KB不動産が5日に明らかにしたところによると、今年5月現在で釜山市海雲台区のマンション価格は前年比で4.8%下落した。同じ期間にソウル市江南区のマンション価格は15.8%上昇した。全国的に不動産好況期だった2021年、釜山市海雲台区は1年でマンション価格が28.0%も上昇し、ソウルの江南区(12.3%)や瑞草区(16.0%)の上昇率を上回った。ところがこの4年間は、ソウルの江南エリアは規制があっても住宅価格が上昇を続けているが、釜山の海雲台をはじめ大邱市の寿城区、光州市の南区などは、その地域を代表する裕福なエリアにもかかわらず住宅価格が下落している。釜山の分譲マンション販売の関係者は「価格がピークだった3-4年前にローンで家を買った『ヨンクル族』(魂までかき集めて全力で家を買った人たち)は、家を売りたくても買い手がいないため売ることすらできない状況だ」として「今では実需層は購入をためらい、伝貰(チョンセ、家賃の代わりに入居時に高額の保証金を預ける賃貸借方式)や月貰(ウォルセ、月払いの賃貸)の物件を探すようになっており、投資需要はすべてソウルに集中している」と話した。
さらに深刻な問題は、未分譲物件の数だ。韓国国土交通部(省に相当)によると、4月末現在で地方のマンションの未分譲住戸数は5万1888戸に上る。このうち42%に当たる2万1897戸が、すでに完工しているにもかかわらず売れ残っている「悪性未分譲」だ。2022年末現在で、このような地方の未分譲物件は6226戸だったが、2年半で251%も急増した。高かった住宅価格が下がり始め、住宅需要が減少し、新たに供給されるマンションは分譲マンション市場で見向きもされないという悪循環が起きているのだ。
(引用ここまで)
あー、これは……きつい。
釜山の海雲台は韓国でも指折りの高級住宅街です。
日本でいうとどんな感じですかね。有明をさらに高級化したような、でよいと思います。
どのくらい高級住宅街かというと「眺望が大事だから防波壁は予定の半分にしろ!」って住人が言い出すくらいには高級住宅街。
で、台風でとんでもない被害を喰らったりします。
眺望はマンション価格をキープするために必要なんですよ(笑)。
そこまでして保とうとしていたマンション価格が下落基調。
中には価格が半分で取引されたなんてこともありました。
海雲台がダメってことは、もう韓国の地方不動産は終わりってことです。
ひとつだけチャンスがあるとしたら公務員が多数住んでいる世宗市くらいかなぁ。
世宗市ひとつが高くなったところで意味ないですけどね。
冒頭記事最後にある売れ残りの問題もかなりきつい。
これまで、韓国ではほぼどんなところでも引き渡し前に完売するのが基本。
それがいまや完成したのに売れ残っているのが2万戸。
中には「売れ残るのが見えているので分譲開始を遅らせている」なんてところもあるほど。
完全に終わってんなぁ……。
note.comで楽韓noteマガジンを発刊しました。月に6〜800円くらいになる有料記事が全部読めて月額500円。だいぶお得になってます。
中味は長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン大統領、就任と同時に報復を開始! 」となっています。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex