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カテゴリ:火器管制レーダー照射事件の記事一覧

「火器管制レーダーを照射していない」という韓国の主張に納得できる? → 「納得できない」の数字がすごい

韓国側の照射否定について?(TBS)
韓国側の主張に納得できる?(TBS)
内閣支持率(NHK)

 韓国海軍による火器管制レーダー照射事件についての世論調査が出てきました。
 NHKのものは「レーダー照射問題についてどのように対応すべきか」という設問。

Q.レーダー問題 どのように対応すべきか
 日韓双方の当事者で話し合う 28%
 国際機関に訴える      56%
 静観する          06%
 その他・分からない・無回答 11%

 TBSのものは以下のふたつ。

Q.先月、防衛省は、海上自衛隊の哨戒機が韓国軍の艦船から射撃管制用のレーダーを照射されたと発表しましたが、韓国側は照射していないと否定しています。
 あなたは、韓国側の主張に納得できますか、できませんか?

 納得できる      02%
 納得できない     87%
 答えない・わからない 11%

Q.この問題をめぐり韓国側は、海上自衛隊の哨戒機の飛行が危険な低空飛行だと主張して、日本側に謝罪を求めていますが、防衛省はこれを否定しています。
 あなたは、韓国側の「自衛隊機が危険な低空飛行をした」という主張に納得できますか、できませんか?

 納得できる      04%
 納得できない     81%
 答えない・わからない 15%

 ……NHKの設問おかしくないか。
 そもそも、この問題について訴える国際機関なんてないんじゃないの?
 実際の紛争が起きたわけでもないから安保理は問題外。じゃあ、それ以外でこういった話を取り扱う機関って存在しなくないっていう。
 当初からの懸念点でもあるのですよね。
 国際的に問題点を訴えるにしても、どう訴えるべきなのかという部分が。けっきょくのところ、YouTube等を使って日本の主張を伝えていくくらいしかできないのではないかという話に落ち着きそう。

 TBSの尋ねかたのほうがよいでしょうね。「韓国のやっていることを納得できるかどうか」、ですから。
 で、レーダーを照射していないという話に「納得できる」と回答したのはわずか2%。
 87%が「納得できない」と回答。圧倒的ですね。
 日本が低空飛行をしたという主張については「納得できる」が4%で、「納得できない」が81%。こちらも圧倒的。
 意見が偏りがちなオンライン世論調査ではなく、RDD方式でこれだもんなぁ……。
 日本人が今回の事態に対して「なにしてくれてんだ、韓国!」という気持ちを持っていることがよく分かります。

 一部で必死になって韓国擁護をしている輩もいますが、まったく効果なし。
 むしろ、この問題に関しては逆効果とすらいえます。

 立憲民主党がこの件についてなんの反応も起こしていないことをパトロンである小林よしのり氏も批判しているほど。

立憲民主党は韓国軍のレーダー照射問題に対してコメント出したか?(BLOGOS)

 この件についてノーコメントを貫くのは韓国の立場を黙認しちゃっているってことですからね。

 昨日の韓国国防部による「日本は無礼だ」という発言もまた火に油を注いでいる状況。
 嘘はよくないよね、という民話にできそうなくらいです。

北朝鮮がつくった韓国大統領 文在寅政権実録
李相哲
産経新聞出版
2018/10/7

韓国国防部報道官「日本は実に無礼だ」「我々も威嚇飛行を行う」と完全決裂を宣言

韓国、回答期限を拒否=「30日以内」日本の協議要請に(時事通信)
韓国「日本は実に無礼」、レーダー情報交換拒否(読売新聞)
韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた元徴用工訴訟をめぐり、日本政府が韓国政府に日韓請求権協定に基づく協議を求めたことについて、韓国政府高官は15日、「30日以内」とする日本側の回答期限設定を拒否する立場を明らかにした。

