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カテゴリ:ナッツリターン&水かけ姫の記事一覧

ナッツリターン事件のナッツ姫、夫から離婚訴訟を起こされて離婚成立、「常習暴行」で罰金刑まで受けていた

ナッツリターン事件の当事者、12年ぶりに離婚…「常習暴行」vs「アルコール中毒」(中央日報)
趙顕娥(チョ・ヒョナ)元大韓航空副社長が4年7カ月にわたる離婚訴訟の末に、夫のパク氏と離婚せよとの判決を受けた。1審裁判所は趙元副社長を双子の子どもの親権と養育権者に指定した。

ソウル家庭裁判所は17日、趙元副社長とパク氏が互いに起こした離婚請求訴訟を受け入れこのように判決した。

裁判所は趙元副社長がパク氏に財産分与として13億3000万ウォン(約1億3962円)を支払うよう命じた。また、趙元副社長を子どもの親権者と養育者に指定し、パク氏は今月から毎月末日に子ども1人当たり120万ウォンを養育費として支払うよう命じた。これとともにパク氏は子どもたちと交渉が可能だと付け加えた。

ただパク氏と趙元社長が互いに請求した慰謝料は認めなかった。パク氏が趙元社長から子どもを引き取るという請求や趙元社長がパク氏に過去の養育費を求める請求も棄却した。 (中略)

パク氏は結婚8年後の2018年4月に離婚を求めて訴訟を起こした。彼は結婚生活の間に趙元副社長が自身に暴言と暴行を振るい、双子の子どもも虐待したと主張し子どもの養育権を主張した。

これに対し趙元副社長はパク氏のアルコール中毒のため結婚生活が難しくなり、児童虐待の主張は根拠がないと反論し2019年6月に離婚と慰謝料を請求する訴訟を起こし対抗した。

これら離婚訴訟は2019年に刑事事件に広がった。パク氏は、腹が立つという理由で趙元副社長に首を締められ、タブレットを投げ付けられ足の親指の肉がはがれたという内容(特殊傷害)などで趙元副社長を告訴し、趙元副社長に罰金300万ウォンが宣告された。
(引用ここまで)


 ナッツリターンの主人公であるナッツ姫ことチョ・ヒョナが夫から離婚訴訟を起こされていた、というのは既報なのですが。
 それがけっこうな壮絶なお話で。
 ヒステリーを起こして夫に暴力を振るう、暴言を吐くというDVを繰り返した、というのが原因だそうで。

 公開された動画や静止画があるのですが。
 いやもうひどい。子供に向かって叫びまくっています。



 実際、チョ・ヒョナは特殊傷害罪で罰金刑を受けています。


 ナッツリターン事件の後、こうしたヒステリーがひどくなったとのことですが。
 あの事件がきっかけになって韓進グループの経営からも退けられて、かつ財閥一族であるにも関わらず2回も有罪判決を受ける(どちらも執行猶予つき)と屈辱的な扱いを受けてきたわけで。
 人生が大きく変わってしまった、という部分はあるのだろうなぁ。

 明らかに自業自得なんだけど。
 しかし、あの叫び声を上げている人間に養育権が行くのか……。
 日本でも養育権に関しては圧倒的に母親が強いのですけども。
 あれに子供の養育……なぁ。

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大韓航空傘下のLCC、ジンエアーが法令違反で免許取消へ……なお、同じ違反をしたアシアナはスルー

ジンエアー免許取消決定間近... 悩み深い国土部(世界日報・朝鮮語)
ジンエアー免許取り消しを決定する聴聞会が迫っている中、国土交通省の悩みが深まっている。免許取り消しを強行する場合、ジンエアー、従業員の雇用不安はもちろん、航空・観光産業全般に莫大な被害が予想され、外国人投資家の訴訟の可能性まであるためだ。これまで欠格事由を適切に把握・管理ができなかった責任論から国土交通部が行政処分に出た場合にジンエアー内部の従業員の反発と動揺も大きくなっている。

