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カテゴリ:尿素大乱の記事一覧

韓国、足りないのは尿素水だけじゃなかった、工業用に普遍的に必要になる苛性ソーダも中国からの輸入に頼っていて不足へ……

カテゴリ:尿素大乱 コメント:(127)
尿素水大乱に段ボールの運送費も二桁爆上げ……「苛性ソーダ需給難で段ボール価格引き上げ圧力」(ソウル経済・朝鮮語)
尿素水大乱だけでなく、中国発のポリゾール、ホウ砂、苛性ソーダの需給難がはじまり、段ボール業界が三重苦を経験している。廃止回収・段ボール輸送車両の不足から進み、苛性ソーダなど副資材在庫も動いている。これによって段ボール価格の追加引き上げ圧力が強まり、今後最終価格と宅配費の上昇も見込まれる。

8日、製紙業界によると、尿素水不足により廃紙回収車両の運行に大きな支障をきたしている。かなり廃紙価格が上がっているが、廃紙回収まで難しくなるため、廃紙が文字通り「禁止」となっている。実際の廃段ボールの価格は今年3月に1キログラム(kg)当たり55.6ウォンから先月150.6ウォンで170%以上上昇している。 (中略)

段ボール業界では、尿素水よりも大きな問題が段ボール生産のための中国産副資材供給難だと口をそろえる。近年、段ボールの生産に不可欠なポリゾール、ホウ砂、苛性ソーダなどの材料不足問題も大きくなっている。ポリゾルは印刷のための化学物質で、ホウ砂と苛性ソーダは段ボールを作る際に重要な生産材料だ。これらの副資材も中国産がほとんどだ。最近、中国発の尿素水事態のように中国製の段ボール副資材供給にも問題が生じ、今後最終製品の生産に大きな支障が予想される部分だ。 (中略)

苛性ソーダは過去には韓国で生産をしていたものの工場がほとんど中国に移転し、中国産がほとんどだ。最近、全方位的な中国発素材需給難に北東アジア市場苛性ソーダの先月末の価格はトン当たり700ドルで、前週比で40%上昇した。
(引用ここまで)


 尿素水の在庫についてはあるていどの目鼻がついた、とされています。
 中国も「韓国が(こんなことで)苦しむとは思っていなかった」として輸出に前向き。
 なんだかんだあったとしても(含意)3ヶ月分ていどの在庫は年内に確保できそうだということです。

ロッテグループ会長が自らの人脈駆使…6カ国から尿素1万9000トン確保(中央日報)

 ロッテ財閥のシン・ドビン会長の個人的人脈もあって日本からも100トンほど調達できたそうですよ。
 まあ、大したことにはならないだろう、と予想したのは尿素(アンモニア)はそれなりにありふれた物質だからというのもありますね。
 なければ困るものであっても、入手自体にはそこまで苦労するものでもない。
 中国としても「尿素で韓国を操るのはいまじゃない」ということなのでしょう。

 偶発的……というか韓国政府があまりに無能であったから生じた事態というだけの話です。


 ただ、中国からの輸入が途絶えているのは尿素水だけではない、という話で。
 苛性ソーダやホウ砂も足りていない、との話。で、そのせいで段ボールの価格が上がりそうだ、ということなのですが。
 ホウ砂はともかく。
 苛性ソーダって水酸化ナトリウムじゃん。工業にとって基本的な物質で、もうありとあらゆるところに使われる。

 あれ、韓国って工業国……じゃなかったの?
 まあ、手近に日本、中国っていう工業大国があるからそこから輸入すればいいや、くらいの気分だったんでしょうが。
 それ以外にもマグネシウムやリチウムなども足りなくなるのではないかともされています。

マグネシウム・リチウム…韓国で第2の「尿素水品薄騒動」が起こる恐れも(朝鮮日報)
 このところ品薄となっている尿素だけでなく、マグネシウムや希土類、リチウムなど必須原材料の需給も非常事態に陥っている。韓国貿易協会によると、こうした品目を含め、輸入品1万2586品目のうち、特定の国が占める比率が80%以上の品目は3941品目(31.3%)だという。もし輸入先が滞ってしまったら、代わりの輸入先の確保は容易ではないということだ。 (中略)

