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カテゴリ:ムン・ジェインの記事一覧

ムン・ジェイン政権「北朝鮮漁師を送還したい。法的根拠を求む」→法務省「法的根拠ありません」→ムン政権「かまわん、いっけぇ!」と強制送還

青瓦台は脱北漁師送還3時間前に法理検討を要請、法務部が「法的根拠ない」と判断下すも強行(朝鮮日報)
 法務部は20日、「2019年11月7日正午ごろ、青瓦台(大統領府)から脱北船員の北朝鮮送還に関する法理上の検討を要請されたのは事実だ」として、当時の検討過程と内容を明らかにした。法務部は漁師の北朝鮮送還と関連して、北朝鮮離脱住民法、出入国管理法、犯罪人引き渡し法などを検討したという。法務部はこの時、「北朝鮮離脱住民法上、非政治的犯罪者など非保護対象者に対しては韓国入国支援義務がないが、既に入国している非保護対象者に対する強制出国については法的根拠がない」という判断を下した。また、「外国人を前提とする出入国管理法上、強制出国措置も適用が難しい」「司法府の相互保証決定なしに犯罪人引き渡し法により強制送還するのは議論を呼ぶ可能性がある」などの内容が法務部の検討結果に含まれていた。ただし、法務部関係者は「こうした法理上の検討結果が青瓦台に伝えられたかどうかは確認できていない」と述べた。

 法務部が青瓦台から法理上の検討要請を受けてから3時間後、亡命を図った漁師2人は目隠しされ、縄で縛られたまま板門店に到着した。目隠しを外して北朝鮮軍兵士を見た漁師は頭を地面にたたきつけて足をバタバタさせたが、護送を担当した警察特攻隊員たちに引っ張られて12分で北朝鮮に引き渡された。 (中略)

 一方、この事件が起こった時、統一部に出向していた検事も、法務部の検討内容と同様の趣旨で「亡命漁師の強制的な北朝鮮送還は違法だ」と言ったが、統一部側で受け入れられなかったとのことだ。
(引用ここまで)


 何度か書いていますが、北朝鮮の人民も「韓国国民」なのです。
 憲法には「大韓民国が朝鮮半島で唯一の合法政府」と記されており、北朝鮮が支配している部分については「不法占拠が続けられている」という認識です。
 韓国・北朝鮮の国連加盟がかなり遅れたのもこのあたりの建前が激しくぶつかっていたから。

 なので、実態はどうであれ設定上はこの北朝鮮漁師も韓国人であり、等しく韓国人として法の庇護下にあるというわけです。
 ところがムン・ジェイン政権はその「韓国人」あるはずのふたりを有無を言わさずに北朝鮮に強制送還させようとしていたのですね。
 送還3時間前になってやっと法理検討を要請するものの、法務部からは「送還させる法的根拠はない」との回答。

 統一部(南北統一や北との調整を行う。省に相当)からも「法的根拠がない」との見解があったものの完全に無視。
 北朝鮮に送還された後、ふたりは即座に極刑に処されたそうですわ。


 法的根拠なしで北朝鮮に強制送還。
 送還後に極刑に処されることが予想される場合は国際法違反。
 送還の際には板門店を使うことを国連軍に拒絶されたもののそれすら無視して強硬突破。
 そもそも送還の理由として挙げられていた「2人は凶悪犯である」という話も嘘だったのではないかとされている。

 もうどこからつっこめばいいのやらっていうレベルでやらかしまくってる。
 ただまあ、これでムン・ジェイン本人を告発するのは難しい感じもしますね。
 もちろん、国家元首である大統領の責任というものはあるでしょうが、直接の指示は大統領府高官からでしょう。
 この件がクローズアップされて、即座にアメリカに出国している当時の国情院長、統一部長官あたりですかね。
 彼らも心当たりがあるから逃げたのでしょうし。
 脱北者をはじめとして、北朝鮮関連ではムン・ジェイン政権の闇は深そうだわ。

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韓国前政権「北朝鮮漁師は凶悪犯だった!」→嘘でした

強制送還の北朝鮮住民は「16人殺害していない」=韓国与党が主張(聯合ニュース)
 北朝鮮住民の強制送還問題などの実態調査を行う同党のタスクフォース(TF)で団長を務める韓起鎬(ハン・ギホ)議員は「証言によると、16人が殺害されたという文在寅政権の発表は虚偽」とし、殺害されたとされる16人は、咸鏡北道・金策市から脱北しようとしていた5世帯の住民だったと説明した。

