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カテゴリ:世界遺産登録騒動の記事一覧

佐渡金山の世界遺産登録に韓国メディアからは「また日本に負けた」と嘆き節

「佐渡金山『強×労働』明示できない…日本に負けた」(韓国日報・朝鮮語)
日本による植民地時代 朝鮮人強×労働の現場である日本新潟県にある佐渡鉱山が「強×動員」の文句が抜けたまま世界遺産に登載され、学界と市民社会の批判が激しい。 「日本の歴史歪曲を韓国政府が容認した」という非難から「日本に負けた」という冷静な評価まで出ている。

北東アジア歴史財団のチョン·ヨンウク研究委員は28日、韓国日報の電話取材に対し、「ユン・ソンニョル政府の韓日関係改善基調である『韓国が先制措置を取れば、日本がそれに対する誠意ある対応をする』というプロセスが今回も繰り返された」とし、「真正性のある後続措置なら、日本が強×動員の事実をどれほど浮き彫りにするかだが、懐疑的だ」と断言した。

日本政府が「強×性」を明示しなかったためだ。 民族問題研究所のキム·ヨンファン対外協力室長は「日本側の発言と報道資料、現地展示文句を見れば強×動員言及どころか『韓半島出身労働者』と表現する」とし、「これは安倍晋三元総理が強×性を否定するために作り出した言葉」と指摘した。 キム室長はまた、朝鮮人労働者の苛酷な労働環境を示す日本側展示物に対しても「最新案内施設である『きらりうむ佐渡』ではなく、わざわざ訪ねて見なければならない使徒鉱山から2kmも離れた古くて狭い『相川郷土博物館』の一区画に設置されたに過ぎない」と話した。 (中略)

2015年、軍艦島など明治近代産業施設の世界遺産登録の時も、日本政府は朝鮮人の強×労働を知らせると約束したが、以後履行しなかった。 東国大歴史教育科のチョ・ゴン教授は「すでに日本が約束を守らない状態で、また別の合意がどれほど履行を担保できるか」として「この水準で合意するならば、この間学術調査などはなぜしたのかと思うほど」と声を高めた。
(引用ここまで・×は制)


 佐渡島の金山への世界文化遺産登録が決定したことについて、韓国では「日本に負けた」とする意見が大勢を占めています。
 まあ、なんですかね。
 とりあえずは登録おめでとうございます。

 韓国との交渉はほぼ無意味なので、日本は決まったことだけを粛々とやるのがよいですね。
 端島(軍艦島)の登録についても、当時の外交部長官(外相に相当)であるユン・ビョンセが来日して「日韓両国が互いの世界遺産登録に協力する」って話になったのですが。
 すぐに「合意したわけではない」とか言い出しまして。
 そのあたりの経緯はこちらに書いていますので、ごらんください。

韓国外務省が「日本の世界遺産登録に合意したとは一言も言っていない」とまたまた手の平返し(楽韓Web過去エントリ)

 けっきょく、ドイツでの総会で韓国は登録反対に回って「韓国との協議の意味とは」ってなりましたね。


 その後、韓国は「日本は端島現地に説明を書くって言ったのに!」と大騒ぎするのですが、日本側は「重用はあったって書いたよ!」とのらりくらりとかわして、ユネスコにもそれを認めさせるなんてやってました。
 結果、日本がだいたいやりたいようにやってます。

韓国メディア「軍艦島のユネスコ決議に日本が『外交的勝利』をうたっている……否定できない」と悲嘆(楽韓Web過去エントリ)

 これが日韓関係の基本形になった感がありますね。
 ぎゃいのぎゃいのと騒ぎ立てても、やるべきことをさくっとやって韓国のいうことを積極的に無視していく。

 佐渡についてもムン・ジェイン政権下で「そのような試みを中断せよ!」と駐韓大使を呼びつけていましたが
 今回もさらっと登録。そして「今回もまた日本に負けた……」と。
 韓国との外交はこれくらいでよいんですよ。ただ単に隣にある国、なんですから。

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韓国メディア「軍艦島のユネスコ決議に日本が『外交的勝利』をうたっている……否定できない」と悲嘆

