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カテゴリ:三不の記事一覧

ムン・ジェイン「THAADミサイルの三不は立場表明で中国との合意、約束ではない」「一限は存在しない」→嘘でした

文在寅政権の「3不1限」は全て事実、国の主権を中国に明け渡した売国行為ではないか(朝鮮日報)
文在寅(ムン・ジェイン)前政権が中国に配慮するため、在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備を意図的に遅らせていた疑惑が事実だったことが今回確認された。THAADは北朝鮮の核ミサイルを迎撃するシステムだ。ところが文在寅政権は任期5年間、このTHAADを「臨時」という形の配備にとどめた。文在寅政権は6カ月もあれば終わる環境影響評価ではなく、1年以上の期間を要する「一般環境影響評価」を行う方針を定め、その最初の段階となる評価協議会の発足も最後まで先送りした。表向きは住民の反対が理由だったが、実際は中国に配慮するためだったのだ。今回公表された韓国国防部(省に相当、以下同じ)の文書にこれらが記載されていた。

 この文書によると、国防部、外交部、環境部の担当者は2019年12月3日に行われた青瓦台(韓国大統領府)国家安保室の会議で「中国は環境影響評価の手続きに入ることをTHAADの正式配備と見なし、強く反発するだろう」「12月に計画されている政府高官による交流(大統領の訪中)に影響するのは避けられない」「年内の評価委員会発足は難しい」などと結論づけていた。この会議は文前大統領が訪中する3週間前に行われた。訪中に悪影響を及ぼしかねないため、THAADの正式配備に必要な手続きが先送りされたのだ。最終的に文在寅政権の5年間に環境影響評価を行う評価協議会は最後まで発足しなかった。

 中でも注目すべきは国防部がこの文書で「THAAD・3不」について「韓中間の従来の約束」と明記したことだ。3不は「THAAD追加配備不可」「米国のミサイル防衛(MD)システム参加不可」「韓米日軍事同盟不可」を意味するものだ。3不について文在寅政権は「韓国政府の立場表明に過ぎず、国家間の合意や約束ではない」と説明してきたが、実際は違ったのだ。2020年7月31日に国防部長官に報告された文書には「中国は両国が合意した3不1限を維持すべきとの立場」という文言も出てくる。1限とはTHAADの運用に制限を加えることを意味する。文在寅政権は1限について「明らかに事実とは異なる」と主張してきたが、これもやはりうそだったのだ。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン政権がTHAADミサイル配備に際して中国にすべての面で配慮していた、とされていましたが。
 それが公的文書で確認された、とのニュース。

 ムン・ジェインは当時、北朝鮮がICBMのテストをしたことでビビりまくって「ランチャーを2基装備した臨時配備の状態で運用する」としていたものを、一気に6基の正式配備に変更したのですね。
 ただ、それについて中国の反感を買うことを恐れて、中国の言いなりになったと。

 2017年の10月、国会でカン・ギョンファ外交部長官(外相に相当・当時)が述べた、いわゆる三不については以下のような内容でした。

・THAADミサイルの追加配備はいたしません。
・日米韓の三国同盟には参加いたしません。
・アメリカのMD(ミサイル防衛)システムに参加いたしません。

 さらにこれらに加えて、一限とされるもの、すなわち──

・中国の戦略的安全性の利益を損なわないよう、制限を設けなくてはならない

 が、「文書に含まれている」と当時の王毅外相が述べていました。
 この一限についてムン・ジェイン政権は否定していたのですが、こちらも公的文書で確認されたと。


 当時、ムン・ジェイン政権は「三不は韓国政府の立場表明であって、国家間の約束や合意ではない」としていたのですが。
 まあ、正確にいえば約束だろうが立場表明だろうが関係ないんですよね。
 当時から「これは主権の放棄だ」と評価されていました。
 中国に対して三跪九叩頭して「お許しください、お許しください!」って叫んでるも同然だって話です。

 アメリカのマクマスター大統領特別補佐官(当時)も「韓国が3つの件で主権を放棄するとは思えない。確定的なものではない」とするのが限界でしたね。これ、言葉を慎重に選んでいますが「普通に考えれば主権放棄だ」って言っているのも同然ですから。

 中国政府は「韓国を躾ける方法」を入手してしまったわけです。
 ユン政権に対しても同様に圧力をかけてくるのはまず間違いない。
 一応、三不についてはユン政権は「前政権のもので我々は継承しない」としています。

 さて、それがどこまで通用するのか。
 サムスン電子、SKハイニックスのメモリ工場がどうなるか、という意味でもあると思うのですけどね。

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韓国政府「8月までにはTHAADミサイル基地を正常化する」……中国の言う三不一限の宣誓などなかった、ってコト?