 また漁船には当初から16人は乗船しておらず、乗船する前に北朝鮮当局に逮捕されたという。

 韓氏は「16人を殺害したというのは北が2人の脱北ブローカーを送還させるためについた嘘であり、文在寅政権はこのような内容を合同尋問で確認していただろうと(証言者は)言っている」とし、16人については生死も定かではないと伝えた。  (中略)

 また寝ている船員を1人ずつ呼び出した殺害したという前政権の発表について、イカ釣り漁は夜間に行われるため、船室で就寝していたということ自体が嘘などと指摘した。

 韓氏は、現在北朝鮮では、「国家情報院に送還されるから韓国に行くなという話が広がっているらしい」とし、「文大統領と北朝鮮の密議が成功した」などと皮肉った。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン政権による北朝鮮漁師送還問題、もうこれでもかとばかりに新情報が出ていますね。
 まず最初は「16人殺害した凶悪犯とされて強制送還されたが、そもそも殺人事件などなかったのではないか」とするもの。

 というか、これ自体も当時から言われていたことで。
 「船員16人を殺した」とする手段がいかにもその場にいない人間がつけ足した感のある……というか、つけ足しただけと感じられるものだったのですね。
 夜に操業するイカ釣り漁船なのに「夜に寝ていたところをひとりひとり呼び出しては殺していった」とか「いや、おかしいだろそれ」ってなるレベル。

 ついで当時、漁船を確認した検疫官からは「血痕など見なかった。凶器もなにもなかった」と証言しています。

「脱北漁師たちの船に血痕」…文在寅政権の主張に当時の検閲官「血痕なかった」(朝鮮日報)

 現在、さまざまな疑惑に対して前政権高官らは「じゃあ、あの凶悪犯を国内に入れろっていうのか」とする一点突破を図っているのですが。
 そもそもの「凶悪犯であった」こと自体が虚偽なのではないか、とされつつあるわけです。
 しかもそれを分かっていた上で工作し、自分らに都合のいい事実をでっち上げていたのではないかと。


 楽韓Webでは何度かムン・ジェインのやりようについて「もう一歩でポル・ポト派」と形容してきましたが。
 間違いではなかったな、という感じです。「北朝鮮至上主義」とでも言うべきか。

 そして強制送還された漁師は実際には脱北を目指していて「保護申請書」を韓国当局に提出していたものの、ムン・ジェイン政権はそれを隠蔽した……という決定的な証言も出つつあります。

脱北漁師の「亡命報告」を受けた青瓦台、「送還報告」に変更(朝鮮日報)
 2人の北朝鮮漁師は2019年11月2日の漁船拿捕(だほ)後、合同調査を受ける際に韓国への亡命を希望する考えを自筆で書いた「保護申請書」を当局に提出した。本紙の取材を総合すると、国家情報院はこの文書に「亡命者確認資料」という題目を付け青瓦台国家安保室に提出したが、安保室は文書の題目を「船員送還報告書」に変更した。この問題に詳しい韓国政府のある関係者は「当初は『亡命報告書』だった文書の題目が『船員送還報告書』に変更された理由は分かり切っている」「最初から彼らの亡命を受け入れる考えなどなかったからだ」と述べた。

 国家情報院はこの文書のほかにも2人の漁師が合同調査で語った内容を整理した別の報告書も青瓦台安保室に提出したが、安保当局は現時点でこの報告書の現物を入手できていないという。これについて与党・国民の力のある関係者は「無断で破棄あるいは削除された可能性が高い」とした上で「削除・隠蔽(いんぺい)疑惑とその経緯は検察の捜査によって明らかにすべき点だ」と指摘した。 (中略)

 当時、文前大統領の最大の関心の一つは釜山での韓国ASEAN(東南アジア諸国連合)特別首脳会議(11月26日)に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を招待する問題だった。文在寅政権は通常だと2週間以上かかる亡命希望者に対する合同調査をわずか3日で終わらせ、11月5日には北朝鮮に漁師送還の意向を伝える通知文を送っていた。またその日に金正恩氏への招待状も北朝鮮に送付した。
(引用ここまで)

