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カテゴリ:ムン・ジェインの記事一覧

韓国でムン・ジェイン政権時代に建設中止されたダム、もし完成していたら水害を防げていたかも……

先週水害に見舞われた忠清地方、文政権時代にダム建設を中止しなければ防げていた【独自】(朝鮮日報)
 ダムの建設が推進されていたものの環境団体と住民の反対により建設が取りやめになった地域で、この夏大規模な洪水が発生していたことが分かった。予定通りダムを建設していれば水害を防げたはずだとの指摘が出ている。

 韓国環境部(省に相当)が14日に明らかにしたところによると、最近豪雨に見舞われ水害が発生した忠清地域には、かつて上村ダムと枝川ダムという二つのダムが建設される予定だった。これらのダムは2012年に李明博(イ・ミョンバク)政権の「ダム建設長期計画」に基づいて推進されたが、18年に文在寅(ムン・ジェイン)政権の「国家主導ダムの建設中断」発表などをきっかけに建設が白紙化された。

 上村ダムは、忠清北道永同郡の草江川付近に建設される予定だった。総貯水量1900万トン、洪水調節容量は300万トンという計画だった。しかし、「4大河川事業」以降、大規模な土木事業に反対していた文政権は、上村ダムを含め長期的に計画されていたダム建設を全て中止した。さらに環境団体などによる反対も建設中止を後押しした。忠清地域で梅雨が始まった先月23日から現在までに、永同郡には428.5ミリの雨が降った。忠清地域では梅雨の全体降水量が平年360.7ミリだが、これをはるかに上回る量の雨が降ったのだ。特に今月6-10日には忠清地域に停滞した梅雨前線の影響で、5時間で120ミリの集中豪雨に見舞われ、河川が氾濫して1人が行方不明になったほか、京釜線・嶺東線の列車が運行を見合わせた。予定通りに上村ダムが建設されていれば上流で水を貯めておけたため、下流での被害を最小限に抑えることができたはずとの分析が示されている。

 忠清南道青陽郡で建設が計画され、その後白紙になった「枝川ダム」周辺でも今年、洪水が発生した。枝川ダムは総貯水量2100万トン、洪水調節容量400万トンになる計画だった。このダムの影響圏にあった忠清南道扶余郡は今月8-9日の夜間、1時間に100ミリ超の集中豪雨に見舞われ、貯水池の堤防が崩壊して住宅5棟が浸水した。扶余郡では2021年から今年にかけて3年連続で水害が発生している。仮に予定通り枝川ダムが建設されていれば、枝川の水位は下がり、堤防の崩壊も防げたと専門家らは口にする。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン政権……というか、ムン・ジェイン自身が前政権にあたるパク・クネよりも、イ・ミョンバクに対してあたりが強かったのは記憶に新しいところ。
 資源外交、4大河川事業等々、優先して潰していったのはイ・ミョンバク政権での政策でした。
 もちろん、イ・ミョンバク本人も逮捕して、懲役で刑務所にぶちこんでいます。

 これはムン・ジェインの師匠にあたるノ・ムヒョンが「極端な選択」に追いこまれたことが原因です。
 ムン・ジェインがノ・ムヒョンの葬儀委員長をやっていた、と書けばまあその関係性は理解してもらえるんじゃないですかね。
 イ・ミョンバクが収賄関連でノ・ムヒョンの捜査をしろと検察に命令したからである、と信じているのですね。
 韓国の大統領がクリーンであることなんてあり得ないので、当然のように叩けばほこりが出る。それでも捜査したのだから、追いこんだのはイ・ミョンバクであると。

 そんなわけでイ・ミョンバクが主導した4大河川事業については、ムン・ジェイン政権下でほぼ徹底的に潰しまくりました。
 ダムを造るとされていた事業は停止。
 堰はすべて解体し、浚渫なども否定。
 結果として政府による治水を放棄したも同然だったのです。


 さすがに大規模な工事が必要となる堰の解体はムン・ジェイン政権下ではかなわず、ユン・ソンニョル政権になってから「すべての堰をそのまま使用する」ことになっていますけどね。

韓国環境部「4大河川の堰を全て存置」 前政権の解体決定巡り再審議要請へ(聯合ニュース)

 それでもダムの建設中止はそのままの状況。
 左派政権がやりがちな「自然を大事にしよう」ってアピールで計画を潰しまくりました。

 で、もしも計画通りにダムが建設されていたら水害が防げていたのではないか、とのニュースが出てきたと。
 忠清南道では去年、世界遺産に指定されていた施設をはじめとして文化財が水没するほどの被害が出てました。

「韓国宝物」霊光三層石塔の石垣が崩壊…文化遺産も毀損した「水爆弾」(中央日報)

 先週にもけっこうな水害がありました。



 これらの水害をもしかしたら抑えられていたかもしれない……と。
 まあ、治水を放棄したらこうなるんだよって例でもありますかね。
 ムン・ジェイン政権、負の遺産しか残してないな。