カテゴリ:三不 コメント:(72)
韓国大統領室、THAAD「三不一限」に真っ向から反論…「今月末、基地正常化」(ハンギョレ)
 大統領室の高官は同日、龍山(ヨンサン)大統領室で記者団に対し「THAADの基地正常化は現在進行中であり、早いスピードで(基地)進んでいる」とし、「運用面で8月末ごろにはほぼ(基地)正常化するものとみている」と述べた。韓国と中国の間で「三不一限」論議が起きた翌日に、韓国政府が8月末という具体的な正式配備の日程を初めて明らかにしたため、注目を集めている。「THAAD基地正常化」は尹錫悦大統領の大統領選挙公約だった。 (中略)

 前日、中国外交部報道官が9日の韓中外相会談の内容を説明する中で「韓国政府は対外的に『三不(THAADを追加配備せず、米国のミサイル防衛システムに参加せず、韓米日軍事同盟を結ばない)一限』の政治的『宣誓』を正式に行った」と発言し、論議が始まった。

 大統領室の高官はこの日、記者団から「三不一限」の主張に関する質問を受け、「中国側の意図を把握中」だとし、「THAAD三不に関しては、どのような関連資料があるかを含め、引継ぎを受けた事案はない」と強調した。同関係者は、中国がその後「宣誓」(対外的な公式の約束)を「宣示」(人々に立場を広く表明)に修正して掲載した事実を伝え、「何度も申し上げるが、そのような意味で継承すべき合意や条約ではない。尹錫悦政権には尹錫悦政権の立場がある」と説明した。
(引用ここまで)


 中韓外相会談後の中国の外交部から「中国と韓国はTHAADミサイルの三不一限について政治的『宣誓』を行った」との話が出てまして。
 中国政府が「一限」にまで公式に言及したのはこれがはじめてのこと。
 以前は中国メディアが「一限」に言及していただけで、外交部長(外相に相当)の王毅が「一限」ではなく「中国の利益を損なわないよう使用制限しなければならない」という言いかたで言及していただけでした。

 で、その中国の物言いに対して「三不は約束などではない」と韓国側が言い出したのですね。
 韓国大統領府曰く「THAADミサイル基地の正常化は進んでおり、今月末にも完了する」と。

 ひとつ問題がありまして。
 「果たしてTHAAD基地の正常化」とはなにかっていう。
 どうもなにも考えずに言っているんじゃないかなぁ……という気が。

 韓国に配備されているTHAADミサイルには3つくらい「正常化」しなければならない部分があるのですよ。
 まず、私設検問所を設置している左派市民団体を排除できるかどうか。
 次にプレハブに在韓米軍を寝泊まりさせたり、簡易電源を使わせているTHAAD基地をまともなものにしたのかどうか。
 最後に「環境アセスメントを終えたのかどうか」という部分もあります。


 特に環境アセスについてはムン・ジェイン政権が盾としまくっていたもので。
 地元(?)市民が「電磁波が野菜の遺伝子を狂わせて殺人マクワウリができる!」とか叫んでいましたね。
 その影響を見るためには最低でも1年、できれば2年は環境アセスメントをしたいとか言っていたものです。

 あとムン・ジェインは大統領選挙中に「THAAD問題を安保問題としても国益を同時に守ることもできる腹案がある」とか言っていたのですが……それがまさか、三不だった……ってコト?
 ま、以前から中国は「THAADミサイルが配備されれば中韓関係は一瞬で破壊される」って言っていたのですから、その通りに行動しただけなんですけどね。

 ま、「8月中には正常化する」と宣言してしまったので?
 あと2週間ちょいで正常化できるのでしょう。ちょっと楽しみが増えましたかね。

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中国、韓国に対して「THAADミサイルの三不を守れ。政権交代? 知らんがな」と圧迫を継続……「三不一限」まで公式発表

THAAD葛藤、さらに深まる? 中国、既存の「三不」に「一限」まで追加(中央日報)
中国が10日、韓国のTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備に関連し、「韓国政府の『三不一限』の約束」を主張した。中国外交部の汪文斌報道官は10日の定例記者会見で、THAAD関連の質問を受けて「韓国政府が正式に対外に『三不一限』という政策を表明した」とし「米国が韓国にTHAADを配備したことは明らかに中国の戦略的安保利益を害し、中国は韓国側に何度も懸念を表明したという点を指摘したい」と述べた。