「日本、韓国と対話の継続を」…世界遺産委、軍艦島めぐり「味気ない」決議(ハンギョレ)
 今回の決議は、2年前に採択された内容とはかなりの差がある。世界遺産委員会は2年前、朝鮮人強□動員に対する説明不足などを指摘し、異例にも日本に「強い遺憾」を示す決議をあげた。日本政府は2015年、朝鮮人強□動員を含む「歴史全体」を伝えていくと約束し、この約束に基づき2020年に産業遺産情報センターを設置した。ところが、強制動員犠牲者を追悼するはずの情報センターを遺産の現場から離れた東京都新宿区に作るなど、約束を履行する努力を疎かにし、世界遺産委員会はこれを指摘したのだ。

 一方、世界遺産委員会は今回の決議で、日本が新たな措置を履行したと評価した。産業遺産情報センターの展示内容が一部変更された点に言及し、朝鮮人労働者を含めた情報が提供されていると判断。世界遺産委は、日本が約束を継続して履行することが重要であり、関係当事国(韓国)と対話するよう促した。さらに、これらの事項に関する進展状況を世界遺産センターおよび諮問機関が点検できるよう、2024年12月1日までに報告書を提出するよう日本に要請した。
(引用ここまで)


 世界遺産に指定されている「明治日本の産業革命遺産」のうち、軍艦島こと端島についてユネスコの世界遺産委員会で決議が行われました。
 草案として知られていたものがそのまま採択され、韓国メディアからは怨嗟の声が上がっています。

 簡単に中味を見てみると「日本は軍艦島の情報を知らせるのに充分な措置を行った」と評価するもの。
 韓国の主張も取り入れるなど両論併記の形をとってはいますが、日本側の「軍艦島では日本人と朝鮮人の扱いに違いはなかった」とする主張を取り下げもしていない。
 2年前に「強い遺憾」を出されたことに比べると完勝といってもいいんじゃないでしょうか。
 まあ、強い遺憾を出されたところで実際にはどうということもなかったのですが。


 逆に日本側には「措置を小出しにする」といった小手先の技を使うこともできているわけですよ。
 今回の決議では「日韓は対話をすべき」としているので、対話自体はするでしょうね。
 それが物別れになるかなんらかの合意を見いだせるかは別として。
 で、「対話しました」と報告書を出せば一件落着。

 今回の決議について韓国メディアからは「日本が『外交的勝利』などと言っている」とのニュースが出ていますが、その「勝利」自体の否定はできていないといったところ。

「軍艦島関連国と対話せよ」に日本「外交勝利」···なぜ?(KBS・朝鮮語)
ユネスコ、「軍艦島」日本批判を差し引いた決定文を採択……次は佐渡鉱山登録?(韓国日報・朝鮮語)

 ここ何年か日本政府の外交のやりようがかなり巧みになっている感じがしますね。
 外務省になにか変化があったのか、上からの命令に対応しているのか。
 あるいは田中均みたいなのが引退したからか。ちょっと深掘りしたい部分ではあります。

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ユネスコ、世界遺産・軍艦島について「日本の努力を評価する」と決議案草文に記載……韓国メディアからは糾弾の声が上がるものの

ユネスコ、軍艦島「批判」はほぼ削除…日本の「努力」だけ認める(ハンギョレ)
 ユネスコ世界遺産委員会は、2015年に世界遺産に登録された端島(通称・軍艦島)など朝鮮人強□動員の論議のある近代産業施設に関してまもなく採択する「勧告文」で、日本に対する批判をほとんど削除したことが確認された。文在寅(ムン・ジェイン)政権の時は政府レベルでこの問題解決に努めてきたが、韓日の歴史問題に対して「譲歩」してきた尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権では、以前のように粘り強い努力がなされなかったとみられる。日本政府は「外交攻勢で韓国に巻き返しを狙った結果」と評した。

 産経新聞は12日、「世界遺産委員会は2021年、韓国の主張を受けて日本の対応に不満を示したが、今回の決議案は、日本の努力を前向きに認める内容になっている」と報じた。実際、同委員会が9日にホームページで公開した「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録の後続措置に関する決議文草案をみると、日本のこれまでの措置を肯定的に紹介する内容の比重が大きい。

