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カテゴリ:セウォル号沈没事故の記事一覧

セウォル号遺族が大暴走「引き揚げてからも切断するな! 捜索は現状保持のままやれ!」

セウォル号船体引き揚げ後の切断不可避 遺族と特調委は反発(ハンギョレ)
20日、国会農林畜産食品海洋水産委員会所属のウィ・ソンゴン議員(共に民主党)が、海洋水産部から受け取った資料によれば、3月の専門家会議で「船体整理時の作業者の安全、および未収容遺体のき損防止のために船体の切断は避けられない」と意見を集約した。資料には「船内の障害物によって船体をき損せずに進入路を確保することは困難」として「内部捜索は危険な作業であり、作業者の安全確保と追加的な遺体き損を防止するために、船体(客室部分)の切断は避けられない」と記されている。(中略)

 これに対して4・16家族協議会のチョン・ソンウク引き揚げ分科長は「セウォル号の船体整理作業入札に応じた業者の中には、セウォル号を切断しないという所もあったのに、コリアサルベージが優先交渉対象者に選ばれたことには問題がある」として「政府があらかじめ遺族の話を聞きもせず、全てを決めてから説明するなど独断的に引き揚げを進めている」と批判した。特調委関係者も「セウォル号船体引き揚げの主な目的は、完全な引き揚げを通した真相究明である以上、船体の切断には反対する」と話した。
(引用ここまで)

 今月中に引き上げ作業が本格化する予定だったセウォル号ですが、引き上げた後にどうするのかを巡ってまた「遺族会」が反対の声を上げているとのこと。
 相変わらずの最強被害者ですね。
 そもそも船体を分割することなくサルベージしろっていうのも遺族会の 要望が反映されたものでして。
 まだ発見されていない行方不明者が万が一にも流されたりしないようにってことで。

 で、今度は引き上げたら引き上げたで、切断することなく現状のまま保存して捜索をしろとのご命令。
 最終的には現状のまま保存してモニュメントにしろっていうつもりなのかもしれませんね(笑)。

 ……いや。
 (笑)とか書きましたが、本気でやらせるつもりかもしれない。
 「韓国の負の面を象徴するものだ。この船がここにあればそれをいつでも思い出せる」とかなんとか言ってくるかもしれません。
 北朝鮮の不審船であってですら地上での展示保存はなかなか難しく、紆余曲折の上で横浜の赤レンガ倉庫の近くにある海上保安資料館横浜館で展示されるようになりました。
 船の科学館で展示されているときに見にいきましたけども、あれですら全長30メートルという大きさが問題になったのですよね。

 セウォル号は全長145メートル、全幅22メートル。7000トンクラスの大型船。
 これを切断せずにサルベージするという時点で狂気の沙汰ですが、引き上げても切断するなとかもうね。
 最強被害者のみなさまからのご命令ですので、やらざるをえなくなるんだろうなぁ……。


韓国人「世宗大王像を洗浄するよ」 → 写真が正面からしかない理由

大王様は洗浄中(朝鮮日報)
sejonstatue

 画像は朝鮮日報日本語版から。
 十枚ほどの画像があるのですが、どれも世宗像の前から撮影したものばかり。1枚だけ横からのショットもありますが、後ろからのショットはありません。
 なんでかっていうと、この世宗像があるのは光化門広場だからなのです。
 という時点でピンときた読者もいるかもしれません。

 そう、あのセウォル号の遺族とその支援者が不法占拠している光化門広場。
 位置関係はこんな感じです。

セ  李   世   光

 セ=セウォル号遺族とその支援者。
 李=「日本刀を持っている」でおなじみの巨大李舜臣像。
 世=世宗像。
 光=ひび割れでおなじみ光化門

 写真レポートでも李舜臣像が見えていますが、その後ろに銅色の世宗像がちらっと見えています。
 つまり、後ろから撮影するとあの有象無象が見えてしまうわけですね。
 という、割とどうでもいいけども思いついたお話。
 ま、こんなことを語ることができるブログはうちだけでしょってことで。


セウォル号引き揚げ事業を7月までに完了へ、一切の傷をつけずに地上へ引き揚げ捜索作業へ……

セウォル号引き揚げは7月に完了……今月中にエアバッグ等の設置作業を開始へ(聯合ニュース/朝鮮語)
セウォル号引き揚げの本格的な作業が来月始まると海洋水産部が14日、明らかにした。