これに先立ち韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官と中国の王毅外交担当国務委員兼外交部長は今月9日の会談で、THAAD「三不」の有効性を巡り立場の違いを鮮明にした。それでも両長官は「THAAD問題が相互協力の障害物にならないようにしよう」という方向で共感を形成したと両国外交部は明らかにした。

汪報道官が言及した「三不一限」は2017年10月31日、韓国の南官杓(ナム・グァンピョ)国家安保室第2次長と中国の孔鉉佑外交部部長補佐(次官補)の協議内容に関連した主張だ。2017年10月、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交長官が国会国政監査で説明した内容によると、三不は▼韓国はTHAADを追加配備をしない ▼米国のミサイル防衛システムに参加しない ▼韓日米軍事同盟をしない--という内容だ。当時、文在寅(ムン・ジェイン)政府はこのような立場を中国側に説明した。しかし約束や合意ではない立場という趣旨だった。 (中略)

特に汪報道官がこの日、従来のTHAAD三不に加えてすでに駐韓米軍基地に配備されたTHAADの運用制限を意味する「一限」を公式化して新たな葛藤の火種になる見通しだ。中国政府が「一限」を韓国の対外との約束だと規定する主張を公開表明したのは初めてだ。 (中略)

檀国(タングク)大学政治外交学科のキム・ジノ教授は「会談翌日、中国外交部が『三不一限』にあえて言及したのは、THAAD問題を安保主権として見ている尹錫悦政府に『我々はTHAAD問題で譲歩するつもりはない』という公開的な圧迫メッセージを送ったもの」と述べた。
(引用ここまで)


 中国が韓国に向けて「三不一限を守れ」と厳命。
 中国の立場にしてみれば「前政権が約束したことなんだから、政権交代したからって横紙破りできると思うなよ」ってなるでしょう。
 っていうか、本当にムン・ジェインの外交センスのなさが集約されたような話なんですよね、三不。

 ちょっと三不を誓うまでの経緯を追ってみましょうか。
 THAADミサイルを配備したいというのは在韓米軍の長年の願いだったのだけれど、中国の機嫌を損ねたくないという思想がベースにある韓国政府は配備を拒否し続けていたのです。
 しかし、2016年前後には北朝鮮が核実験とミサイル発射を繰り返しており、朝鮮半島有事があり得るとの判断がいくつも出始めていた頃でした。
 THAADミサイル配備から逃げ続けてきたパク・クネ政権も追いつめられ、2016年の7月に配備を発表。

 当時から中国、ロシアの反対はすごいものがありました。
 翌年3月にはランチャー2基での暫定配備が行われまして、同時に中国から「韓国への旅行、K-POPのライブ、韓国ドラマの放映等の禁止」となる禁韓令(限韓令とも)を申し渡されたのでしたね。
 そして、2017年5月には弾劾されたパク・クネに代わり、ムン・ジェイン政権が発足。


 しかし、ICBMである火星12、火星14を含む北朝鮮のミサイル連発に耐えきれずに7月末にランチャー2基の暫定配備からランチャーが6基となるフル配備への変更を決定。
 中国による禁韓令もピークに達してロッテマートの営業中断を強行し、中国市場からの撤退を強制してました。
 んで、その中国からの圧力に負けて、10月31日にいわゆる「三不」を発表──「THAADミサイルの増設をしない」「日米韓の三国同盟は結ばない」「アメリカのミサイル防衛システムには荷担しない」という3つのNOを丸飲みさせられたわけです。
 その後、「THAADミサイルを中国に向けては決して使いません」という制限が中国メディアからリークされて、実際には三不一限であることが判明した……と。

 いやもうね。バカかと。
 圧迫に負けて主権を投げ出す様子は李氏朝鮮末期~大韓帝国を思い起こさせましたわ。
 こんな屈辱的な条件を呑んでから国賓訪問させてもらったのですが、そりゃ扱いはあんな風になるよねっていうレベルで冷遇されてましたっけ。
 わざわざ釣り上げた狗を歓待する謂われはないですからね。しつけとして自分のヒエラルキーを覚えさせるためにも徹底して冷遇しますわな。

 ちなみに今回のペロシ議長に対して「空港に誰も出迎えない」「閣僚は誰も面会しない」「ユン大統領も会わない」といった冷遇をしたのは、直後に控えている中韓外相会談で中国からの覚えをよくしようと画策されたとの説もあるのですが(そしておそらく正解)。
 それでもこのように「三不を守れ」と圧迫されて終わり。
 そりゃアメリカの専門家も匙を投げますよ。「あ、やっぱダメだこいつら」って。