 脱北者なんてどうでもいい存在に「キム・ジョンウンを釜山でのASEAN首脳会議に招待する」という大事なイベントを邪魔されたくなかった、と。

 前にも書きましたが、ムン・ジェインは脱北者に一切会うことなく任期を終えた唯一の大統領です。
 北朝鮮とつきあうために邪魔な存在であった脱北者には触れたくなかったのでしょうね。
 そんなところからも彼の「人権派」の軽さが見えてくると思います。

 まあ、徹底的に捜査されるのがよいと思いますわ。

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北朝鮮漁師を板門店経由で強制送還したムン政権、軍事境界線の国連軍の許可を取らずに強行突破していた……国連軍司令官は激怒

「国連軍指令部は送還拒否、文政権は韓国軍使い強行…米司令官が憤慨」(中央日報)
文在寅(ムン・ジェイン)政権が脱北漁民2人を送還する過程で国連軍司令部の頭越しに板門店(パンムンジョム)の韓国軍に開門を指示して漁民を送還したと複数の消息筋が明らかにした。消息筋は「韓国側が板門店で北朝鮮側に漁民を引き渡すには、統一大橋から軍事境界線まで3つの関門を通過しなくてはならないが、この区域は休戦協定により国連軍指令部の統制(許可)を受けなくては通過できない。しかし文在寅政権は国連軍指令部に状況説明もまともにせずに開門と通過を要求し、受け入れられなかったことから現場で勤務する韓国軍に3カ所の関門を開くよう指示して漁民を送還させた」と話した。

消息筋は「国連軍指令部が送還協力を拒否して説明を要求し、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は国連軍指令部を無視して国防部に開門を指示し、国防部は軍令権者である合同参謀本部も差し置いて板門店の韓国軍指揮官に開門を指示したという。この報告を受けたエイブラムス国連軍司令官兼韓米連合司令官が憤慨したようだ」と伝えた。

消息筋は「文在寅政権の国連軍指令部無視と韓国軍を通じた開門は明白な休戦協定違反。ただ国連軍指令部は韓米同盟関係を考慮して公開的な問題提起はしなかったものと承知している」と伝えた。
(引用ここまで)


 北朝鮮漁師強制送還問題の続報。
 これ、最初からわりと気になっていた部分で。
 「板門店を経由して強制送還した時に国連軍司令部はどうしていたんだろう」っていう。

 答えは「無視してた」でした。
 ……ひっど。
 板門店周辺の軍事境界線、DMZは朝鮮戦争の休戦協定によって、国連軍によって管理されています。
 板門店を通過して北朝鮮漁師を強制送還するのであれば、国連軍(兼米韓連合軍)司令官が許可をする必要があるのですが。
 拒絶されても全ツッパ。
 当時の在韓米軍ロバート・エイブラムス司令官が激怒したっていう。


 ムン・ジェイン政権に対するアメリカからの不信感は尋常でないと感じてはいたのですが、こういうところからもそれは醸成されていったのでしょうね。
 韓国艦艇による海上自衛隊機への火器管制レーダー照射事件が2018年12月。
 GSOMIA破棄宣言が2019年8月。
 この事件が2019年11月。

 うん、なんだろ。
 当時の在韓米軍最高司令官と駐韓アメリカ大使乙……って感じですかね。
 これらの事案以前にも同じようなことを山ほどやってきたでしょうし、二言目には「制裁緩和しろ」「終戦宣言を出せ」って言い出すし。

 マーク・エスパー氏が回顧録を出版してましたが、韓国ウォッチャーとしてチェックしておいたほうがいいか……。
 日本語版で出版されないかなぁとか思っていたのですが。

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ムン・ジェイン政権のやった北朝鮮漁師送還事件、送還時の映像が公開される。強制送還を避けたくて座りこむ男を引きずって北朝鮮に向かわせる韓国当局者たち……超弩級の国際法違反です

韓国の元国家安保室長「北朝鮮漁師送還は国民を守るための決定…はばかることはない」(ハンギョレ)
チョン・ウィヨン元大統領府国家安保室長が「北朝鮮漁師送還事件」と関連し、16人を殺害した彼らの犯罪行為を具体的に公開し、送還決定に「何もはばかることはない」という立場を示した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が彼らの送還を「反人倫的犯罪」として大々的な捜査を予告したことを受け、当時送還を決めた文在寅(ムン・ジェイン)政権の最高位級人物が反撃に出た。

