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カテゴリ:資源外交の記事一覧

資源外交:天然ガス、原油、銅……韓国政府が買えるものはすべて手を出した結果→

カテゴリ:資源外交 コメント:(51)
韓国、イスラム国占領のガス田で3538億ウォン損失か(中央日報)
李明博前政権資源外交問題、公企業3社が5年間に返済する負債は2兆円超(ハンギョレ)

 監査院が3日発表した「海外資源開発成果分析」によれば、李前政権の海外資源開発が結局“借金の大盤振る舞い”だったという事実が明らかだ。 監査院による分析の結果、石油公社、韓国ガス公社、鉱物資源公社が今年中に返さなければならない借入金だけで5兆2774億ウォンに達することが明らかになった。 2019年までの5年間に返さなければならない金額は22兆ウォンを超える。海外資源開発事業への投資額は半分以上が借り入れにより資金を調達した。

 監査院は「公企業が十分な投資財源の準備もせずに借入を中心に資金を調達したため現在の問題が発生している」と原因を指摘した。 これは李明博前大統領が就任後に資源外交という“旗”を掲げ、エネルギー公企業を責め立てたために投資が粗雑になされたためというのが支配的な評価だ。 李前政権が資源を実際に国内へ導入できるかとは無関係な“自主開発率”(韓国の政府や企業が国内外で確保した資源の生産量比率)を目標に設定し、これを公企業の経営評価に反映させたことにより無理な事業推進がなされたということだ。
(引用ここまで)

 当時、韓国政府は爆買いみたいにして買える資源はなんもかも購入していたのです。
 記事にあるような「自主開発率」を高めるために、危険性とかいっさい考えずにとにかく手元に情報がきたらそれを全部購入。
 それも借金で。

 当時、公社の借金は国の借金として扱っていなかったので、なんでもありだったのですよね。
 まあ、国際的な基準では「公社の借金=国の借金」だったので、韓国国内でだけ通用するローカルルールだったのですが。
 んで、IMFからの勧告で「公社の借金も国の借金として計上しなさいよ」ということになって、2013年には国の借金が一気に1.6倍に膨れあがるという面白現象がありましたが。

 で、「手に入るものであればなんでも!」っていうやりかたをしたので、危険性とかも考慮せずにやったためにイラクのガス田はISILの支配下に置かれて詰み。
 でも契約主体のイラクには支払いは続けなくちゃいけないと。
 資源外交は全貌を明らかにすることができるんですかねぇ……。
 ちなみに楽韓さんは国・地域・投資額・損失額をエクセルでまとめはじめてます(笑)。


資源外交:ついに資源外交に捜査のメスが入る。イ・ミョンバクの命運は?

前政権の疑惑捜査に着手 石油公社など家宅捜索=韓国(聯合ニュース)
 ソウル中央地検の特捜1部は18日、ソウルに本社がある建設・開発業者の京南企業と、蔚山にある韓国石油公社を家宅捜査した。また、元与党セヌリ党国会議員で京南企業会長の成完鍾(ソン・ワンジョン)氏の自宅も家宅捜査したという。

 捜査当局は石油公社と京南企業のロシア油田事業と関連した経営資料、会計帳簿、パソコンのハードディスクなどを確保した。

 石油公社と京南企業などが参加した韓国企業連合は、2005~2009年にロシア・カムチャッカの石油鉱区探査に3000億ウォン(現在のレートで約320億円)を投じたが、これといった成果を上げられなかった。検察は同探査事業を進める過程で不正行為があったとみている。

 当時、韓国企業連合は事業の持ち分45%程度を保有していた。石油公社(27.5%)、京南企業(10.0%)、SKガス(7.5%)などが参加した。探査事業は開発成果を出せず、石油公社も2010年に同事業から撤退している。

 韓国企業連合は鉱区の期待収益率が非常に低いとの指摘を受けながらも事業を推進しており、検察はこの過程での不正行為の手がかりをつかんだとされる。法曹界では事業の期待利益率を誇張して金融機関をだましたか、事業費の横領・背任があったのではないかとみている。

 捜査はロシア鉱区探査以外に、ほかの海外資源開発事業に拡大する見通しだ。

 この日午前に家宅捜査が行われた京南企業は2008年に韓国鉱物資源公社が進めたアフリカの島国、マダガスカルのニッケル鉱山事業に参加した。

 鉱物資源公社は2010年に京南企業が保有するマダガスカルのニッケル鉱山事業に関する持ち分を実際の価格より高く買い取り、116億ウォンの損害を与えたとの疑惑が持ち上がっている。