 日本でも八ッ場ダムがぎりぎり間に合って水位を数センチと言えども下げることができた、って話がありますが。
 言ってしまえば「治水こそが政治」なんですよ。象徴的な意味合いでもね。

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ムン・ジェイン前大統領「北朝鮮は本気で核廃棄に取り組もうとしていた」「ハノイでの米朝会談が決裂したのは閣僚のせい。トランプ大統領は受け入れようとしていた」「トランプは私に米朝交渉で主要な役割を求めていた」と主張 → ボルトン、ポンペオ「いや、嘘つくな」

米朝ハノイ会談決裂 文前大統領回顧録の記述にボルトン氏反論「文前大統領はその場にいなかった」「トランプ前大統領の決定だった」(朝鮮日報)
 文前大統領は回顧録で「5年前の米朝首脳会談当時、トランプ大統領は北朝鮮による段階的な措置の要求を受け入れようとしたが、ボルトン補佐官がこれに強く反対し、ポンペオ国務長官もこれに同調したため交渉が決裂した」と主張しました。 (中略)

(ジョン・ボルトン /元ホワイトハウス国家安保補佐官〉
 「私は現地のハノイにいたが、文前大統領はいなかった。北朝鮮の提案を拒否する決定はトランプ前大統領が下したものだ」

 ポンペオ元国務長官に続いて当時米国で交渉を担当していた重要人物が回顧録の内容を全て否定した形です。

 (マイク・ポンペオ /元米国務長官〈先月〉)
 「彼は米国の大統領でした。交渉を締結するかどうかは彼の選択でした」

 文前大統領は「交渉で米国は韓国の主要な役割を求めた」とも主張しましたが、これについてもボルトン氏は「トランプ前大統領は文前大統領の介入を望まなかった」と反論しました。 (中略)

 (記者)
 「文前大統領は「金正恩総書記の非核化の意志は本心」と主張していますが、これに同意しますか」

 (ジョン・ボルトン /元ホワイトハウス国家安保補佐官)
 「それが事実と考える理由はないし、金正恩総書記が核能力についてうそをついていることも知っていました」
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン前大統領が5月に発売になった回顧録で──

「キム・ジョンウンは非核化を本気でやろうとしていた」
「トランプ大統領(当時)は北朝鮮の段階的措置の要求を受け入れようとしていた」
「しかし、ハノイでの米朝会談はボルトン、ポンペオらの閣僚が反対したために決裂した」
「トランプ大統領は米朝交渉で韓国(ムン・ジェイン)に主要な役割を求めた」

 等々の妄言を書き連ねていた(実際にはインタビュー形式)のですが。

 それに対してマイク・ポンペオ元国務長官、ジョン・ボルトン元大統領特別補佐官から「またあいつ嘘ついてるわ」との反論がありました。
 ……まあ、当時の報道から見ても「そんなこたないわな」で終わる話ではあるのですけどね。


 韓国左派以外の誰ひとりとして、北朝鮮(キム・ジョンウン)に核破棄の意向があるとは思っていませんでしたし。
 韓国の嘘にアメリカがだまされているとも思っていなかった。
 もちろん、「アメリカがムン・ジェインに主要な役割を求めた」なんて事実はない。

 そこまでアメリカがムン・ジェインを頼りにしていたのだったら、転進してヨーロッパ各国の首脳に「北朝鮮への制裁を解いてほしい」なんて言いにいく(なお、首脳全員から核廃棄が先と断られた)必要なんてないですからね。
 終戦宣言にしろ、制裁の一部解除にしろ、アメリカが本当にムン・ジェインを信頼していたのであれば、多少は受け入れていたはずなのに。
 むしろ、ムン・ジェインに対してトランプ大統領(当時)は「なんであんなのが大統領になれたのだろう」と述べていたことがリークされています。

トランプ大統領、G7の会議で「キム・ジョンウンが『ムン・ジェインは嘘つき』だと言っていた」「なんであんな人(ムン・ジェイン)が大統領になれたのだろう」とぶっちゃけた模様……(楽韓Web過去エントリ)

 ムン・ジェインの回顧録で描かれた世界は、ムン・ジェインにとって「こうだったらいいな」「ああだったはず」っていう世界線のそれ。
 現実世界ではヨーロッパの某国首脳から「あの人、少しおかしいのでは」「あれと一緒に仕事しなければならないあなた(アメリカ官僚)たちも大変ですね」って言われてたくらいの「大人物」でした。
 この回顧録、日本語訳されないかなぁ……。

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ムン・ジェイン前大統領夫人、「訪印はインドからの招待じゃなかったよね?」「機内食に6300万ウォンかかってるよね?」と事実を暴露した国会議員を名誉毀損で告訴してしまう……やぶ蛇っぽいなー

訪印巡る虚偽事実流布で名誉毀損、金正淑夫人に訴えられた裵賢鎮議員「どの部分が虚偽なの?」(朝鮮日報)
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の配偶者・金正淑(キム・ジョンスク)夫人が17日、与党・国民の力所属の裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)議員を名誉毀損(きそん)で警察に告訴した。

