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カテゴリ:イ・ジェミョンの記事一覧

「日本は敵性国家」発言のイ・ジェミョン、不動産開発疑惑で再度検察に出頭、韓国世論は一気に否定的に……政治家としては終了か?

イ・ジェミョン、検察出頭ごとに言及量3倍↑…否定感性も上昇(ソウル経済・朝鮮語)
イ・ジェミョン共に民主党代表が28日、ウィレ・テジャンドン開発疑惑と関連し、ソウル中央地検に出頭した。 1月10日に水原地検城南支庁に出席してから18日ぶりだった。 李代表がフォトラインに立つ時ごとにオンラインの関心度は3倍ほど高騰した。 一方、オンライン民心は否定感性が10%ポイント上昇するなど悪化したことが分かった。 (中略)

李代表についてオンライン上の民心は検察出席後に悪化したことが分かった。 サムトレンドの肯定・否定の分析結果によると、1月1週目肯定23%、否定74%だったオンライン民心は、李代表の初の検察出席があった1月2週目に肯定14%、否定83%に変わった。 否定感性が約10%ポイントも上昇したのだ。 以後、不正感性が小幅に上昇して1月3週目にも84%を記録し、4週目に77%に引き下げた。 (中略)

李代表は局面転換のため、小商工人・自営業者支援のための追加補正予算編成を促すなど、各種の民生懸案を浮上することを最優先順位に置く方針だ。 李代表の代表的な政策構想である「基本社会」を具体化する党基本社会委員会も本格的に稼動に入る。 党レベルでは対与党攻勢の水位もさらに高めることとみられる。 民主党は梨泰院惨事と関連して、イ・サンミン行政安全部長官に対する弾劾カードを検討している。
(引用ここまで)


 イ・ジェミョンが城南FCの贈収賄疑惑に続いて、テジャンドン不動産開発疑惑でも検察から出頭要請があり、それに対応しました。
 で、検察に出頭する度に世論調査でイ・ジェミョンに対する否定感情が増している、というニュース。

 前回の出頭時には50人もの国会議員を引き連れてイ・ジェミョンコールをさせ、今回も20人ほどの国会議員がやってきたといいます。
 もちろん、支持者はシュプレヒコールを上げていたのですけどね。
 ちょうど動画があったのでピックアップしておきましょう。



 冒頭で後ろに青いプラカードやら風船を持っている人たちがいます。あれが支持者たち。


 このようにまだ支持層は充分に存在しているのですが。
 一方で一般世論としては総じて否定的になっているっていう結果。
 1回目の出頭で83%、直近で77%が否定的にイ・ジェミョンを見ている。

 まあ……イ・ジェミョンは政治家としては終わったかな、という感。
 間違いなくこれら複数の事件で起訴されるでしょうし、逮捕状が発行されることになるとは思われます。
 そして国会で「逮捕に賛成するか否か」の決議が取られて、共に民主党は300議席中168議席(+無所属の左派)の圧倒的優位を持って否決するでしょう。

 その結果、共に民主党への否定感がさらに増えると思うのですが、ウリとナム(我々と他人の意。仲間かそうでないか)意識から党代表であるイ・ジェミョンを切り捨てるわけにもいかない。
 これほどのメチャクチャな政治家はそうは出てこないと思うのでなかなか残念ではありますが。

 テジャンドン不動産開発疑惑、城南FC贈収賄疑惑、弁護士費用肩代わり疑惑、公職選挙法違反と公に捜査になっているだけでも多すぎるのが実情。
 しかも、韓国人の感情に直接訴えかける不動産関連疑惑が濃厚ですからね……。
 ここから復活の目はそうはないと思われます。

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 イ・ジェミョンのことを知りたいならこの映画を見るといい、とされている韓国映画。
アシュラ(字幕版)
クァク・ドウォン
2022-05-26

イ・ジェミョン、不動産開発疑惑に手を染めたのは「自分の公約である公園造成」の費用を入手するためだった……これらの犯罪をすべてごまかすための大統領選出馬だったというわけか