 この高官は「(日本の協議申し入れは)綿密に検討した上で回答する」と説明、「(回答の時期は)決まっていないが、必ず30日以内に答えなければならないとは考えていない」と断言した。
(引用ここまで)
韓国国防省の報道官は15日の記者会見で、「日本側は一部のデータだけを(公開すると)主張する一方、我々の軍艦のレーダー情報すべてを要求した。受け入れがたい要求だ」と述べ、14日の日韓防衛当局間協議で、電波情報の交換を拒否したことを明らかにした。「実に無礼であり、解決の意思がない強引な主張だ」とも述べた。

 報道官によると、韓国側は協議で、自衛隊機が低空飛行で韓国海軍の駆逐艦に異常接近したと改めて指摘し、抗議した。その上で「日本が威嚇飛行をするなら、我々も座視しない。我々も威嚇飛行を行う可能性がある」と主張したという。
(引用ここまで・太字引用者)

 徴用工裁判についての協議に関して、日本政府から「30日以内で回答せよ」と期限を切られたけども韓国政府としてはそれに従うつもりはないと回答。
 これはまだ政府からのオフィシャルな話ではなく、「政府高官」のコメント。
 ただまあ、実際に30日以内で回答できるのかといえば、無理なんじゃないのとは思います。

 で、ついで国防部報道官が14日の日本の防衛省と韓国の国防部において行われた実務者協議について「日本の主張は無礼だ」「我々も威嚇飛行を行う可能性がある」とか言い出したと。
 要するに「検算をされたらレーダー照射したことがばれるからやりたくない」ということですね(笑)。  いいんじゃないでしょうか。
 自衛隊が抱いていた「韓国は友軍である」という幻想は木っ端微塵に打ち砕かれて「常に緊張感を持って対峙すべき相手」となるのですから。

 以前にも「日本人にとって韓国の立ち位置というものはアメリカやオーストラリアへのそれよりは、中露のそれに近しい」という話をしましたが。
 周辺を飛行すれば火器管制レーダーを照射され、銃弾を貸し出したのに「不快だ、遺憾の意を表する」だの「助けたことは忘れろ」言ってくるような相手なのです。
 あるべきところへと還るだけ、というような話ですよね。
 いままでが甘やかしすぎだったのですよ。

韓国メディア「日本は電波記録を公開しなかった」→日本メディア「公開条件として韓国側の記録の公開を求めたが韓国側が同意しなかった」

レーダー照射問題は“平行線” 日韓防衛当局の初協議(NHK)
韓日「哨戒機葛藤」会議の意見の相違の端を終了... 共同報道文霧散(ニューシス・朝鮮語)
協議で日本側は、照射の客観的な証拠として自衛隊の電波記録を示すことを打診しましたが、その条件として韓国側が駆逐艦の電波に関する記録を示すことに同意しなかったため、機密保全などの観点から提示しませんでした。 (中略)

防衛省内には「これ以上協議しても生産性がない」として協議の打ち切りを検討すべきだという意見も出ていますが、今回の問題が日韓両国の間だけではなく、アメリカも加えた安全保障上の連携にも影響を及ぼしかねないため、今後、対応を慎重に検討することにしています。
(引用ここまで)
国防部の関係者によると、韓日軍事当局はこの日午前10時30分から午後8時30分までに二回の会議を進行したが、共同報道文の調整には、終了に失敗しました。 (中略)

会議で韓国側の日本哨戒機の低空脅威飛行の問題を提起したが、日本は当初の予想とは異なり、周波数関連情報を公開していないと伝えられた。

この日の会議が遅い時間まで平行線を引いたのは、日本側が「決定的証拠」として活用することができる周波数を公開していなくてあったものとみられる。
(引用ここまで)

 昨日、ちらっと書きましたがけっきょくのところ防衛省側はP-1の電波記録情報を出すことはなかったそうです。
 その理由は韓国側が広開土大王の電波記録提出を拒んだため。
 日本側は「P-1はこのように当日、電波を受信した」ということを公開するから、韓国側に「広開土大王にはこのような発信記録がある」という記録を提出しろと迫ったわけです。
 で、韓国側はそれを断った。
 つまり、韓国側は「答え合わせ」とか「検算」といえるものを拒んだわけです。
 まあ、これだけでもどちらが本当のことを言っているか理解できそうなもんですね。