 中国が生産・輸出を規制した場合、打撃を受けると懸念されている品目は尿素以外にも多い。二次電池の核心素材である正極材に必要な水酸化リチウムも中国産の比率が85%近い。2位のチリ産の比率は12.5%にとどまる。二次電池業界の関係者は「長期契約を結んでいるが、比率が絶対的なため、尿素のように輸出を突然止められたらバッテリー生産への打撃は避けられない」と語った。
(引用ここまで)

 サプライチェーンの再編成待ったなし。
 今回の韓国の尿素水不足という、政府の無能さによって引き起こされた事態が影響を及ぼす範囲は少なくないでしょうね。
 中国の重要性が再認識されたと見るべきか、危険性がクローズアップされたというべきか。

 それにしても苛性ソーダ不足で最初にニュースになるのが段ボール高騰……なぁ。
 ああ、廃段ボール回収している老夫婦とかには恩恵になりそうですね。

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韓国政府高官「尿素水、肥料のことだと思ってた」……省庁も知らされるまでなにも行動できず……ダメだ、この国

カテゴリ:尿素大乱 コメント:(138)
大統領府「尿素水、肥料のことかと」……「尿素水大乱」は政府不良の合同作品(東亞日報・朝鮮語)
「尿素水ではなく『尿素肥料』程度の問題と考えた。これほど波及力が大きいとは知らなかった……」

最近「尿素水大乱」の原因を尋ねる質問に9日、大統領府関係者が見せた反応だ。大統領府は「政策コントロールタワー」として管理責任だけになるというが、特定品目の品物事態が大乱に広がり、国民の日常を脅かすまではすべてその理由があったのである。実務省庁は安易な判断と遅れた報告で適時対応のタイミングを逃し、大統領府は尿素水の輸入が中断されてから21日も過ぎた時点で問題の深刻性を悟った。

米中覇権の戦いと新型コロナウイルス感染症(コロナ19)事態以後、地球村が国益に埋没して物資確保に死活する状況で、このような国政運営はいつでも国民の生活を麻痺させる「第2の尿素水事態」を起こすできるという批判が多い。 (中略)

厳しい電力難に直面した中国は同月15日、「尿素輸出検査」を義務化し、事実上輸出を中断したが、4日前の11日にはすでに検査を予告していた。 (中略)

しかし、初期対応の最前線である外交部は「ゴールデンタイム」を逃してしまった。駐中国韓国大使館は先月21日には尿素輸出中断の危険性を本部に報告し、外交部も同時に産業通商資源部など所管省庁に関連事実を伝達したことが確認された。大まかに言って、政府当局の無関心の中に10日近くを無為に過ごしたというわけだ。 (中略)

産業部の措置もスムーズではなかった。産業部関係者は「外交部から尿素輸出中断内容を聞いた後、状況把握に乗り出した」とし「実際、尿素は主要管理品目ではないため、中国が輸出を制限した際、大きな関心を傾けなかった」と失策を認めた。産業部は通商業務を担当する責任部処だ。

両実務部署が足早い初期対応に失敗したことが大きいが、大統領府の責任がないわけではない。大統領府は、中国の尿素輸出中断から3週間ぶりの今月5日、アン・イルファン経済首席をチーム長とした「尿素水対応タスクフォース(TF)」を稼働した。 (中略)

最近の「尿素水大乱」の根本原因は「グローバルサプライチェーン不安」にあるという診断だった。それと共に「海外物量確保に総力を傾けているから不安感を持たないでほしい」と国民に要請した。間違った言葉ではないが、今回の事態で大統領府の危機意識は「修辞」にとどまったという抜け穴がそのまま露出された。

尿素水大乱は、来週には落ち着くかどうかが判明する模様だ。駐韓中国大使館側は「韓国の困難を未だ予想しなかった」とし、積極的解決意志を大統領府に伝えたと伝えられたという。
(引用ここまで)


 何度か指摘しましたが「経済性の欠如」を理由に韓国国内での尿素製造を10年前に中止。
 その後、車両用尿素については97%、その他も含めた尿素については65%前後を中国に依存してきたわけです。
 で、その中国が尿素を石炭不足から実質的に輸出禁止したところ、韓国政府はぼんやりとその様子を見ていただけだったっていうね。

 「尿素水がそんなに産業に影響を与えるとは思っていなかった。肥料ていどの話ではないかと……」って語った大統領府高官がいたとのことですが。
 まあ、大統領府ではそういう対応になってもしかたないでしょうが。
 通商産業資源部がなにもできていなかったのがやばい。
 今回の「尿素水大乱」には本当に乾いた笑いしか出てこない。