「イ・ジェミョン、キム・マンベ持分の半分を受けることを承認」(朝鮮日報・朝鮮語)
テジャンドン事件と関連してイ・ジェミョン共に民主党代表が2014~2015年キム・マンベ(火天大有大株主)氏のテジャンドン持分の半分を提供するというキム氏提案を側近であるチョン・ジンサン(当時城南市政策秘書官)を通じて直接報告を受けて承認したという捜査結果が、キム・マンベ、ユ・ドンギュ氏などの追加公訴状に名指しされたことが20日確認された。

検察は最近、キム氏など5人を利害衝突防止法違反の疑いで追加起訴しており、法務部が国会に提出したこれらの起訴状にそのような内容が盛り込まれた。 イ代表側は「まったくの事実無根であり、李代表はテジャンドン一党の持ち分関係とは何の関連がない」と反論した。 (中略)

控訴状には、李代表がテジャンドン事業と関連して各種の指示を下した過程もいくつか盛り込まれた。 たとえば、2014年9月にテジャンドン開発事業中間報告会でイ代表が「容積率と賃貸住宅の割合を検討せよ」と指示したとされている。 テジャンドン一味も、イ代表側との約束を積極的に利用したとなっている。 公訴状によると、2013年10月チョン・ヨンハク氏が民間業者らの利益の極大化案として、容積率の上方、西板橋トンネルの開設などの措置をしてほしいと要請した際にも、ユ・ドンギュ氏はこれをイ代表とチョン・ジンサン氏に報告したということだ。

今回の控訴状には、イ・ジェミョン代表について144回言及された。 イ代表が「指示した」は表現、「承認した」とする表現は10回以上登場した。 法曹界からは「検察がイ・ジェミョン代表の起訴を既定事実化したようだ」とした。
(引用ここまで)


 テジャンドン不動産開発疑惑が法廷の場で争われることとなり、イ・ジェミョンについては不利な証言が山ほど控訴状に載っていることが判明した、というニュース。
 中でも衝撃的なものとして「テジャンドン開発疑惑で大儲けした企業」である火天大有の大株主(49%所有)でもあるキム・マンベから「私からイ・ジェミョンに持ち分の半分を渡すことで承認を受けた」との証言があることが判明しています。

 この金額がどれほどのものなのか不明。
 控訴状の中では「自分の城南市長選挙における優先公約であった公園造成を城南市の予算では行えなくなったために、テジャンドンの不動産開発に民間会社をかませてリベートを受け取り、公園造成を行おうとした」というストーリーラインが描かれている模様。

 なるほど、城南FCへのネイバー、斗山建設からの第三者供賄と同じ構図であるという描きかたか。
 この場合も不動産開発にかませるという便宜を図ったということですね。


 イ・ジェミョンが清濁併せ呑むタイプの政治家であるのは間違いないところで。
 予算がないのならよそから持ってくればいい、という豪腕型であるのも間違いない。
 でも、基本的にやっていることは犯罪でしかないんだよなぁ……。
 前世紀の韓国であれば充分にやっていけたのでしょうけども。

 先日、「イ・ジェミョンが絡んだ犯罪は点での存在ではなく、線、そして面になっていたものだ」という話をしましたが。
 これらの行動はほぼすべてが要するにウリ(我々の意。この場合は仲間)を増やすためのものなのですよ。
 で、ウリを増やしまくった結果として大統領選挙に出るところまでやってきた。

 大統領選挙では僅差で敗れたわけですが。
 もし、大統領戦で勝つことができていれば、これらの疑惑はすべて無視できていたはずなのです。
 大統領になればすべて免除なのだから、そりゃ大統領を目指すわけですよ。

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「日本は敵性国家」のイ・ジェミョン、城南FCをめぐる贈収賄で起訴寸前。さらに不動産開発疑惑でも検察から出頭要請