国土部は30日、予定通りに世宗市の聴聞と利害関係者の意見聴取の手続きを進めてジンエアーの免許取り消しかどうかを議論すると26日明らかにした。先立っての24日、ジンエアーと従業員が自主的に設定した従業員の集まりが、国土部に要求した透明な手続きの進行のための公聴会は受け入れられなかった。

聴聞後、実際の免許取り消しが行われた場合、その波長もますます大きくなる雰囲気だ。まず免許が取り消されると、被害はすでにジンエアー航空券を購入した多くの顧客に転嫁される。ジンエアーは2017年基準の国内低コスト航空会社(LCC)全体の22.2%に達する国内・国際線の輸送実績を保有している会社だ。また、今年10月までに、この会社の飛行機を予約した乗客が150万人である。

免許取り消し攻防が長期化し、ジンエアーに対する制裁とそれに伴う被害がすでに開始されたという主張も出ている。たとえばたエアは、主力商品であるボーイング737-800 2台を19日と30日、それぞれ取り寄せ8月から清州~大阪・ウランバートル・ダナンなどの路線に投入する予定だったが、19日に到着した記載の登録申請この受け入れられていない。免許取り消しかどうかが決定されなかった理由だ。この2台の記載承認待ちのため、約15万席、4000便の運航が不可能になった。その間使用することもない航空機の賃貸料も支払わなければならない。
(引用ここまで)

 ジンエアーは大韓航空……というか、韓進財閥傘下のLCC。
 免許取消が云々されているのですが、その原因は水かけ姫ことチョ・ヒョンミンが理事として登録されていたこと。
 以前に書いたように、韓国では航空会社の理事に外国人を登録することは違法行為
 ですが、次女のチョ・ヒョンミンと長男のチョ・ウォンテは外国籍。
 外国籍の理事がいたことが判明した場合は、航空会社の免許取消になる規定があったのですよ。

 ちなみにアシアナ航空にも同様に外国籍の理事がいたことが判明していて、免許取消の案件のはずなのですが。

韓国国土部、アシアナ違法外国役員在職の事実を知りながら黙認か(中央日報)

 ちなみにこの外国人登録の違反については時効なしなんだそうで。
 アシアナ航空についてはスルーを決め込む模様。法の下の平等とは。
 まあ、公敵となった大韓航空は罰して、アシアナはスルーというのは韓国的にはありがちな話ですけどね。
 一家に対して逮捕状請求を5回やって、5回棄却されていることもあって国民からの不満がたまっているのですよ。

 ジンエアーの免許取消で韓進財閥の首を取る、なんていうのもあり得る話ではあるのかな。
 ただ、ジンエアーのスタッフは1600人。
 「雇用大統領」を自称しているムン・ジェイン政権下で、それだけの雇用を一気に失わせるなんてことはできないだろうな、という気もしています。

大韓航空の経営者一族が崩壊へ、母親には暴行容疑で逮捕状請求

【コラム】履歴書を書いて平社員として入社したトヨタ創業者の4代目(朝鮮日報)
 日本でも創業者一族による経営や同族経営は珍しくない。キヤノン・サントリー・セイコー・リンナイなどは創業者の子孫が経営している。しかし、子孫だからといって無条件で経営させているわけではない。厳しい検証を経て資質を証明しなければ、経営は任せてもらえない。一方、韓国は無条件で創業者一族に経営させる。3代目、4代目だという理由だけで経営権を自動的に世襲する。その違いが今回の大韓航空パワハラ騒動を生んだ。

 韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長自身も2代目だ。同会長の経営実績は悪くない。経営権を引き継いでからこの20年間で多くの実績を挙げた。大韓航空は顧客満足度ランキングで11年連続世界1位になった。機内食やサービスもトップクラスだと評価されている。趙亮鎬会長は個人としても平昌冬季五輪招致に大きな役割を果たした。創業者一族であるおかげで招致活動でも有利だっただろう。韓国式の同族経営体制も、うまくやれば競争力がある。それ自体が悪いわけではない。