 同公社は2006年10月に韓国企業7社と企業連合を構成し、マダガスカルのニッケル事業に1兆9000億ウォン(事業全体の27.5%に相当)を投資する契約を締結した。当時の出資比率は鉱物資源公社14.3%、京南企業2.75%だった。

 だが、京南企業は資金繰りの悪化で投資費用を調達できず、鉱物資源公社が2008年に約171億ウォンを肩代わりした。鉱物資源公社は翌年の5月まで投資費用の支払い期間を延長する措置を取ったが、京南企業は資金を調達できず、保有する持ち分の売却にも失敗した。

 当時の契約条件は投資金を納めなければ、投資した額の25%のみを受け取り、保有持ち分を譲らなければならないというものだった。しかし、鉱物資源公社は2010年3月に投資額を全額支払い、京南企業の持ち分を買い取った。

 これをめぐり、当時の鉱物資源公社の金信鍾(キム・シンジョン)社長が、京南企業の成会長の依頼を受け、持ち分を買い取ったとの疑惑が持ち上がっている。また、成氏が李前大統領の側近だったことから、何らかの力が作用したとの指摘も出ている。

 李政権では海外資源開発プロジェクトを積極的に進めたが、放漫な運営により、数十兆ウォンの損失をもたらしたとの指摘が出ており、与野党が国政調査を行っている。

 石油公社の場合、2009年にカナダの石油元売り会社、ハーベストを買収する際、その系列会社を市場価格より高く買い取り、1兆ウォン台の損害を与えた容疑ももたれている。韓国監査院は今年1月に当時社長だった姜泳元(カン・ヨンウォン)氏を背任容疑で検察に告発している。
(引用ここまで)

 うまく切ることができずに全文引用となってしまいました。
 イ・ミョンバクが錦の御旗をふって振興していた資源外交についにというか、ようやくというか捜査のメスが入ることになりました。
 楽韓Webでは今年の頭に「イ・ミョンバク本人まで訴追があるかもしれない」ってことで、資源外交を追っていくことを宣言していましたが。
 捜査着手が意外と早かった……というか、パク・クネのレイムダック化があまりにも早くて、スケープゴートに大物が必要になったのですね。おそらくは。

 んで、ロシアの石油事業なんてものもあったのですね。
 以前に資源外交の一覧をピックアップしましたが、そこにはなかったなぁ……これまで出てきたものは氷山の一角にすぎない。カナダのハーベストとかはあまりにもひどすぎて目立っていたというだけなのでしょう。
 まだまだ日本では知られざる資源外交というのがあるのでしょうね。

 で、なんで楽韓Webでこんなに資源外交にこだわっているかというと。
 絶対に中味に「韓国ならではの事情」を抱えた面白投機があるはずなのです。
 以前、「日本帝国の申し子」に「韓国で大企業になりかかった地元企業の番頭が大阪に機械を購入しにきたのだけども先物ですべての持ち金を失った」っていう記述があってあ然としたものですが。
 それと似たようなエピソードがごろごろ転がっているんじゃないかって気がするのですよねー。

 カメルーンのダイヤモンド鉱山については、主導した人間が自分の持っている会社が開発をするっていう告知をするためのインサイダー情報で、かつカメルーンの当該鉱山には一粒のダイヤモンドすらなかったというオチがついたのですが。
 これと同じか、それ以上の凄まじいエピソードがゴロゴロとしているのではないかと期待しているのですが。
 さて。 

図解 世界の資源地図 (中経出版)
柴田 明夫
KADOKAWA / 中経出版
2015-03-20


韓国資源外交:2008年に投資を開始したメキシコ・プレオ銅山、これまで採掘できた銅の量は……

[探査報道]李明博政権の資源外交(5)災いと化した公企業の無能(ハンギョレ)