 10時30分にシンガポールの韓国大使館で会議がはじまって、休憩をはさんで2時からは日本大使館で再開。で、20時30分まで会議が続いたけども平行線のまま。
 一部韓国メディアでは「今日も会議をするかもしれない」との話も出ていますが、最初に大きな嘘をついてしまった韓国側はもう修復のしようがないわけで。
 いまさら「嘘をついていました」とか言い出したら国防部トップから現場までどれだけ首が飛ぶか分からない。
 もはや嘘を突き通す以外に手はないのです。
 日本側にとって、それは決して悪いことではないと思いますけどね。
 なにも韓国側の首を取ることが目的ではないのですから。

ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 海上自衛隊 哨戒機セット P-1/P-3C哨戒機 各2機入り プラモデル S44
ピットロード(PIT-ROAD)
2017/12/24

火器管制レーダー照射事件:米スタンフォード大教授「レーダー照射について日本側の説明が正しいとアメリカは認識している」と発言

日韓関係がここまで急悪化している根本理由(東洋経済)
「韓国政府と日本政府の間に衝突への道を回避しようとの出口作戦がない状況を、非常に憂慮している」と両国の関係に深く携わってきた元韓国政府高官は語る。日本の植民地支配に対する朝鮮独立運動(三・一運動)勃発100周年を祝う年だけに、韓国政府の感情は「非常に不安定」だと同高官は言う。

同高官によると、日韓関係の危機は「アメリカを含む3国間の安全保障協定を蝕むことになりかねない」。一部のほかの韓国人たちと同様、同高官は明らかにアメリカがこの件に関心を示し、行動しないことについて非難する。これまでのアメリカであれは、日韓政府が互いに話し合う能力を欠く今回のような危機に際して介入してきた。

「残念ながらアメリカ国務省は混乱状態にあり、両国間を取り持つ役割を果たすことができない。膠着状態を崩すには高いレベルの対話ルートをお膳立てがすることが必要だが、現在は両国ともそれをする意欲を欠いているようだ」(同高官) (中略)

アメリカ軍や政府高官たちは一様に、事件について日本の説明をおおむね正しいものとして受け入れている、と話す。韓国の艦艇が理由は定かではないものの、実際に統制レーダーを向けたと考えている。

韓国と日本に駐屯するアメリカ軍事司令部は、今回の争議がこの地域のより大局的な安全保障協調に与える影響を懸念している。この地域では、日本と韓国両方で軍事活動をスムーズに統合できることが安全保障上重要だからだ。とはいえ、一方だけ味方していると非難されるのをおそれて対立に介入する気にはなれないでいる。
(引用ここまで)

 ニューズウィーク等で日韓関係や韓国事情について多数執筆しているダニエル・スナイダースタンフォード大学教授によるコラム。
 比較的ではありますが、韓国寄りの人物であるのは間違いないところ。
 でも、2015年には「日本に『韓国疲れ』が拡がっている」というようにも書いていますね。
 最近は「日米韓の離反を画策している現在のムン・ジェイン政権はおかしい」というような発言もありました。
 韓国寄りではあっても、それなりに公平な見方はできている人物かな、というところですか。
 なんでスタンフォード大学の教授に上から目線なんだかな、うちも。

 で、そのダニエル・スナイダー教授が「もはや日本は韓国に対して積極的な働きかけをやめてしまうだろう。そしてアメリカはそれに対して積極的な介入をすることはない」とあっさり書いています。
 その原因を「トランプ政権は世界におけるリーダーシップを放棄したためだ」という部分に求めていますが。
 アメリカが韓国を切り捨てようとしている、という視点には立てないのでしょうね。