 趙亮鎬会長の過ちは、情実に偏った人事上の失敗だ。資格のない子どもたちを経営陣として起用して人事を台無しにした。趙顕ミン前専務は入社7年目にして専務になった。きちんと検証もせずに1つの役職で2-3年というスピード出世した。その間に社員たちの人格を冒涜(ぼうとく)するような仕打ちが日常的に行われていた。幹部の欠格事由となる行為だ。それでも本部長にした後、系列会社の最高経営責任者(CEO)にまでした。

 ほかの子どもたちの経歴もほぼ同じだ。趙亮鎬会長は子ども3人をすべて30代前半で経営の一線に就かせた。パーソナリティー障害ではないかと思われるエピソードが多々ある子どもたちを首脳部に布陣させた。まともな企業ならあり得ない人事権の乱用だ。その責任は趙亮鎬会長が負うしかない。資格のない者に重責を担わせたのは、最高経営責任者の帰責事由だ。 (中略)

 大韓航空も創業者一族も生き残れる道がある。きちんとした取締役会をスタートさせることだ。今の「イエスマン」ばかりの取締役たちはすぐにでも辞めさせなければならない。取締役会がその役割をきちんと果たしていたら、事態はここまでには至らなかっただろう。「イエスマン」を切って中立的な人物を連れて来て座らせなければならない。オーナーに「ノー」と言える本当の取締役会を作るのだ。

 そのようにして作った新しい取締役会が大韓航空の新たな経営構造を組めるよう委任するべきだ。その過程で、趙亮鎬会長の経営権が制限されることもあり得る。しかし、既得権益を捨てなければ会社は生き残れない。そうして初めて、創業者一族が失ってはならない最後の名誉も守れるのだ。
(引用ここまで)

 大韓航空の経営陣が追い詰められているというお話。
 すなわち、創業者2代目のチョ・ヤンホ会長の家族が追い詰められているという話ですね。

 長女のナッツリターンのナッツ姫。
 広告代理店の担当者に水をかけた水かけ姫(次女)
 70代の老婆に暴力を振るった長男
 さらには日常的に周囲に当たり散らしていた母親。
 4人揃ってなんとやらっていう状況。

 水かけ姫と長男はアメリカ国籍で、航空会社の経営参画には韓国籍が必要とされる法律に抵触しているとのこと。
 ついでに家族全員が大韓航空機を使って日常的に密輸を繰り返していたとの報道も山ほど出ています。
 本来であれば膨大な関税がかかるような買い物であっても、航空機からそのままスルーされる形で創業者の家に届いていたということで脱税の嫌疑もかかっています。
 これらの日常的な暴力・暴言や脱税についてのソースは社員らのSNS。
 複数の動画やら録音やらが出まくっている状況だそうです。
 ちなみに母親には逮捕状が請求される模様。

 以前にも書きましたが旧来の韓国社会とこういった録音、録画機器の蔓延の相性は最悪なのですよ。
 さらにムン・ジェイン時代となって、財閥を弱らせる方向性が明確になったからこそ強気に出られるようになったという部分ではあるのでしょう。
 ムン・ジェイン時代になって、多少は風通しのいい国になるのかもしれませんね。
 ……まあ、その代償として捧げているものはだいぶ大きいと思いますが。

パワハラを起こした水かけ姫、さらにはナッツ姫も大韓航空から更迭。それを求めた韓国社会の変貌とは?

「ナッツ姫」と「水かけ姫」、全ての職を辞任へ(朝鮮日報)
大韓航空職員「総帥一家のための密搬入チームがあった」 暴露(中央日報)
 オーナー一家のパワーハラスメント(パワハラ)騒動に揺れる韓国の財閥・韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長は22日、長女の趙顕娥(チョ・ヒョナ)KALホテルネットワーク社長と次女の趙顕ミン(ヒョンミン)大韓航空専務をグループ内の全ての職から直ちに退かせると発表した。趙会長が同日、謝罪文の中で表明した。

 趙会長は謝罪文で、国民と大韓航空の役員・社員に謝罪するとともに「大韓航空の会長として、また一家庭の家長として、子女が取った未熟な行動に対し、惨憺たる思いを禁じ得ない。全ては私の不手際であり、私の過ち」と述べた。 (中略)