 これは、文政権時代に青瓦台(大統領府)国政状況室長を務めた最大野党・共に民主党の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員が同日午後、プレスリリースで「金正淑夫人が裵賢鎮議員に対する告訴状をソウル永登浦警察署に提出した」と明らかにしたものだ。

 告訴の理由について、尹建永議員は「裵賢鎮議員はメディアなどを通じて虚偽事実を流布し続け、金正淑夫人の名誉をひどく毀損した」と説明した。 (中略)

 裵賢鎮議員はこの日、交流サイト(SNS)の自身のアカウントに「検察による本格捜査の記事が相次いでいるので気が気でないようだ。企画財政部(省に相当、以下同じ)、文化体育観光部、外交部の3部署の保管文書に記載されている部分のうち、どの部分が虚偽なのか、検察の捜査をきちんと受ければおのずと明らかになるだろう」と反論した。

 インド訪問に関して、金正淑夫人は昨年12月、国民の力所属の李鐘培(イ・ジョンベ)ソウル市議会議員から職権乱用・権利行使妨害などで検察に告発されている。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン前大統領のファーストレディであったキム・ジョンスク夫人が2018年にインド訪問をしたのですね。
 当時、「インドに招待された」「ファーストレディによる外交は韓国憲政史上初めて」なんて言われていたものです。
 ただ、数々の疑惑がありまして。

 当初、「キム・ジョンスク夫人がインドに単独招待された」としていたのですね。
 ただ、外交部(外務省に相当)によると実際には──

・最初はカン・ギョンファ外交部長官(外相に相当)が招待された
・スケジュールの都合で難しいので文化体育観光部長官ではどうかと打診
・交渉中に大統領夫人が同行する案を検討中と説明
・インドから大統領夫人への招待状が届いた

 ……という経緯だったそうで。
 これをムン・ジェイン前大統領は「計画中の公園が開場する際にはまたインドを訪問してほしいと言われたが、難しかったと悩んでいたらインド側から『では夫人を代わりに送ってほしい』と招請してきた」と最近になって発売された自伝で説明しています。
 当時の大統領府も「インド側がキム夫人にイベント主賓として強く要請し、正式な招待状を送ってきたので対応した」と説明していました。
 ……100%の嘘ではないけど、「嘘の中に事実を紛れこませた」レベルのより質が悪い嘘になっているような。


 それ以外にも訪印の際に大統領専用機を使用したのですが、機内食だけで6292万ウォン使っていたことが判明してちょっとした物議を醸しています。
 4日間、36人で6292万ウォン。
 韓国−インド間のフライトは8時間弱。
 最大で4食、実際には往復で各1食+軽食1回くらいでしょうから、軽食含めて1食4〜5万円って感じか。
 さすがに高すぎるかなぁ。

 これらを暴露した与党側の国会議員がキム・ジョンスク夫人から名誉毀損で告訴されたっていうのが冒頭記事。
 ただ、この暴露ってすべて政府に保管されていた資料を公開しただけなんですよね。
 なので、議員側も「虚偽であるというならどこが虚偽なのか説明してほしい」「自分は保管されていた資料を表に出しただけ」と嘯いているっていう。
 そりゃそうだ。
 まあ、事実の公表であっても名誉毀損は成立しないことはないですが。
 藪をつついて蛇を出している感じがしますね。

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ムン・ジェイン政権「将来の国家債務がGDP比153%になるわけがない。二桁に修正しろ!」と数字を歪曲……その背景にあった思想とは?

「2060年国家債務比率153%」 文在寅大統領主宰の会議後、「81%」に縮小・歪曲されていた(朝鮮日報)
 文在寅(ムン・ジェイン)政権時代に企画財政部(省に相当。企財部)が、2060年に韓国が背負うことになると予想される借金の大きさを、国内総生産(GDP)比153%から81.1%へと半分近く縮小・歪曲(わいきょく)したことが4日に監査院の監査結果で判明した。監査院は、こうした歪曲が、当時の文在寅大統領主宰の青瓦台(韓国大統領府)における会議で「(国家債務比率に関して)不必要な論争が大きくならないようにうまく管理せよ」という話を聞いた洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相の指示で行われたことをつかんだ。当時、洪副首相の指示を受けた企財部の官僚が、国家債務比率の見込み値を人為的に低くしながらも、これは事実上「操作」に該当するとして反発していたことも分かった。

 監査院が4日に公開した「主要財政管理制度運営実態」監査報告書によると、企財部は2020年9月2日、「60年にGDP比国家債務比率は64.5-81.1%の水準と見込まれる」と発表した。当時は文政権が、借金をしながら政府の支出を急激に増やしていた時期だった。国家債務比率は16年末の36%から21年末には46.7%へと悪化した。それにもかかわらず文政権は、こういう形でお金を使っても国家債務比率は今後それほど高くならないだろう、と主張したのだ。