 その一方でアメリカ側がレーダー照射は実際にあったことであろうと認識していることにも言及しています。
 まあ、そりゃそうだよなぁ……。
 「こんな事案があった」って公表した側が嘘をつく理由がひとつもないし。

 っていうか、記事としていろいろ要素が入りすぎてて紹介しにくい。
 紹介しにくいのですが、とりあえず現状の日米韓情勢をアメリカ側から見たものとしては興味深い記事になっているので読んでおいて損はないと思います。

火器管制レーダー照射事件:日本からもあふれる謎の韓国擁護……「ミサイルハッチが開いてなかったから抗議できない」とか本気かよ

日韓「レーダー照射問題」、際立った日本側報道の異常さ。そのおかしさを斬る(ハーバービジネスオンライン)
レーダー照射問題 韓国に「強い抗議は難しい」軍事ジャーナリストが解説(AERA)
 射撃用レーダーの照射は「ミサイル発射寸前だった」の報道もあるが「広開土大王」号が艦首の対空ミサイル16発入りの垂直発射機のハッチを開いていない以上、嫌がらせ程度にすぎず、大局的に見て韓国海軍が日本の哨戒機を撃墜する危険が現実にある状況ではなかった。
(引用ここまで)

 AERAのほうはなんとか引用可能ですが、ハーバービジネスオンラインはさっぱり意味が分からなくて困惑。
 この記事と同じ著者の記事もあったので読んでみたのですが、そっちもなにを言っているのか理解できませんでした。太字も使いすぎでどこに注目していいかさっぱり分からない。
 たぶん、著者がアレなのでしょう。
 それでなかったら炎上芸人。

 AERAのほうもなんというか……「ハッチが開いていないから嫌がらせ程度」って。
 Mk48のハッチはアクティブに開いたり閉じたりするもんじゃねえよ。
 ミサイル発射時に吹き飛ばして終わり。雨風が避けられればそれでいいという代物です。ただのプラ製の蓋。
 Mk41ならブリッジから開け閉めできるだろうけど、そもそも「当方には攻撃意思がある」っていう意味でミサイルハッチを開くなんて聞いたことないけどなぁ。Mk48のミサイルハッチですら1メートル四方ないくらいの大きさで、どう考えたって見過ごされるだろ。
 潜水艦同士で魚雷発射管に注水、開口っていうんであればともかく。

 どっかの炎上弁護士も「砲がP-1に向いていなかった」っていう一点張りで韓国を擁護しようとしていましたね。
 そもそもSTIR-180がシースパローの誘導用の「火器管制」レーダーなんだから、砲がこちらを向いているか否かそれほどの意味がないんだよなぁ……。
 艦砲で対空砲撃するわけじゃあるまいし。

 そういえば先日のエントリで「瀬取りはない」って書きましたが、それに不満を持っている人もいるようで。
 漁船に積めるものなら受け渡しできるってありましたが、そのていどの品を5000トンクラスの警備艦と3000トンクラスの駆逐艦で運ぶとか目立ってしょうがないでしょ。
 P-1が哨戒中に当該海域に近づいたのも、おそらくサンボンギョと広開土大王がいたから。
 そんな取引がありえるのかってことです。
 「俺の常識ではあり得る」って言われたらどうしようもありませんけども。
 北朝鮮側の漁船で運べるていどの大きさのものを広開土大王が引き取りするだか、広開土大王から渡すのかは知りませんが、漁船で運べるものなら漁船サイズの船で運ぶだろうて。
 韓国海軍に数百トンクラスの小型の高速艇がないってわけでもない。ま、どう見るかはお好きなように。