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韓国政府「THAAD配備に対する三不は前政権のもので我々は継承しない」→中国「いや、そんなことは許さんけどな?」

カテゴリ:三不 コメント:(96)
再燃したTHAAD論争…中国「三不を守れ」、米国「中国の安全保障を脅かしてはいない」(朝鮮日報)
中国が韓国に対し「在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)三不」の維持を求めていることについて、米国防総省と国務省が「THAADに関する決定は韓米の合意に従う」「THAAD配備は韓米同盟の決定事項」と反論した。「THAAD三不」とは2017年10月に当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権が中国によるTHAAD報復に対処するため、「米国のMD(ミサイル防衛)に参加しない」「THAADを追加配備しない」「韓米日軍事同盟はしない」と表明し、これが「軍事主権の放棄」として大きな問題になった事案だ。中国政府が先日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に対し「THAAD三不を守れ」とメディアの前で要求したため、これに米国が「THAADは韓米両国が決めたこと」として中国の干渉に不満を示したのだ。韓国外交部(省に相当、以下同じ)の朴振(パク・チン)長官の訪中を前に「THAAD三不」が韓中両国の懸案として再び浮上した形だ。

 米国防総省のマーティン・メイナード報道官は28日(現地時間)、米政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」に出演した際「THAADの配備と運用に関するいかなる決定も(韓米)両国の合意に沿って行われる」「THAADは外部の脅威から韓国の主権を守り、敵を阻止するため韓国政府の要請を受け韓半島に配備された。安全で信頼できる防衛システムだ」と述べた。米国務省報道官室も29日(現地時間)「米国と韓国は(2016年に)純然な防衛目的でTHAADを韓国に配備する同盟としての決定を下した」とコメントした。国防総省と国務省のいずれもTHAADについて「全面的に韓米同盟の事案」と強調し、「中国による三不合意維持の要求を一蹴した」と解釈されている。

 中国外交部の趙立堅・報道官は7月27日の定例ブリーフィングで「韓国は2017年にTHAAD問題について丁重な立場を表明した」「新しい指導者は過去の負債を無視できない。隣国の安全保障に関する重大かつデリケートな問題に対して韓国は引き続き慎重に行動すべきだ」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)前政権が2017年に表明した「THAAD三不」を尹錫悦政権も継承するよう公式の場で要求したのだ。中国国際問題研究所の楊希雨・研究員は中国国営のグローバルタイムズに「THAAD三不の約束を撤回すれば、両国関係と尹錫悦政権への信頼に大きな傷が付く」と指摘した。 (中略)

 韓国の外交関係者の間では、これまで落ち着いていたTHAAD問題が朴長官の訪中を前に再び韓中両国の懸案として浮上したことに注目が集まっている。朴長官は7月25日に国会での質疑で「中国が韓国と(THAAD三不を)約束したと言ってこれを守れと要求しても受け入れがたい」「中国は三不政策を主張するよりも、北朝鮮の非核化に向け建設的な役割を果たすことの方が重要だ」と証言した。趙立堅・報道官が最初に「THAAD三不維持」の口火を切ったとみられていたが、実際のところこの要求は朴長官のこの国会答弁に対する中国政府からの公式の反論だったのだ。ある外交官幹部OBは「朴長官の訪中は韓中修好30周年に合わせて準備されてきたが、このままではTHAADを巡る攻防で終わる可能性があるため備えをしておくべきだ」と求めた。
(引用ここまで)


 韓国へのTHAADミサイルシステムの設置について不満を表明し続けてきた中国に対して、かつてムン・ジェイン政権は中国に平伏して3つの誓いを立てたのでした。
 国会でカン・ギョンファ外交部長官(外相・当時)曰く──

・THAADミサイルの追加配備はしません。
・アメリカのMD体制に組み込まれることはありません。
・決して韓米日軍事同盟を結びません。

 3つのNO、三不と呼ばれるものです。
 当時から「え、なんで主権を打ち棄ててるの?」とか「やっぱり中国が死ぬほど怖いのだね」といったマイナスの評価をされ続けてきたものです。
 アメリカのマクマスター特別補佐官からも「主権を捨てているようには見えるがそういう意図ではないと思う」と会見で述べられるなど、アメリカの困惑もかなりのものでした。

 ムン・ジェイン政権THAAD配備について「殺人マクワウリができる」だの「電磁波で生態系が破壊される」などのデマを放置。
 さらにはTHAADミサイルを操作する在韓米軍部隊への補給を妨げる左派による私設検問を放置するなどしてきました。

