共に民主党イ・ジェミョン代表は9日(現地時間)「ある人々は私を「韓国のトランプ」と呼ぶ」と話した。
李代表はウォルストリートジャーナル(WSJ)がこの日に掲載したソウル発インタビュー記事で自分を「極左」ではないとしながら「私は現実主義者」としてこのように明らかにした。 (中略)
イ・ジェミョン代表はWSJとのインタビューで、対中国関係について、「尹錫悦大統領が中国との緊張を不必要に高めた」と述べた。
イ代表は戒厳事態と関連して、ユン大統領の弾劾訴追案が国民の力の不参加で廃棄されたことと関連して「私たちは彼を弾劾し正常な民主主義を復元しなければならない」と明らかにした。
また、ハン・ドンフン国民の力代表のいわゆる「秩序あるユン大統領早期退陣」方針などについては、韓代表と与党による「第2の内乱行為」と述べた。
(引用ここまで)
ウォールストリートジャーナルが「実質的な次期韓国大統領」としてイ・ジェミョンを扱い、インタビューしています。
で、その中で「私はhyperpartisanではない。現実主義者である」としているのですが。
hyperpartisanは「極端に党の方針に乗っ取っている人間」って意味。ここでは「極左」って意味合いですかね。
まあ……イ・ジェミョンが実際に大統領になった場合の経済政策とか見えてないですから、そのあたりはなんとも言えません。
前回の大統領選挙ではベーシックインカムを提唱していたので、「大きな政府主義」ではありますね。
外交については反日反米であることは間違いないところ。
かつて「台湾にも中国にもシェイシェイと言っておけばいい」「台湾海峡がどうなっても我々には関係ない」と発言したように、台湾有事なんか韓国の知ったこっちゃないといった思想の持ち主。
下手したら台湾有事の際に在韓米軍の基地を補給にすら使えない可能性すらあります。
現実主義者……なぁ。
主観ではほぼ全員が「自分は普通」って思っているわけで。
イ・ジェミョンの「普通」は、標準偏差からかけ離れてるんだよなぁ。
ムン・ジェインが就任した際も「内政はまあいいけど、外交はどうなるんだ」って周囲から見られて、結果はあれでした。
象徴的だったのは──
・ヨーロッパ歴訪で北朝鮮への制裁解除を要請
↓
・会談したヨーロッパの首脳全員から「非核化が先」と反論
↓
・そのうちひとりからは「彼はちょっとおかしい人なのでは」と評価
↓
・なぜか最終的には日本のせいにされていた
……なんてのでした。
イ・ジェミョンはこれすらをも上回ってくる可能性があります。
本当に東アジア情勢の悪い意味でのキーパーソンになりかねない。
そんなのが「次期大統領有力候補」(当選確率90%以上)としてWSJに紹介されているしんどさよ。
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