韓国与党・共に民主党の安敏錫(アン・ミンソク)議員は10日、朴槿恵(パク・クネ)政権時代の「国政介入事件」に関与したとして懲役18年の判決を受けて刑務所に収監されているチェ・ソウォン(旧名:崔順実〈チェ・スンシル〉)受刑者が起こした損害賠償請求訴訟で敗訴したことについて、「あきれた。国政介入の主犯にも尊重されるべき名誉があるのかどうかの判断は国民の役割として残す」と述べた。また、「崔順実一家の金の出どころを明らかにするには、1970年代までさかのぼって調査する特別法が必要だ」とも言った。
ソウル南部地裁は8日、資産隠匿疑惑など虚偽事実の流布で被害を受けたとしてチェ受刑者が起こした損害賠償請求訴訟で、安議員に1億ウォン(約940万円)の支払を命じる原告勝訴判決を下した。法曹界関係者や野党関係者からは「自身が敗訴した判決を否定し、国会議員の地位を利用して、これを覆す法律を作るというのは話にならない」と指摘する声が上がっている。安議員は、共に民主党所属の李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事の大統領選挙運動陣営で総括特別補佐団長を務めている。 (中略)
崔順実受刑者個人をターゲットにした安議員の特別法制定も議論の種となっている。安議員は今回の損害賠償請求訴訟の結果が出ているのにもかかわらず、「本質である崔順実の隠し資産を見つけなければならない」と繰り返し主張している。スイスの秘密銀行に隠されている資金は1970年代から追跡しなければならないが、崔順実一家の金の出どころを明らかにするには、特別法(別名:崔順実隠匿資産調査および没収法)が必要だということだ。
(引用ここまで)
このアン・ミンソクという議員、以前から「チェ・スンシルとその一族は不正蓄財で300兆ウォンの財産を手にしている」とか主張していた人物です。
それ以外にも報道で「チェ・スンシルは10兆ウォンをドイツに送金した」というようなものがありました。
まあ、300兆ウォンはともかく。韓国では大統領の最側近であれば10兆ウォンを右から左に送るくらいのことはできるだろう、という認識なのです。
実際に大宇財閥の長であった金宇中氏は、通貨危機の際に4兆円以上の公的資金を持ち逃げしています。
「私は大統領の地下金庫番だ」と自称して詐欺を行うのは定番となっていたりもします。
韓国では「大統領」やその側近がどれだけ蓄財できるか、という認識を示している事例といえるでしょう。
という経緯があるので、韓国では「チェ・スンシルはF-35A選定にもTHAADミサイルの導入にも関与した(そしてリベートを受けたに違いない)」なんて荒唐無稽な話まで出たりするのです。
そして共に民主党からは「福祉予算の財源不足などチェ・スンシル関連予算と防衛産業不正を取り締まればいくらでも解消できる」なんて話が出てきたりするわけです。
ちなみに不足している福祉予算は年6兆ウォンほど。
で、そのチェ・スンシルに対して「あいつは300兆ウォン持ってる」等々の罵詈雑言を極めていたアン・ミンソクという国会議員がついに名誉毀損で1億ウォンを賠償金として支払えと裁判所から命じられた、というニュース。
本人は「特別法を作ってこの判決を覆してやる」と鼻息が荒いそうですが。
これがK三権分立ですよ、みなさん。
ま、このアン・ミンソク議員、楽韓Webでピックアップしているニュースでも日本関連で何度か出てきています。
ざっくりエントリを挙げると──
・東京オリンピックで旭日旗の使用禁止を求める決議案を主導
・日本人によってつけられた韓国産の植物の学名を正す運動を主導
・小倉コレクションを東京国立博物館が入手した経緯を明らかにしろと促す決議案を主導
ま、しょうもない話で騒ぎ立てるだけの議員、ということではありますが。
そんなのが次期大統領として最有力候補となっているイ・ジェミョンの選対事務所で側近として動いているとの話。
……韓国の未来は明るそうだなぁ。
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