 中国の圧力を回避することしか考えていなかったのでしょう。
 ムン・ジェインのやったことは中国に対してひれ伏してやり過ごすことだけでした。
 北朝鮮とのルートを確保しておきたいという意向があったにせよ、国家の主権を制限されるなんて恥の極致でしたね。


 その後、「三不は約束や合意などではなく、韓国の立場表明に過ぎない」と「韓国が好きなように破棄することができる」と言い出したのです。
 ユン・ソンニョル政権もその「立場表明」という話を継承し、新政権ではすでに破棄されているという立場だったのですが。  まあ、中国がそんな話を認めるわけもなく。

 パク・ジン外交部長官は国交正常化30周年となる今月中にも訪中するのではないか、とされていますが。
 前もって中国はTHAADミサイルに伴う三不の誓いを打ち棄てることは許さない、との立場を表明したというわけです。

 「民族の記憶」として中国に叶わないことは刷りこまれています。
 清に蹂躙され、時の朝鮮王が清の皇帝ホンタイジに対して三跪九叩頭をさせられ、さらにはその様子を碑として残されてしまうほど(大清皇帝功徳碑)。

 ムン・ジェインは本当に中国に対してなにひとつ言うことのできない、行動を起こすことのできない人物でした。
 さて、それではユン・ソンニョルはどうなのか、と問われているわけですが。
 当初は「三不は継承しない」と宣言していましたが、実際に中国からの圧力に対峙してまで言い続けることができるのか。
 ちょっと楽しみなところではあります。

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韓国新政権、「THAAD三不は中国との約束ではなく、韓国の立場表明にすぎない」との主張を貫く模様……中国が優しく見逃してくれるかな?

「THAAD3不、約束ではなく立場」…文政権の盾が尹政権の矛になった(中央日報)
「(THAAD)3不は文在寅(ムン・ジェイン)政権でも約束でも合意でもないといった。韓国の立場を説明したもので、これを撤回するしないという問題ではないと考える」。

次期外交部長官に指名されている朴振(パク・チン)氏は国会外交統一委員会の人事聴聞会で「THAAD3不」に対しこのように話した。朴氏の言葉のように、3不は拘束力のある約束や合意ではないという論理は文在寅政権が主張してきた通りだ。THAADと関連し、屈辱的合意という世論の批判を避けるために考案した文在寅政権の「盾」が尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の「矛」になる理由だ。 (中略)

事実中国がやらないでくれと言い、韓国はしないと言ったという内容を公式発表に含んだのも、これを国会で与党議員が尋ねて外交部長官が答える出来レース方式で公式化して記録に残したのも適切でなかった。こうした意見交換は内部的な協議記録だけで残せば良いことであり、四方八方に知らせる性格ではないためだ。

いずれにせよ10月31日の発表文案や康長官の発言でもわかるように、韓国政府が一貫して使った表現は「立場」だった。約束や合意はもちろん、原則でもなかった。 (中略)

文政権は一様にTHAAD3不は「立場」だと主張した。事実それしか方法がなかった。そうでなく約束をしたのなら安保主権事案に対し中国の許諾を受けるという意味になりかねないためだ。
(引用ここまで)


 ユン・ソンニョル次期大統領(明日就任式)が選挙公約として「THAADミサイルの追加配備」を唱えていました。
 わりと大きな争点になってイ・ジェミョン候補からは「中国から不興を買って経済がぼろぼろになる」と責めたてられていました。
 ただ当選後、実際に「これが大統領公約集だ」として提出されたものには「THAADミサイル追加配備」が掲載されていなかったっていう。
 野党側に攻撃させる要因ができちゃったかな、という感じはします。

 さて、そのTHAADミサイルについて中国と約束した三不をユン政権ではどうするのか、という問題。
 中央日報にあるように「三不は韓国政府の立場の表明に過ぎず、中国との合意や約束ではない」というのがムン・ジェイン政権の釈明でした。



 ただ、これが通用していた……というか、中国側が黙認していたのは、ムン・ジェイン政権は三不を破るつもりがミリほどもなかったから。

・THAADミサイルの追加配備はしません
・日米韓の三国同盟には向かいません
・アメリカのMD体制に加わることはしません

 どれもムン・ジェイン政権では行われることはありませんでした。


 ですが、アメリカとの安保体制を再構築するという意向を強く示しているユン・ソンニョル政権ではどうなるか。
 「THAADミサイルの追加配備」「日米韓三国同盟」はないにしても、MD(ミサイル防衛)体制へ加わることはやりそうですし、現実問題としてやらざるを得ないでしょう。
 韓国海軍は2018年頃からSM-3迎撃ミサイル配備を導入したいと延々と要望を述べています。
 SM-3の導入はほぼイコールでMD体制となります。