陰謀論の正体!
田中聡
幻冬舎
2014/7/3

火器管制レーダー照射事件:疑問点を整理してみた

 自分の中で火器管制レーダー照射事件について事実関係を整理したかったので、ちょっとQ&A的なものを書いてみました。

・なぜ漁船は日本海の日本側EEZにいたのか。
 漂流していたと思われる。ここ数年、北朝鮮漁船は大和碓周辺に出没している。

・なぜ韓国海軍、韓国海洋警察は当該海域にいたのか。
 韓国漁船から漁船が漂流しているとの連絡があり、捜索していたため。日本側の映像を見るかぎり、P-1の現着時ですでに発見されており、救助作業中であったように見える。

・当該海域は公海か?
 YES。間違いなく公海。正確な場所は日韓ともに明かしていないが、EEZは基本的に公海。経済活動はできないが、それ以外の活動にはなんの問題もない。

・瀬取り行為は行われていたか?
 NO。瀬取りしてまで必要なのは石油であって、木造漁船で石油の引き渡しはありえない。

・なぜ漁船の捜索に駆逐艦が派遣されたのか?
 ここが分からないポイントのひとつ。
 韓国海洋警察の5000トン級のサンボンギョ5001が派遣されていたのはともかく、韓国海軍から3000トン級の旧型艦とはいえども駆逐艦が派遣されていたのは解せない。
 搭載しているヘリ(スーパーリンクス)で漁船乗組員を運ぶためかとも思ったのですが、P-1からの映像では搭載されていないのが確認できています。
 というか、サンボンギョに搭載されているパンテルのほうが航続距離は長いくらいなので、そもそも広開土大王搭載のヘリ云々には意味がない。

・広開土大王は国旗を掲揚していなかったのか?
 防衛省提供の写真の解像度が低いために見づらいだけで、国旗と思われるものは確認できる。

・広開土大王は軍旗を掲揚していなかったのか?
 画像からは掲揚していたかどうかは不明であるものの、そもそも海軍によっては艦船には国旗を掲揚するだけという場合もあり一概には言えない。
 ざっくりとは調べたものの韓国海軍に航行中、作戦行動中に海軍旗を掲揚する義務があるかどうかは分かりませんでした。

・広開土大王は火器管制レーダーをP-1に照射したのか?
 まず間違いなくYES。2秒に1回のペースで回転するタイプのレーダーであるMW-08のレーダー波と、パッシブミサイルであるシースパロー誘導用のSTIR-180の「浴びせ続ける」レーダー波を取り違えるわけがない。周波数帯も異なっている。
 日本側のリークでは「周波数特性も一致している」との話。

・なぜ広開土大王は火器管制レーダーをP-1に照射したのか?
 不明点のひとつ。理由を想像することはいくらでもできますが、不明点が多すぎてなんともいえません。

・火器管制レーダーを照射することは宣戦布告に値するか?
 NO。P-1が離隔していることからも分かるように危険な行為であり、非難されるべき行為であることには間違いないが、宣戦布告ではないし、それに値もしない。

・P-1は危険な脅威的と受け取られる低空飛行をしたのか?
 NO。P-1は軍用機には適用されない民間用の規定(高度150メートル、距離500メートル)すら遵守して飛行していた。

・なぜ韓国国防部は嘘をつき続けるのか?
 これも不明点のひとつ。
 2013年の中国とのケースですら一通り否定した後は黙殺し、その後CUESに署名するなどしている。
 韓国側が躍起になってバカみたいな反論動画まで公開している意味が分からない。

・韓国国防部の説明は二転三転しているか?
 YES。どう少なく見積もっても確実に最初の見解を覆しているのは間違いありません。

 とりあえずこんなところですかね。

火器管制レーダー照射事件:P-1哨戒機は韓国艦艇のすぐ近くで「脅威的な飛行」をしたのか?