【コラム】城南FC後援金疑惑…朴槿恵元大統領も処罰された「第三者供賄」(朝鮮日報)
 最近「第三者供賄罪」についてさまざまな意見がある。プロサッカーチーム「城南FC」をめぐる不正後援金疑惑で共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表に適用された容疑だが、一般人は理解しにくい罪名だ。この事件で李代表の「第三者供賄罪」と関する疑問は大きく分けて二つだ。城南FCが受け取った後援金を李代表が直接使ったわけでもなく、チームの運営費に充てたのになぜ罪になるのか、たとえ問題になるとしても、野党第1党代表の拘束を検討するほど重罪なのかということだ。

 刑法で「単純収賄」と「第三者供賄」の最も重要な相違点は「不正な請託」の有無だ。「単純収賄」は公務員が職務に関連し、黒いカネを受け取るか、受け取ると約束しただけでも処罰される点で事件の構造が比較的単純だ。これに対し、「第三者供賄」は当事者が直接金銭を受け取らなくても処罰される点でさらにややこしい証明を要求する。すなわち「不正な請託」の存在が認められなければならないのだ。処罰に慎重を期するためのハードルと言える。検察は城南FC事件で当時城南市長だった李在明代表が企業の懸案事項を解決してほしいという「不正な請託」を聞き入れ、第三者である城南FCに対する後援金を拠出させたとみている。

 後援金を受け取ってどこに使ったのかではなく、企業の懸案事項と関連した不正な請託を受け、その見返りに城南市が望む先への後援金を出させたかどうかが問題だ。たとえ城南FCが受け取った後援金を社会的困難に陥っている人々のために使ったとしても、「不正な請託」が認められれば処罰される。李代表が法的に無罪を主張するには「請託を受け、その代価として後援金を受け取ったわけではない」という点を証明しなければならない。「市民のために使ったことの何が問題なのか」と抗弁すればよい問題ではない。

 検察は城南FCが企業から少なくとも120億ウォン(約12億5000万円)の不正な後援金を受け取ったとみている。特定犯罪加重処罰法によれば、賄賂罪は収賄額が1億ウォン以上であれば無期懲役または10年以上の懲役に相当する重犯罪だ。朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領も在任中、ロッテグループの免税店事業者選定の見返りにKスポーツ財団に70億ウォンを支援させたが、第三者供賄罪で有罪が認定した。巨大野党の代表だからといって例外ではない。
(引用ここまで)


 先日、楽韓さんが把握しているかぎりの「イ・ジェミョンの不正」を紹介しました。まあ、あれ以外にもいろいろあるのですが。
 単純な点の犯罪ではなく。
 明らかに点が線に、線が面になっている「関連性のある不正」になっているのが、本当に悪人なのだなって感じですが。

 その面の中に入っていなかった城南FCがらみの贈収賄の詳報があったのでピックアップ。
 韓国最大のポータルサイトを持つIT企業のネイバー、斗山建設などから「城南FCに後援金を払え」として、その見返りに第2社屋の建設許可などを出したという構図。

 ちょうどパク・クネのやったロッテからの見返りでKスポーツ財団に寄付をさせたこと、あるいはサムスンからチェ・スンシルの娘、チョン・ユラに馬(価値数億円)を寄付させたことなんかが同等の賄賂犯罪として挙げられるでしょうね。


 イ・ジェミョンの支持層からは「別にそれらの企業から直接利益を得たわけでもないのだから法律がおかしい」って声が上がっています。
 たとえばこの記事なんかでも山のようにそうしたコメントがついてますね。

不正な請託・対価性・認知… イ・ジェミョン調査書を追及する3つの鍵(聯合ニュース・朝鮮語)

 城南FC関連の贈収賄については、共に民主党側で判例を分析しているとの話。

検察の調査控えたイ・ジェミョン「第三者賄賂罪」判例20件以上分析した(中央日報・朝鮮語)

 こっちの記事でも同様に「法律がおかしい」の連呼。
 そしたら公務員やりたい放題だけどね。

 ちなみにテジャンドン不動産開発疑惑でも検察からの出頭要請を受けています。

韓国検察 最大野党代表に再び出頭要請=都市開発事業の不正疑惑巡り(聯合ニュース)