 自分たちがなにをやっているのかを認識できていない。
 KTXの枕木に吸水性スポンジを使ったら、スポンジの水が凍ってしまって枕木が破損したこと。
 春になると道路陥没が頻発すること。
 ロケット部品をくず鉄として売り払ったこと。
 原発のタービン建屋が雨漏りすること。

 そして、尿素がなくなったら産業がどうなるのか。

 すべて同じ線上にあることです。
 何度言ってもソメイヨシノがクローンであるということを理解できなかったのもこのあたりとも同じ感触。

 なんというか、「韓国」というものが凝縮されてますわ。
 経済性を重視して選択と集中の結果、ですよね。

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尿素水大乱で自国の弱点を中国、ロシアに晒した韓国……ロシア「スプートニクVの承認しろ」中国「我々の重要性を思い知っただろう?」

カテゴリ:尿素大乱 コメント:(100)
ロシア、韓国にスプートニクVワクチンの迅速承認を要請……尿素水供給協議も(ニューシス・朝鮮語)
アレクセイ・チェクンコフロシア極東北極開発長官はインラ・リアノボスティとのインタビューで「韓国にスプートニクⅤワクチンの効能を知らせ、迅速に承認してもらうよう要請した」と話した。
彼は「それでスプートニクⅤワクチンを接種した人は(入国後十日間の)者が隔離措置を経なくてもよい」と説明した。
続いて「これは両国の人道主義的、経済的絆関係を発展させるのに役立つだろう」と強調した。

チェクンコフ長官は先週の5日間、韓国を実務訪問した。彼は韓国で第3次韓・ロ地域協力フォーラムに参加し、関係者および企業人と数十回の会議を行った。
チェクンコフ長官は韓国訪問で尿素水供給問題も協議したことが分かった。韓国は中国発の要素数品種事態に大規模物流大乱の懸念が高まっている。中国の輸出制限でロシアを代替輸入源の一つにして交渉を進行中だと伝えられた。

スプートニクⅤは、ロシア保健省傘下のガマレヤ国立感染症・微生物学センターがロシア直接投資ファンド(RDIF)の支援を受けて開発した。全世界70カ国以上で使用されているが、まだ世界保健機関(WHO)の緊急使用承認は受けられていない。
(引用ここまで)


 ロシアが独自開発した新型コロナウイルス用のワクチン、スプートニクVを韓国で承認するようにロシア高官が述べた、とのニュース。
 訪韓していたロシア高官と尿素の入手についても協議があったとのことで、実際にはこれは圧力だろうなぁ。
 スプートニクVはアストラゼネカと同じくウイルスベクターワクチンで、世界で最初に開発されたワクチン(ロシア談)なのだそうですが。
 どうもこう……治験や論文が体裁をなしていないということで、WHOから緊急使用証人を得られていないものだったりします。
 自国政府の信頼性が低すぎて、ロシアのワクチン接種率がいまだに35%台っていうね。

 ちなみに韓国国内の製薬会社でスプートニクVの製造は行われています。
 ワクチン不足が叫ばれていた際には韓国国内でしようできないかと論争がありましたが、モデルナ、ファイザーのmRNAワクチンとアストラゼネカでなんとかなったこともあって「製造している」ということすらあまり覚えられていないものでもありますね。

 さて、韓国での尿素水大乱は中国でも大きく報じられているとのことで。
 中国メディアは「サプライチェーンとしての中国の重要性を知らしめる出来事」という形で報じているようです。

中国メディア、韓国の「尿素水大乱」を集中報道……「自給自足できなくて困窮」(イーデイリー・朝鮮語)

 当然、中国も韓国に対して資源による圧力を与えてくることでしょう。
 ロシアが欧州に対して行っているように、ですね。


 今回、韓国で大きくクローズアップされることになりましたが、こうした話はこれから頻発するのではないかと思われます。
 まあ……戦略物質でもある尿素、アンモニアを安い中国産に頼りすぎていて自国での生産を中止、かつ中国の状況を知っていたのに尿素不足に思いが至らなかったという政府の情弱さに苦笑すらも出ませんが。

