尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が極秘にロシアと戦争中のウクライナを訪問し、ウクライナとの連携を表明したが、これに対して韓国野党・共に民主党は一斉に「韓国が安全保障上のリスクに直面した」と主張し始めた。共に民主党の最高委員は「韓半島を新冷戦の中心地にしてしまった」と非難した。文在寅(ムン・ジェイン)前政権で秘書室長を務めた586(1960年代に生まれて80年代に大学へ通った50ー60代)のある人物は「イデオロギー外交で国益に反した」と発言し、元四つ星将校の議員は「韓国の安全保障を危険に陥れかねない」と主張した。中でも共に民主党の元院内代表は「戦争の火種を韓半島に持ち込んだ」と述べた。
共に民主党によるこれらの主張が正しければ、世界で尹大統領だけがキーウを訪問し、ロシアはその報復として韓国に対して今すぐにでも宣戦布告するだろう。しかし実際は昨年2月のロシアによる軍事侵攻後、米国のバイデン大統領、フランスのマクロン大統領、英国のスナク首相らG7(先進7カ国)をはじめとする自由民主主義陣営の首脳は全員がキーウを訪れ、ウクライナ国民を応援した。欧州以外では日本の岸田文雄首相も今年3月に訪問しており、カナダのトルドー首相は2回もキーウに向かう列車に乗った。これらの国の野党が「自分たちの国の首脳が戦争の火種を自国に持ち込み、自国が安全保障上の危険にさらされた」と主張したケースは見いだしがたい。ドイツでは緑の党所属の副首相が今年4月にキーウを訪問し「ドイツ政府による武器支援に時間がかかり、また非常に遅くなって恥ずかしい」としてシュルツ首相を批判したが、目につくとすればこの程度だ。韓国の大統領によるウクライナ訪問を理由に、ロシアが韓半島で報復戦争を起こすという共に民主党の主張は、映画にもできないほどあり得ない話だろう。
(引用ここまで)
韓国のユン・ソンニョル大統領がウクライナ訪問を果たしたことは先日もちらと書きました。
で、これについて野党である共に民主党から一斉に非難の声が出ています。
いわく、「これで韓国が新冷戦の中心地になってしまった」「戦争の火種を韓半島に持ちこんだ」なのだそうで。
ま、要するにこれも政争の具でしかない。
左派、野党の立場からすると「ムン・ジェイン前大統領が打ち立てた全方位外交を破綻させた!」との認識になるのです。
ハンギョレあたりは「バランス外交を破棄するとは!」みたいな記事を書いてました。
ムン・ジェインも「5年間かけて成し遂げたものが一瞬で消え失せた」とか言ってましたっけ。
今回も同様ですね。
というかまあ、ユン大統領がウクライナ訪問したからってロシアが韓国をどうのこうのするとは思えないし、「新冷戦の中心地」なんかになるわけがないのですけどね。
まーた自分たちの力量を勘違いしてるわけですよ。
処理水放出についても糾弾するし、ウクライナ訪問についても同じように糾弾する。
岸田総理がウクライナ訪問を果たした際にはさすがに立憲民主党すら(少なくとも表立っては)非難しなかったのにね。国会質問で非難したのは共産党くらいかな。
もうなんでもいいんですよね、糾弾のネタは。
大統領夫人がリトアニアの高級店で買い物したことすら糾弾される始末。
大統領府、「金夫人ショッピング」質問に「すでに政争化···言及しない」(ヘラルド経済・朝鮮語)
もう一切交わることがない。
分断をいかに広げて、自分たちの支持者にアピールするかって話だけになっているのですね。
ま、考えてみたらムン・ジェイン政権時代の国民の力も似たようなもんでした。
大統領夫人の服飾費について追求してたりしましたからね。あれは公金の問題でもありましたけども。
あとカルティエのパンテールの偽物をつけてるってオチになったものでした。ある意味で韓国名物だから問題ないのかもしれない。
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