 これら疑惑のすべてを切り抜けるのはさすがに無理じゃないかなぁ……と。
 特に前回の「面になった不正」は韓国といえども、さすがに無理筋。保守政権ですし。
 こうならないためにも大統領選挙で勝つしかなかったのですけどね。

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「日本は敵性国家」発言のイ・ジェミョン、数々の疑惑が解明されつつあり窮地に追い詰められる……「弁護士費用を肩代わりした企業会長? そんなヤツ知らない」とまたまたしらばっくれる

イ・ジェミョン、「キム・ソンテ知らぬふり」に与党「不利ならば、民主党すら知らないと言うだろう」(チャンネルA・朝鮮語)
朴貞河国民の力首席報道官は、今日(14日)、論評を出し、「キム・ソンテ前会長は、李代表の弁護士費肩替わりの疑いがもたれている人物として沈黙で一貫するイ・ジェミョン代表の言葉に信頼が生じることは難しい」、「李代表に偽りは日常のようだ」と明らかにしました。

朴スポークスマンはまた、「李代表は城南市民、京畿道民、仁川桂陽住民も後には知らなかったりする人物と見られる」、「民主党との関係が自分に不利だ判断されれば、イ・ジェミョン代表は、民主党も知らなかったと言うだろう」と皮肉を込めました。

さらに、「(李代表は)写真だけ見ても親交が感じられる故キム・ムンギ氏を『知らない』しとし、城南FC不法後援金事件関連、検察が提示した証拠については『チョン・ジンサンがそう言ったのか。私は知らないことだ』と言い逃れした」と指摘しました。

これに先立ち、李代表は昨日(13日)午後、ユーチューブの生放送で金聖泰(キム・ソンテ)前会長に対して"顔も見たことがない"、"なぜ彼が私の弁護士費を出すのか"と述べました。
(引用ここまで)


 イ・ジェミョンの京畿道知事時代における公職選挙法違反に問われた裁判での「弁護士費用肩代わり疑惑」のある、サンバンウルグループ会長であったキム・ソンテという人物に逮捕状が出ています。
 これ、解説がなかなか面倒だな。
 えーっと……。

 イ・ジェミョンが城南市長から京畿道知事にステップアップしようとして選挙に出馬した際、公聴会で「私は実兄を精神病院に強制入院させたことなどない」と述べまして。
 選挙中に虚偽事実を述べたということで公職選挙法違反に問われました。

 一審、二審共に虚偽事実公表については有罪判決で、このまま有罪が確定すれば知事失職の危機だったのですが、2020年の大法院(最高裁に相当)判決では「このような事実を公表する義務がそもそもない」として高裁に差し戻し。
 同年、高裁での差し戻し審でも無罪判決を受けて晴れて大統領選挙に出馬することになったのです。

 この裁判の際に、かなりのやり手弁護士がイ・ジェミョンの弁護を担当していまして。
 高額な弁護士費用をサンバンウルグループの会長であるキム・ソンテが肩代わりしていた、と告発した人物がいたのです。
 ちなみにこの告発した人物はすでに亡くなっています。
 イ・ジェミョンの疑惑関連ではもう4人くらいが亡くなってるなぁ……。

 なぜキム・ソンテが弁護士費用を肩代わりしたかというと、サンバンウルへの便宜(事業権認可)を受けるためとされています。
 城南FCへのネイバー、斗山建設からの送金が贈収賄に問われているのとまったく同じ構図ですね。


 さらにこのキム・ソンテ(前)会長には北朝鮮に200億ウォンを送金したという疑惑もあります。こちらの疑惑については本人はすでに認めてる状態。

【独自】サンバンウル元会長、北朝鮮への200万ドル送金認める…「捜査結果出れば責任取る」(朝鮮日報)

 タイに海外逃亡していたのですが、逮捕されて戻ってくることになりました。

 さらにさらに。
 イ・ジェミョンの大法院における差し戻し命令(実質的な無罪判決)について、テジャンドン不動産開発疑惑の関連企業(火天大有)オーナーのひとりが「イ・ジェミョンの無罪判決は俺が勝ち取った」と証言していることが判明しています。

【独自】南旭弁護士「金万培氏が『李在明関連の大法院判決2件を覆した』と言っていた」(朝鮮日報)