 委員会に提出される報告書は具体的に、2015年の日本政府の約束により東京都新宿区に2020年に設置された産業遺産情報センターの展示内容が一部変更された点を言及した。訪問客がQRコードを通じて、世界遺産登録過程での韓日両政府代表の発言を確認できるしくみが新しく設けられ、端島炭鉱の事故記録に朝鮮人労働者を含む情報が提供されているということだ。日本政府代表の佐藤地(さとうくに)駐ユネスコ大使は2015年7月、端島などが世界遺産に登録される過程で「過去1940年代、朝鮮人などが『自分の意思に反して』動員され『強□的に労働』(forced to work)したことがあった」と明らかにしている。この発言は、以前の展示でもパネルに紹介されていた内容だ。

 ユネスコはこのような展示内容の変更について「当事国(日本)が要求に応じる一部の追加措置を取った」と評価し、「新しい証言検討など追加の研究と資料収集・検証だけでなく、関係国(韓国)との対話を続けるよう促す」と要求した。このような内容が盛り込まれた決議文は、サウジアラビアのリヤドで10日に始まった第45回世界遺産委員会会議に上程され、14~16日の採択が有力だという。
(引用ここまで)


 2年前のユネスコ総会において、日本政府はどこか見(けん)に廻っていた節がありました。
 というのも、世界遺産として登録されてしまえば、総会で2/3の反対がないかぎりは登録取消にはなりませんから。
 登録さえされてしまえば、その後の対策はゆっくり取れるというわけです。

 実際、2年前に韓国政府は取消を要求すると鼻息も荒かったのですが。
 逆の視点から見れば取消要求が否決されたら「認められた」ことになってしまうので、できませんでした。

韓国政府がユネスコに軍艦島の世界遺産登録取消を要求 → 日本からしてみると「望むところ」である理由(楽韓Web過去エントリ)

 結果としては強めの遺憾が出されてしまったので、日本としても対応しなければならなくなったと。


 で、韓国の主張も一部併記したと。
 ただ、「現地に韓国の主張を掲示しろ」との意見は一切無視。
 日本政府の基本方針は「端島では朝鮮人も暮らしていた」との方向性。
 で、ユネスコ側もそうした「日本の努力を評価する」とするシャンシャン総会になりそうだと。

 ただ、韓国メディア、特に差はメディアであるハンギョレはこれがだいぶ気に入らないらしく。
 「ムン・ジェイン政権では激しく責めたてていたのに、そうしなくなったからだ!」としています。
 ま、確かに2年前は「韓国の大勝利だ!」くらいの勢いでしたけども。

 当時から「別にどうってことない話だなぁ」と楽韓さんは認識していました。
 それだけ「登録された」という事実は大きいのです。
 もうゆったりと構えてユネスコからクレームがきたら小手先の対応をするで充分です。
 ユネスコ改革も充分に効いているといえるでしょうね。

 韓国からの直接の抗議は延々と無視してましたしね。
 処理水についても世界遺産についても基本方針は変わらない、というわけです。

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ムン・ジェイン「佐渡金山の世界遺産推薦は遺憾」と発言……その一方で「日韓間で対話をしたい」とか言い出すものの

文大統領が佐渡金山に初言及「遺憾」 一方で韓日対話の必要性強調(聯合ニュース)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、日本政府が「佐渡島の金山」(新潟県)の世界文化遺産登録を目指していることに対し「遺憾なこと」と述べた。文大統領がこの問題に言及するのは初めて。任期満了を5月に控え、聯合ニュースと海外通信社による合同の書面インタビューに答えた。

 文大統領は「歴史問題の解決と未来志向的な関係の発展を模索すべき時なのに、憂慮される」と語った。韓日間では旧日本軍慰安婦問題や強制徴用被害者への賠償問題などを巡る対話が進んでおらず、こうした中で日本が、強制徴用が行われた場所の世界遺産登録をまたも推進することを批判したといえる。 

 韓日間の懸案について、文大統領は「外交的に解決しようと努力したが、まだ接点を見いだせず、残念だ」と述べた。 (中略)

 その一方で、「わが政府はいかなる提案に対しても開かれており、対話によって問題を解決していくことを期待する」と強調した。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領が「日本政府による佐渡金山の世界遺産への推薦は遺憾」と言い出しまして。
 その一方で「それはそれとして対話はしよう」とか言い出しまして。

 日本のメディアからは「なんか5月の退任までに対話の予定とかあるの?」との質問が飛んでいます。
 んで、松野官房長官から「予定はない」とばっさり斬られてます。

日韓首脳会談の予定ない=韓国大統領の対話呼びかけで官房長官(ロイター)