 チョン元室長は17日、「凶悪犯追放事件に対する立場表明文」を通じて、合同尋問で確認した彼らの殺人と逃避過程を詳細に公開した。 (中略)

与党から「当時、金正恩(キム・ジョンウン)委員長を韓・ASEAN特別首脳会議に招待するため、彼らを強制追放したのではないか」と指摘されていることについては、「北朝鮮が送還を望む脱北者は、このような破廉恥で残忍な凶悪犯よりは政治的な理由で脱北したり、亡命した人々だろう」とし、「北朝鮮に凶悪犯たちの送還を要請されたこともなく、追放した場合、相手国の受け入れ意思を確認しなければならないため、先に北朝鮮側に打診した」と説明した。
(引用ここまで)


 チョン・ウィヨン元国家安保室長が北朝鮮からきた漁師の強制送還について「私はなんら問題があるとは思っていない」と反論。
 まあ、もうやっちゃったことについて「失敗だった」なんていうわけがないんだから当然といえば当然。
 実際にはムン政権がやったことは憲法で規定しているはずの「韓国が半島の唯一の合法政府」を否定している行為なのです。

 そもそも「16人殺した凶悪犯」っていう話も事実かどうか分からない状況でうやむやの中、強制送還させている。
 強制送還させれば極刑に処させることが分かっていながら送還するのはノン・ルフールマンの原則に反する国際法違反。
 人権侵害どころの話じゃない。

 なのでイギリス議会から照会が来たり、アムネスティをはじめとする人権団体も山ほどこの事案について注目してるというわけなのです。

英議員ら、尹大統領に「脱北漁師強制送還の真相究明」求める書簡(朝鮮日報)

 当時のムン・ジェイン政権のやったことはそこまで非常識だったのですね。


 今日になって強制送還時の映像も公開されているのですが、それがこちら。



 水色の建物が多数並ぶ板門店で北朝鮮に引き渡されるのだという認識が出てからがハイライトですかね。
 この人物をムン・ジェイン政権は「脱北の意思もなかったので送還させた」とか軽くいったのですよ。

 あ、ちなみにですが、当時の責任者・当局者である国情院長と統一部長官はふたりともアメリカに出国しています。
 こういうときはアメリカ頼りなんですねぇ。

文政権の対北朝鮮キーマン、徐薫元国情院長に続いて金錬鉄元統一長官も米国に出国(中央日報)

 最初の記事のチョン・ウィヨン元国家安保室長もあわせて3人が揃いも揃ってアメリカに出国と報じられていたのですが、これは誤報だったことが判明しています。

 ユン大統領も「憲法と法律に則って……」とこの件について言及しています。

北朝鮮住民送還事件の捜査 「憲法と法律にのっとって」=尹大統領(聯合ニュース)

 この件は憲法問題であり、国際的な人権問題でもあるのです。
 一時期は北朝鮮に射殺された公務員のほうがクローズアップされていましたが、ムン・ジェイン政権の犯した罪という意味ではこちらのほうがはるかに悪質であると感じます。

 こんなのが「人権派弁護士出身の大統領でございます」って顔で国家元首やってたんだから片腹痛いですね。

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ムン政権時代に北朝鮮へ強制送還していた北朝鮮住民、実際には脱北希望者だった……ムン政権が「反人道的行動」に走った理由とは?

北朝鮮住民の追放事件 「反人道的な犯罪行為」=韓国大統領室(聯合ニュース)
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の2019年11月、船内で乗組員16人を殺害して逃亡した北朝鮮住民の男2人を北朝鮮に追放した事件を巡り、追放に抵抗する男の写真が公開されたことについて、韓国大統領室の姜仁仙(カン・インソン)報道官は13日、「自由と人権の普遍的な価値を回復するため、この事件の真実を究明する」との方針を明らかにした。

 統一部は12日、南北軍事境界線がある板門店で北朝鮮住民2人が北朝鮮に強制送還される際の写真を公開した。写真には北朝鮮への引き渡しに抵抗する様子が捉えられている。
(引用ここまで)