韓国艦のレーダー照射、本当に海自P-1哨戒機は「脅威」だったのか? 検証する(乗りものニュース)
 韓国側が公開した動画の内容は、日本側の主張を真っ向から否定する内容であり、防衛省は「我々の立場とは異なる主張がみられます」という公式見解を発表しています。特に「日本の哨戒機が高度150m、距離500mまで接近し威嚇飛行をした。日本側は謝罪しなければならない」という韓国国防部の主張は、その最たるものと言えるでしょう。

 韓国国防部は、P-1の接近を「乗組員たちが騒音と振動を強く感じる程に脅威的だった」としていますが、実際のところどうだったのでしょうか。 (中略)

直線距離は522mと算出できます(底辺500m、高さ150mの直角三角形の斜辺)。そして522m先にある約38mのP-1は、10cm先にある7.3mmの物体と同じ大きさに見えます。つまり理論上、「豆粒大」にしか見えなかったはずです。韓国側が公開した動画の、韓国艦艇から撮影したと見られる部分においても、P-1とされるものは、機種さえ識別不可能なかろうじて飛行機だとわかる黒点にしか映っていませんでした。 (中略)

 実のところ、監視対象から「高度150m、距離500m」という数字は、特別に低高度でもなく危険なほど接近してるともいえない数字です。たとえば韓国海軍は、P-1哨戒機とほぼ同様の運用をしているP-3哨戒機を保有していますが、韓国メディア「月刊朝鮮」の記者が2013年7月10日にこのP-3へ搭乗取材した記事によると、「目視識別のために高度を100mまで下げた」「外国の艦艇監視のため高度60mで接近飛行する」とあり、韓国海軍の哨戒機部隊自身が外国の艦艇に対して、今回の事件におけるP-1よりもはるかに低い高度を飛んでいることが分かります。

 もし韓国国防部の主張どおり、相手からは豆粒大にしか見えない高度150m、距離500mにおける目視識別を、「威嚇」であり「謝罪に値する」行為だとするならば、今後、韓国海軍の哨戒機部隊は「威嚇」をともなわない洋上監視を実施するのでしょうから、全く仕事ができなくなることでしょう。もちろん実際にそうするとは考えづらく、ということはつまり、彼ら韓国海軍の哨戒機部隊は今後、韓国国防部が「謝罪に値する」と断ずるような任務に従事させられることになってしまいます。
(引用ここまで)

 乗りものニュースはその柔らかいサイト名とは裏腹に、骨太なミリタリー関連記事も多数掲載しているニュースサイトです。「F-35ポンコツ論」みたいなポンコツな記事などは決して掲載されないところですね。
 この記事の執筆者である関賢太郎さんは何冊か著書を上梓する航空軍事評論家。

 今回の記事は「韓国国防部が『P-1哨戒機が威嚇的な低空飛行を行い、脅威を感じた』『広開土大王でも振動を感じるほどだった』と主張しているが、それは本当か」という検証記事。
 数字をぽんぽんと出して「P-1の飛行が威嚇的なものであるとは思えない」との結論に至っています。

 韓国側が出してきた11秒の映像に映っているP-1がおそらく最接近した時のものなのでしょうね。
 それ以上の接近した映像が残っていないからこそ、たとえ豆粒大でも視認できるものとしてこれを出してきたとしか考えられません。

画像は韓国国防部が発表した動画から引用

 水平線の歪みかたから見てもけっこうな広角レンズで撮っているのが分かります。実際に見えた大きさよりは映像に小さく映り込んでいるとは思いますが。
 それでもこれで「脅威的云々」を言うのは片腹痛い状況です。

 海軍というものは軍の特性上、他国の海軍との交流も多く「海軍同士」のつながりというのは無視できないものがあるという話です。
 これから韓国海軍のP-3Cが他国の艦艇から500メートル以内に近づいた場合には「そちらは脅威的な低空飛行をしている」「今すぐ謝罪しろ」って警告されるようになるかもしれませんね。
 国防部上層部が先行していて、海軍が口を出せなくなっている状況であるとも見えますが。まあ、そんな韓国内部の状況なんて日本にとっては知ったこっちゃない。

こういう本を書いている人ですね。
F-35「超」入門: 何が得意で、何が不得意なのか
関賢太郎
パンダ・パブリッシング
2017/7/26

韓国メディア「安倍政権に扇動されて日本人は『韓国は嘘ばかりつく国』だと認識している」……扇動されて?