 しかし、こうした見込み値は縮小・歪曲されたものだった。企財部が20年6月に最初に計算したときは、2060年の債務比率は298%まで跳ね上がるという結果が出た。そこで企財部は、政府支出をコロナ以前の水準に減らすと仮定して、債務比率は111.6-168.2%になるだろうという新たな見込み値を作り出した。

 洪副首相は7月8日、文大統領の主宰する会議で「2060年の国家債務比率は大きく上昇するだろう」と報告した。会議後、企財部実務陣には「(60年国家債務比率見込み値が)社会的論争ばかり引き起こす余地がある。不必要な論争が大きくならないようにうまく管理して神経を使ってもらいたい」という「青瓦台のコメント」が伝えられた。

 企財部実務陣は再び計算して、7月16日に洪副首相に「129.6-153.0%」を報告したが、洪副首相は「2桁にしろ」と言った。その上で、国際的に通用している方法とは違うやり方で、「政府支出が増加する速度を経済成長率(名目GDP成長率)に合わせろ」と方法まで指示した。これは、未来の政権が何もせずにいるのでない限り達成不可能な内容だ。

 実務陣の反対にもかかわらず、洪副首相は7月21日、文大統領に「2桁にするつもり」と再度報告した。こうした過程を経て、結局「64.5-81.1%」で最終発表を行ったのだ。

 この見込み値はすぐに「歪曲」だとの指摘を受けた。国際通貨基金(IMF)は同年9月の報告書で「韓国政府の見込みは『ある程度の調整』を仮定している」とし「政府の以前の基準に基づいた予測によると、200-220%まで増加する」と指摘した。監査院が当時の企財部実務陣の業務用パソコンや携帯電話などをデジタル・フォレンジック(電子機器の鑑識・科学調査)してみたところ、実務陣同士で「IMFは、われわれが『でっちあげ』したことを思いきり遠回しに批判した」「罪悪感がある」と語っていた内容が出てきた。実務陣は、監査院の聞き取りでも「韓国国民にきちんとした情報を提供すべきなのに、あまりにも相反する仮定をしたことで、ストレスがひどかった」と語ったという。
(引用ここまで・太字引用者)


 ムン・ジェイン政権が「2060年の政府債務はGDPの80%ほど」とする予測を発表したことについて、監査院が「統計歪曲である」と結論づけた、とのニュース。
 コロナ禍当時、どの国もさかんに財政出動をやっていました。
 というわけで、韓国政府も当時対GDP比で40%にほどで保たれてきた規律を無視して財政出動したのです。

韓国経済:ムン・ジェイン「政府債務比率を40%の科学的根拠はなんだ?」と大規模な財政出動を予告……実は韓国政府の債務比率は残念なことに……(楽韓Web過去エントリ)

 ただ、かねてから韓国では「対GDP比で40%以上に債務を増やすことはまかりならない」との意識があったのですね。
 野党の党代表であったムン・ジェインも債務比率が40%を超えそうになっていたパク・クネ政権の方針を叩きまくっていました。
 でもまあ、実際の問題としてはコロナ禍で財政出動しなかったらとんでもない事態になっていたので、この方針自体は正しかったのです。


 問題は、「こうして財政出動しても、将来の国家債務はそこまで増えない」と予測を歪曲したこと。
 ま、ムン・ジェイン政権は歪曲の上に成り立っていた政権だったことが判明しているので、驚くには及ばないのですが。

ムン・ジェイン政権での統計改竄、不動産だけで5年間で94回にも及んでいた……民間統計では倍になったソウルの不動産価格、政府統計では「20%上昇した」だけだった(楽韓Web過去エントリ)
ムン・ジェイン政権、自分に都合の悪い数字は片っ端から改竄してきた……「非正規雇用が90万人増えました」→「彼らは自分が非正規雇用であると勘違いしているだけだ」(楽韓Web過去エントリ)

 雇用が減り、非正規が90万人増え、ソウルのマンション価格が2倍になっても「まったく問題ない」との態度に終始していたのです。
 今回は「予測を歪曲した」って部分が明らかになっただけ。

 これらの過去エントリでも言及していますが、「ムン・ジェインは絶対に間違わない政権」として生まれてきたことが背景にあります。
 発足当初から「悪のパク・クネ政権を排除して、正義のムン・ジェイン政権が誕生した」ってナラティブを抱えてきたのですね。
 なので、彼らは「一切、間違わなかった」のです。

 政権発足2年目には早くも統計長庁を更迭したなんてこともやってましたね。
 更迭された人物は涙ながらに「私は大統領府のいうことを聞き入れなかったほうだ」と会見してました。

韓国大統領府、統計庁長を更迭→新庁長就任と共に「所得主導成長のプラス面を誇示する新たな統計」を策定……2+2=5です、ブラザー(楽韓Web過去エントリ)

 つまり、間違っていたのは数字のほうだし、なんなら雇用悪化については国民が「非正規雇用だと勘違いした」のが悪い。
 間違った政権運営をしなかったので、国家債務が150%なんて数字になるわけがない。
 というわけで「40年後の数字も二桁にしろ」って命令できたのです。