 で、さらにさらにさらに。
 イ・ジェミョンに対して大法院で無罪判決を出した判事のひとりであるクォン・スンイルは、このテジャンドン不動産開発疑惑の渦中にある火天大有へと判事退任後に顧問に就任。1億5000万ウォンの顧問料を受け取っています。

 すべてが線でつながって面を形成している状況。
 その面の後ろに隠れていたのがイ・ジェミョンだったわけですが。
 さすがに包囲網が狭まってきて終わりが近づいている感じです。

 テジャンドン不動産疑惑で亡くなった人物(城南市公務員キム・ムンギ氏)についても、イ・ジェミョン派大統領選挙中に「そんな人間は知らない」と述べてこれまた公職選挙法違反に問われています。
 その後にクリスマスのサンタ姿で踊ったって話に遺族は怒り狂ったそうですわ。

 で、今回はその「キム・ソンテ会長なんて人物は知らない。下着企業の会長だっていうから、その会社の下着をはいたことはあるかもしれないが、それが罪になるのか」と軽口を叩いているっていう。
 まあ、韓国の権力者っていうのはこういうもんですけどね。

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「日本は敵性国家」発言のイ・ジェミョン、数々の疑惑で起訴寸前……まずは城南FCを使った贈収賄から

キム・マンベ、中央日報幹部と1億ウォン追加取引… 該当幹部辞表(聯合ニュース・朝鮮語)
検察が華川大有資産管理大株主キム・マンベ(57)氏が中央日報幹部級記者に1億ウォンを追加で送金した情況を捉えた。
11日、法曹界によるとソウル中央地検反腐敗捜査1・3部(オム・ヒジュン・カンワクシン部長検査)は、キム氏が2020年6月頃に中央日報幹部A氏名義の銀行口座に1億ウォンを送った事実を把握した。
これまでA氏とキム氏の金銭取引は9千万ウォンと知られたが、1億ウォンがさらに明らかになった。

A氏はこの9千万ウォンに対して自分がキムさんに貸してくれた8千万ウォンに利子を加え、2019年に返されたお金だと解明した。A氏は追加で明らかになった1億ウォンの性格や用途に対しては答えなかった。
検察はキム氏が大蔵洞開発民間事業者天華洞である1号で借りた貸与金473億ウォンの用処を追跡しているうちにこの取引を発見したと伝えられた。
検察はこれらの金銭取引に対価性があるかどうかをチェックする意向だ。
(引用ここまで)


 イ・ジェミョンが城南市長時代に関わったとされるテジャンドン不動産開発疑惑の続報。
 テジャンドン不動産開発に関わった企業の大株主であるキム・マンベから、ハンギョレの編集局長補に向けて1億円近い貸し付けがあったことが確認され、代表・編集局長などが辞任する事態になっています。

 で、さらに中央日報の記者も1億9000万ウォンほど借りていたことが判明。
 なるほどなー。
 マスコミ対策も万全だったわけですよ。
 右の中央日報から左のハンギョレまで。


 ちなみにイ・ジェミョンは城南FCへの違法後援金についての容疑者として検察に出頭しました。
 12時間の取り調べを受けたそうです。

韓国検察、共に民主・李在明代表を起訴へ(朝鮮日報)

 イ・ジェミョンは第三者供賄について否認しているとのことですが。
 まあ……以前、ネイバーの代表(元判事)が「この後援金は賄賂性がある」として反対していたなんて証言もありましたし。
 今日も「直接、城南FCに後援金を出すとやばい」というネイバー側の懸念に対して、「チョン・ジンサン室長が『その懸念はイ・ジェミョン市長も認識している』として市民団体を通じて後援金を提案してきた」という内部文書があったとニュースがありました。

ネイバー側の「直接後援」の懸念に「市長も知っている」との文書が発見される(JTBC・朝鮮語)

 城南FC疑惑についてはもう完全にイ・ジェミョンの起訴前提になってますね。
 それ以外にもテジャンドン不動産開発、夫人の公金横領疑惑、そして大統領選挙の時の「城南市の公務員が亡くなったっていうけどそんなヤツしらない」という虚偽発言をしたことによる公職選挙法違反。
 どれも厳しい感じです。