 一方「仁川税関の職員らが忘年会や会食などの際に大韓航空が密輸した高級洋酒を飲んでいた」という新たな疑惑も浮上した。大韓航空の調査に着手した関税庁に対し、同社のチーム長クラスの社員が証言したという。大韓航空側は事実無根として反発している。また、関税庁に対しては、「調査されるべき立場なのに、『セルフ捜査』ではないか」と世論の批判も起きている。関税庁の関係者は22日「必要であれば正式に監察を実施する」と述べた。
(引用ここまで)
“水かけ姫”チョ・ヒョンミン大韓航空専務(35)のパワハラに関する暴露が続く中、大韓航空総帥一家が海外から必要な物品を密搬入するために内部に専門チームを運営していたという証言が出てきた。

主に監視が甘い未明時間の航空便を利用し、家具やインテリア用品から児童服・下着・ソーセージに至るまで幅広いカテゴリーの物品を持ち込んでいたというのが職員の説明だ。

匿名を求めた大韓航空職員Aさんは19日、「仁川(インチョン)に入ってくる特定の飛行機は総帥一家の巨大な『海外直輸入用輸送船』と言ってもいいほど」とし「長女の趙顕娥(チョ・ヒョンア)KALホテルネットワーク社長(44)の物品が特に多かった」と話した。Aさんによると、仁川空港には70~80人で運営される大韓航空手荷物運営チームがある。乗客委託手荷物関連の業務を行っている部署だ。ところがこの運営チームの内部に総帥一家の手荷物を別途に管理する「別動隊」が存在するという。5~6人で構成されたこのチームは、内部から「支援業務専担」と呼ばれていたという。彼らは普段は手荷物運営チームの一般業務を行い、総帥一家の物品も管理していたという。総帥一家は特にニューヨーク(NY)発仁川行KE086便を通じて個人物品を頻繁に持ち込んでいたとAさんは伝えた。 (中略)

一方、ソウル江西(カンソ)警察署はこの日午前、ソウル江西区の大韓航空本社を家宅捜索した。チョ・ヒョンミン専務の業務用・個人用携帯電話2台と会議に参加した役員の携帯電話2台など計4台を押収した。また、この役員のハードディスクに保存された資料も確保した。
(引用ここまで)

 水かけ姫だけではなく、大韓航空関連会社の社長に返り咲いたナッツ姫をも同時に更迭。
 ふーむ。
 これまで財閥であれば多少の無理は利くというのが韓国における共通認識でした。
 下の記事の密輸疑惑なんてまんまそうですね。
 豪奢な物品を税関を通さずに持ちこめる。
 ついでにいえば、仁川空港の税関の職員も少々のご相伴に与れる。Win-Winの関係を保っていることができたわけです。
 ちょうど李氏朝鮮で違法に富を集める両班と、それにたかる常民って感じですね。

 どうもそういった「無茶苦茶な韓国」といったものが薄れつつある感触があります。
 昨日、ムン・ジェインは普通の国を目指している部分があるというように書きましたが、あくまでも相対的に「かつての韓国と比べれば普通の国」という意味です。

 これにはふたつの理由があるように思えます。
 ひとつはかつてのように財閥の横暴が社会的の許容されなくなったということ。
 韓国人が「法の下の平等」を求めはじめているということです。

 もうひとつは……というか、最初の理由の裏面にあるのは「どれほど努力しても自分たちがそうなることはない」という自覚が出たということでしょうね。諦念とでもいうべきか。
 ダイヤモンドや金のスプーンをくわえて生まれてきたヤツらとは根本が異なるのだ、という諦めがある。横暴が許される立場になることはない。
 韓国の若者世代は恋愛、結婚、出産を諦める三放から、就職、マイホームを加えた五放、さらに人間関係、夢まで諦めた七放まで進化してしまっている
 金のスプーンの立場になれないのであれば、せめてその立場を取り締まるべきだ、という気分になっていることが社会の変革を促している。
 つまり、ムン・ジェイン政権を求めることとなったのですよ。 

