないか、と。

 ……いや、韓国ってアメリカの同盟国じゃなかったっけか。
 まあ、彼ら左派にとっては「自主国防」、すなわちアメリカとの軍事同盟を脱して独自の国防力を持つことは念願のひとつなので非難するのも分からないでもないのですけどね。

 うまくいっていた要因のひとつとしてハンギョレが挙げている「三不」ですが、あれは主権の放棄ですからね?


 当時から楽韓さんも「なんで嬉々として主権放棄してんの。乙巳条約ってあんな感じで結んだんだろうな」と述べていましたし、当時の大統領特別補佐官であったマクマスター氏も「韓国がそれらの領域で主権を放棄するとは思えない」と言いながらも、三不が実質的な主権放棄であることを認めてました。

 バランス外交ではなくて、主権を差し出すことで中国にお目こぼしをいただいていたにすぎない。
 まあ、バランス外交、あるいはバランサー外交は20年前のノ・ムヒョン政権時代から言われ続けてきたことではあります。
 その後のイ・ミョンバク政権もパク・クネ政権でも同様に「バランス外交」を標榜してきました。

 パク・クネ政権時代のユン・ビョンセ外交部長官(外相に相当)はAIIB加入について「我々の外交力はハイレベル」「アメリカ、中国の双方からラブコールを受けている」と語り、ムン・ジェイン政権時代の駐米大使による「我々は選択を強いられるのではなく、選択できる立場になった」なんてコメントも同様の「バランス外交の成果を誇る」ものといえるでしょう。
 ちなみに楽韓Webでは「AIIBに入るな」「THAADミサイルを配備せよ」とするアメリカと「AIIBに加入せよ」「THAADミサイルを配備するな」とする中国にはさまれた韓国の様子を見て「まさかこんな状況を『我々はモテモテだ』とか思ってないよね?」と述べていたりしました。
 上記のユン発言のわずか2週間前のことです(笑)。

 むしろ、こうしてどっちつかずでやってきたことの歪みの代償を払っているのがユン大統領なんだよなぁ。
 数十年来、インフラやその補修に投資せずにやってきた結果をいま様々な結果で支払っているのと同じことですわ。

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韓国と中国の外交当局が激しく衝突→中国「台湾は内政問題だ。口出しするな」→韓国「外交欠礼だ。大使を呼んで抗議する」……ムン政権時代には見たことのない対応をしているなぁ

韓国と中国が激しく応酬 尹大統領の「台湾発言」巡り(聯合ニュース)
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が海外メディアとのインタビューで台湾問題に触れたことを巡り韓国と中国の外交当局が激しく応酬し合った。中国外務省の報道官が20日の定例会見で「口出しを許さない」などと反発すると、韓国外交部は「中国の品格を疑わせる深刻な外交的欠礼であることを指摘せざるを得ない」と非難した。

 尹大統領は前日公開された海外メディアとのインタビューで、台湾海峡の緊張について「このような緊張は力で現状を変えようとする試みのために起きたものであり、われわれは国際社会とともに力による現状変更には絶対反対するという立場だ」と述べた。 (中略)

 尹大統領の発言について、中国外務省報道官は定例会見で「台湾問題を解決するのは中国人自身の仕事だ」とし、「他人の口出しを許さない」と激しく反発した。

 これを受けて韓国外交部は「力による現状変更に反対するという国際社会の普遍的原則をわが国の首脳が言及したことに対し、中国外務省報道官は口にしてはいけない発言をした」と応酬した。
(引用ここまで)


 ユン・ソンニョル大統領がロイター通信とのインタビューで「台湾問題は中国の『力による現状変更』の試みによって生じた緊張である」「我々と国際社会は力による現状変更に対して、絶対的に反対する」と述べています。

 ロイターの元記事はこちら。

Exclusive: South Korea's Yoon opens door for possible military aid to Ukraine(ロイター・英語)