 当初、鉱物公社と民間企業は資源開発事業という一つの船に乗ったが、進む方向が食い違うようになって久しい。 2008年、公社は民間企業と共にコンソーシアムを立ち上げ、自主開発率の低い銅の確保に向けてボレオ銅山事業(以下、ボレオ事業)に投資したが、参加企 業はみな早くから経済性がないという判断を下した。 鉱物公社が催促しても、利潤を重視する企業は動こうとしなかった。 リチウム電池部品メーカーの ILJINMaterials は一番先に手を引いた。3年前からは運営費を払っていない。  ところが鉱物公社は、機会でも得たかのように逆方向に動いた。 公社は文書を送ってから5日目に、民間企業が未納してきた投資費の代納を決定した。 443億ウォン(4058万ドル)に上る大金だった。 代わりに公社は、投資費を出さない企業の持分を引き継いだ。 公社の持分は70%から74%に増えた。 (中略)

公社の当初の投資費約500億ウォンが、今では20倍以上の1兆534億ウォン(約1200億円、100ウォンは約11円)に膨れ上がっている。
(引用ここまで)

 ハンギョレの資源外交球団シリーズ第5回。
 第1回第2回を扱ったエントリもそれぞれあります。第3、4回はちょっとシリーズの中休みっぽい部分もあってエントリにまとめるのは難しかったのでスルー。

 今回はメキシコのプレオ銅山。
 最初期の2008年に鉱山公社と韓国の民間会社がコンソーシアムを組んで投資をはじめたものの、民間会社は次々と離脱。
 買ったはずの株も減損処理。
 その分、鉱山公社が持ち分を増やして公的資金の投入がこれまで1兆534億ウォン。
 以前のリストでは2兆ウォン規模ともされていましたが。

 で、問題はどれだけの銅が採れたかということですよね。
 2008年に投資を開始していて、現在が2015年。
 投資金額は1兆ウォンオーバー。
 以前、イ・ミョンバクは「資源外交は5-10年は見守ってほしい」なんて言っていましたが。まあ、7年間はその短いほうの時間wの充分に満たしていると言っていいでしょう。
 監査院は昨年6月に実施した監査(「エネルギー公企業の投資特殊目的法人運営・管理実態」)で、ボレオ事業は「収益性不足で事 業推進が不可能だ」として「事業性がない」と明らかにした。 匿名を要請したある会計士は「徹底して事業的判断をすべきだ。(公社の)経験のために天文学的な金を投資するとは、非常に問題が深刻なようだ」として「法 律的に、経営陣の背任容疑適用可能性が大きい」と話した。1兆ウォン以上をつぎ込んだボレオ事業は無期限足踏み状態だ。 2010年から商業生産が可能とされていた生産は2014年に、そしてさらに2015年に先送りされた。
(引用ここまで)

 現在のところ、まだ1グラムの銅も採れていないそうです。
 徹底してますね。あなどれませんわ。


資源外交:5000億ウォンとされていたイラク・クルド油田開発の損失、実は……

李明博政権の資源外交(2)失敗したクルド油田開発の責任は誰に…(ハンギョレ)

「(イラクの)クルド事業が後に問題になることが確実だと言っていました。後で問題が弾けた時には上司は任期が終わって会社にいないし、結局は実務を担当した自分が責任を全てかぶることになると心配していました」

 彼の妻が残した言葉だ。彼女の夫の話を直接聞くことはできなかった。彼は2011年6月3日、自宅のトイレで人生を終えた。朝7時30分頃、15年間も 出勤の時に結んでいたネクタイに、彼の体がぶら下がっていた。石油公社中東探査チームのペ課長の話だ。 当時40歳、二人の子供の父親だった。 (中略)

 イラクのクルド原油開発事業は“李明博資源外交”の最初の結実だった。 2008年2月、李明博大統領職引継ぎ委員会が介入してクルド地方政府を相手に19億バレルの油田鉱区を確保した。 実際に掘ってみると金になる原油は多くなかった。それどころか石油公社は約束した建設投資(SOC)に足を引っ張られた。 クルド政府が建設投資事業が振るわないとして、当初契約した補償原油量を減らし、建設投資額を現金で求めるよう契約変更を要請してからだ。 ペ課長に人事発令が出た当時の2010年末に、該当事業の損失額は1兆3000億ウォン(約1400億円、監査院監査結果)に肉迫していた。

 李明博資源外交に囃し立てられ、石油公社は暗礁の上でも櫓をこぎ続けた。 ペ課長側は「現政権の資源外交国策事業で、会社は石油事業に参加する代わりにクルド地域に社会基盤施設を提供することにしたが、探査が期待に沿えなかっ た。 それでも会社は(むしろ)事業範囲を拡大した」と話した。