 YouTubeでの配信だと3分25秒くらいから。



 いつものように「韓国がまともになれば話すかもしれん(意訳)」くらいに言われてます。
 任期までに日韓関係をどうにかしたい、というのはアメリカから「北朝鮮政策をどうにかしたいなら日韓関係を修復しろ」って言われているアレはまだ生きているということなのかな。
 東京オリンピック前のぐだぐだと同じですね。


 んで、ロシアが「佐渡金山ガー」と言いだしはじめまして。

ロシアが “佐渡金山”の世界遺産登録に「反対」=韓国報道(Wow! Korea)

 中国も同様のことを言っているのは既報ですが。

「佐渡金山を世界遺産に推進すれば怒りを買うことになる」=中国政府(Wow! Korea)

 中露韓が揃って反対しているっていうね。
 2015年にパク・クネが天安門に登って、習近平・プーチンとのスリーショットを撮って以来のそろい踏みですね。

 なんていうかこう。
 分かりやすい離間計、イガンジルだなぁ。
 まあ、こういうところから見ても韓国はあっち側っていうことなのですよ。

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韓国政府、日本政府による佐渡金山の世界遺産推薦に「強い遺憾」「全方向対応だ」と叫ぶ

日本が佐渡金山の世界遺産推薦決定 韓国政府「強い遺憾」(聯合ニュース)
韓国外交部は28日、日本政府が「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産登録を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦すると表明したことについて、「われわれの度重なる警告にもかかわらず、日本政府が第2次世界大戦時に韓国人が強制労働の被害にあった現場である佐渡金山の世界遺産登録推進を決めたことに対し強い遺憾を表明する」とする報道官声明を出し、登録推進の中止を求めた。
(引用ここまで)


 何度も話していますが、こうして日本の世界遺産登録に口を出してきた時点で大まかな絵としては韓国はすでに負けているのです。
 佐渡金山の登録がされてしまえば外交的に負け。
 なんらかの形で登録阻止ができれば勝ててるように見えても、実は嫌韓メーターが上昇するという負け。

 日経によるとアメリカ側には28日時点で首席公使(まだ大使は着任前)に事前説明をしているとのこと。

首相「最後は自分で決める」 佐渡金山の世界遺産推薦(日経新聞)

 アメリカが日韓関係の悪化に神経を尖らせているのは周知の通り。
 先日もマーク・ランバート国務省日韓担当副次官補が「ムン・ジェイン大統領には残りの任期で日韓関係の状況を進展させるべきだ」と語っています。
 これについては今日の次かその次エントリで詳細をピックアップ予定。

米国務副次官補、岸田首相に「信頼感」示す一方…文大統領には「残り任期ですべきことがある」と指摘(Wow! Korea)

 その懸念をケアするために日本側からは説明があった、と。
 すでに中国からは韓国擁護の発言が出ています。
 処理水放出と同じですね。離間計。

「佐渡金山を世界遺産に推進すれば怒りを買うことになる」=中国政府(Wow! Korea)

 ただ、処理水放出についてもIAEAとアメリカから支持を得ている。
 佐渡金山の世界遺産登録についても同様に説明を行っている。
 悪くはないと思いますね。

 左派紙ハンギョレからは「日本は日韓関係の悪化に責任を持て!」とかいう社説まで出ていたりするのですが。

[社説]日本は佐渡金山の世界遺産推進強行に伴う韓日関係悪化に責任を負うべき(ハンギョレ)

 片腹痛いですね。
 そもそもが慰安婦関連資料を「世界の記憶」に掲載しようとしたことがきっかけでユネスコ改革まで起きているのですから。
 この戦いをしかけてきたのは韓国側なのですよ。
 日本側が攻勢に立っているように見えるのでこうした社説を出しているのでしょうが。
 もはや「韓国の言いなりにならない」という明白な立場が日本にあるのです。

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韓国メディア「日本は軍艦島を大衆コンテンツとして消費している!」……でっていう

「徴用現場『軍艦島』、日本で興味本位の文化コンテンツとして消費されている」(聯合ニュース・朝鮮語)
日本政府が朝鮮人徴用事実が明らかになった佐渡鉱山のユネスコ世界遺産登録を推進する中、2015年世界遺産となったもう一つの強制労働現場であるいわゆる「軍艦島」(端島)が日本で興味中心の大衆文化コンテンツとして消費されているという指摘が出た。

