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カテゴリ:大統領選挙2017の記事一覧

誰が韓国の次期大統領になろうとも、もはや日本政府は慰安婦合意の問題提起を受け付けない

「誰が韓国大統領になろうとも日本は慰安婦合意の問題提起を受け付けない」(ハンギョレ)
誰がなってもヤバ過ぎる、ポスト朴大統領 「従北」「親中」「反日」…日本にとって危険な候補者たち(産経新聞)
 武藤正敏・元在韓日本大使(67)が国会の朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾訴追案の採決を控えて「日本も誰が(次期)韓国大統領になるのかを心配している」と語った。

 武藤氏は4日、東京のあるホテルで外交部共同取材団に「朴槿恵大統領の退陣は避けられないようだが、それ以降どのような政権が発足するのかを日本側も心配している」と話した。彼は「(日本政府は)次期政権の対北朝鮮政策に大転換があるのではないかと懸念している」として、「宥和政策」への転換は望ましくないと主張した。

 昨年12月28日に発表された韓日政府の日本軍「慰安婦」被害者問題に関する合意については「韓国の次期政府が問題を提起しても、日本政府は受け付けないだろう」とし、「国際的に見ても、(昨年の)合意でこの問題が解決されたと考えるだろう」と話した。

 また、先月「拙速」と批判された韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)と関連しては「『軍事拡張』を目指しているわけではなく、日本としては、中国・北朝鮮に対する安全保障のために必要なこと」だと主張した。
(引用ここまで)

 2番目の産経新聞の記事がうちが書いた一昨日の「韓国の次期大統領候補たちが「反日オールスター」である件」に似ていてちょっとがっくり。産経(というか夕刊フジ)のほうがほぼ1日早く出ているので、参考にしていると思われてもしかたないな。
 ま、それはともあれ。
 もはや日本では次期大統領が誰なのかということに焦点が移っています。パク・クネが任期を全うすることはほとんどあり得ない状況になってきましたので。
 そこで気になるのが慰安婦同意の行方、そしてGSOMIAの行方。

 韓国の政権交代が易姓革命であるという話はもう何度も何度もしているのですが、今度の場合はそれがより激しいものになることが予想されます。
 前政権が制定したものはすべて破壊される勢い。
 9月に「パク・クネ大統領がお歩きになった場所」と記していた公園がありましたが、今回の騒ぎでさっそくその看板を外しているそうです。
 創造経済云々の公約に基づいていくつかの公的機関が設立されているのですが、お取りつぶしになることでしょう。

 でも、そんな韓国の事情なんて日本としてみたら知ったこっちゃない。
 慰安婦同意については「最終的かつ不可逆的に解決」しているので、国内問題としてはどうぞ争ってくださいなってだけですし、GSOMIAも同様。
 これを切ってきたらおそらく怒ってくるのはアメリカだと思いますけどね。

 いまの状勢のままであれば、共に民主党からムン・ジェインかイ・ジェミョンになるってところでしょうけども。
 ノ・ムヒョンの当選が米軍の車両が女子中学生を轢いたことから生まれているように、なにか瑣末な事件で大きく事態が転換する可能性もあります。
 大統領選挙はまだまだ先なのでなんともいえないかなー。

 なお、明日9日の午後3時頃に韓国国会で弾劾案の採決が行われます。

大統領を操るバンカーたち 秘められた蜜月の100年 上 (早川書房)
ノミ・プリンス
早川書房
2016/11/25

韓国の次期大統領候補による言動が過激化の一途、城南市長は「パク・クネは父親の祖国である日本のために死ぬ覚悟を決めたようだ」と発言、支持率うなぎ登り!

朴槿恵は父親の祖国である日本のために死ぬ覚悟を決めたようだ」城南市長が強く批判(ハンギョレ)
 23日、韓国と日本が軍事情報の直接共有のための軍事秘密情報保護協定を締結し、激しい非難の嵐が起こる中、野党の大統領候補でもある京畿道城南市(ソンナムシ)のイ・ジェミョン市長が「売国の現場」として強く批判した。

 イ市長はこの日昼、自分のフェイスブックを通じて「売国の現場を目撃する気持ちは無残なものだ。軍事的側面から見ると、依然として日本は敵性国家であり、日本が軍事大国化する場合一番先に攻撃対象になる場所は朝鮮半島であることは明らかだ。それなのに日本の軍隊を公認する軍事協定とは…」と惨憺たる心境を伝えた。彼は特に、朴槿恵(パク・クネ)大統領が国民の退陣要求と国会の弾劾手続きが進められているにも関わらず、この協定の締結を強行したことについて「どうやら朴槿恵は父親の祖国である日本のために死ぬ覚悟を決めたようだ。死ぬ覚悟の売国奴にはどうすることが正しいだろうか」と問いかけもした。