 有機リン系の農薬を作っていた旧住友化学が「農薬中毒に対応する薬も我々の手で製造すべき」として、作れば作るほど赤字が嵩むPAMを製造していたことで、地下鉄サリン事件での対応が素早くできた……なんてことがありましたが。
 世の中は経済性だけで廻るもんじゃないんだなぁ、ということがよく分かりますね。

 ちなみに日本はアンモニアについては自国生産で77%をまかなっているそうです。

日本では自国生産能力の整備を……なぜ韓国政府は中国産の要素に寛大だったのか(デイリーアン・朝鮮語)

 戦略物資の中でも自国生産が可能なものについてはそうすべき、ということか。
 わざわざ脆弱なチョークポイントを作って、それを晒すなんてことはすべきでないということが分かりますね。

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韓国尿素水大乱:火力発電所の備蓄尿素水も残り1ヶ月分……年末にはトラックが止まり、火力発電所が止まる事態も?

韓国の消費者、日本市場で「尿素水」購買(中央日報)
韓国放送局SBSは日本物流業界の話を引用し、電子商取引プラットホームQoo10を通じて日本から直接購買した尿素水が8日から航空便で韓国に搬入されていると報じた。8、9日の2日間に直接購買方式で日本から韓国に入った尿素水は6.5トンにのぼる。

日本当局は個人が直接購入する場合、10リットル単位では無関税で特に検査なく海外搬出を認めている。日本は尿素水原料の尿素を国内で生産しながら、中国だけでなくマレーシアや中東などからも輸入しているため、中国当局の輸出規制にもかかわらず需給に大きな問題はないという。
(引用ここまで)


 韓国では入手も難しくなった尿素水を通販で日本から買っているという体たらくに。
 おやおや、あれほど「二度と日本には負けない」だの「日本製品をすべて代替しよう」とか言っていた勢いはどこに行ったのやら。
 ま、背に腹は代えられないということでしょうかね。
 ただ、ちらっとQoo10で検索してみたのですが、もうアドブルーも尿素水もないですね。韓国側の検索だと違うのかもしれませんが。

 日本から韓国に渡った尿素水が6.5トン。韓国がオーストラリアから軍用機で運んでくるものの1/4ほどが買われていったと。
 どっちにしても焼け石に水ですが、個人としてはかなり助かるのでしょう。

 そこまで個人が困窮しているのに、ムン・ジェイン大統領は欧州歴訪成果を誇らしげに語ったそうですわ。

尿素水不足で混乱も文大統領「不安抱くな」…欧州訪問成果を自画自賛(中央日報)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9日、尿素水不足事態に関連し、「国民は過度な不安感を抱かないでほしい」と述べた。 (中略)

これに先立ち文大統領は先月31日、欧州歴訪中にバイデン米大統領が主導した「サプライチェーン回復力グローバル首脳会議」に出席したが、尿素水事態には全く言及しなかった。

文大統領はこうした状況の中でもこの日の冒頭発言で7泊9日間の欧州歴訪の成果を広報した。文大統領は「欧州歴訪は大変な日程だったが、成果は少なくなかった」とし「さらに格上げされた韓国の地位を実感し、韓半島(朝鮮半島)平和に対する国際社会の支持も繰り返し確認した」と述べた。
(引用ここまで)

 なんというか……のんびりしてますね。
 ちなみに韓国国内では「尿素水の転売や高値での販売を禁じる」という事態になっているそうです。

「違法要素水販売を報告してください」… 大邱環境庁、違法流通集中取り締まり(ニューシス・朝鮮語)

 不法に尿素水を製造した場合は大気保全法に基づいて7年以下の懲役なのだそうですよ。
 で、もうひとつ大ネタが。
 NOx除去装置のついている火力発電所が止まる可能性が出てきました。

韓国、火力発電も不安…発電5社のうち3社で尿素水在庫1カ月分だけ(中央日報)
「尿素水大乱」が続く場合、物流・交通に続き火力発電所にまで広がる可能性も大きくなっている。この日野党「国民の力」の韓茂景(ハン・ムギョン)議員が発電会社5社から得た資料によると、発電5社のうち3社で尿素水在庫が1カ月分しか残っていなかった。蔚山(ウルサン)・東海(トンヘ)火力発電所を運営する東西発電は4日基準で335トンの尿素水を備蓄している。東西発電が火力発電のために昨年使った尿素水は5611トンだ。月平均使用量は478トンに達した。これを基準とすれば尿素水335トンは22日で消費する量だ。