31日、学界によると、日本文化研究者であるキム・ギョンリ建国大学教授は、学術誌「日本文化研究」第80集に発表した論文で軍艦島の最近のコンテンツ消費面を分析し、軍艦島が歪んだ歴史の大衆教育現場として使われていると明らかにした。 (中略)

しかし、日本政府は2020年、情報センターを世界遺産付近ではなく東京に設置し、展示内容に強制労働事実を否定する内容を盛り込んで議論を自らした。

キム教授は、日本が軍艦島の暗い面をわざわざ冷遇する行動が文化コンテンツ消費でも明らかになると分析した。

彼は「長崎市は1971年に無人島となった軍艦島を整備し、2009年から上陸観光を進めた」とし、軍艦島に向かう船で徴用と強制労働に関するいかなる情報も触れられないと強調した。

続いて「長崎県地域キャラクターである「ガンショーくん」を掲げた軍艦島コンテンツは大衆的楽しさを付与するだけで、徴用のような否定的なイメージはほとんど露出されない」と世界史の中で理解すべき歴史的場所が「遊び」体験をという観光地になったと批判した。

また軍艦島で映画・ミュージックビデオが撮影され、軍艦島を含む明治産業遺産6ヶ所の認証塗装が製作され、暗い歴史が照明されていないと力説した。 (中略)

佐渡鉱山の登録推進もこのような動きと噛み合ったものと解釈される。
(引用ここまで)


 韓国から「軍艦島を文化コンテンツとして消費していてけしからん」とのお達し。
 「暗い面を無視し、大衆コンテンツとして消費してしまっている」ですって。

 そりゃまあ、紆余曲折あって登録された世界遺産ですから。
 軍艦島(端島)にかぎらず、エンターテインメント・観光資源として利用するでしょうよ。
 なんだったらメタバースで歩けるバーチャル軍艦島(当時)とかあってもいいですし。VRChatには現在のものが実際にあったりします。
 もうちょっと即座に考えるならドローンで360度撮影してVRで探訪する軍艦島映像とかあってもいいですよね。
 YouTubeにVR対応のギアナ高地とかもあったりするのであんな感じで。


 あ、それと記事中で言及されているガンショーくんはこんなゆるキャラです。



 クセが強いわ。
 最近、軍艦島デジタルミュージアムのカステラアイスがテレビで紹介されたらしく品切れになってますね。

 端島は実際にはツアーで上陸することすらタイミング的になかなか難しい観光スポットらしいですが。
 日本人がどんな楽しみかたをしようとも、どんな消費のしかたをしようともそれを韓国人にどうこう言われる筋合いはないですね。
 別に韓国人は韓国人で好きに言ってりゃいいですが、それに対応する必要はなし。
 言えば言うほど日本の嫌韓感情は盛り上がりますよ。
 実際、登録を妨害してきた当時も「もし登録されなかったら日韓関係への影響は計り知れない」って報道もありましたしね。
 それは佐渡島でも同様でしょう。

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日本政府、佐渡金山の世界文化遺産への推薦を決定→韓国政府「そのような試みを中断することを厳重に求める!」と駐韓大使を呼び抗議

佐渡金山、世界遺産に推薦(共同通信)
 岸田文雄首相は28日、「佐渡島の金山」(新潟)の世界文化遺産登録を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦すると表明した。歴史問題を巡る韓国の反発を受け、見送りを検討していたが、地元自治体だけでなく自民党内からも推薦を求める意見が上がり方針転換した。2023年の登録を目指す。
(引用ここまで)


 ユネスコの世界文化遺産への登録推薦を見送る、とされていた佐渡金山について推薦を行うことが表明されました。
 そういうどっちつかずの態度が信頼されていない理由のひとつなんだけど、理解できてるのかな……。
 まあ、「君子豹変す」は悪いことじゃないですけどね。

 見送りの理由として「韓国の反対がある」ことが挙げられていましたが。
 確かに「国際的に議論のある遺産については、当事国同士で話し合う」というのが、日本が旗振りをして制定されたユネスコの新しいルール。
 慰安婦に関する資料について、世界の記憶への登録保留を勝ち取ったのは記憶に新しいところです。