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韓国左派紙ハンギョレ、編集局長補が不動産投資疑惑の中心人物から1億円近いお金を借り受けていた……なるほど、これがズブズブってヤツか

【独自】大庄洞疑惑・金万培氏、ハンギョレ記者にさらに3億ウォンを渡していた(朝鮮日報)
いわゆる「大庄洞事件」を捜査している韓国検察当局は8日までに、ハンギョレ新聞幹部A氏が金万培(キム・マンベ)氏側と行った金銭取引がこれまでに知られていた6億ウォン(約6300万円)に加え、さらに3億ウォンあることを確認したもようだ。

 本紙の取材を総合すると、ソウル中央地検は金氏が大株主となっている火天大有のイ・ソンムン代表が2019年に約3億ウォンをA氏に追加で渡した事実を大庄洞開発の関係者などからつかんだ。この資金は19年にA氏がマンション分譲代金として、金氏を通じて受け取った6億ウォンとは別だ。これまでに判明したところによれば、当時金氏と南旭(ナム・ウク)弁護士(天火同人4号オーナー)、チョン・ヨンハク会計士(天火同人5号オーナー)がそれぞれ3億ウォンずつ、計9億ウォンをA氏に渡そうとしたが、実際には金氏以外の南旭、チョン・ヨンハクの両氏が拠出した6億ウォンだけがA氏に渡った。新たにA氏が受け取ったと判明した3億ウォンの名目は具体的に確認されていない。
(引用ここまで)


 イ・ジェミョンが城南市長時代に行われた不動産開発疑惑、いわゆる「テジャンドン不動産開発疑惑」における渦中の人物にキム・マンベという人物がいまして。
 テジャンドンの不動産開発に携わった「火天大有」なる企業の大株主。
 この火天大有、不動産開発に参画してわずか5000万ウォンの出資で配当を577億ウォンを得ています。

 明らかに特恵を受けており、イ・ジェミョン市長(当時)との関係が法廷で争われています。
 事件関係者からは「火天大有の実質的なオーナーはイ・ジェミョンだとキム・マンベから聞いていてる」との証言も出ています。
 ちなみにこの証言をした弁護士は証言を「偽証だ!」と糾弾する共に民主党に対して「いつでも偽証罪で訴えればいい」と述べています。
 まだ法的な結論は出ていませんが、黒にかぎりなく近いグレーといったところですかね。

 そのキム・マンベからハンギョレの記者が6億ウォンのアパート資金を借りており、さらにそれ以外にも3億ウォンの取引があったことが確認された、との朝鮮日報のスクープ。


 ハンギョレは韓国の左派紙で「極左紙」といっても過言ではない新聞社です。
 保守政権とは激しく対立し、左派政権は盲目的に擁護することで知られています。
 そのハンギョレがさくっと「事実である」として少なくとも6億ウォンの貸し借りについては認めて謝罪文を出してます。

読者の皆様に深くお詫び申し上げます(ハンギョレ・朝鮮語)

 なるほど、こうしてメディアのケアをしてきて、テジャンドンへの追求を緩いものにするという戦略だったわけか。
 キム・マンベから6億ウォン(+3億ウォン?)を借りていたのはリュ・イグン編集局長補。けっこう上の役職ですね。
 この件で責任を取るとしてハンギョレでは社長、編集人、専務が早期退陣を決定、編集局長が辞任することになったそうです。

「キム・マンベと金銭の取引」波紋に、ハンギョレ、編集局長辞任・社長の早期退陣(聯合ニュース・朝鮮語)

 ムン・ジェイン前大統領はハンギョレの創刊委員であり、釜山支社長でした。
 ハンギョレとムン・ジェインは相当に濃厚なウリ(我々の意。ここでは仲間意識の意味)なのです。
 チョ・グクによる不正問題を徹底して報道しないなんてこともやっていたほどですから。