 こうしてみると、ろうそくデモからムン・ジェイン政権の誕生というのは負の革命ともいえるかな。 

世界から格差がなくならない本当の理由 (SB新書)
池上 彰<
2017/3/6

大韓航空の水かけ姫、外国籍であるために経営参画は違法だった→なお国籍回復には「品行方正」である必要があるので無理な模様

米国国籍チョ・ヒョンミン事実上支配は「違法」... 国土部、遅れて監査(KBS・朝鮮語)
[アンカー] 米国国籍であるチョ・ヒョンミン専務が韓進グループの系列会社の経営に関与してきたことが問題になっています。
国内法では外国人は航空会社を事実上支配することができないという規定があるためです。
国土交通省が一歩遅れて、監査に入りました。
報道はファン・ジョンホ記者です。

[レポート] チョ・ヤンホ韓進グループ会長一家グループの持株会社である韓進KALの持分25%近くを持っています。
そして韓進KALを通じて大韓航空とジンエアーを事実上所有しています。
チョ・ヒョンミン大韓航空専務もジンエアー副社長を務めており、オーナー3世としてグループ経営に参加してきました。

ジョヒョンミン/専務:「どんな小さな雑貨店もプロセスがあるんですよ。どうすればちょうどあなたが勝手にできると思いました? うん?」

ここで問題となっている部分は、まさにチョ・ヒョンミン専務が外国籍というのです。
現行法上、外国国籍を持っている人物は航空会社の株式の半分以上やその事業を「事実上支配」することができないとされています。
チョ専務が所有している韓進KALの持分は2.3%に過ぎませんが、一家全体を合わせると25%近くになります。
また、系列会社の主要な役職も務めており、事実上の経営権継承のための布石という指摘も提起されてきました。

国土交通省は一歩遅れてチョ専務が実質的に会社を支配していることに対して監査に着手しました。

パク・ジュグン/CEOスコア代表:「持株会社体制に変わった韓進KALが残りの系列会社の両方を支配する形になっています。少数の株式でも韓進グループ全体の系列会社を支配することができる形に(なっています)」

航空会社の免許剥奪を防いでかつチョ専務が経営権を引き継ぐために韓国国籍回復が必須ですが、国籍法上、国が「品行がない」と判断する人の場合には国籍回復も不可能です。
(引用ここまで)

 おっと、これは見事なまでのやぶ蛇。
 ちょうど先日、韓進グループについて後継者にあたる3人がバカ揃いであるという話をしまして、かつ長男のチョ・ウォンテに関しては兵役回避が目的のアメリカ国籍保有者であると書いたばかりでしたね。
 それだけでなく、水かけ姫ことチョ・ヒョンミン自身もアメリカ国籍だったとのこと……なぜ。

 女性だから兵役回避というわけでもないでしょうしね。税金の問題かなんかですかねー。税金だったら居住地によるって感じになるはずですが。
 おそらく、この規定はあっても黙認されていたのでしょう。
 ところが今回の「水かけ姫」の件で3バカ兄妹の件がクローズアップされてしまって、この規定も出てきてしまった。
 というわけで監査に入らざるを得なくなった、というところでしょうか。

 長男、次女がアメリカ国籍で航空会社の事実上の支配は禁止されている。
 かといってふたりとも国籍を回復するにも「品行がある」と認定するには難しい行動をしている。
 ナッツ姫こと長女のチョ・ヒョナには双子の男児がいるのですが、このふたりもアメリカ国籍保有。まだ二重国籍だと思いますけどね。
 なんかこう……詰んでいるっぽい?

