与野党は、尹錫悦(尹錫悦)大統領弾劾審判の宣告期日が4日に指定されたことについて歓迎しながらも、宣告結果をめぐっては「我田引水」式の展望を出し、世論戦を繰り広げた。
国民の力は公正な判決を願いながら国民が棄却・却下を望んでいると、共に民主党は内乱状況を終息させる最高の判決は罷免だけだと各々主張した。 (中略)
党内では、憲法裁の判決が当初の見通しより遅れたのは、弾劾引用のための憲法裁判官定足数(6人)を満たせなかったためだという分析が出ており、棄却·却下を占う声が高まっている。
(国民の力)党所属議員らはフェイスブックに「4月4日は4(認容):4(棄却)に」(パク・デチュル)、「4:4棄却あるいは却下を予想」(カン・スンギュ)、「ユン・ソンニョル、大統領弾劾却下または棄却を確信し切実に念願している」(パク・サンウン)などの文を載せた。
反面、共に民主党のパク・チャンデ院内代表はこの日、政府総合庁舎前で記者会見を行い「4日に宣告することになったことをそれでも幸いだと考える」とし、「今の内乱状況を鎮圧し終息する最高の判決は疑いなく内乱首魁尹錫悦の罷免だけ」と話した。 (中略)
ただし、民主党内では弾劾棄却・却下にともなう不安感も感知される。 一部ではもし憲法裁がユン大統領を罷免しないならば「不服・抵抗」運動をしなければならないという主張も出てきた。
(引用ここまで)
ユン・ソンニョル大統領の弾劾宣告が4日11時と決まりました。
尹大統領の弾劾審判 4日に宣告=罷免か棄却・却下か(聯合ニュース)
ノ・ムヒョン、およびパク・クネの大統領弾劾審判に比べると圧倒的に長い審議が行われていました。
最終弁論から宣告までノ・ムヒョンのケースでは14日、パク・クネのケースでは11日。
それが今回は37日かかっています。
憲法裁判所内での意見が分かれたのでしょう。
何度か指摘していますが、今回の戒厳令発令は若干微妙なところがあるのは間違いないところ。
ただまあ、認容(弾劾成立=罷免でユン失職)ではないかとは思っています。さすがに戒厳令発令は見逃せない違憲行為であるかと。
ここまで時間がかかったのは、「どうしても全員一致にならなかった」ですかね。
共に民主党側が「大臣を全員弾劾する」とまで言い出していましたね。
韓国野党院内代表「我々の推薦した憲法裁判官を任命せよ、さもなくば大臣全員を弾劾だ!」→与党「それやったらお前ら全員内乱陰謀罪で告訴するわ」……いつまで経っても政争ばっかりっすなー(楽韓Web過去エントリ)
これは定員9人の憲法裁判官が現状8人であるので、自分たちの子飼いの裁判官を憲法裁判所に送りこもうとしていたのです。
微妙な動きを見せていた天秤を認容側に傾けようとしていたのですね。
彼らも弾劾が成立するかどうか微妙であると感じていたからこそ、こうした動きがあったわけです。
さらに共に民主党は送り込もうとしていたマ・ウンヒョクを自動的に任命する法案まで発議していたのですが。これが31日のこと。
共に民主、大統領権限代行による憲法裁判官後任指名を禁じる法案と併せて「馬恩赫自動任命法案」発議(朝鮮日報)
1日になって憲法裁判所が宣告日を表明したために、はしごを外された形になっています。
いますぐに憲法裁判官に任命されたところで、審判に加われるわけないですからね。
どうもこれ、憲法裁判所が共に民主党から圧力をかけられるのを嫌ったんじゃないかな……って感じがしています。
んー、読めないですね。ただ、90%認容であるとは思っています。
残り10%は「法的要件を満たしていない」として却下が意外と多くて認容4、棄却2、却下2とかになる可能性を見ています。
でも、ユン大統領が復帰したところで……って感じではありますが。
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