 その際に中国はどんなリアクションをするか、ですね。
 中国は三不に対して「中国と韓国の間で結ばれた約束だ」という立場を何度か表明しています。
 ま、そりゃそうで。

 王毅あたりが「私は許そう」「だが中国人民はどうかな?」くらいのことを言いそうですけどね?
 いや、ガチで。

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中国のいうTHAADミサイルへの「三不一限」のうち、一限を否定してきた韓国政府……その裏には中国との裏協定の存在が?

大統領職引き継ぎ委員会、鄭義溶・康京和に狙いを定めて「中国からの『THAAD運用制限要求』、真実を明らかにすべき」(朝鮮日報)
韓国メディアが「中国が在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)に対し『三不』に加えて『一限』まで要求していたが、文在寅(ムン・ジェイン)政権はこれを隠していた」と報じたことについて、大統領職引き継ぎ委員会は4日「当事者たちが実体的な真実を国民の皆さんに細かく明らかにすることが道理だ」とコメントした。引き継ぎ委員会の元壱喜(ウォン・イルヒ)首席副報道官は「引き継ぎ委員会がこの内容について担当部処(省庁)などから報告を受けていたかなど、事実関係がまだ確認されていない状況だ」とした上で上記の考えを示した。

 元副報道官が言及した当事者とは「三不」合意の際に韓国外交部(省に相当)のトップだった康京和(カン・ギョンファ)元長官と青瓦台(韓国大統領府)でこれを総括したとされる鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(当時、現在の外交部長官)を指しているようだ。「三不」とは文在寅(ムン・ジェイン)政権が2017年10月に中国のTHAAD報復から逃れるため、「米国のMD(ミサイル防衛)システムに参加しない」「THAADを追加配備しない」「韓米日軍事同盟は行わない」と約束し、「軍事主権を放棄した」とされた問題だ。これに加えて「一限」とは「すでに配備されたTHAADの運用に制限を加える」という意味だ。文化日報はこの日「文在寅政権が環境影響評価を口実にTHAADの正式配備を先送りした理由は一限だった」という趣旨の記事を報じた。次期政権発足と同時に韓中間で「裏面合意」があったかが争点になりそうだ。 (中略)

 「一限」は中国国営の環球時報が2017年11月「三不と一限は韓国が取るべきマジノ線」と主張したことがきっかけとなり、外交関係者の間で取り上げられるようになったが、韓国政府は一貫してこれを否定してきた。韓国外交部による引き継ぎ委員会への業務報告にも三不や一限に関する内容は含まれていなかったという。
(引用ここまで)


 なるほど。
 2017年の10月に韓国政府は中国に対して三不を誓うことになり、当時のカン・ギョンファ外交部長官(外相に相当)が国会で公表しました。
 続いて11月には三不一限という表現を環球時報がすることになり、韓国政府が一限の存在を秘匿しているのではないかと話題になりました。
 一限の中味は「中国の安保にTHAADミサイルが関わるようなことをするな」というもの。

 これについて韓国政府は否定を続けてきました。
 いまひとつその理由が分からなかったのですよ。
 三不だけの時点で主権を放棄したも同然です。
 楽韓Webでも「主権侵害というよりは主権放棄だよね、これ」といった話を書いてます。
 当時のアメリカ大統領安保補佐官であるマクマスター氏に「こうした主権放棄を本気でするとは思えない」とまで言わせたほどでしたから。
 本気で主権放棄したんですけどね。


 主権国家として恥としか言いようのない行動をとっておいて、なんで一限について否定するのか。
 どうも理解できない。
 ただ、中国とのなにか裏協定とでもいうべきものがあったのであれば、なんとなく見えてくるかな……という感じにはなりますかね。
 一限だけではなく、なんらかの裏協定があるのなら否定するしかない。

 同時にいくら駐韓米軍側から「正式稼働したい」と言われても環境アセスを盾にしてきたことも理解できますし。
 THAAD部隊への補給を「市民団体」が私的検問をしてまで妨げていたものを排除してこなかったことも理解が可能ではないかと。

 シンシアリーさんのところに「ユン政権の公約に三不の破棄が含まれなかった」という記事がありましたが。
 さて、本気で「中国に対抗」できるのか。
 個人的にはわりと見ものではないかな、と感じます。

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ユン・ソギョル新政権は、中国の「三不を守れ」とする圧力に対抗できるのか?