 今回も同様に「テジャンドン不動産開発疑惑」について追求しないという「配慮」があっても不思議じゃない。
 編集局長補という責任ある立場の人物が、1億円近いお金を借り受けていたわけですから。
 まあ、ウリというものはどのようなものであるかを見せつける事件になりそうですね。

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韓国野党、「党代表を捜査する検事の実名と所属を公開」に続き、今度は検察全員の身元を明らかにする法律を準備中……めちゃくちゃするな、こいつら

野党「検事の名前かけ」身上公開推進。ハン・ドンフン法相は「検察220人増員」(中央日報・朝鮮語)
昨年「検捜権完剥」(検察の捜査権完全の剥奪)立法で苦痛を強いられた国会で再び検察をめぐる議論が起きる兆しを見せている。 政府が、検察庁検事の定員を220人増やすという法案を出した中、共に民主党は、検事の身元を公開するよう強制する立法の準備に乗り出した。

3日、複数の民主党議員によると最近になって党内の検察独裁政治弾圧対策委員会(以下、検察対策委)を中心に検事の身元を公開するようにする立法の論議が始まった。 「国会議員が自分の名前かけて立法するように、検事も自分の名前をかけて起訴するのが正しい」という趣旨で個別検事が引き受けた事件ごと起訴に関する情報を公開する方向で議論が進行中だ。

民主党内のこのような動きはイ・ジェミョン代表に対する検察捜査を「政治検察の野党破壊」と規定して、総力対応に乗り出すことにした党の雰囲気と無縁ではない。 (中略)

与党では検事の個人情報を公開しようという主張に対して「支持者のサイバーテロを誘導するつもりなのか」との反発が出ている。 国会法制司法委所属の国民の力議員は「公訴状だけもらってみても捜査に参加した検事の名前が出て、判決文にも捜査検事、公判検事の名前が書かれている」、「事件関係者にすでに十分な情報が提供されており、何をもっと公開したのか。 自分たち捜査した検事を公開して、困らせようという意図」と批判した。

民主党の中でも負担に思っている声が少なくない。 党検察対策委員長のパク・ボムゲ議員は「検討はしているようだが、私は慎重な立場で深く考えてみたことがない」と線を引いた。 法司委所属の民主党議員は「党代表に対する捜査を防ぐとし、検査の身元を公開しようというのは無駄な反感を買って批判だけ受けてしまう」という懸念を示した。
(引用ここまで)


 先日、共に民主党が「イ・ジェミョンの周辺捜査をしている検事はこいつらだ」と実名と所属を公開したなんてことがありましたが。
 今度は検事全員のプロフィールを公開するという法律を作ると言い出しました。

 もうイ・ジェミョン防御のためだったら体面なんかにかまっちゃらんないほどに切羽詰まっているのが分かります。
 実際の司法リスクがとんでもないことになっている、との自覚があるのでしょうね。
 イ・ジェミョンが政治家生命を失えば有力な大統領候補もいなくなり、なにより党代表が逮捕されてしまうことで「あんなのを党代表にしてしまった自分たちの失敗」がクローズアップされてしまう。
 党全体が体面(チェミョン、韓国ではもっとも大事とされている)を失うことに比べれば、こんななりふり構わない態度くらいなんでもないってことでしょうかね。


 左派紙である京郷新聞は「バス運転士もタクシー運転士も、トイレ清掃の労働者も名前を掲げて仕事をしている。だったら検事が名前を出さずに仕事をするなんてことはあってはならない」と共に民主党の擁護に走っています。

検事という公職(京郷新聞・朝鮮語)

 とはいえ、最初の記事での引用部分の最後にあるように共に民主党内部から「これはやりすぎだ」との声が上がっている。
 そもそもイ・ジェミョン捜査を担当している検事のプロフィールを公開する自体にも共に民主党内部から反対意見があったくらいですからね。

 でもまあ、168議席の力でねじ伏せるのだろうな、といったところ。
 それで検事がなんらかの被害に遭ったとしても知らぬ顔するのだろうなぁ。

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「日本は敵性国家」発言で知られるイ・ジェミョン、城南市長時代の贈収賄で進退窮まる可能性も……

