安倍晋三首相が、一時帰国させた駐韓日本大使の「無期限待機」を決断した。「ボールは韓国にある」と語る安倍首相は、大使不在の期間が「半年でも1年でも」構わない姿勢だという。(中略)永田町に精通するジャーナリストの山口敬之氏が、政府内議論と、安倍首相の決然とした意思決定の深層に迫った。 (中略)
2人の帰任時期が注目されるなか、安倍首相は「こちらから動く必要はない」といい、長嶺氏を事実上、無期限待機させる方針を固めた。一方、韓国の政情が不安定で、反日感情が収まらない現状を鑑み、担当地域の邦人保護の責任者でもある森本氏については、長嶺氏とは切り離して帰任時期を検討する。
これに関連して、政府はすべての関係担当者に情報管理を徹底し、従わない者は更迭も検討する方針を示した。「一枚岩で韓国と対峙(たいじ)していく」という強い姿勢を徹底する狙いがあるものとみられている。
そもそも、駐韓大使らの一時帰国は、安倍首相自身が決断した。
これは、日韓合意の交渉過程で、安倍首相が自ら、朴槿惠(パク・クネ)大統領に対し、ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去を強く求めたうえで「韓国内外の新たな慰安婦像設置も、明確な合意違反です」と伝えていたことが大きい。 (中略)
「俺が帰国するまで戻すな」
安倍首相は外遊から戻った19日、岸田文雄外相を官邸に呼び、すぐには韓国に戻さない方針を確認した。
早期帰任を模索していた外務省は、主要国の大使を期限を設けずに一時帰国にさせた例が近年まったくないうえ、戻すタイミングがなくなってしまうことを恐れていた。 (中略)
しかし、安倍首相はあえて「無期限待機」を決断した。
この真意について、官邸関係者は「安倍首相は極めて冷静に、今後の戦略を立てている」と証言する。
大使帰任の条件として、安倍首相が最も重視しているのは、「大使としての仕事ができる環境が整うこと」だという。
安倍首相は、日本の姿勢を韓国側に正確に伝え、事態改善に向けた交渉を進める意味でも、「対立状況にこそ、大使をソウルに置いておくべきだ」と考えている。だが、政治的混乱が続く現在の韓国では、誰が責任者か分からず、交渉そのものが意味を成さない状況が続いている。まず、このことを問題視しているのだ。
もう1つ、安倍首相が見据えているのが、「朴後」の日韓関係のあり方である。大統領候補の大半が「10億円を返して日韓合意を破棄せよ」と主張している。
安倍首相は「ゼニカネの問題ではない。大統領が交代するたびに国家間の合意が覆されるのであれば、外交交渉そのものを行う意味がない」と周辺に漏らしている。
合意が簡単に覆るなら、その手前で行われる交渉で韓国側が何を言おうと、もはや信じることはできない。つまり大使の交渉相手が不明確であるばかりか、今後誰が出てこようとも、交渉の前提となる信頼関係が築かれなければ大使は意味ある仕事はできない-と判断したのである。 (中略)
安倍首相は「半年かかるか1年かかるか、こちらが悩むことじゃない。出口は韓国側が考えることだ」と語っているという。
(引用ここまで)
一昨日の夕方あたりにコンビニの新聞ストッカーで「駐韓大使の無期限待機」という見出しを読んだときは「タブロイドだしなぁ……」とちょっと眉唾で見ていたのですが。ちょうど買い物で両手がいっぱいだったので買わずにスルーしてしまったのです。
ですが、書いているのが総理を書いた山口敬之氏であれば話はだいぶ別。
骨太なジャーナリストですから。
総理周辺はおろか、本人から話を聞くこともできるでしょう。
タブロイド紙の飛ばし記事とは意味が違ってきます。
まあ、夕刊フジの韓国関連記事はちょっと違っているのですけどね。
・駐韓大使の一時帰国は「無期限待機」
・官邸主導で一時帰国を決めた。
・方針に逆らうのであれば更迭も辞さない。
・新たな慰安婦像設置は合意違反と通知している。
・「パク・クネの次」を見据えての措置である。
いくつか新しい情報が出てきました。
官邸主導というのは前から噂されていましたけどね。
中でも「慰安婦合意の交渉中に総理の意思として『韓国内外の新たな慰安婦像設置も、明確な合意違反です』と伝えていた」というのははじめて出てきた話。
いま、ちょうど韓国では「慰安婦合意へ至る経緯をすべて公開しろ」という裁判が行われていて、原告勝利で「すべて公開しなさい」という地裁判決が出たところです。
・韓国外交部、裁判所「慰安婦合意文書の公開」判決に控訴(中央日報)
韓国政府は控訴しているので、公開するとしてもまだまだ先になるでしょうが。
実際に公開されてこの経緯が本当にあったら、韓国全土が沸騰するでしょうね。
大使の帰任まで半年、1年かかってもいいというのはこの問題に相当な覚悟で取り組むというサインです。
日韓間の慰安婦問題を本当に終わらせるつもりなのですね。少なくとも「韓国の国内問題としてしまう」という腹づもりであるのは間違いない。
さもなくば日韓関係が壊れてしまっても構わない。そういう覚悟が透けて見えています。
日本国民はその決断を支持することでしょう。
仏像泥棒もありますし、もっと強い措置を執るべきだという声もありますしね。
Kindleでは紙よりも一日早くに今日発売。というか、いま読んでる。
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