 ようやくまともな外交ができるようになった、と楽韓Webでも評価したことがありますね。
 日本のやりかたは「枠組みの中」で動きがちなのですが、枠組みを変えることに成功した例でした。


 今回はその「論争のあるもの」のカードを韓国が逆手にとって使ってくるのではないか、とされているのですが。
 もちろん、それは予測の範囲内。
 でも、だからといって推薦をしないということはあり得ないのですよ。

 実際、韓国外交部からは「登録阻止に全力を投じる」とのコメントが出ています。

佐渡金山推薦中止を要求 登録阻止に全力―韓国外務省(時事通信)
韓国外務省は28日、報道官声明を出し、日本政府が「佐渡島(さど)の金山」を世界文化遺産候補として推薦する方針を決めたことに対し「強い遺憾」を表明し、「このような試みを中断することを厳重に求める」と強調した。また、崔鍾文外務第2次官が相星孝一駐韓大使を呼び抗議した。
(引用ここまで)

 さっそく争う気満々。
 「各国に強く働きかける」だそうで。こんな話に乗ってくれるのは中国くらいでしょうけども。
 ま、論争するのもありでしょう。

 ユネスコの場で論争でもなんでもすればいい。
 最悪、登録されない可能性もあるでしょう。
 それはそれでOKなのでは?
 佐渡市にかぎらず、日本からの韓国への印象はさらに悪くなるでしょうね。

 その一方で佐渡金山が登録できれば韓国の言い分が否定される。
 結論がどっちでも、日本に損はないのですよ。
 実はこれ、韓国が佐渡金山の登録に口を出した時点で負けてるのです。
 それに気がつかずに推薦撤回しようとした外交センスのなさよ……。

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「韓国の干潟」が世界自然遺産の審査で「延期」を勧告される……それでも無理矢理登録を目指す理由とは?

「韓国の干潟」 世界自然遺産の審査で「延期」勧告=登録は不透明に(聯合ニュース)
韓国文化財庁は11日、韓国政府が世界自然遺産への登録を推進している「韓国の干潟」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際自然保護連合(IUCN)が「登録延期」と勧告したと発表した。

 勧告には「登録」、追加情報の提出を求める「情報照会」、推薦書の本質的な改定が必要な「登録延期」、登録にふさわしくない「不登録」の4段階があり、下から2番目の「登録延期」と勧告されたことで、今回の登録は不透明になった。

 IUCNは韓国の干潟について、生物多様性保全の観点から重要で意味があるとし、登録の可能性を認めた。だが、複数からなる干潟のうち、南西部・全羅南道新安郡の干潟を除いては範囲が広くなく、生物多様性保全の面で中心となる地域が含まれていないことに加え、干潟を巡る緩衝地帯が十分でないと指摘した。
(引用ここまで)


 日本だと世界文化遺産で「平泉の文化遺産」が登録延期になったことがありました。
 当初、世界自然遺産登録を目指していた富士山は、国内での候補となることもできずに登録申請すらできませんでした。結果、信仰対象としての文化遺産に切り替えて登録された……なんてこともありましたね。
 けっこう世界遺産の審査って厳しいとの話です。

 んで、今回は「韓国の干潟」を世界自然遺産として登録しようとして登録延期扱いになったと。
 「韓国の干潟」っていうふわっとしたものを登録できるつもりでいた、と。
 なにやら「韓国の自然」というものに対して、やたら自信があるっぽいのですよ。
 以前に「韓国の生態系の優秀さを日本に伝える」とか言ってた研究者がいましたね。

「日本の生態系の根は韓国」(朝鮮日報・Web魚拓)

 楽韓Webを作る前の2002年3月のこと。この記事にもかなり呆れた覚えがあるなぁ。
 ……あれ、もしかして今年で20年?
 ま、それはともかく。

 なんでも登録延期と勧告されたのに、韓国政府はそのまま登録を目指すのだそうですよ。
 干潟自体はどこにでもあるものだから、それをどう特徴付けるのかという話なのにね。
 まあ……がんばってみたらよいかと思います。
 ちなみに日本には4件の世界自然遺産があるのですが、韓国は済州島の1件だけ。
 登録延期を勧告されても無理矢理に登録しようとしているのも、そのあたりが原因かな。