火力発電は窒素酸化物排出量を減らすのに尿素水やアンモニア水を使用する。窒素酸化物排出基準を超過すれば改善命令、課徴金賦課、操業停止の順で行政処分が下される。発電所の稼動に尿素水が必須という意味だ。排出量基準を合わせられなければ暖房のための電力が必要な冬季に一部発電所の稼動中断にまで続きかねない。
(引用ここまで)

 すごいな……。
 もともとトラックの尿素SCRはこうした火力発電所で用いられていたものを自動車用に小型化したものなのですが。
 というか、記事の引用外だと韓国の火力発電所でNOx除去装置がついているものは10%ちょっととのことなので、それほどの影響はないのかもしれませんが。
 韓国の大気汚染の半分以上は韓国産という統計は間違ってないのだなぁ……と理解できましたわ。

 まあ、そこまで大したことにはならないと思います。実際には。
 でもまあ、一連の話は韓国が国として政府として、ダメさ加減がどれほどのものなのかということが理解できるものではありますね。

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韓国企業「(夏頃から)石炭不足で中国産尿素が輸入されなくなるのでは?」→韓国政府「尿素不足は先月21日に把握して対策をはじめた」……ダメだ、この国……

カテゴリ:尿素大乱 コメント:(151)
韓国政府、尿素1万8000トン仮契約したのに…2週間以上返答のない中国(中央日報)
ただ中国の尿素輸出制限が「尿素水大乱」へと広がったのは韓国政府の早期感知機能が不足したためという批判が出ている。尿素の場合、中国からの輸入の割合が97%に達する上、中国が昨年末からのオーストラリアとの貿易対立で尿素の原材料である石炭需給に問題が生じ始めた。このため業界では4~5カ月前から尿素と尿素を原料にする肥料の需給に問題が生じる恐れがあるとの懸念が大きくなったという。

外交部当局者は尿素水需給不安問題をいつ初めて認知したのかとの質問に「先月21日に中国から輸出検査強化措置が伝えられた後(問題を認知して)すぐに中国政府に懸念を伝達した」と説明した。これは中国政府の輸出検査強化発表があるまで関連動向について全く把握できずにいたという意味とも解釈可能だ。サプライチェーンが特定国に偏った品目の場合、常に需給不安に対するリスクを管理しなければならないのに、サプライチェーンモニタリング体系そのものがまともに作動していないということだ。
(引用ここまで)


 業界からは4〜5ヶ月前から「このままでは尿素が足りなくなるのでは」という懸念があったとされている。
 けれども政府が尿素不足を把握したのは先月21日の中国からの検査強化後。
 ……ダメだ、この国。

 ちょっと前にも書きましたが、中国の石炭不足から連想ゲームで尿素・アンモニアの不足は十分に考慮できる範囲内のこと。
 すぐに肥料、尿素水への影響は思いつくべきです。
 少なくともそのあたりの専門家ならすぐにでも理解できる部分。
 政府内にそういう専門家がいないのだろうなぁ。

 というか、産業界から声が上がれば十分に対応できたと思うのですが。
 産業通商資源部にはそんな声をピックアップできるシステムがないのか。最初から産業側が諦めているのか。


 現在、あらゆる方面に声をかけている……とのことですが。ロシアから来年1月に到着する分以外はいまのところ契約できていない状況。
 比較的近場である日本やインドにも声をかけて断られているとのこと。

企業たち「尿素探せ」世界八方に走るが……日本、インドも「私たちもギリギリ」(東亜日報・朝鮮語)

 日本も少なからずギリギリでしょうしね。
 この記事でも日本に言及するコメントはないことはないですが、それよりも政府の無能さに嘆息しているほうがはるかに多いといったところ。
 日本という単語が出てきても「日本には2度と負けないとか言っておいてこれか?」みたいなものが多いですね。

 まあ……韓国というもののダメさ加減をこれほどまでに如実に現している事象ってないでしょ。
 国家運営の手腕がいっさいダメって自らアピールしているも同然ですからね。
 ムン・ジェイン政権のやってきたことの仕上げ、といえるかな。

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韓国政府「尿素水を……尿素水を売ってください」とCOP26の場で泣訴哀願……軍用備蓄も放出へ?