「韓国は嘘ばかり」…日本政府の“嫌悪戦略”が功を奏したか(ハンギョレ)
 ハングル版の動画には、書き込みが5万7000件も掲載された。事実関係を検証する内容の書き込みの合間に、相手に対する非難と罵倒が飛び交う。一部の韓国のネットユーザーたちは日本に対して不快感をあらわにした。多くの日本のネットユーザーは「嘘ばかりつく国」というふうに韓国を蔑んでいる。

 専門家らは、日本政府が韓日当局間の協議で問題を解決せず、動画を掲載し、“世論戦”を触発した背景には、韓日関係を嫌悪フレームで再構成しようとする意図があると疑っている。強制徴用判決など歴史問題をめぐる軋轢に対する不満を「韓国は軍事的にも信頼できない国」というふうに拡張しているということだ。ヤン・ギホ聖公会大学教授は「日本は強制徴用判決など韓日間の歴史問題をめぐる軋轢と関連し、韓国政府が対策を出さないことに対して強く不満を示して、『韓国人は信頼できない』というような国際世論戦を繰り広げることで、圧迫を加えようとしているものと見られる」としたうえで、「安倍首相は周辺国に対する“嫌悪フレーム”を活用し、自分の政治的立場を強化することに長けている。これを通して、防衛費を増額し、憲法改正への意志を貫こうとしているようだ」と話した。
(引用ここまで)

 昨日の「韓国政府の言っていることは二転三転しているという証拠はこれ」というエントリを書いている時に、ちょうどハンギョレのこの記事を見つけて苦笑しました。
 なんという好タイミングで出してくれたのか。
 実際、この問題で韓国政府の言い分は嘘ばかりです。

 そもそもの火器管制レーダーの使用についても「北朝鮮の漁船捜索のためにすべてのレーダーを使っていた」「P-1はそこにたまたま飛びこんだだけ」というものから、「火器管制レーダーは使っていない」になっている。
 「低空飛行で危険だった」とするわりには、そんな映像すら出せていない。おまけに「危険な飛行だ」との指摘も現場ではなかった。
 「P-1からの問いかけは聞き取りづらかった」というものに対しても「聞き取れる」という意見が大半。

 もう、すべての言い訳が嘘。
 「安倍は嫌悪フレームを活用して、政治的立場を強化している」とかじゃなくて、メディアなら自分たちの政府が垂れ流している嘘、矛盾点を追求しろって話ですよ。
 「最初の話と食い違っているのはなぜか」とか「低空飛行が危険だというなら問い合わせなかったのはなぜか」とか、国防部の記者会見での質問はメディアでなければできないものですからね。
 ま、ハンギョレは現在の政府に近しい立場にあるので、そんなことはできないのでしょうけども。
 言ったが最後、「積弊勢力だ」って言われてカカオトークのグループチャットから追放されても困りますしね(笑)。
 無理を言ってごめんなさい(笑)。ハンギョレにそんなことできるわけないよね(笑)。

 なお、「韓国人は嘘つきだ」は差別やヘイトに連なると思います。
 ですが、「韓国社会は日本の671倍も嘘にまみれている」はOKでしょう。単なる統計の比較です。
 さらに言うのであれば、その原因が「ウリとナム」と呼ばれる韓国の風習にあるという話までできれば、レポートとして100点はもらえなくてもB+くらいは余裕でもらえるんじゃないですかね。
 ちなみに「息を吐くように嘘をつく」というのも朝鮮日報からの引用で、韓国人自身による韓国社会の描写です。
 楽韓Webを作ったのは、こういうニュースや事実の積み重ねが効果を出すであろうという部分も大きかったのですよね。

この書籍の紹介がお馴染みになっているっていう時点でね……。
平気でうそをつく人たち:虚偽と邪悪の心理学
M・スコット・ペック
草思社
2011/8/12