セウォル号沈没してから2年を迎える二日前、この日のブリーフィングでヨン・ヨウンジン海洋水産部セウォル号引き揚げ推進団長は「7月引き揚げを目標に船首を持ち上げるためのリフティングフレームの設置など高難度の工程に突入する」と説明した。

セウォル号内部のタンクに空気を入れて、外部にエアバッグなどを設置し浮力を確保した後、船首を持ち上げて船体の下にリフティングビームをインストールする。海上クレーンで吊り上げビームを引き上げフローティングドックに上げフローティングドックを浮上させる方式で引き揚げられる。

未収拾の遺体が失われることを防ぐための横200m、縦160m、高さ3mの鉄製フェンス36は、インストールが完了した。

今月末まで船体内のタンク10個に空気を注入し、棒型エアバッグ27個、そしてポンツーン(水タンクの形の大型エアバッグ)9個を設置する作業が行われる。

現在、水中のセウォル号の重量は8300tほどだが、タンクに空気を注入するなどの作業が完了したら、5千tの浮力が確保されて引き上げ重量は3300tとなる。

以降、船首を引き上げるときのクレーンのワイヤが耐えられる重量は700tにとどまる。

しかし、船尾は海底に触れた状態で船首を引き上げるために、地盤が2千600tの重量に耐えてくれる。

ただし、浮力の確保はセウォル号を水の外に取り出すための準備段階だ。

船首を持ち上げ、引き上げ用のビームなどを設置してクレーンで引き上げフローティングドックに上げるなど、後の作業が「実際の」引き揚げに該当すると見ることができる。

特に海洋水産部は船首持ち上げるときとフローティングドックに載せられたセウォル号が水面上に現れるときこそが引き揚げの過程で「最も注意する時点」と見ている。

セウォル号は完全に沈没してから初めて船体が動かす上に、セウォル号が水上に上がったと同時に浮力が消えて荷重が増加するためである。

船首を5度ほど上げる作業は、5月に開始され、約一ヶ月間続く。

6月には引き上げた船首下にリフティングビームを19本まとめて入れて船首を再度下ろし、船尾の下にも昇降ビーム8本を入れる作業が行われる。

セウォル号惨事2周期を控えた12日、全羅南道珍島郡のセウォル号沈没海域で中国の上海サルベージバージが引き揚げ事前作業を広げるために停泊している。

セウォル号の「台座」になったリフティングビーム両端にワイヤーが92本結ばれる。

ワイヤーは、1万2千t級の海上クレーンには直接に接続されず、海上クレーンにつながれた昇降フレームへと接続される。

リフティングフレームは、ワイヤが船体に触れて船体を損傷することがないようにして、ワイヤのそれぞれにかかる荷重を調節して船体が平衡を保つようにする。

セウォル号がフローティングドックに上がる日は7月中旬気象や潮流が良好なとき決定される予定である。

フローティングドックは、半潜水状態で待機してセウォル号の下に敷いた後に2~3日かけて徐々に浮上する。この時点で沈没したセウォル号がはじめて水中から姿を現す。

セウォル号を載せたフローティングドックは、タグボートに引かれて、全南内港に移る。

以降、造船所などで利用する大型輸送機器である「モジュールトランスポーター(M / T)」がフローティングドックからセウォル号を取り出し陸上に移す。この時が引き揚げの仕上げとなる。

セウォル号が移る港は木浦新港と光陽港が有力である。

木浦新港は距離(110㎞)が光陽港(240㎞)よりも距離が近いが、民間が運営する港にセウォル号を長く係留することが負担となる。光陽港は距離が遠いという欠点と、政府が所有するという長所がある。

どの港へとセウォル号が赴くかは、今月中に決定される見通しである。

セウォル号を引き揚げたら、世界的に類を見ない事例として記録される。

長さが145mである船体を水の中で切断せずに引き揚げている事例は、世界的に初めてだからだ。

ヨン・ヨウンジン団長は「現場条件が難しいが引き揚げ作業にすべてのリソースと能力を集中して引き揚げが正常に行われるように最善を尽くしたい」と述べた。
(引用ここまで)

seuorugo

 セウォル号の引き上げが本格的にはじまるというお話。
 文章ではかなり分かりにくいのですが、一度船首を上げて海底にビーム(鉄製のいかだのようなもの)を敷いてそれごと引き揚げるという方式を採るそうです。
 えひめ丸は500トンクラスだったけども、水深600メートルから30メートルへの浅瀬への引き揚げ。
 セウォル号は7000トンクラスで水深30メートルから地上への引き揚げ。
 んー、比較対象にはならないか。