 実際、会社の法務チームのコ課長(弁護士)は「公社は民間企業とは性格が違い(事業内容に対する)一回きりの政府申告にとどまらず、政府が要求すればい つでも情報を報告しなければならず、事業の方向について点検を受けなければならない」とし、「公社はクルド政府との契約修正を通じて事業範囲を拡大する作 業をしていた」と話した。 また別の職場同僚は「社長、副社長から多くの指示や叱責を受けて、負担が重くならざるをえなかった」と話した。

 週5日のうち平均4日は残業をしていたペ課長の身は崩れた。業務の苦痛に不安感が重なった。 ある同僚は「イラク事業自体が無理な事業の推進で、手続き的、法律的に矛盾が多いと(ペ課長が)吐露」していたと話す。 自宅では睡眠誘導剤を服用し始めた。 会社では「拘束される」「死にそうだ」という言葉を繰り返していた。

 いつか「監査を受ける時、全て喋ってしまおうか?」と尋ねるペ課長に、妻は「韓国では内部告発者の人生はあまりに荷が重いから、黙って自分が辞めてきて欲しいと言った」とだけ話した。

 ペ課長は5月30日に辞表を提出した。命を投げ打つ4日前で、4月20日付の辞表に続き2回目の辞表だった。 会社は受け取りを拒否した。
(引用ここまで)

 イ・ミョンバクの資源外交の中でも失敗がいち早く報道されていたクルド地区の油田開発。
 2010年時点で1兆3000億ウォンクラスの損失。
 以前の話では推定で損失額は5000億ウォンていどじゃないかという話だったのですが……。
 これまで確定していない損失額がいろいろとあるのですが、2月の国政調査で真実が露わになったら恐ろしいことになる予感がします。
 予感というか、確信ですが。

 で、そのクルド自治区の原油開発では石油公社の責任者に自殺者まで出ていたというお話。
 前回のペルーの石油会社買収でもペルー政府だけじゃなく、在ペルー韓国大使がやめておけって言ったのに、「大統領の勅令であられるぞ」とのことで続行。
 クルド地区の油田開発でも同様に「大統領の勅令であられるぞ」で資金を注入し続けたけども実績は何も出ない。

 このクルド地区の油田開発は2008年にスタートしたものですから、イ・ミョンバクの『資源外交』でも最初期における最大規模のものになります。
 投資した金額も2兆ウォンを超えているので、失敗するわけにはいかないものだったのですね。
 失敗していたとしても、失敗したと明らかにすることができなかった。
 そりゃま、担当者は「2001年宇宙の旅」のHAL9000と同じ末路になりますわ。

2001年宇宙の旅〔決定版〕
アーサー C クラーク
早川書房
2013-07-17

資源外交:ペルー政府が「買うなよ、この石油会社を買うなよ!」と韓国政府に注意したのに買収 → 360年稼働でやっと利益が出るレベルだった

カテゴリ:資源外交 コメント:(55)

[探査報道]李明博政権の資源外交(1)石油でなく水を汲んだだけの国策事業(ハンギョレ)

李 明博(イ・ミョンバク)政府の“資源外交”事業が政治の真ん中に立つことになった。2月中旬から国政調査が本格化するものと展望される。 資源外交は、李明博大統領の任期初年度の国政課題だった。 5年間、公企業が先頭に立った80の事業に31兆2600億ウォンが投入された。 資源外交事業に乗り出した民間企業に与えた成功払い融資や税制減免の恩恵などを合わせれば、その規模ははるかに増大する。

李明博前大統領は国政調査の証人として出席するかどうかを尋ねる記者たちに「荒唐無稽な話」と言い切った。 ハンギョレが国会の本格的な国政調査に先立って、“新聞紙面での国政調査”を企画した。3カ月間追跡した探査企画を5回にわたって掲載する。

■サビアペルー(Savia Peru)
  2009年2月、韓国石油公社がコロンビア石油公社とともに買い入れたペルーの石油会社だ。 ペルー北部の西側海上に位置した海上鉱区で、石油を生産し探査する企業だ。 韓国石油公社にとって初の外国石油会社の吸収・合併(M&A)事例だ。 累積投資額は7100億ウォンで、ソウル市無償給食予算(1400億ウォン)の5倍だ。 石油や収益を国内に全く持って来れずに現在は売却推進中だ。 2009年初め、アラン・ガルシア元ペルー大統領が“取引しないように”要請したが、韓国政府と石油公社は取引を強行した。(中略)