 2019年11月に同僚である漁船の乗組員16人を殺害したとして、韓国政府から北朝鮮に引き渡されたふたりの男性がいたのですね。
 脱北希望者ではないかともされていたのですが。
 当時のムン・ジェイン政権は「凶悪犯罪者であり、北朝鮮に引き渡す」の一点張りでした。
 実際に板門店経由で北朝鮮当局に引き渡してすべてを終わらせたのですね。

 この事案についてユン政権は「当時のムン政権の所業を調査する」と言い出したわけです。
 というのも、韓国政府は憲法で「朝鮮半島の唯一の合法政権」を名乗っています。
 つまり、北朝鮮住人はすべて韓国人である、ということなのですね。建前上というか設定上は。
 なので、このふたりが脱北を希望しているのであれば、憲法上はそれを受け入れるしかない。
 法律違反をしているのであれば、韓国国内に留め置いた上で裁かなければならないのです。

 もちろん、北朝鮮へ帰還することを希望しているというのであれば別です。
 しかし、ユン政権は「彼らは脱北を希望していた」とする証拠を出してきました。
 板門店で引き渡しに抵抗する件の人物の写真です。


 当時から「ムン・ジェイン政権は北朝鮮との間に波風を立てたくないので脱北者と言うことを認めなかったのではないか」という話は出てまして。
 建前上であっても「自国民」を北朝鮮に引き渡したのであれば、重大な犯罪と言わざるを得ない。
 しかも、北朝鮮当局は「脱北しても無駄だ。こうして韓国から引き渡される」という事例として、この件を利用しているそうですわ。

「脱北しても南が送り返す」…北朝鮮、精神教育に脱北漁師強制北送事件を活用(朝鮮日報)

 ムン・ジェインはその任期である5年に渡って、大統領としては一度も「脱北者との面会をしなかった」はじめての大統領です。
 これまでの韓国の大統領は「苦労させた自国民」(という設定)である脱北者と面会してきたものでしたが。
 北朝鮮当局からの覚えをよくするために、その裏切り者である脱北者には一度も会わなかった。
 そして、脱北してくる人民はこうして強制的に送還。

 ムン・ジェインは「人権弁護士」として大統領になったはずの人物でしたが。
 実際には北朝鮮の人々のことなんてどうでもよかった……というか、北朝鮮当局とコネを作ること以外はどうでもよかったということがこのことからもよく分かると思います。
 ムン・ジェイン政権時代、これ以外の脱北でも明らかに「手をこまねいている」シーンが少なからずありました。
 それらは糾弾されて然るべきだとは思いますね。

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ユン政権、前政権の北朝鮮政策にメスを入れはじめる……まずは「公務員射殺事件」の真相究明へ

徐薫、朴智元元国家情報院長を捜査…韓国検察、文政権全体を標的に(中央日報)
検察が朴智元(パク・ジウォン)、徐薫(ソ・フン)両元国家情報院長が告発された事件をそれぞれソウル中央地検公共捜査1部、3部に割り振って本格的な捜査に入った。文在寅(ムン・ジェイン)政権の対北朝鮮人権問題に関連する代表的な事件を狙ったもので、前政権に対する検察の捜査が始まったという分析が出ている。前政権と現政権の衝突様相ということだ。国家情報院が独自のタスクフォース(TF)を構成し、2カ月間ほどの調査を経て両元院長を告発したという点で、捜査は迅速に進むとみられる。

ソウル中央地検は7日、朴智元前院長が「西海(ソヘ、黄海)公務員射殺」、徐薫元院長が「脱北漁民強制送還」に関連して国家情報院から前日に告発された事件をそれぞれ公共捜査1部(イ・ヒドン部長検事)と公共捜査3部(イ・ジュンボム部長検事)に任せたと明らかにした。 (中略)

朴前院長は2020年9月21日に海洋水産部の公務員イ・デジュンさんが西海上で行方不明になった後、翌日の22日午後9時ごろ北朝鮮軍に射殺されるまで韓国側が把握した情報が入った諜報報告書などを無断削除した疑いを受ける。
(引用ここまで)


 北朝鮮による韓国の公務員射殺事件について、ムン・ジェイン政権の国家情報院長(旧KCIA)であったパク・ジウォン、ソ・フンをそれぞれ告発。
 本格的な捜査がはじまるのではないか、とされています。
 当時から謎が多い……というか、ムン・ジェイン政権の対応について謎が多い事件でした。