 ただ、えひめ丸みたいに水面近くまで引き揚げての捜索が一番効率がいいと思うんですけどね。
 水の浮力を利用できるというのもあるし。

 わざわざ地上に持ってきてまで作業する意味が不明なのですよ。
 しかも、100億円以上、最大で200億円にもなろうかという費用をかけて。
 ついでにいえばそのサルベージ技術が韓国にはなくて、中国企業にやってもらってまで。

 ま、国民感情なのでしょうけどね。最後のひとりまで行方不明者を見つけなければならないっていう



毎日新聞記事「セウォル号沈没事故があったのに韓国社会は変わらないの!!」

【コラム】セウォル号教訓忘れた韓国(中央日報)
「韓国で生活しながら不便なことはないですか?」という質問をしばしば受ける。私の答は常にこうだ。「ありません。話をしてみると受け入れてくれる融通性があって良いです」。

だが1つ非常に残念なことがある。交通規則を無視する人が多いという点だ。セウォル号事故が起きた時、私は赴任2年目の特派員だった。当時韓国メディアは「ルールを守ろう」と大々的なキャンペーンを行い、私は多くの期待をかけた。しかし大邱(テグ)地下鉄事故や聖水(ソンス)大橋崩壊事故などを見てきた歴代のソウル駐在日本人特派員が「韓国社会はいつも変わらない」と話したことがあるが今見ると、その言葉は正しいようだ。

昨年11月ソウルの「リトルトウキョウ」と呼ばれる東部二村洞(トンブイチョンドン)の交差点である日本人女性がバイクにひき逃げされた。青信号で横断歩道を渡っていた間にバイクが飛び出してきたのだ。現場の目撃者が警察に「配達バイクが事故を起こしたようだ」と証言したが、CCTVに映っていたバイクの番号は識別できなかった。警察はひき逃げ犯を捕まえられないまま2月に捜査の中断を通知した。被害女性は3週間、毎日病院に通わなければならないほどの大けがをして精神的なストレスまで受けたが、慰謝料も全く受けとることができなかった。

私も横断歩道を渡っていてバスにひかれそうになったことがある。地下鉄1号線ソウル駅で80代のおばあさんが電車とスクリーンドアの間に挟まって亡くなる事故を目撃したこともあった。しかし安全事故に関するマスコミの報道は、まるで「よくあること」でやり過ごす雰囲気だった。こうしたことがいつ自分にも起きるかも知れないと思うと恐怖感に包まれる。

昨年11月、外信記者クラブで開かれた朴仁鎔(パク・インヨン)国民安全処長官の記者会見で私は「なぜセウォル号事故を体験したのに社会の安全意識が相変わらずなのか」と尋ねた。すると朴長官は「社会の意識が変わるには60年かかる」と答えた。

韓国に住む少なくない日本人は交通法規が守られていない生活に怒って不快感を抱いている。ひき逃げ捜査の中断を伝えられた日本人女性は「今でも信号を無視したり歩道を走るバイクを見るととても腹が立つ。こんなふうに交通規則を守らない国はいつまでも安全後進国」と言い切った。セウォル号事故2年を迎える今、安全意識を改めて考えてくれたらと思う。
(引用ここまで)

 毎日新聞の韓国特派員によるコラム。

 ひとつ前の飲酒運転が社会的に許容されているっていうエントリにも重なるのですが、要するに安全に対するコストのラインをどこに引いているかという話なのですよ。
 命の値段の問題、ですかね。
 もちろん、民度や遵法意識の問題もからんでくるのですが、社会としてどのていどであれば許容できるのかというラインのせめぎ合い。

 日本の場合はそこそこハイコストになっています。福祉に関してはまだまだ中負担中福祉かな。
 北欧は明白にウルトラハイコスト。
 そして、途上国は自ずとローコストになりがちです。

 で、韓国は途上国よりは安全に気を使っているけども、先進国のそれには遠く及ばないというのが実際。
 社会の意識も「そこまでコストをかけなくていいよ」という風潮。
 ただ、その犠牲が自分の周囲にきた場合は話が別なのですけどね。

 その安全にかける係数への意識が根本として変わっていないのだから、セウォル号があろうとなかろうと変わりませんよ。
 セウォル号のときで特派員2年目ってことは、まだまだ韓国に期待をしているということなのでしょうね。
 まあ、韓国は変わりませんよ。