 韓国石油公社は2009年2月、コロンビア石油公社(エコペトロール)とともにタララの石油会社サビアペルー(サビア)を買収した。 探査鉱区10カ所に生産油田1カ所の事業権を取得するために12億ドル(約1兆3千億ウォン)を支払った。2社が折半して負担した。 ペルー海上鉱区の4分の3を占め、一日平均石油1万余バレルを生産する中小型油田だ。 吸収は李明博政権になり2008年から本格化した石油公社大型化の“信号弾”だった。 政府は資源輸入量のうち韓国が直接生産する比率である自主開発率が0.3%上昇することになったと広報した。 生産量も2015年までには現在の約5倍の日平均4万5000バレルに増えるというバラ色の展望を出した。

 6年余の歳月が流れた今、石油公社はそんな目標を達成できずにサビアの売却を推進中だ。 生産量は数年間にわたり1万バレルのままで、その間に生産した石油も韓国国内に持って来ることはなかった。 過去5年間に1811億ウォン(公社持分のみ反映)の当期純利益が出たと言うものの、全て再投資されている。国内には一銭も搬入されていないわけだ。泣き 面に蜂で、税金・罰金を巡ってペルー政府および売却者との訴訟が続いている。

 南米に基盤を置く独立メディア『IPSニュース』のアンヘ ル・パエズ記者は「サビアの売買はペルー大統領までが止めた取引だった。(このような状況は)予告されていたと言える」と話した。 彼はサビア売買に対する深層分析記事を2009~2010年に何度も書いた。 サビアを韓国石油公社に売ったアメリカ人ウィリアム・ギャロップは譲渡税を払わない方式で取引を推進し、2008年末にペルー政界を席巻したいわゆる“オ イル スキャンダル”盗聴の黒幕に名指しされ注目を集めた。

 実際、ハンギョレがキム・チェナム議員室を通じて確保した当時の3級秘密文 書には、このような情況がそっくり含まれている。 サビア売買の直前である2009年1月20日から2月6日まで、外交通商部とペルーおよびコロンビア駐在韓国大使館が6回やりとりした対外秘文書を見る と、ガルシア前ペルー大統領は「(サビアに対する)不正疑惑が提起され続けている現状況から見て、これを買収しない方が良い」という意思を2009年1月 末に韓国側に明らかにした。 ベラウンデ元ペルー外交長官も「今回の吸収契約が締結されれば両国関係の発展に少なからぬ悪影響を及ぼすと見る」と話した。

 当時、韓国政府と石油公社はこうした忠告を受け入れなかった。ハン・ビョンギル元ペルー大使はハンギョレとの通話で「(私も)サビア取引には否定的だった。しかし(李明博)大統領がやると言うのに、一介の大使が(取引を)止めようとは言えなかった」と話した。

 李明博政権の意志により取引がなされたが、ペルー議会はサビア売買完了の1週間後である2009年2月中旬にサビア売買の不法性を調査する真相調査委員会を設けた。約 1年後に何と4億8200万ドルの未納税金と罰金などを賦課した。

 7161億ウォンが投資されたサビア吸収は国民に宣伝した資源の確保も、金銭的収益も、外交的にも全く得にならなかった。(中略)

  当初30分を予定していたインタビューは2時間にわたって続いた。 老教授は汗を流しながら黒板に、タララ海上プラントの構造とサビア契約の特徴などを説明した。 「韓国がペルー政府の警告を無視してサビアを買ったことは誤った選択ではなかったか」という記者の質問に、彼は笑って「必要ならば買うことは良い。しか し、余りに高く買った。私が見るには3億ドルで充分だった。 9億ドル(最終12億ドル)で買ったので、一言で言えば詐欺にあった」と話した。 李明博政権の“資源外交”取材のために南米に出張にきて、一週間目でついに“詐欺”という単語を聞くことになった。(中略)