【コラム】「三不を守れ」 韓国に警告する中国(朝鮮日報)
「本当に公約通りやるのか? それなら中国は韓国に対して貿易報復をやりかねない。THAADのとき以上に」

 中国のある元ジャーナリストは尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補が大統領選挙で当選した直後、自国の雰囲気をこのように伝えた。 (中略)

 中国国営メディアはまず警告を出し始めた。中国国営の環球時報は社説を通じて尹次期大統領に「在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)三不の継承」を求めた。2017年に文大統領が訪中する2カ月前に「THAADを追加で配備しない」「米国のミサイル防衛(MD)システムに参加しない」「韓米日軍事同盟はしない」と表明したいわゆる「三不」のことだ。三不交渉の当事者でもあった南官杓(ナム・グァンピョ)元駐日大使ら文在寅政権の複数の関係者はこの三不について「政府の考えを説明したもので『約束』ではない」と強調してきた。これに対して環球時報は「三不は韓中相互尊重の結果」と主張している。 (中略)

 韓国が置かれた安全保障上のリスクに無感覚な態度を示してきた中国の責任も大きい。今年に入って北朝鮮は弾道ミサイルを複数回発射したが、中国はこれを批判しなかった。逆に北朝鮮の安全保障上のリスクを強調し、制裁の解除まで訴えている。 (中略)

 亜州大学米中政策研究所のキム・フンギュ所長は「中国との関係をどうするかが今後5年続く韓国の外交政策で最大の課題になるだろう」と予想した。尹次期大統領が公約として掲げた「THAADの追加配備」や「クアッドへの加入検討」はメガトン級のテーマであり、綿密に検討した上で決定しなければならない。その過程で中国には韓国の原則を明確かつ一貫して伝えなければならない。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領のなりふり構わない北朝鮮擁護の意向もあって、韓国政府の中国に対する態度はまるで皇帝に対応する王のようでした。
 「国賓」として訪問したはずの中国で、明らかに格下の扱いを受けていましたね。

 まず空港への出迎えが次官補級の官僚だったというところから、韓国ウォッチャーは「これはすごいことになるぞ」とわくわく感を止められなかったのですが。
 ちなみにどんなことが起きたかをエントリにまとめてますので、そちらもごらんください。



 中国派北朝鮮への影響力をもっとも保持している国であるのは間違いないでしょうから、ムン・ジェイン大統領がなにも対抗できずにいるのも当然ではあるのですが。

 中国訪問を許されたのは、その1ヶ月前にあった「三不」の発表があったからでしょう。
 曰く──

・「THAADミサイルの追加配備はしません」
・「アメリカのミサイル防衛網には参加しません」
・「韓米日の三国同盟を結びません」

 この3つの否定、すなわち三不を中国に対して誓ったわけですが。


 ユン・ソギョル次期大統領は公約としてTHAADミサイルの追加配備を公言しています。
 大統領選挙でもかなりの争点になってイ・ジェミョンあたりは「また中国からの反発で経済をダメにする気か」と攻撃していましたね。



 さて、中国に対して本当に「三不を取り下げる」と言えるのかどうか。
 対中外交政策、対北外交政策として注目点です。
 実際にTHAADミサイルの配備を韓国軍ができるかどうか。あといまだに米軍のTHAADミサイル配備基地に対して嫌がらせを続けている「市民団体」を排除できるのか。

 中国側は「これは国と国が交わした約束だ」という立場ですが、韓国側は「約束でも合意でもない」と発言したことがあります。



 さーて、ユン・ソギョル政権の外交方針や如何に、といったところです。
 中国側の「韓国旅行を自粛させる」といった圧力はコロナ禍のうちは圧力として通用しないけどもなぁ。

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韓国「THAADミサイルへの三不は国家間合意ではないから破ってもいい」→中国「ほぅ?」

カテゴリ:三不 コメント:(105)
韓国「THAAD3不合意ではない」 中国「THAAD問題、合意に達成」直ちに反論(中央日報)
北朝鮮のミサイル脅威に対応するために在韓米軍に配備した高高度ミサイル防御体系(THAAD)に関連して韓国と中国の葛藤が再点火する兆しが見えている。