 なお、実際の数字は去年の段階で対GDP比54.3%、28年には58%が予想されています
 なお、この数字は「公企業の負債」は加えられていませんので、韓国電力の膨大な負債も無視されています。

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韓国で肝いりで展開された「10万人でAIに画像を読み込ませるお仕事」、案の定ゴミデータを大量に生むだけの結果に

文在寅政権時代に1000億ウォン投じて作成したAIデータ、34%はデタラメだった(朝鮮日報)
韓国のある民間IT業者が2020年、韓国政府から「人工知能(AI)学習用データ構築事業」を受注した。卵・牛肉など畜産物の写真数万件で構成された蓄積データを作成する業務だった。政府がその蓄積データを一般公開すれば、企業がそれをAIに学習させ「卵の外見だけで卵の品質を判定するAI」「牛肉の外見だけで、等級分類できるAI」などを開発することができるものだった。

しかし、この業者が提出した蓄積データはAI学習に全く使い物にならない「ゴミデータ」だった。政府はA~D等級の卵の写真をそれぞれ1万6000枚、計6万4000枚取りまとめることを要求していたが、問題の業者が提出した写真はB等級の卵の写真43枚にすぎなかった。このほか、牛肉の写真も5等級ごとに各1万6000枚ずつ計8万枚を提出なければならなかったが、1等級の写真は皆無で、2・3等級の牛肉の写真だけ数千枚を提出した。1等級の牛肉の写真がないデータでAIを学習させ、1等級と2・3等級の牛肉を区別させることなどできない。それでも同社は政府から19億ウォン(約2憶1800万円)を受け取った。

 この業者は文在寅(ムン・ジェイン)政権が「韓国版ニューディール」という名目で2020年から推進した「AIデータ事業」に参加した。監査院は23日、2020年から25年までに約2兆5000億ウォンが投じられる同事業で、最初の2年間に作成された蓄積データ360件のうち122件(33.8%)の品質が基準を満たしておらず、AI学習には使えない状態だったと発表した。不合格の蓄積データを作成するのに要した費用は1148億ウォンだった。

 他社が作成したサッカー競技の動作に関するデータには写真が数万件含まれていたが、 一部の写真には写真のの動作がどんな動作なのかに関する説明が欠落していた。チャージをかけているのか、スライディングをしているのか、反則なのか、正常なプレーなのかなどの表示が全くされていなかった。また別の業者は、聴力検査の結果データを10万8167件集めたが、資料に対する説明が全て欠落していた。これもデータとしては役に立たない。それでも両社は政府からそれぞれ19億ウォン、18億ウォンを受け取った。
(引用ここまで)


 あー……。
 ムン・ジェインが2020年あたりに「Kニューディール政策」を掲げて、新たな経済政策をぶち上げたのです。
 デジタル関連産業と再生エネルギーを中心としたグリーンニューディールを両輪とし、さまざまな雇用を行うとの政策でした。
 Kニューディールで創出されるであろうとされていた新規雇用は190万人。

 まあ、その結果として生まれたのは──

・「鳩の餌やり禁止要員」
・「ベンチの鳥の糞掃除係」
・「ペットエチケット順守ヘルパー」
・「浄化槽掃除促進業務」
・「地方税納税広報要員」

 といった斬新な職業の数々でした。

ムン・ジェイン「Kニューディールで190万人の雇用を創出!」→その仕事の中身を見てみると「鳩の餌やり禁止要員」「鳥の糞掃除係」「浄化槽掃除呼びかけ人」(楽韓Web過去エントリ)

 その中に「若者向けAIラベラー」ってものがありまして。

 あ、これ説明するのめんどくさいな。まあ、ちょこっとだけ語るか。
 現在の「AI」とされるものは、大量のデータを収集してその差異を学習するものとなっています。
 いわゆる「ディープラーニング」と呼ばれる手法です。
 たとえば肺のレントゲン画像を大量に読み込ませて「悪性腫瘍(癌)の発生がある否か」をパラメーターとして確認させる。
 そうして数万枚単位での学習をさせると、専門家でも見つけられないようなわずかな違いをAIが感知できるようになるといった形で成果が出るわけです。


 ただ、画像を漫然と読み込ませても意味がないのですね。それぞれの画像にインデックス、パラメータがついていないとAI側が判断をできないのです。
 で、AIラベラーが必要になってくるのです。
 X(Twitter)でいうところのハッシュタグを、ひたすら画像につける作業と思ってもらえればよいかな。

 この「画像にラベルを貼る人」を10万人単位で雇用して、韓国をAI大国にするとの目論見だったのです。

韓国政府、またも若者向けのクズ雇用を創出……今度は「AI向けデータラベラー」だそうですよ(楽韓Web過去エントリ)

 いや、本気ですよ。
 ムン・ジェインはいつも本気でしたからね。
 Kニューディールには「データ、ネットワーク、AI」の「D・N・A生態強化」部門ってのがあったのです。