セウォル号船員が退船命令を出さずに逃げ出した理由が判明……非道だけども韓国人としては正しい選択

[週刊ハンギョレ21] セウォル号船員が退船命令を出さず逃走した理由が判明(ハンギョレ)
1等航海士のシン・ジョンフンが9時40分に「乗客は450人なので警備艇一隻では(救助に)足りないと思う」と話していたことが初めて確認された。 それがセウォル号が外部と交わした最後の交信だった。 この内容は裁判、検察捜査、監査院調査でも一度も公開されたことはない。 交信直後の9時45分、甲板部の船員など10人がセウォル号の操舵室から脱出した。 当時セウォル号の船内では「現在の場所で安全に待ち、これ以上外に出て来ないように願います」という案内放送が流れていた。 (中略)

済州運航管理室(別の担当者が電話を代わって受け取り)「はい、○○さん、現在の進行状況をちょっと教えてください」

セウォル号「はい、警備艇が一隻到着し、今救助作業をしています」

済州運航管理室「はい、今P艇は係留していますか?」

セウォル号「はい、今警備艇がそばに来ています。 そして今乗客が450人なので、今の警備艇に乗り移るには足りないので、追加で救助に来なければならないようです」 (中略)

 最後の交信を通じて、セウォル号の船員らが乗客に対して退船命令を出さずに操舵室から逃走した理由が明らかになった。 乗客に退船を命令すれば船員の脱出順序は後にならざるを得ず、事故現場に到着した100トン級の警備艇では船員を含めて「総人員500人程度」を救うことは不可能に見えた。 救命ボートも降ろせなかった状況で、操舵室にいた甲板部の船員など10人のうちライフジャケットを着用していたのは3人だけだった。 「当時の状況から見て、もし乗客と船員が一度に海に飛び込めばライフジャケットを着用していない船員の中から死亡者が出る可能性があった」。 「非常に危険」で「死んでもおかしくない」状況だった(2014年5月8日のシン・ジョンフン第6回被疑者尋問調書)。 乗客が海に先に脱出して自分たちが“救助”される機会が失われないように、セウォル号の船員らは退船命令を出さずに小型警備艇に逃走したと見られる。
(引用ここまで・太字引用者)

 いやだもうこの国。
 ……でもまぁ、韓国では実に正しい態度ではあるのですよ。
 韓国人としては推奨されるべき態度です。韓国ではこうしないと生きられない。

 公がなくてウリだけ。
 ウリがないのであれば個が優先。
 救急車には道を譲らない消防車は違法駐車で道をふさがれて入れない

 アンケートでも81%の韓国人が「金があれば罪から逃れられる」と思っている。
 実際に有力者は年に300人も「合法的脱獄」をやっている。

 犠牲になったのが高校生が主であったから悲劇のように見えていますし、セウォル号の船員は極悪非道に見えますけども。
 あの事故というか、事件というか「事象」は韓国の映し鏡なのですよ。
 本質的な意味で、セウォル号の船員を責めることのできる韓国人ってどれだけいるんでしょうかね?

ディス・イズ・コリア 韓国船沈没考 (産経セレクト)

セウォル号沈没事故の犠牲生徒へ届いた徴兵検査通知書、担当省庁はどれほど人でなしなのかと思ったら……?

セウォル号犠牲生徒に届いた徴兵検査通知書(ハンギョレ)

 「無念に天国に先に旅立った子供たちに、どうして軍隊に入るための身体検査を受けるように通知を送るのですか...。真相究明もされず、死亡届さえ出せない家族の心情を察するどころか、ひど過ぎます」

 今月16日午後、セウォル号事故で亡くなったキム・ドンヒョク君(当時檀園高校2年4組)の自宅に、兵務庁から通知書が届いた。大韓民国の男性なら誰でも受けるべき「徴兵(身体)検査対象案内文」だった。通知書を受け取ったキム君の遺族は泣くばかりだった。ドンヒョク君に会いたくてたまらなかったためでもあるが、“無神経な国家行政”にまで傷つけられたからだ。昨年末にも犠牲生徒2~3人の家に同じ通知が届き、親が胸を叩いて泣いたと遺族たちは伝えた。
(引用ここまで)

 最初、記事タイトルを見たときに「ああ、死亡した生徒に徴兵のお知らせがきたのか、これは人でなしだなぁ……」と思ったのですよね。
 韓国人の鏡そのものであるセウォル号によって殺されて、さらに徴兵検査通知書がくることで殺されたことをまざまざと知らされる。
 これは非道だわ……と。
 セウォル号事故で犠牲になった1997年生まれの檀園高校男子生徒は合わせて92人とされる。このうち相当数は、死亡届が出されておらず、こうした通知を受けた親はほかにもいるものと見られる。

