正義党のリュ・ホジョン議員がパク・ウォンスン前ソウル市長を擁護する内容のドキュメンタリー製作ニュースに「『我が市長が絶対そんなはずがない』類の集団妄想と再び続く集団リンチが心配」とし「(封切りを)防ぐ手段があれば防ぎたい」と話した。続けて「こういうコンテンツを生産すればその下にジュオクのようなコメントが書き込まれるだろうし、それを被害者が見ると考えてみろ」として「それがなぜ2次加害ではないか」と話した。それと共に「追悼もよいし芸術もよいが、まず人間になってほしい」と話した。最小限の良心と常識がある人なら、この言葉に共感するだろう。
パク前市長は被害者に4年間セ×ハラをした。寝室に呼んで身体に接触し、下着姿の写真、わいせつな携帯メールを送って告訴されると自○した。民主党政権時代、国家人権委の職権調査と裁判所の判決で繰り返し確認された事実だ。今回制作されるドキュメンタリーは、このような調査結果と判決を覆すものだ。韓国社会では賄賂と醜聞で自殺した政治家を映画で美化し、白黒を覆そうとする試みが続いている。
このような映画はひどいことを経験した被害者には鳥肌が立つほどの二次加害となる。ところが、普段「人権」と「ジェンダー感受性」を前面に出してきた民主党で憂慮の声を出す議員がたった一人もいない。彼らにとって「人権」や「ジェンダー感受性」などは選挙用宣伝手段に過ぎない。民主党はパク・ウォンスン性スキャンダル事件初期から被害者保護ではなくリンチに先頭に立った。朴前市長を「清い方」と称賛し、ソウル全域に「好きに覚えています」というプラカードを掲げた。民主党の女性議員らは被害者を「被害呼訴人」という奇怪な用語と呼んだ。加害者を美化し、被害女性を脅かし、嘲笑する二次加害を躊躇なく行った。今の沈黙はその延長線にある。見かねた正義党議員が「まず人間になれ」としたのだ。
(引用ここまで)
3年ほど前、当時のソウル市長のパク・ウォンスンはセ×ハラを告発され、自○しました。
当時から告発側への二次加害はとてつもないものがありまして。
・「被害呼訴人(被害があったと訴えている)」と呼ばれる。
・「実名を暴露される」
・「殺人罪で告発される」
──とまあ、ちょっと考えないレベルで二次加害を受けていたのです。
これはパク・ウォンスンが左派のヒーローといってもいい立場にあったことがもっとも大きな理由といえるでしょう。
上の二次加害でのエントリでも語ってきましたが、左派の巨頭。
一時期、ムン・ジェインのあとの大統領もあり得るのではないか、ともされていました。
ムン・ジェインが大統領になる際の党内予備選では譲る形で出馬を辞退したんですよね。
いまだにパク・ウォンスンは左派の英雄として扱われているのです。
んでもって、今回は側近らのインタビューを中心に構成された「パク・ウォンスンを描くドキュメンタリー映画」が7月に公開されるとのニュース。
タイトルは「初弁論」で、原作は2年前に出版されたもの。
自〇して弁護ができなかったパク・ウォンスンの弁護をするのだ、というコンセプトの著作。
この原作もまた「二次加害のひとつ」とされています。
というわけで、朝鮮日報はそれに反対する形でこの社説を出したと。
というか、極左と言っていい正義党の議員すら「弁護も追悼もいいが、まず人間になれ」まで言っている。
それどころか左派紙のハンギョレまで反対しているっていう。
[社説]「パク・ウォンスンドキュメンタリー」論争(ハンギョレ)
この映画について共に民主党の国会議員は完全に沈黙しているとのこと。
なんとも触れられたくない事柄、ということでしょう。
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