 イ市長はこの日、韓信大学国際関係学部の特別講演でも「この協定が持つ意味は、日本軍が朝鮮半島に第一歩を踏み出す契機になるということだ。すべての国民が反対しているのに政府が協定を結んだ。日本は過去の侵略に対しただの一度も反省や謝罪をしていないのに、協定を締結したことは過ちだ」と糾弾した。
(引用ここまで)

 パク・クネが弾劾→罷免となるのか、あるいは辞任になるのかはまだ不明ですが。
 韓国の大統領選挙は1年近く繰り上げて行われるのは間違いないでしょう。
 で、その大統領選挙は今回の国政介入事件の反動で、革新政権になるであろうことも間違いないところ。
 パク・クネの後継になるのではとされていたパン・ギムンが一気に支持率を落としているのはその象徴ともいえる現象ですね。

 その革新勢力の中でも新進とされているのが、このイ・ジェミョン城南市長。
 こうしてパク・クネに対してぶった切るコメントを出すことで話題をかっさらおうとしていますね。
 これからの大統領候補はどれだけパク・クネに対してエキセントリックな対応ができるかの競争になることでしょう。

   韓国の大統領選挙は原則として易姓革命なので、どれだけ前任者をこき下ろすことができるのかも大きなポイントになるのです。
 パク・クネも前任のイ・ミョンバクに対して、選挙前からさんざん否定的なことを言い続けてきました。最終的に「私が大統領になっても収賄で牢に入ったイ・ミョンバクの側近や兄に特赦を出すことはない」と言い切って、「わたしはイ・ミョンバク一派ではない」というアピールをしたものでした。
 慌ててイ・ミョンバクが任期最後に側近に対して異例の特赦を出しましたが、さすがに実兄まで牢から出すことはできなかった、なんてこともありましたね。

 たとえば韓国の国会にはチェーンソウが持ち込まれたり、挙げ句の果てには催涙弾が投げられたりもしていましたが、あれも「私はこうやって活動しているぞ!」というアピールなのですよ。……いや、ホントに。
 それと同じくらいの、あるいはそれ以上のアピールをするようになるのでしょうね。
 全身にろうそくを纏ってデモに参加するとか、慰安婦像の前で土下座して「あなたがたの恨はこの私が晴らします!」って叫ぶとかそういった手法に出るのではないかと思われます。
 今回のこの突飛なコメントや行動もその前段階に過ぎないのですね。

週刊ニューズウィーク日本版「特集:怒れる韓国」〈2016年11/29号〉 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2016/11/22

来年の韓国大統領選挙に向けて、総選挙で躍進したアン・チョルスが好感度第1位に

大統領選候補好感度で安哲秀氏が1位に浮上(ハンギョレ)
 「国民の党」の安哲秀(アンチョルス)共同代表が次期大統領選の選好度で1位に浮上した。 韓国ギャラップが2014年8月以降、毎月1回ずつ同様の調査を始めてから初めてのことだ。

 韓国ギャラップは4月26~28日、全国の成人1001人を対象に調査した結果、安哲秀代表に対する選好度が21%と、先月の調査(10%)より11%ポイント上昇したと29日明らかにした。 16%で1位だった「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)前代表は1%ポイントの上昇にとどまり、2位になった。 3位はソウル・鐘路(チョンノ)でセヌリ党候補として落選した呉世勳(オセフン)元ソウル市長(7%)で、4位は朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長(6%)、5位は劉承ミン(ユスンミン、ミンは日に文)セヌリ党元院内代表(4%)だった。金武星(キムムソン)セヌリ党代表と、キム・ブギョム「共に民主党」当選者がそれぞれ3%で共同6位、アン・ヒジョン忠清南道知事が8位(2%)。

 安代表が次期大統領選の選好度調査で1位になったのは、国民の党が4・13総選挙で38議席を獲得し第3党に浮上して注目を浴び、党とともに存在感が高まったためと分析される。
(引用ここまで)

 アン・チョルスが「国民の党」を立ち上げたときにちょろっと書きましたが、そもそも今回の総選挙がどうこうという理由で「新政治民主党」を割ったのではなく、2017年の大統領選挙を見据えて自らの存在感を増すための結党だったというわけです。
 それでも与党であるセヌリ党の自滅のおかげもあって総選挙で大幅な議席増を遂げて、自らのプレゼンスを大幅に増したという結果に終わりました。

 現状の「大統領候補の候補」の中では1位。
 パン・ギムンが「候補の候補」に組み入れられていないのでなんの意味もないとは思いますが、それでも「計画通り」(ニヤリ)といったところでしょうか。
 問題はあと1年半、この勢いを持続させることができるかどうか。
 そして、その間なんらかのスキャンダルを起こしたり、過去のスキャンダルを暴かれたりしないか……という部分ですかね。
 で、パン・ギムンとチョン・モンジュンがこの枠の中に入ってきて世論調査が行われたときにどうなるか。
 そのあたりが見ものかなー。
 この3人だったら誰がどう大統領になっても、ノ・ムヒョンから15年続いているバカ大統領の系譜を引き継いでくれそうではあります。