それ、パワハラです~何がアウトで、何がセーフか~ (光文社新書)
笹山 尚人
光文社
2012/8/31

ナッツリターンで有罪判決を受けた元大韓航空副社長、あっさり経営に復帰……これが韓国社会というものです

「ピーナッツ回航」から4年... チョ・ヒョナ復帰・パク・チャンジン手術「交錯した生活」(JTBC)
入院服を着たパク氏とは異なり、チョ・ヒョナ前大韓航空副社長は系列会社の社長に復帰します。

経営の一線から退いた彼女は冬季オリンピックの聖火リレー走者に出た父の後に走って注目を受けました。

復帰説が出てきたものの、執行猶予期間が来年末まであるために、自粛の時間が必要であると世論の反発もおこった。

それでも復帰を強行したチョ元副社長は、KALホテルネットワークでホテル経営業務を引き受けることになります。
(引用ここまで)

 去年12月に懲役10ヶ月、執行猶予2年が確定したナッツ姫ことチョ・ヒョナですが。
 大韓航空傘下のホテル事業の社長になるそうです。以前、この会社の社長だったということで返り咲きですかね。
 ナッツリターン発生当時に「オチとして別会社の役員になるってところですかね」と書きましたが、まさしくその通りになりました。

 財閥が一切反省していない、このままの韓国社会が継続するという意味でもあるのです。
 ナッツリターンが発生してからこっち、いくつか財閥創業者の二世、三世による犯罪が明らかになりました。

ヒュンダイ財閥創業者の孫「信号を守るとはなにごとだ!」と運転手をフルボッコ(注:趣味ボクシング)
またまた韓国財閥会長の息子が暴力事件……被害者は財閥の威光を怖れて被害届も出せなかった模様。弁護士が被害者なのに


 構造はなにも変わらないし、財閥の子女であれば31歳で役員に登用される
 ムン・ジェイン政権はこの構造を力尽くで変えることができるかどうか。万一、それができたとして本当にそれは「成功」なのかどうかという問題もありますが。
 でもまあ、ムン・ジェイン政権に期待されていることは「破壊」なので、成功云々を問わずに破壊することができればいいというだけなのでしょうけどね。


韓国ネチズン「けっきょく金だろ?」→ナッツリターンの裁判が終結。2審判決の懲役10ヶ月執行猶予2年が確定

「ピーナッツ回航」趙顕娥執行猶予確定……最高裁「航路変更無罪」(ノーカットニュース・朝鮮語)
いわゆる「ピーナッツ引き返し」事件で拘束起訴されたが、控訴審で懲役刑の執行猶予で釈放され、趙顕娥前大韓航空副社長に執行猶予刑が確定した。

最高裁判所全員合議体は、21日、航空保安法違反などの疑いで起訴されたチョさんの上告審で、懲役10ヶ月に執行猶予2年を宣告した原審判決を確定した。

前2審ではチョさんの公訴事実のうち、航空機の航路変更による航空保安法違反は無罪と判断した。
(引用ここまで)

 ナッツリターン(韓国ではピーナッツリターン)で有名になった元大韓航空副社長のチョ・ヒョナに対して、執行猶予のついた有罪判決が下されることになりました。
 地裁では実刑で懲役1年→法廷拘束され、その後に「優雅な囚人生活」を送っているという話が出てましたね。

 その後、2015年の高裁判決では航路変更については無罪になり、その他の罪では有罪だったものの執行猶予がつきました。その判決が今回、大法院(最高裁相当)で確定したとのこと。

 主役であったチョ・ヒョナが最近、なにをやっていたかというとちょっと前まで保育園でボランティア活動をしていたという話が知られています。
 園児からは「のっぽ先生」と呼ばれているとか。

「ピーナッツ回航」チョ・ヒョナ近況... パク・チャンジン事務長「現実が恐ろしい」(国民日報・朝鮮語)

 週1回、保育園で子供の世話をしていたそうです。ひっつめ髪でおそろしく地味になってますね。
 児童の就学支援も行っていたという話。現在は自宅に引きこもっているそうですが。

 まあ、法廷戦略かもしれませんが、ボランティア活動と児童の就学支援は悪くはない行為だと思います。
 偽善でも善ってヤツですね。
 NAVERニュースでの反応はまたぞろ「お金の勝利だ」とか「これこそが韓国というものだ」みたいなコメントばかりになってます。
 ま、とりあえず2014年12月に発生して韓国で大騒ぎになり、日本にも「韓国の財閥というものはこういうものだ」という認識を植えつけるに至ったナッツリターン騒動もこれで一段落。
 また似たような財閥の子女による大暴れがあれば、「そういえばナッツリターンってあったよねー」と繰り返されてしまうのでしょうけどもね。

ちなみに原因になったのはこちらのマウナロアのマカダミアナッツパック。けっこうおいしい。


ナッツリターン:ナッツ姫に「快適な獄中生活」を保証しようとしたブローカーの正体はなんと!