南官杓(ナム・グァンピョ)駐日大使が21日、国政監査で、いわゆる「3不協議」が「約束でも合意でもない」と明らかにすると中国が22日これに反論しながらだ。「3不協議」とは、在韓米軍が慶北星州(キョンブク・ソンジュ)にTHAAD砲台を配備して葛藤が生じると、2017年10月31日両国がTHAADの追加配備に反対、韓国の美国ミサイル防御体系(MD)編入に反対、韓日米軍事同盟に反対するという内容で両側が折り合いをつけた協議だ。

南大使は「3不協議」当時、青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室第2次長を務めた。事実上、この協議を主導した核心関係者が最近THAADが配備された星州基地の本工事について当時韓中間協議の拘束力がないという趣旨で言及したわけだ。

これを受け、中国外交部の趙立堅報道官は22日、南大使の発言に関連した論評の要求に「すでに中韓間(3不)合意が達成された」と主張した。趙立堅報道官は「中韓両国は2017年10月段階的にTHAAD問題を処理するという合意を達成した」としながら「両国は当時両国関係を再び改善と発展の正常軌道に戻すことにした」と述べた。

また「両国の合意過程は非常にはっきりとしており、両国の共同利益に合致した。中国の関連立場は一貫して明確だ」として「中国は米国が韓国にTHAADを配備することと中国の戦略的安保利益を傷つけることに反対する」と説明した。南大使と立場の違いがあらわれる部分だ。ただ、趙立堅大使は「われわれは韓国が中韓両国の共同認識により適切にこの問題を処理することを願う。中国は韓国とともに努力して中韓関係を引き続き発展させていくだろう」としながら戦争拡大を警戒した。

しかし、趙立堅報道官の「適切に処理」という表現が韓国の「協議の順守」という意味に読まれるうえに、駐韓米軍のTHAAD砲台が駐留中にある星州基地の工事がこの日に始まって両国外交当局間立場の違いに広まる可能性が大きいという懸念の声が上がっている。
(引用ここまで)


 ナム・グァンピョ駐日韓国大使が国政監査の場で「三不は国家間の合意ではない」と発言しまして。
 そもそもTHAADミサイルは北朝鮮による2016年1月の核実験、2月のICBM発射に対応して、同年7月に配備が決定されたものです。
 それまでもTHAADミサイルをはじめとしたミサイル防衛システムを韓国国内に置くことは米韓間で協議されていたことなのですが、中国が徹底して反対を表明していました。
 2017年の3月には電撃的にランチャー2発のみでの暫定配備が行われました。

 配備に対して中国は「制裁を表明しない形」での制裁を行なってきたのですね。
 韓国への観光旅行の禁止、ロッテマートへの弾圧、ドラマの放送禁止や韓国人芸能人へのビザ発給拒否といった韓流への規制。
 そういったいわゆる禁韓令に音を上げた韓国政府が10月に三不を国会で発表しています。

 三不の中身は──

・THAADミサイルの追加配備は決して行わない。
・アメリカのミサイル防衛に加わることはない。
・日米韓3カ国の軍事同盟を結ぶことはない。

 ……というもの。ほとんど主権の放棄で当時のマクマスター大統領補佐官も「韓国がそのようにして主権を放棄するとは思わない」とコメントしていたほど。
 李氏朝鮮が清に忠誠を誓っていたことを思い起こさせる内容でした。


 で、今回はその合意について大統領府国家安保室第2次長として主導していたナム・グァンピョ大使が「あれは合意ではない」と言い出した、と。
 合意、約束といった類のものではないので、それに韓国の主権が拘束されることはない、という趣意の話をしたのですね。

 ま、そんな話が中国に通用するわけもなく。
 中国は「香港難民を受け入れる」と談話を出したカナダに噛みつき。
 「新型コロナウイルスについて中国に国際調査団を入れるべきだ」と話したオーストラリアに噛みつき。
 上院議長が台湾を訪れたチェコに噛みつき。
 それを嗜めたフランスに噛みつく。
 戦狼外交が通用しなくてイラつきまくっている。
 多くの国はそんな中国になんらかの対抗手段を持とうとしていて、日本の提唱したインド太平洋戦略にそれらの国々がコミットしつつある。

 そんな状況下でも韓国はインド太平洋戦略を無視し、クアッドを批判するという立場。
 そのくせ、自ら捧げたはずの三不の誓いの軛から逃れようとしているっていう。
 韓国はなにをどうしたいのかさっぱりですわ。
 自己評価のように「外交王」として扇の要となり、アジアや世界にその手腕で君臨したいのでしょうが、誰もそんな評価はしちゃいませんわな。
 ホワイトハウスに存在しているというムン・ジェインファンクラブにでも頼ってみてはどうですかね?