でもまぁ、アンラボはおすすめできないのでこちらをどうぞ。

チョン・モンジュン、核不拡散条約からの脱退を公約に大統領選出馬へ

FIFA会長の座をあきらめた鄭夢準氏、NTP脱退掲げ政界復帰か(朝鮮日報)
 鄭夢準(チョン・モンジュン)元ハンナラ党(現セヌリ党)代表は31日、北朝鮮の4回目の核実験と関連、韓半島(朝鮮半島)非核化宣言を廃棄し、核拡散防止条約(NPT)脱退を検討すべきだと発言した。韓半島非核化宣言は1991年に南北が核兵器試験・生産などを禁止した合意で、NPTは核兵器を開発しないことを国際的に約束する多国間条約だ。

 鄭夢準氏は2014年のソウル市長選挙で落選して以降、国内の懸案について言及を避けてきた。このため、今回の発言は同氏が政治活動を再開するためではないかとの見方もある。鄭夢準氏側は同日、この発言を「記事で紹介してほしい」と報道陣に要請した。

 鄭夢準氏はこの日、自身のブログに「北朝鮮の核の前で、韓国は何ができるのか」という文章を掲載した。この文章には「核に相当する強力な手段がある場合にのみ、核をなくす交渉が可能だ」「地球上で隣接する敵対国が核兵器実験をした時、ひとしきり言葉で攻撃して終わりにするような国があるだろうか」と書かれている。さらに、核保有に対し生ぬるい世論については「耐えがたい暴力に直面し、現実逃避しようとする病理的防御メカニズムが作動しているのではないだろうかと心配になる」「NPT第10条には『異常な事態が自国の至高の利益を危うくしていると認める場合には、その主権を行使してこの条約から脱退する権利を有する』と明記されている」とも述べた。

 また、「韓半島非核化宣言に基づき、韓国は絶対に核を持ってはならないという主張があるが、北朝鮮がすでに核を保有している状況で、何の意味があるのか理解しがたい。南北非核化宣言は一方が破れば成立しない。韓国政府は今からでも韓半島非核化宣言が既に廃棄されたことを明らかにすべきだ」と書いた。

 政界では、鄭夢準氏が昨年、国際サッカー連盟(FIFA)会長選出馬を断念して以来、政界復帰するかどうかが注目されていた。しかし、首都圏でセヌリ党が弱い選挙区に出馬させるという説が取りざたされた際は「総選挙には出馬しない」と言っていた。このため、今回の発言については「北朝鮮の核問題をきっかけに政界に復帰し、すぐに来年の大統領選挙の準備に入ろうという戦略ではないか」との声もある。鄭夢準氏の側近は「総選挙不出馬の立場に変わりはない。ただ、外交・安保問題については常に関心を払っており、北朝鮮の核問題が深刻だという考えから見解を表明したもの」と語った。
(引用ここまで)

 鈴置さんのところでも話題になっている「韓国も北朝鮮に対して核保有国となろう」という議論が表立ってきましたね。
 NPT脱退はイコールで核保有を意味しないのですが。
 この場合であれば「もしもの場合の、『核開発』という戦略のオプションを捨てないでおく」というところですか。

 しかし、さすがポピュリズムの王とでもいうべきチョン・モンジュン。
 いまの韓国の空気を敏感に読んできましたね。
 中国が北朝鮮の核問題に触れようとしないのを見て、「であれば我々も核を持って対抗すべきだ。少なくともそのオプションを自ら放棄すべきではない」という論理で求心力を取り戻そうとしているのでしょう。

 FIFA副会長戦で敗北したあとは、国会議員として活動。
 一昨年のソウル市長選で徹底したネガティブキャンペーンを繰り広げて現職を倒そうとしていたのですが、セウォル号沈没事故もあって大敗。その最中にはチョン・モンジュンJr.の「国民のレベルが低いから国も未開なのだ」という名言も飛び出しましたね。アレもけっこう致命的に作用したとのことです。

 ほぼ政治家生命が絶たれたのではないかというレベルの負けかたをしました。
 高級住宅街である江南地区では伝統的に保守が強いのですが、そこですら現市長に負けたほどの負けっぷり。
 でもって、どうしようもなくなってFIFA会長選挙に打って出ようとしたものの、「おまえこそが汚職の象徴だろうが」とされて6年間の資格停止処分。  一時期は有力な大統領候補だったのですけどね……。

 でもって、記事にもあるように「NPT脱退を考えよう」っていう発言は国会議員として復帰するのではなく、来年の大統領選挙に向けての公約ではないかと思われます。
 もはや一介の国会議員になってもなにもできませんしね。大統領にさえなってしまえば、巨額の赤字に苦しんでいる現代重工を公的資金で救うことすらできるでしょうし。

 ちなみに保守系と思われていますが、2002年の大統領選挙ではノ・ムヒョンと協力路線をとっていました。
 要するに権力を得るためであればなんでもありなのですよね。
 まあ、本命はパン・ギムンなのでしょうけども。