 ただし、当時から「ゴミデータが生まれるだけ」「こんなものがキャリアになるわけがない」ってされていました。
 要するに内職ですから、これ。

 んでもって、当時の「AIラベラーの成果を監査してみよう」ってことになって、調べたら冒頭記事のようになった……と。
 おいしく公金チューチューされてしまったわけです。
 あまりにも想定していた通りのオチでしたね。
 経済政策としてはよかったんじゃないかとは思います。「穴を掘って埋めるだけの作業」でも賃金さえ発生させれば経済は回りますからね。ムン・ジェインの経済政策としては上出来です。

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ムン・ジェイン前大統領、いただき書記長ジョンウンちゃんにメロメロだった……「年長者を尊重する行動が身についていた」「対話に値する人物だった」と評価

「制裁、正直きつい」「核を使うつもりはない」 金正恩氏が吐露(毎日新聞)
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は今月発売の回顧録で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、核・ミサイル開発に対する国連などによる経済制裁について「正直に言って、きつい」と吐露したと明らかにした。「経済を発展させることが自分にとって最も重要な課題なのに、制裁のせいで難しい」とも話したという。 (中略)

 金氏は、トランプ米大統領(当時)との会談への期待を口にすると共に「何の経験もない」と不安も口にし「どのようなアプローチをすればいいのか」と文氏に助言を求めたという。

 金氏が駆け引きの一環で文氏にこうした発言をした可能性もある。

 また、金氏は首脳会談後の両首脳による共同記者発表について「一度もしたことがない。どうすればいいのか。どんな内容を盛り込めばいいのか」と文氏に質問した。発表が終わった後も「自分はうまくできたか」と文氏に尋ねたという。
(引用ここまで)


 ムン・ジェインの回顧録について毎日紹介しているレベルに(笑)。
 今回はムン・ジェインがキム・ジョンウンに対してどのような印象を持ったかとのお話。
 トランプ前大統領との会談について、ムン・ジェインに「どのようにアプローチすればいいのか」と問うキム・ジョンウン。
 そして米朝首脳会談後の共同記者会見に向けて、ムン・ジェインに「一度もしたことがない」「どうすればいいのか」と問うキム・ジョンウン。

 で、それに対してムン・ジェインは──

「年長者を尊重する行動が身についていた」
「いつも先に来て待ち、私が去るときは最後まで見送ってくれた」
「たばこを吸うときは外に出ていた」
「対話に値する人物だった」

 ……との評価。


 すっかりやられちゃってますね。
 儒教……というか朱子学の「年配者を敬う」態度を規範とした行動にメロメロ。
 私的な場所では「彼は韓国では失われた気概を持つ人物」くらいのことを言ってそう。

 で、このキム・ジョンウンの態度に対して南北共同連絡事務所を開設168億ウォンをかけて建設し、さまざまな「北朝鮮への利益を約束した」と。
 「いただき委員長ジョンウンちゃん」じゃん。
 ちょろいというかなんというか。

 こんなのにフルベットして「終戦宣言を」だの「制裁を解除すべきだ」だの世界に向けてアピールしていたわけですから。
 そして欧州歴訪では最初の訪問地フランスでマクロン大統領に「制裁解除してください」「いや、非核化が先」って言われて。
 ついでイギリス、イタリア、ドイツ、EUにも「非核化が先でしょ」って諭すように言われる始末。
 挙げ句の果てにそれらのどこかの首脳から「あの人(ムン・ジェイン)は少しおかしい人ではないか」って話が伝わってきたほどでしたからね。
 あ、ちなみにこの欧州各国からこうした扱いを受けたのは日本のロビー活動の成果だったとの認識だそうです。

 これらの行動の根本に、キム・ジョンウンによっていただかれていた状況があったとするなら、なんというかまあ……「外交は個人間によるものだ」って部分もあるのだな、と呆れながら肩をすくめるしかないですね。

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ムン・ジェイン、回顧録で「GSOMIA破棄は韓国国民からの支持を得ていた。間違いじゃなかった」と叫ぶ……当時の状況を再録してみましょうか?

<文前大統領回顧録出版>GSOMIA終了決定関連「世論調査結果圧倒的」…米国側の大きい失望呼ぶ(中央日報)
「心が狭い姿」「度量のない国」「墜落する国」…。

文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は17日に公開された回顧録のうち対日外交を取り上げた12章「二度と負けません」でこうした表現により強×徴△関連問題に対する日本の態度を批判した。

特に日本の輸出規制措置(2019年7月)に対応し1カ月ほど後に韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了を決めた当時、「世論調査の結果われわれの判断が正しいという確実な後押しを得ることになった」と明らかにした。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の指示で韓国政府がGSOMIA終了と維持を問う世論調査を実施した結果、「終了」を求める回答が圧倒的だったとしながらだ。