 サビアの収 益性を宣伝した石油公社は、現在サビアの売却を推進中だ。 キム・ミョンフン石油公社広報室長はハンギョレとの通話で「サビアの売却を推進している」と話した。 しかし買い手がつかないという。 中国で資源開発事業を行うある事業家は「サビアが市場に出てきたが、会社の構造が良くなくインフラも悪い」として「市場の関心が低い」と話した。 売買収益はもとより、当初の投資金より安くしてこそ売れる状況だ。

 このように吸収過程で実際より多くに金を払う問題は、サビアだけでな く李明博政権で推進した他の事業でも珍しくない。 カナダのハーベスト社の場合、実際の価値より数千億ウォン高い価格で買収したという指摘を受けていて、英国の石油探査業者であるダナーを買収する時も高価 買い入れ論議が起こった。 李明博前大統領が至上課題として提示した自主開発率を高められる物量さえあれば、契約の形態や価格を問い詰めずにやみくもに契約を推進したためだ。

  しかし、サビアはその契約上、原油の確保もできない構造だ。 サビアで生産する原油の処分権は韓国ではなくペルー政府にある。 石油公社は当初から石油ではなく金を受け取る契約を結んでおきながら、生産量を自分の持分率(50%)にあわせて反映し、これを石油自主開発率に含めてい た。 これは国民を欺いたも同然だ。
(引用ここまで)

 楽韓Webでも注目しているイ・ミョンバクの資源外交シリーズ。
 2月から韓国国会で調査がスタートするということもあり、ハンギョレが5回連続でシリーズ化するということですべて見てみましょう。
 終わったら以前のものも含めて一覧を更新します。
 まず、ペルーでの石油開発。

 ペルー政府……というか、当時の大統領であるアラン・ガルシア自らが「企業による不正が明らかになりつつあるうので、この企業は買わないほうがいい」と言及したそうです。
 駐ペルー韓国大使も「やめたほうがいい」と進言したけども、イ・ミョンバク政権と石油公社が「やるといったらやる!」とばかりに、ゴリ推しで買収。
 買収金額は7161億ウォン。

 で、買収完了の1週間後にペルー政府は不正に関する真相調査委員会を立ち上げられて、1年後には4億8200万ドルの未納税金と罰金の徴収(笑)。
 これを併せると1兆3000億ウォンで購入したことになるってことですかね。
 ペルー側からしてみたら「ほら、だから言ったのに……」ってところですか。

 2009年2月といったらいわゆるリーマンショックで原油価格がいまと同じレベルに下落して、ここから景気回復局面にかけては上昇するであろうと考えられていたときですね。
 買収を焦っていたというのもあるのでしょう。
 実際にそのあたりから原油価格は上昇を続けてWTIで1バレル=100ドルとなっていきました……が。

 「日産4万5000バレルまで増産できる」はずの油井はいまも日産1万バレルのまま。
 5年間で1811億ウォンの利益が生じたというけども、それもそのまま再投資されていて原油も外貨も韓国にはミリほども持ちこまれていない。

 1300億円以上使って、年平均で3億6000万円の利益。
 このまま順調に利益を出すことができれば360年ほどで償還できますね。
 まあ、原油価格が下落している状況で利益が出せるのか分かりませんが。

 どうしようもなくなって、石油公社はこの企業を売却しようとしている買い手がまるでつかないそうです。
 ま、そりゃそうだ。

 イ・ミョンバクがお縄につくことになるのか、それとも首に縄を自ら回すのか。
 2月からの国政調査がなかなか楽しみですね。

韓国資源外交:カナダの石油会社を買収した当時の公社社長を告発へ。イ・ミョンバクの外堀が埋まりはじまる

「資源外交」失敗で韓国石油公社社長を告発(中央日報)
監査院が李明博(イ・ミョンバク)政権の「資源外交」失敗に初めて法的責任を問うた。監査院は2日、1兆3300億ウォン(約1450億円)以上の損失を出した姜泳元(カン・ヨンウォン)元韓国石油公社社長を業務上背任容疑で検察に告発し、産業通商資源部には損害賠償を請求するよう通知した。

監査院によると、2009年10月、石油公社はカナダのエネルギー企業「ハーベスト」を1兆3700億ウォン(評価金額)で買収した。石油公社は当初、ハーベストの油田開発系列会社だけを買収しようとしたが、ハーベストが精油部門系列会社(NARL)まですべて買収することを要求し、交渉が決裂した。しかし姜元社長がNARLの収益性悪化が深刻であることを知りながらも、M&A(企業の合併・買収)実績などの経営成果目標達成のため交渉終了4日後に株式取得を指示したと、監査院は指摘した。