 2020年9月22日に北朝鮮によって自国民が殺された、という事件が起きました。
 にもかかわらず、ムン・ジェインはその翌日である24日には、にこやかに国連での演説(録画されたもの)を行い、「終戦宣言が必要だ」と述べたのですね。
 さらに同じ日には軍設立72周年の記念式典に出席している。そして北朝鮮による事件についてなんの言及もしなかった、っていう。
 というか、言及もなにも韓国でこの事件が明かされたのは24日になってからのこと。

 22日午後6時には「韓国国民が行方不明になり、北朝鮮がこれを発見した」との大統領への書面報告があり、そこから41時間も事件は放置されていたのです。
 この41時間、もしくは最初の報告があってから会議があったらしい10時間、なにが起きていたのかという話は当初から語られていたものです。


 ムン・ジェインは「セウォル号の報告を受けてからの7時間、パク・クネはなにをしていたんだ」と糾弾することで弾劾を成功させ、大統領になった人物です。
 そのムン・ジェイン本人が同じようなことをしていたのではないか、と。

 当時、ムン・ジェイン政権は、件の公務員が「北朝鮮に越北を試みた」「ギャンブルで多大な借金があった」として有耶無耶に解決案件扱いしようとしたのですが。
 ユン政権はそれを蒸し返してきたというわけです。

 左派メディアであるハンギョレはこれについて「ユン政権がはやくも落ちこんできた支持率を回復させるための手段だ、として「政治報復である」としています。

尹政権、捜査・監査機関総動員し「文在寅政権の粗探し」…「支持率回復」狙うか(ハンギョレ)

 ただまあ、この言い訳についてもだいぶ厳しいというか。
 ムン・ジェイン政権が北朝鮮に対してすべて寛容であったことはよく知られている事実。北朝鮮を擁護するためであれば、たとえ法を犯すことになろうとも躊躇はしなかったでしょうね。

 たとえば韓国の税金で建設した南北共同連絡事務所が爆破されても、ムン・ジェイン本人はなんのコメントも残しませんでした。
 当時の大統領府の国家安保室長であったチョン・ウィヨンが「強い遺憾」を表明しただけ。
 「北朝鮮を刺激したくない」、と当時のムン・ジェイン政権が考えていたのは間違いないところ。

 もうひとつソ・フンの告発理由である脱北漁師強制送還についても同様で。
 脱北を希望してきた2人を「同僚16人を殺害した」として調査も終わっていない段階で強制送還させたというもの。
 なんとしてでも脱北させず、北朝鮮に返すということを優先したのではないかと思われるのですよ。

 そういえばムン・ジェイン大統領はその5年間の任期中、ひとりの脱北者にも面会しませんでしたわ。韓国の大統領としてははじめての出来事じゃないでしょうかね。
 どれだけ北朝鮮の狗だったか、この事実ひとつだけでもよく理解できると思います。
 この告発が政治報復ではないというつもりもありませんが。
 かといってムン・ジェイン政権が北朝鮮関連で潔白だったとは思えないのも事実なのです。

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ユン・ソンニョル、ムン政権の隠蔽を続々と暴く……THAAD基地の電磁波は基準値をはるかに下回る事実を隠蔽していた

[単独]ムン政権による「THAAD電磁波」の調査、有害基準値の2万分の1… 4年間「非公開」(TV朝鮮・朝鮮語)
ムン政権当時、国防部が2018年3月から今年4月まで慶北省州サード基地周辺で測定した電磁波統計データです。
THAADレーダーから異なる距離にある4つの地点で測定したが、4つとも平均値が政府が定めた人体有害基準値の2万分の1でした。
2019年7月に測定した最大値も114分の1でした。携帯電話基地局から出る電磁波に比べても 1000分の1レベルに過ぎません。