文前大統領は「世論調査の結果を見て判断をしたものではなく、当然の論理的帰結だった」としながらも「韓日関係だけでなく韓米日3カ国の間で非常に敏感な問題だったため国民の世論まで聞いて最終判断をしようと思った」とその背景を説明した。だがこれは重要な外交安保政策を世論調査に依存して決めたという意味に解釈される恐れがある。当時GSOMIA終了決定に米国が大きな失望を示し、韓国政府が国内政治的脈絡で対応して同盟に否定的影響を及ぼしたという批判も提起された。 (中略)

これと関連し米国の関与にも言及された。バイデン政権発足後に米国が強●徴△問題を韓米日安保協力を損ねる事案と判断し「米国の共同基金参加」などを通じて問題解決に出ようとしたということだ。文前大統領は「その解決方法を提案したキャンベル調整官に尋ねたところ、まだ日本と協議はできていなかったが、韓国さえOKすれば日本はすぐ説得できないだろうかとした。ところが日本はその提案も断った」と話した。
(引用ここまで)


 いやぁ、あの「GSOMIA騒動」はいま思い返してもすごかった。
 普通に考えれば日韓GSOMIAを破棄するなんてことはあり得ないのですよ。
 これはありとあらゆる国政政治評論家やウォッチャーに共通した意見だと思います。
 国内世論からそうした突き上げがあったとしても、外交安保としてやってはいけない一線が存在し、日韓の場合でいえばGSOMIA破棄はまさにその一線でした。

 いいとこ、「破棄するぞ、いいのか?」ってプレッシャーをかけるくらいですが……。
 破棄を事前にアメリカにも知らせず唐突に発表。
 「GSOMIA」「日韓合意(2015年)」と日韓関係の修復に骨を折ったアメリカのメンツを潰して、長官、高官クラスから「遺憾」「失望」の連発を食らってましたからね。
 ちょっと当時のエントリを見てみましょうか。

 まず、ここからスタート。
速報:韓国政府、日韓GSOMIAの破棄を宣言……え、なに考えてんの?(楽韓Web過去エントリ)

 アメリカ激オコ。
アメリカ、韓国のGSOMIA破棄に激オコ。ポンペオ国務長官「失望した」→ 国防総省報道官「強い懸念と失望を表明する」……まあそれもそのはずで……(楽韓Web過去エントリ)
韓国、ようやくアメリカがGSOMIA破棄でガチ切れモードになっていることを理解しはじめた模様。在韓アメリカ大使館が「深い失望」を翻訳して伝えるまでして、ようやく(楽韓Web過去エントリ)

 ムン・ジェインは言い訳三昧。
ムン・ジェイン「GSOMIA破棄の原因は日本」「韓国は防波堤として日本の安保に貢献してる」……なに言ってんだ、こいつ(楽韓Web過去エントリ)

 そして撤回へ……。
速報:韓国政府、GSOMIA破棄を撤回。「条件付き延長」へ(楽韓Web過去エントリ)

 後日談。
韓国のGSOMIA破棄、および撤回は「砲火を交えない戦争」であった……彼我の戦力差を勘違いして戦いを挑んできた韓国。また同じことが起きる?(楽韓Web過去エントリ)

 あれが外交的な失敗じゃなかったっていうなら、この世に「失敗した外交」ってものが存在しなくなるレベル。


 韓国ウォッチャーが常に言ってた「ムン・ジェインはすごいぞ。本物だぞ」って話が世間一般に浸透した瞬間でもありましたね。

 そして日本はまるでうろたえずに「まあ、韓国が決定したことにこちらから口を出すことはない」で終始。
 アメリカは韓国に圧力を加え続けて失効前日に破棄を撤回(言い分は「破棄宣言の停止」「いつでも破棄できることを保留する」でしたっけ?)。
 GSOMIA破棄でアメリカを動かし、日本をやりこめようとした野望は潰えたのでした。

 ムン・ジェインの回顧録でそのあたりには一切触れることなく「世論調査で是認された」「後押しを得た」とかもう政治家として致命的な話をしていると。
 世論調査で支持があった……かぁ。
 まあ、終始ポピュリストであったムン・ジェインには大事な部分かな。

 あといわゆる「基金案」でアメリカを巻きこもうとしていたのは初見。
 でもまあ、そんなもん日本が賛成するわけもないわな。
 アメリカをなんとかして巻きこんで日本を屈服させようって意識が見えすぎてて草しか生えない。
 そりゃ断られて当然。本当に政治的センスゼロだったな。

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韓国前大統領ムン・ジェイン、米朝首脳会談で行われた「ある密約」を暴露してしまう……

<文前大統領回顧録出版>「米国、連合訓練中断を明文化すべきだった」(中央日報)
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が17日に公開した外交安保回顧録『辺境から中心へ』で、2018年のシンガポール朝米首脳会談の結果に、交渉期間中、北朝鮮の核・長距離ミサイル試験猶予に対する措置として韓米連合訓練の中断を明文化するべきだったと主張した。これを相互間の「レッドライン」(越えてはならない臨界点)に比喩しながらだ。