実際、交渉決裂当時NARLの相場は1株あたり7.3ドルだったが、石油公社は姜元社長の指示の2日後、1株あたり10ドルで買い取り、結局、ハーベストに3133億ウォンを上乗せして支払う契約を締結した。しかしNARLの実績はさらに悪化し、石油公社は昨年8月、米国投資銀行に329億ウォンで売却するしかなかった。結局1兆3700億ウォンを投資して1兆3371億ウォンの損失を出したと、監査院は明らかにした。

監査院の関係者は「李明博政府の資源外交は総体的に問題があった」とし「政権が交代するたびに繰り返される公企業の放漫な運営に警鐘を鳴らす必要がある」と述べた。2013年7月に「4大河川事業は李明博前大統領の意中を反映し、大運河を念頭に置いて推進された」と判断した監査院が、1年6カ月後に資源外交も問題視したのだ。

これに関連し、李前大統領は1日、セヌリ党指導部に対し、「陸上工事は5年、水工事は10年が補修期間」とし「資源外交の場合、投資が成果に結びつくまで5-10年ほど見守らなければならない」と述べた。
(引用ここまで)

 去年のある時点から楽韓Webでは資源外交の経緯をウォッチ対象に含めるようになったのですが。
 これはイ・ミョンバクを訴追する、もしくはなんらかの形で追い詰める材料になるのではないかという考えに至ったからなのですよね。
 なもので、どのくらいの損失を与えているのかというリストを求めていたのですが。
 これが思いの外ひどく。

韓国資源外交、その敗北の歴史を一覧にしてみた

 で、去年の12月には国会運営の材料とされて、国政調査が入ることまで決まっていました。
 ちょっとガッツポーズを取っていましたけどね、この時点で。やっぱりそうなったかってことで。 

 で、今回はカナダのハーベストエナジーの買収を担当した公社社長(当時)を告発するようにと言われた……つまり、外堀を埋められたってことですかね。
 辿るところは全斗煥と同じか、それともノ・ムヒョンと同じか。
 それ以外の道はあまり見えてないです。
 さすがにこれで死刑判決はないでしょうけどもね。

 それでも易姓革命なので、前政権の功績はすべて消されざるをえないのです。
 功績というにはアレですが。
 支持率が落ちているときには「前の奴らこんなんやってたぞ!」ってやるのは韓国では常套手段なのですよね。
 そうやって民衆に生け贄を捧げることくらいしか、もはやパク・クネ政権にできることはないっていう言いかたもできるんじゃないでしょうか。



資源外交:イ・ミョンバク、韓国国会運営の犠牲となり真相が糾明されてしまいそう

カテゴリ:資源外交 コメント:(29)

与野党、国政調査と年金改革の時期めぐって対立(東亞日報)
李前大統領「資源外交の成果は5-10年見守る必要ある」(中央日報)

 ぱっと記事タイトルからは分からないのですが、東亞日報のほうの記事は「イ・ミョンバクのやった資源外交に国政調査をかける」ということを書いています。

与野党の代表と院内代表が参加した「2+2」会談で主要懸案問題で合意を取り付けた翌日の11日、公務員年金改革の時期や海外資源開発に関する国政調査の範囲を巡って与野党執行部が再び対立した。大筋の合意がなされただけで、詳細内容を巡る交渉は相当の曲折が予想される。 (中略)

また海外資源開発の国政調査は、李明博政権下で進められた事業に集中しなければならないと主張した。同党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)議員は、「海外資源開 発が国民と国家の未来のためのものだったのか、さもなくば李前大統領兄弟と当時の政権中枢の利益のためのものだったのか究明しなければならない」と強調し た。
(引用ここまで)

 で、そのことと「公務員年金改革」をバーターにして国会運営しようとしているのですね。
 野党側は「資源外交の国政調査」で、与党側は「公務員年金改革」と。
 野党側は「イ・ミョンバク政権下でのの資源外交だけをチェックする」と言っていて、与党側は「ノ・ムヒョン政権、金大中政権時のものもチェックしろ」と言っている、というようなところ。