大韓機騒動ナッツ姫 メディアリンチを受け対人恐怖症を患う(SAPIO)
 超格差社会にあえぐ韓国国民にとって、財閥叩きは日頃の不満を噴出する格好のガス抜きである。大韓航空の元副社長チョ・ヒョナ氏(40)が起こした昨年12月の“ナッツ・リターン事件”。同氏は「ナッツ姫」とも呼ばれたが、日本では忘れさられようとしている一方、韓国では依然過熱報道が続く。

 まず非難が殺到しているのが、今年5月に143日ぶりに釈放された(一審で懲役1年の実刑判決が下るも控訴。高裁で懲役10か月、執行猶予2年に減刑)チョ・ヒョナ氏の生活について。

 7月29日、大韓航空を傘下に持つ韓進グループが、チョ・ヒョナ氏の獄中の生活環境に特別待遇を図ろうとし、ブローカーを通じて拘置所に“請願”を出していた事実が明らかになったのだが、これにメディアが飛びついた。

 ブローカーには、見返りとして、韓進・レンタカーの整備事業権を受け取った嫌疑がかかっている。なにより驚くのは、このブローカーの正体が228名の死者を出した大韓航空グアム墜落事故の遺族会代表を務めていた人物という点だ。この人物はグアム墜落事故が起きた1997年当時、大韓航空から約3000万円相当の金品を受け取った罪で懲役刑を科されている。

 端的に言うと会社側の意に添って動くよう買収された訳だ。遺族会の代表が、財閥の手となり足となり20年来も“従僕関係”を築いている姿からは、韓国社会の歪みが透けて見えてくる。

 なお、韓国の韓進グループ叩きは、9月に入って一層熱を帯びている。1日には、チョ・ヒョナ氏の父親である韓進グループ会長チョ・ヤンホ氏が、政界との癒着を指摘され検察に出頭した。チョ会長が検察に召喚されたのは、1999年の脱税疑惑以来16年振り。“ナッツ・リターン事件”の余波で、民意が韓進グループ叩きを“国是”としているため、検察としても動きやすかったのだろう。

 釈放されたとはいえ、事件以降、メディアリンチを受けたせいかチョ・ヒョナ氏は対人恐怖症を患ってしまったそうだ。
(引用ここまで)

 以前にもあった快適な獄中生活を送らせるためのブローカーの話がちょっと面白いですね。
 グアムでの大韓航空機墜落事故の遺族会代表が、3000万円を個人的に受け取って有罪判決を受けていて、さらにいつの間にやら財閥の狗と化していたっていう。
 遺族会というのは名前だけで、一種の圧力団体。言ってしまえば事故をきっかけにした労働争議なのですよね。
 「静かにしてやるから金をよこせ」っていう。
 李氏朝鮮からの伝統ともいえる両班へのたかり根性なのです。
 ちなみに飛行機が遅延したら、ここぞとばかりに空港で騒ぎ立てるのも同じたかり根性の発揮といえるでしょうね。
 ちなみにカンボジアでそれをやりすぎて、飛行機に置いていかれたっていう事件もありました(笑)。

 逆にいえばコネ社会であるということが分かりますよね。
 どんな形でもいいから、コネさえつけてしまえばなんとかなる。うまく立ち回れば財閥の狗として、そこそこいい暮らしを送ることができるなんていう韓国社会の面白さというか、前近代的な部分が見えてきます。
 こういうことがあるから「わたしは大統領の地下資金を一手に引き受けているのだ」なんて詐欺話がリアリティをもって扱われてしまうのでしょうね。