 日本ではこの部分よりも「ウクライナへの武器供給もある」とする話が大きく扱われていますけどね。
 でもまあ、中国にとっては気に入らない話であるのは間違いない。

 以前もパク・ジン外交部長官(外相に相当)が台湾海峡についてほんのちょっと言及しただけでも、中国側の反応はえらいもんでした。


 その際に「他人事にくちばしを挟むな」との強い言葉を発していたのですが、今回も同様の言葉を述べています。
 中国にとっては台湾問題はいわゆる「核心的利益」の問題で、他国に一切手を触れてほしくない部分。
 それについて外相だけじゃなく、ユン大統領自らが口を出してきたのだから「小国がなにをほざいている」くらいの態度になるのも当然ですわな。

 で、これに対して韓国外交部も「中国の品格を疑わせる外交的欠礼だ」と言い出していると。
 このあたり、本当にユン・ソンニョル政権が西側と協調する度合いを深めようとしているのだろうな、と感じられます。
 実際のところは「度合いを深める」レベルでしかないのですが。
 ほら、前の大統領がアレだったからさ……。

 さらになんと駐韓中国大使を外交部にまで呼び出して抗議したとのこと。

外交部、「ユン大統領は口出しするな」という主張に中国大使の招致に強く抗議(ニュース1・朝鮮語)

 ムン政権時代にはこんな対応をした覚えすらないですね。国賓招待された上であんな扱いまでされていたのに。
 どこまで中国に対抗できるのか、という部分も含めてちょっとウォッチ継続しておきたい感じですかね。

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中国人が行きたい国、1位は圧倒的に日本。韓国は……うん、まあそのなんだ……

中国人が行きたい国、日本が1位 2位に大差 海外旅行意識調査(毎日新聞)
 中国へのマーケティング支援を行う株式会社「ENJOY JAPAN」(東京都新宿区)は、中国在住の中国人に対して海外旅行に関するアンケート調査を実施した。全体の76%が「行きたい国」として日本を挙げ、2位のシンガポールを大きく引き離して1位となった。外国為替市場で円安が進んだことで日本を訪れる外国人観光客にとっては消費に割安感があることも影響しているとみられる。

 アンケートは3月13~19日にオンラインで実施し、18~49歳の男女1140人から回答を得た。複数回答可で日本が1位となった「行きたい国」は、2位のシンガポール(全体の41%)、3位のカンボジア(同24%)、4位のマレーシア(22%)などが続いた。

 また、行きたい国を日本と答えた人に旅行目的を聞いたところ、全体の53・3%が「買い物」と回答。「食事」と答えた人は35・5%、「遊園地やテーマパークで遊ぶ」と回答した人も24・5%いた。日本で購入したい商品については、「化粧品・香水」(49・8%)、「菓子類」(44・8%)がいずれも半数近くを占めた。
(引用ここまで)


 日本企業のアンケートではありますが、「中国人の行きたい観光先」というものが出てまして。
 複数回答ありでの結果がこんな感じ。

1位 日本 76%
2位 シンガポール 41%
3位 カンボジア 24%
4位 マレーシア 22%
5位 韓国 20%
6位 タイ 17%
7位 インドネシア 17%
8位 アメリカ 15%
9位 ドイツ 11%
10位 オーストラリア 11%

 以前の統計では韓国は3位くらいに入ることが多かったのですが。
 かなり「中国人の観光地」としての地位は下落したといっても過言ではないでしょうかね。

 さて、その一方で韓国人はばんばん海外旅行に出てまして。
 2月統計でも韓国人訪日客は56万人ほどとなっています。
 訪日客全体を見ても2019年比で2割減とインバウンドの回復は確実なものとなっていますね。
 浅草とかえらいことになってますからね。


 で、その結果として韓国の経常収支が2ヶ月連続でマイナスになりました。

輸出を減らして海外旅行を増やす… 2月経常収支5.2億ドルまた赤字(韓国経済新聞)

 貿易赤字とサービス赤字の双子の赤字がすくすくと育っていまして。
 ま、1月の40億ドル以上だった赤字に比べればだいぶ少なめになったのですが。
 その大きな理由は1月に旧正月があったから、です。
 旧正月に多くの韓国人が海外旅行に出かけたのが大きな原因で2月は休みが少なかったから。