 ドンヒョク君の母親は、「一晩中泣き続けた。まだ引き上げられていない被害者たちもいるし、事故の真相も明らかにされておらず、死亡届も出せないのに、このような通知を送る国がどこにあるのか」と話した。

 家族関係登録に関する法律第87条は「水害、火災やその他の災害により死亡した人がいる場合には、これを調査した官公署は、速やかに、死亡地の市邑面の長に通告しなければならない」と規定している。このため、遺族の死亡届がなくても、兵務庁と関連機関がより緊密に協力すべきだったと指摘されている。

 兵務庁は、「住民登録情報化データによって、毎年19歳になる男性を対象に徴兵検査を実施する。セウォル号事故が発生した後の2014年7月と昨年10月に、それぞれの檀園高校と国務調整室に名簿を要請したが、個人情報保護法を理由に名簿を提供してもらえなかった。このため、今年1月6日、1997年生まれの人たちに一括して案内文を送達した。電算上で死亡届が出されている27人には案内文を発送しなかった」と明らかにした。
(引用ここまで・太字引用者)

 これは兵務庁なにも悪くないでしょ。
 死んだと思いたくないから死亡届を出していない。徴兵の作業を執り行う兵務庁は戸籍を見て、機械的に通知書を出すわけですから。
 あ、韓国は日本統治の影響から世界的に見ても珍しい戸籍のある国です。
 「死亡届を出していない」という例にも配慮しようと高校側に問い合わせても個人情報保護を盾にして死者・行方不明者のリストももらえない。
 ……どうしろと。

 情報は提供しない、だけども察しろってことですか。「我々の扱いに細心の注意を払え」ということですね。
 本当にセウォル号沈没事故の遺族はモンスターそのものですわ。もうすぐ事故から2年が経過しようというのに、いまだに光化門広場を占拠しているそうで。


 

セウォル号沈没事故翌日「救助に潜水士を500人投入しました」 → 嘘でした

セウォル号事故翌日に潜水士500人投入は嘘だった(ハンギョレ)
 セウォル号特調委は今月14日から3日間の日程で聴聞会を開き、初期対応の適切性と救助の失敗の原因などを集中的に取り上げた。 16日に開かれ聴聞会では、事故翌日、大統領府とイ・ジュヨン元海洋水産部長官が、実際の調査や救助に投入された人員が8人だったという事実を知りながら、キム・ソクギュン元海洋警察庁長が行方不明者の家族に「潜水士約500人が投入された」と水増しした情報を発表したことを訂正せず、黙認したという事実が確認された。イ・ホジュン特調委員が公開した録音記録によると、海洋警察は昨年4月17日午前7時8分と51分に行われた大統領府との2回の通話で「海上警察潜水スタッフが8人投入された」と報告しており、この内容は海洋水産部の状況室にも伝えられた。この日、証人として出席したイ元長官はこれについて報告を受けたと認めた。ところが、キム元庁長は、朴槿恵(パク・クネ)大統領が当日の午後、珍島(チンド)体育館を訪問し、行方不明者の家族に会った際、「潜水士が500人投入された」と話したが、同席していたイ元長官もこれを訂正しなかった。イ元長官は救助スタッフの規模を水増ししたことについて、「間違ったことであり、最終的な責任は私にある」と述べた。

 キム元庁長など聴聞会に証人として出席した海洋警察の主要指揮部のほとんどは、「覚えていない」と言い張ったり、「慌てたあまり正しく対処できなかった」、「救助について最も大きな責任がある人は船長だ」という趣旨の発言を繰り返した。真相究明より、政府関係者の無能と無責任を再確認するのにとどまったのだ。
(引用ここまで)

 大きな数字を言っておけばいいだろうくらいの認識は常に韓国社会にあるのですよ。
 大言壮語しておけば勝ち、みたいなものが。
 一般的には声闘(ソント)として知られていますが、根拠がなくても言い負かせることができれば勝ちなのですよね。む、一般的には知られていないか。

 たとえば「ポロロをディズニーが1兆円で買収しようとしてきた」なんてその典型。
 ノ・ムヒョンの「大統領戦の相手が6%成長を公約していたので、腹立ち紛れに7%にしてやった」なんてのもそれですかね。
 数字に限らず、なのですが。
 とりあえず大きなことを言っておけという傾向は間違いなくあります。