この回顧録は、文政権で青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書官、外交部第1次官などを務めた崔鍾建(チェ・ジョンゴン)延世大教授が質問をして文氏が答える対談集形式で、655ページ分量。文氏は2018年の6・12シンガポール朝米首脳会談について「史上初めて朝米首脳を向き合って座らせるのに成功した」とし、仲裁者としての役割を浮き彫りにした。しかし「我々としてはテーブルを整えたが、十分に反映されなかったのが残念だった」と振り返った。

特に韓米連合訓練を戦略的カードとして活用した状況を紹介した。シンガポール首脳会談前に朝米間で大規模韓米連合訓練中断に関する「口頭の合意があった」ということだ。非核化交渉中、北朝鮮は核と大陸間弾道ミサイル(ICBM)実験をせず、米国も大規模な連合訓練を中断するというのが骨子であり、文氏は「(朝米が)言葉だけで約束し、共同宣言文には明示せず、後に連合訓練がずっと問題になった」と伝えた。さらに「それを宣言文に盛り込んでいれば、北が核実験をしたりICBMを発射したりすればレッドラインを越えることになるように、米国側も大規模な連合訓練をすればレッドラインを越えることになるため、互いに合意違反の責任を負ったはず」と主張した。

しかしこれは事実上、以前から朝中ロが要求してきた「双中断(北朝鮮の核ミサイル実験と韓米連合訓練の同時中断)」を事実上受け入れるとものとみられる。合法的で防御的な性格の韓米連合訓練を北朝鮮の不法な挑発と同じレッドラインに比喩しながら対等交換するという側面でも、批判を受ける可能性がある。

文氏は2019年2・29ハノイ第2回朝米首脳会談の「ノーディール」についても「トランプ大統領と米国の交渉チームは北の提案内容さえも正しく理解できなかった」と指摘した。「(寧辺廃棄)約束を私が平壌(ピョンヤン)南北首脳会談(2018年9月18、19日)で受けたため(米国が)相応の措置さえ講じれば立派なディールになるはずだったが、(米国が)これを拒否するとは全く考えていなかった」ということだ。 (中略)

文氏はシンガポール首脳会談の前日の2018年6月11日、トランプ大統領との電話で「朝米首脳会談がうまくいく場合、望むなら会談後に私がその場に合流することもできる」と話したという。「望むなら3カ国間で終戦宣言をしたり終戦宣言を議論することもできる」と述べたということだ。また「望むならいつでも行けるよう、その日の日程を空けて待つと伝えた」とし「実際に日程を空けて見守ったが、米国からはいかなる返答もなかった」と明らかにした。対談者の崔教授は「会談直前に安保室が米国に最後に送ったメッセージは、米国と北だけで終戦宣言をしてもかまわないというものだった」と紹介した。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン前大統領による外交安保についての回顧録が出版されまして。
 中味がだいぶすごい模様。

 「米朝首脳会談をお膳立てしたのは我々だ」
 「米朝間で北朝鮮がICBM試験と核実験をしない代わりに、アメリカは米韓軍事演習をしないとの密約があった」
 「ハノイでの決裂はあり得ないものだった」
 「アメリカが北朝鮮にシンガポール会談の中止を言い渡したのは外交非礼だ」
 「我々は中止を聞かされることはなかった」
 「再開されたシンガポールでの米朝会談に対して『必要なら3カ国で会談しよう』と連絡したが、アメリカから返信はなかった」


 まあ……ムン・ジェインの主観部分を取り除くとこれまでマクマスター特別補佐官やボルトン特別補佐官によって語られていたこととそんな変わらないかな。
 「北朝鮮とアメリカ間で核実験・ICBM試験と米韓軍事演習を相互停止する口約束・密約があった」って暴露が目新しいことですかね。
 確かにさんざん、韓国は……というかムン・ジェイン政権は徹底して米韓軍事演習を避けてきたのですよ。

韓国軍、最後まで日本・アメリカとの大規模な合同軍事演習を行わずにムン・ジェイン政権が終了……(楽韓Web過去エントリ)

 だからといってそれがこの密約の証拠になるかと言ったらちょっと厳しい。
 ただ単にムン・ジェインが北朝鮮におもねっていただけって可能性のほうが強いですからね。
 うーん、やっぱりこの本は入手して読まざるを得ないか。和訳……出ないだろうなぁ。

 あ、それとシンガポール会談前に「必要なら私もシンガポールに行く」ってアメリカに言っていたそうですよ。スケジュールを空けてまで。
 でも、アメリカはムン・ジェインに連絡することはなかった、と。

トランプ政権時代の外交高官「ムン・ジェインは北朝鮮に譲歩しようとしすぎたので、シンガポールでの米朝首脳会談から排除された」……ですよねー(楽韓Web過去エントリ)

 「米朝首脳会談のお膳立て」をしたのに排除された、ってオチでした。
 当時、「仲裁者としてノーベル平和賞も」とか韓国メディアが騒いでいましたが「わたしはノーベル平和賞などいらない。ほしいのは平和だけだ」とか言ってたっけなぁ(笑)。

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