キム・ユンミョン檀国大学名誉教授「そこにいたとしても人体への安全基準の1/100以下であって何ら意味がないと思います」

パク政権がTHAADミサイルの搬入を決定した後、当時民主党議員は、デモの現場に参加して「THAAD電磁波で身体が揚がる」との、怪談流布に力を貸しました。

電磁波の危険などで星州住民が資材搬入を防ぐ間、ムン政権の国防部は、このような測定値を公開していません。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン政権がTHAADミサイルの電磁波を測定していながら、それを隠蔽していたことが明らかになったとのニュース。
 いわゆる「殺人マクワウリ」ですね。
 THAADミサイルのレーダーからの電磁波を浴びたマクワウリを一口食べたら死ぬのだ、という都市伝説があったのですよ。
 あるいは「人がレーダー波を浴びたら身体が揚がるのだ」みたいなこと言ってましたっけ。

 でも、軍の電磁波測定について反対していたのですよね。なぜか。
 実際の数字が出ると困るからでしょうけども。


 その後、ムン・ジェイン政権はTHAADミサイルの配置された場所で電磁波測定をしていたのだけども、まったく問題がなかったという結果を隠匿。
 なぜなら左派がTHAADミサイル配備に反対していたから。
 あとは放置しておいたほうが中国に言い訳が効くからでしょうね。

 こうした隠蔽をムン・ジェイン政権は少なからずやってきている、との指摘がされています。

 以前「借金苦で北朝鮮に向かったものの北朝鮮当局に射殺された」という設定が与えられた公務員がいたのですが。
 当時から遺族は「そんなわけはない」と主張していました。
 この件についても隠蔽があったことが判明しています。
韓国軍「北が遺体焼却の蛮行」→「焼却したと推定される」…青瓦台の答弁指針を基に立場を変えていた(朝鮮日報)

 北朝鮮の機嫌を取り続けることだけがムン・ジェイン政権のアイデンティティだったので、こうして隠蔽したということなのでしょうが。
 まあ、易姓革命なのでこうして隠蔽された事実が暴かれるのは当然といえば当然。
 まだしばらくムン・ジェイン政権を楽しめると思いますわ。

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引退して田舎で隠遁をはじめたムン・ジェイン前大統領の自宅前で保守系団体が迷惑デモを続ける……まあ、そういう集団を擁護してきたのはキミだしな

文前大統領の娘が保守団体集会に怒り爆発 ツイート後に削除(聯合ニュース)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が退任後に居住している慶尚南道梁山市の自宅周辺で保守団体が集会を行っていることに対し、文氏の娘が怒りを爆発させた。

 文氏の長女のダヘさんは28日、「これが果たして集会なのか? 銃口を向けて撃たないだけで、コーナーに追い込み口頭で乱射することと何の違いがあるのか」などと、強い怒りをツイッターに投稿した。また、「これ以上我慢する理由がない。これから両親は自分が守る」とつづった。

 現在、この書き込みは削除されている。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン前大統領とその娘が、引退後に隠遁の地として選んだ自宅周辺に保守系のデモ隊が来ていることを批判しています。
 今回の記事は娘の(一時期、タイに移住していた)ムン・ダヒ氏のもの。
 曰く「デモ隊は口で(我々に)銃撃しているも同じ」「家族は家に閉じ込められたネズミ」なのだそうで。

 いやぁ……。
 デモと集会で社会に混沌をもたらして、政権奪取を試みたのは誰なんだって話ですわな。
 で、それでパク・クネを弾劾に追いこんで政権奪取に成功したわけで。
 言ってみれば、韓国は「デモと集会」がなによりも優先されるような社会になっているのですよ。
 この保守派の集会もそれを逆手に取っているだけなんだよなぁ。


 ムン・ジェイン本人もデモ隊に対して「反知性だ」とか言い出してます。

文前大統領、自宅前の拡声器集会を「反知性」によるものと批判(ハンギョレ)

 でもまあ、こうして周囲に迷惑をかけることで自分たちの主張を通す、というやりかたを貫いてきたのはムン・ジェインを背後から支えてきた民主労総だったわけで。
 彼らが最高検察庁の庁内でピケを張るとか傍若無人のかぎりを尽くしてきたのを黙認してきたのはムン・ジェイン政権でしたし。
 THAAD部隊の駐留する敷地への道路において、私設検問所を黙認してきたのもムン・ジェイン政権でした。

 自分たちのやってきたことがそのままブーメランとして刺さっているだけ。
 あくどいやりかたを認めてきたのなら、それがそのまま自分たちの身に降りかかることも容認してもらわないとなぁ。

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