【独自】判事出身の韓国ネイバー元代表「城南FCへの後援金、賄賂性を理由に反対した」(朝鮮日報)
 2015年に城南FCに39億ウォンを支援したネイバー。翌年、城南市から第2社屋の建築許可を受け、建物容積率の上積みという優遇まで受け、支援に対する見返りだったとの疑惑が膨らみました。

 検察は今月15日、ネイバーの金相憲(キム・サンホン)元代表に出頭を求めて事情聴取した際、「城南FCへの後援は賄賂性を帯びる可能性があり反対した」という証言を確保しました。ネイバーの経営陣は当時、第2社屋に関する陳情を城南市に行い、その見返りに後援金を拠出しようとしたとされています。そのため、判事出身の金元代表が法的に城南FCへの後援金には賄賂の性格があると指摘したとみられます。

 検察は「城南市が後援するよう圧力をかけた」とするネイバー関係者数人の証言も確保しました。

 結果的にネイバーは、親李在明(イ・ジェミョン)系の関係者がいる市民団体「ヒマンサルリム(希望の暮らし)」を通じ、城南FCに39億ウォンを後援しました。検察は李在明・共に民主党代表が出頭し次第、後援の強要をはじめ、代価性の有無を追及することにしています。
(引用ここまで)


 イ・ジェミョン包囲網は粛々とせばめられていますね。
 現在の主眼は城南市が所有するサッカークラブである城南FCへの後援金が実質的には賄賂だったのではないか、との疑惑。

 IT最大手のネイバーは城南市に第2社屋を建てようとしていたのですが、その認可が後援金を支払った後に出たのです。
 これ以外にも斗山グループに対しては「土地用途変更措置」が後援金供出後に出ているなど、明らかに見返りに便宜供与が行われています。


 ネイバーの39億ウォンをはじめとして総計で160億ウォンの贈賄があったとされています。
 ネイバー、斗山以外だと現代デパートや農協なども加わっているとされていますね。かなり大規模な疑獄。
 ちなみにネイバーからの後援金が39億ウォンと中途半端なのは実際には40億ウォンを支払ったのだけども、仲介をした「市民団体」が1億ウォンをかっさらっていたからだとされています。
 さらにその市民団体は39億ウォンのうち、10億ウォンを城南市に直接支給したとの疑惑もありますね。

 その支払い時点で代表のひとりだった人物が「この後援金は賄賂性の可能性を持っているので反対した」と発言した、というニュース。
 しかも判事出身なのだそうで。ふむ。


 こうした動きに対してイ・ジェミョンはユン政権と検察に対して「こんなことをしてもなんの意味もない」と反論しています。

イ・ジェミョン「イ・ジェミョンを殺したら彼らの無能・無責任さを隠すことができるのか」(SBS・朝鮮語)
イ・ジェミョン「ユン・ソクヨル政府・検察、民主主義破壊ツールに転落した」(SBS・朝鮮語)

 イ・ジェミョンに捜査が及ぶことは民主主義の破壊なのだそうですよ(笑)。
 すべてユン政権による陰謀である、ということになっているようです。
 なんか日本でも騒ぎになっている「あの団体」の主張にかぶるところがありますね。

 ただ、すでにかなり捜査は進んでいて最側近とされていたふたり ── チョン・ジンサン、キム・ヨンはすでに起訴済み。
 容疑は城南FCがらみの贈収賄とテジャンドン不動産開発疑惑がらみの贈収賄。
 ここまできてイ・ジェミョン自身になんの瑕疵もないとは思えないのです。
 来年早々にもイ・ジェミョンへの事情聴取があるんじゃないかなぁ。

 国会議員の不逮捕特権は国会会期中のみに有効。
 国会会期中にも逮捕は可能ですが、国会議員の過半数の賛成が必要になるので共に民主党が300議席中168議席を持っている現状では認められることはないでしょう。
 イ・ジェミョンを無理目にでも国会議員にしたのは大正解だった、というわけですが。
 来年の2月くらいまでに山場が来そうな予感がしています。

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