 実態が8人だろうと3人だろうと「100人規模の捜索隊を組んでいます!」って言う。なんだったら「500人規模で投入しています!」っていう。
 でもま、そういう言葉を韓国人が求めているという部分もあるのですよ。
 「すいません、8人しか潜水夫が集められていません」って言われるよりも「安心してください、500人の潜水夫を投入してますよ」っていう言葉を求めるものなのです。
 実態はどうあれ。
 その言葉で「自分たちは大事にされている」という気持ちになりたいのですね。

 両方の気持ちがあわさっているからこそ、そういう事態がいつまで経っても終わらないのです。
 終わることを求めていないというべきかな。 以前書いた、「韓国人は正直だ」という話にも連なるお話でしたね。
 ま、客観的に見れば嘘つきなんですが。



韓国社会がセウォル号を経ても事故の危険性に不感症な理由

セウォル号事故1年、教訓を生かさない韓国社会(朝鮮日報)
 韓国最大の桜祭りとして知られる慶尚南道鎮海の「鎮海軍港祭」。桜が満開となった8日午後、最寄り駅の慶和駅周辺も桜の名所として知られているため、この日は多くの観光客でにぎわい足の踏み場もないほどだった。駅周辺では1時間に2000人から3000人が桜の花を背景に写真撮影を行っていたが、中には線路の上で写真撮影を行う観光客も数多くいた。しばらくして鎮海方面に向かう列車が近づくと、駅員が放送で何度も注意を呼び掛けたが、観光客たちは気にも留めない様子だった。

 列車が近づいても線路上から立ち去ろうとしない観光客たちに対し、駅員や警備員ら20人以上が急いで近づき「危ない」「そこからどいて」などと叫んだ。しかし観光客らは駅員らが通り過ぎると、また線路のすぐ横で写真撮影を始めた。走行する汽車とわずか1メートルの距離のところで2歳の子供と写真を撮る家族もいた。ある警備員は「汽車が近づいてもこれを避けるどころか、逆に線路近くに多くの人が近づいてくることもある」「『命懸けで写真を撮る必要などない』と言っても、どういうわけか『自分だけは安全』と考えているようだ」と語る。

 旅客船「セウォル号」沈没事故をきっかけに、国は安全対策に力を入れ、また国民も安全について高い意識を持つようになったと思われたが、実際のところ韓国社会は今も安全に対する意識の低さが改善されていない。実際にセウォル号沈没事故からの1年間、韓国国内では大小さまざまな事故が相次いだ。 (中略)

 大規模な事故が発生すると、そのたびに国民は政府による管理・監督のずさんさを嘆くが、その一方で「自分だけは大丈夫」と考える安易な意識は今も変わらない。昨年10月には京畿道城南市の板橋テクノバレーで、地下鉄の換気口の上からアイドル歌手のコンサートを見ていた市民が突然落下し、16人が死亡する事故が発生したが、これも市民の意識の低さが原因と指摘されている。事故当時、司会者は「換気口は危険なので降りてください」と何度も注意を促したが、誰もこの呼び掛けに全く応じなかった。しかも犠牲者のほとんどが20-40代の成人だった。この事故について光云大学のイ・ウォンホ教授は「安全への意識が欠如した発展途上国で発生する典型的な事故だ」と指摘している。
(引用ここまで)

 いや……まあねぇ。
 韓国ではこういった事故への不感症はまさに「構造」なのですよ。
 安全係数を低くとるのが国策なので、それが国民にも蔓延しているだけなのです。
 実際に事故が起こるのはそれほどの頻度でもない。
 毎日事故が起きるわけでもないし、ニュースで見てもそれは自分の周りで起きた話ではない。
 なので、事故に対しての恐怖感とかがどこか欠如している。

 「事故は起きるものだ」という認識がない、あるいはひどく低い。
 そのせいで事故が起きたら先進国のそれよりもひどくなる。
 セウォル号事故なんてどう考えても先進国であれば船の奥のほうにいた数人~数十人くらいの被害はあっても、それ以上の被害のあるような事故にはならなかった。
 ……というか、そもそも事故が起きてないか。

 セウォル号事故を経ても国民の意識は変わらないっていうけど、それ以前に三豊事故もあったし、聖水大橋事故もあった。
 大邱の地下鉄火災もあった。

 それなのに政府も国民もまったく意識が変わらない。ケンチャナヨでスルーで終了。
 ま、それはそれでいいんじゃないでしょうかね。
 なによりも韓国人自身がそれを是としているようですから。