 ここのところ何度か書いている「韓国国内で観光とか笑わせるな」ってアレですね。
 コロナ禍が終わって観光に行きたがっているのだけども、韓国国内にはそんな場所はない。
 あってもぼったくられて最悪の思い出だけしか残らない。

 アウトバウンドは大きくなっているのに、インバウンドは増えていない。
 特に中国人観光客がさっぱり増えていない。
 増えていないという意味では日本も同じですが。

 中国人の希望としても韓国への優先度はもはや高くないと。
 6月にはハリー・ポッターのテーマパークが開園してそちらも人気がだいぶすごいことになりそうだと。
 まあ……韓国の観光地ってホントになんかこう「昭和でもそこまでじゃないわ」くらいのところが多いんですよ。
 そうした部分が楽しめる人であれば別でしょうが。
 そんな人は多数ではないからなぁ(笑)。

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韓国外相の「台湾海峡の安定は重要だ」との発言に中国激昂、「くちばしを挟むことは許さない」と報道官……中韓関係の象徴ですね

カテゴリ:中韓関係 コメント:(53)
韓国外交部長官の台湾問題発言に反発する中国…「口出し容認しない」(中央日報)
台湾海峡有事の際、韓半島(朝鮮半島)の安定を維持しなければならないという韓国外交部の朴振(パク・ジン)長官の発言に、中国外交部の毛寧報道官が「口出しは容認しない」という意味の四字熟語「不容置喙」を使って反発した。

毛報道官は前日(27日)の定例会見で朴長官の台湾問題関連のCNNのインタビューに対する立場を尋ねる中国メディアの質問に「台湾問題は中国の内政で、他人が口出しすることは許さない」と強い語調で答えた。 (中略)

毛報道官はこれに対して「不容置喙」という表現を使って反発した。「不容置喙」は清国の作家である蒲松齢の小説に登場する言葉で、相手の干渉を許さないという意志が込められた表現だ。強い語調で相手を批判する時に主に使われる。中国は香港問題や東シナ海島しょ領有権問題をはじめとする自国の核心利益に関連した外交葛藤がある時に使用してきた。
(引用ここまで)


 韓国のパク・ジン外交部長官(外相に相当)がCNNのインタビューを受けて北朝鮮情勢やアメリカの核の傘について語っています。
 現状では北朝鮮との接触はなく、キム・ジョンウンが自発的に核を放棄することはないだろう、と述べています。

Exclusive: North Korea a ‘clear and present danger,’ says South Korean Foreign Minister(CNN)

 この動画の最後の中でパク・ジン長官は「武力による現状変更に反対です。台湾海峡でなにかが起きた場合、我々は朝鮮半島の平和と安定を維持しなければならない。我々の国に直接的な影響があるからです」と語っていますね。
 それ以外にも台湾海峡の平和と安定が朝鮮半島の平和と安定につながっている、との発言をしています。


 これが中国側の逆鱗に触れたということでしょう。
 実際にはかなりおまけ、といった感じの発言でしかないのですが。

 韓国にそんな発言を許すことはない、という厳しい姿勢が見えていますね。
 「不容置喙」は「横からの口出しを許さない」といった意味。喙はくちばしですから「くちばしをはさむことを許容しない」、かな。かなり強い言葉です。

 中国はいわゆる戦狼外交を取り下げたとの報道があります。
 特に「新型コロナは米軍が中国に持ちこんだのだ」とか言っていた、あるいはオーストラリアに向けてフェイク写真であざ笑うなどしていた趙立堅副報道局長が左遷ともされたことで戦狼外交を取り下げた象徴としているメディアがいくつかありましたね。

コラム:中国「戦狼外交」修正か、西側敵視の強硬派退場(ロイター)

 中国は最後の最後まで「大国意識」を捨てはしませんよ。
 特に小国との間では。「黙れ、小国のくせに」は中国の基本方針で、変わるわけがないんですよね。
 韓国に対しての態度はいつまで経ってもこうしたものなのです。
 日本はそうした関係から離脱してだいぶになるのですけどね。韓国はそうではない、ってことです。

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