 資源外交の行方をニラニラと見守っている楽韓Web的にはイ・ミョンバクがどうなるかが焦点になるところです。
 で、イ・ミョンバク本人も俎上にあげられそうな情勢であることを見て「資源外交は長いスパンで見てくれないと困る」と言い出した、というのが中央日報の記事ですね。
李前大統領に今週会った側近によると、李前大統領は政界で生じている資源外交論争に関し、「資源外交に使うお金を他のところで引き出して使ったわけでもな い」「資源外交の場合、投資が成果として出るには5-10年ほどは見守る必要がある」と話したという。「資源外交に投資するお金を他で引き出したり着服し たりのではなく、資源外交の特性上、投資額を回収する期間が長く、リスクも甘受するしかないが、野党が政治攻勢に出ている」という趣旨の不満だったとい う。
(引用ここまで)

 5-10年のスパンで見ろ、と。
 こちらのエントリで一覧にしているものを見るかぎりでは、ほぼ5年は経過しているように思えるのですが(笑)。
 特に韓国で一時期、「日本を出し抜いた!」って大騒ぎしていたボリビアの塩湖からリチウムを採掘する事業なんて、あと10年経とうが20年経とうが情勢が変わるようには思えないのですけどね。

 何度も言っているように韓国の大統領交代は易姓革命なので、すべてが否定されてなんぼなのですよ。
 当然といえば当然の措置なのですけどね。

韓国資源外交、その敗北の歴史を一覧にしてみた

赤字の泥沼に陥った李明博政権の「エネルギー自主開発」(ハンギョレ)

 お、記事中の画像に欲しかった資源外交の一覧があります。クリック……っと。
 ……なんで大きくならないの(笑)。

 なんとか読めなくもないので、テキスト化してみました。

カナダ
油田開発業者 ハーベスト買収
[損失]
2009年~
約5兆ウォン投資
このうち2兆ウォン投資したハーベスト子会社「ナル」最近338億ウォンで売却。1兆9000億ウォン損失確定。

オンリバー・ウエストケベックバンク・ウミアックシェールガス開発事業 [事業中断]
2010年~
約1兆ウォン投資
現在、ウエストケベックバンク・ウミアック事業中断。ホンリバー事業の今年の営業利益180億ウォン確定。

メキシコ
プレオ銅山事業
[事業再検討]
2008年~
約2兆ウォン投資推定
まだ生産開始できない。事業不渡り隠蔽疑惑提起。監査院2014年7月「プレオ事業全面再検討」。関連者懲戒処分請求。

ボリビア
リチウム開発事業
[契約破棄]
2009年~
イ・サンドク元議員が2009~12年まで特使資格で5回訪問して成功。(投資額未確認)
現在、リチウムイオンバッテリーR&D事業契約破棄。

カメルーン
ダイヤモンド開発事業
[詐欺]
2009年~
投資金額未確認
CMKインターナショナル オ・トクキュン代表が株価操作などの疑惑で起訴。

英国
油田開発業者ダナーペトローリアム買収
[赤字]
2010年~
約5兆3000億ウォン投資
現在進行中。約2兆2000億ウォン回収推定。昨年780億ウォン赤字。

マダガスカル
アムバトビーニッケル鉱山事業
[生産費増加]
2011年竣工式
約1兆4000億ウォン投資。
今年から生産開始。生産費が毎年数千億ウォン増加し続ける。

アラブ首長国連邦(UAE)
油田開発事業
[少ない額回収推定(?)]
約800億ウォン投資
現在進行中。現在の回収率9%推定。

ウズベキスタン
ナマンガン・チェスト石油鉱区事業
[事業撤収]
2008年~
約322億ウォン投資
現在事業撤収中。収益額19億ウォン。

イラク
クルド油田開発事業
[損失]
2008年
約2兆ウォン規模の予算
現在進行中。現在5000億ウォン以上損失推定。

オーストラリア
GLNGガス開発事業
[価格下落]
2011年~
1兆6000億ウォン投資推定
現在進行中。
新政治民主連合は現在の価格が8040億ウォン下落したと主張。

 ぜいぜい。
 目がぁ、目があぁ……。

 とりあえず10カ国11事業分。
 他にもマダガスカルの農地確保→政変とか、インドネシアの木質ペレット事業、ボリビアのコロコロ銅山などなど。
 そのうち、もうちょっと詳細な一覧が作れるとよいなぁ。

スペイン産パイライト結晶原石