野党5党指導部がイ・ジェミョン大統領にチョ・グク前祖国革新党代表と建設、貨物連帯所属労働者の赦免復権を要請した。 イ大統領は労働者赦免復権と関連して実態把握を指示した。
ウ・サンホ大統領室政務首席は3日、ブリーフィングを開き、「李在明(イ・ジェミョン)大統領は同日、祖国革新党、改革新党、進歩新党、基本所得党、社会民主党など非交渉団体5党指導部と昼食会を開き、チョ前代表と労働者の赦免復権を要請された」と明らかにした。
ウ首席は「チョ前代表赦免に対してイ大統領は即答しなかった」とし、「労働者赦免復権に対しては実態を詳しく尋ね実刑を受けているという方が多いということに驚き実態把握を指示した」と話した。 チョ元代表の赦免は、政治的利害関係が複雑に絡み合っているだけに、李大統領が直接的な意見を出さずに言葉を慎んだものと分析される。
(引用ここまで)
タマネギ男ことチョ・グクは娘の大学入試不正で実刑判決を受けて、去年12月に収監されています。
そして、当時から「特赦を出せ」との声が出ていました。
イ・ジェミョン政権になったことで来るだろうなとは思っていましたが、左派野党からチョ・グクに対しての赦免(特赦)要請が出てきました。
まあ、ここまで見据えた上での祖国革新党結党だったと見ています。
チョ・グクが一般人のままではこうして政権に対して赦免要求をすることもままならなかったわけですが。
政党代表であり、国会議員であったことから政権とコネクションをつなげて圧力をかけることができる。
正直、政権交代があったのは望外であったとは思いますが。
ユン政権であったとしてもまず、なによりも赦免での仮釈放を勝ち取る予定だったのでしょう。
で、2027年に予定されていた正規の大統領選挙で政権交代が成功したら復権も勝ち取って、2028年の国会議員選挙に出馬(当選)。
さらに2032年の大統領選挙に出馬って構想だったのではないかと思われます。
ところが望外のユン・ソンニョル大統領弾劾が成立し、イ・ジェミョン政権が誕生したわけで。
被選挙権の復権を受けることができれば、そのスケジュールを大幅に短縮させることが可能です。
来年の半ばに予定されている統一地方選挙でチョ・グクがどこかの市長、もしくは知事を狙うことすらできるわけです。
延々と左派傍流を歩かされてきたイ・ジェミョンにとっては、左派本流であったムン・ジェインの後継者でもあったチョ・グクに対して含むところがあるのは間違いないでしょう。
ルサンチマンを晴らす相手でもあるはずです。
でもまあ、祖国革新党の12議席は無視するにはけっこう大きな勢力ですからね。
早晩、受け入れることでしょう。
2028年の総選挙の行方によってはタマネギ大統領爆誕の可能性もあります。
実際問題、それくらい「次に誰が出るか」は問題になっているんですよね。保革共に。
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中味は長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン外交、ついに始動! 外交方針は「別にありません」? 」となっています。
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