カテゴリ:尿素大乱 コメント:(166)
タグ: 尿素水
尿素水大乱に…韓国、COP26で「尿素売ってほしい」と泣訴(中央日報)
全国的に尿素水が品薄となる中、韓国政府が第26回気候変動条約締約国会議(COP26)でも中国とインドネシアに尿素輸出支援を要請したことが確認された。2030年の国家温室効果ガス縮小目標(NDC)を達成するための各国との2国間会談の席でも尿素輸出国に「尿素を売ってほしい」と泣訴したのだ。 (中略)

この席で韓長官は、中国とインドネシアの長官に尿素水輸出を再開してほしいと要請した。韓長官は4日に中国生態環境省の趙英民次官と会い、尿素輸出ができるよう中国側の積極的な協力を求めた。これに先立ち3日にはインドネシア環境森林相と環境協力了解覚書を交わし、「最近台頭している尿素水供給不足を解消するため輸出量拡大など積極的な関心と支援を要請する」とした。インドネシアは中国に次いで2番目に多くの尿素を韓国に輸出する国だ。

ただ専門家らは「現実性が不足した海外への泣訴よりは海外からの直輸入など即時的な代案用意に集中しなければならない」とした。大林(テリム)大学自動車学科のキム・ピルス教授は「自国でも供給が不足し輸出を禁止した中国やインドネシアはすぐには尿素水を韓国に売らないだろう。後進国型技術を維持できずいまになって確保しようと歩き回る格好だ」と批判した。キム教授は「2~3カ月後にロシア産の尿素水がくるまでは高くても尿素水完成品を各国から輸入できるよう助けるのが現実的な政府の役割」と話した。

韓国化学研究院のホ・イルジョン環境資源研究センター長もやはり「いまは海外への要請よりは既存のインフラを使うことが重要だ。環境部は尿素水を使わないでもよい非尿素水技術の開発と国内生産再稼働を支援するなどの努力をする方が良い」とした。
(引用ここまで)


 先日まで開催されていたCOP26の場で中国、インドネシアに「尿素水を、尿素水をどうか売ってください」と泣訴した……というニュース。
 なんでこんな話が出てきたかというと、政府に対する攻撃が激しくなってきたからでしょうね。

 オーストラリアから2万リットルの緊急輸入を行う、としたのですが「2万リットルごときでなにができるってんだ」って言われているっていう。
 まあ、実際に10リットル限定で供与したとしても、200万台とも300万台とも言われるディーゼル車の1%にも満たない……というか0.1%になるかどうか。
 これを非難されたせいか「2万リットルではない、実際には2万7000リットルを運ぶ」って言い出しているのですが。
 焼け石に水どころじゃない。

「尿素水事態」政府緊急対応… ベトナム製尿素200トンの輸入(韓国経済新聞・朝鮮語)
政府がベトナムから尿素200トンを持ち込むことをはじめ、様々な国から尿素2万トンずつ輸入する案を推進中だ。今週の軍輸送機を通じて輸入されるオーストラリア要素数は去る7日発表より7000リットル多い2万7000Lを輸入することにした。
(引用ここまで)

 ベトナムから200トンの尿素を輸入できるとのことですが。
 アドブルーの尿素濃度は33%前後。ということは600トンの尿素水を精製できる。
 これで60万リットル。
 なお、韓国で消費される尿素水は年間2億5000万リットル。一ヶ月あたり2080万リットル。オーストラリアとベトナムからの輸入で端数はなんとかなりそうかな(笑)。

 ところでアドブルーに使えるくらいの高品位尿素水の精製って韓国国内でできるんですかね?


 それにしてもCOP26の場で「尿素をください」って泣訴なぁ……。
 以前もRCEPの事務レベル会合の場で「日本は韓国への半導体材料輸出制限を撤回せよ」とか言い出して、議長国から「この場はそういった話をするところではない」とたしなめられるというシーンがありましたっけ。

 まあ、どっちにしてもなりふり構っちゃいられないって感じですね。
 さらに軍が備蓄している尿素水の放出もするとのことで。

尿素水不足で戦時物資に手をつける韓国国防部…「ショー」という批判も(中央日報)
韓国国防部が軍の尿素水備蓄分を民間に供給することを検討している。尿素水不足事態への対応レベルだが、「戦時物資」の供給まで検討するほど状況が悪化するまで政府は何をしていたのかという批判が出ている。

国防部によると、軍当局はこうした措置のため、各級部隊が現在保有する備蓄分の把握に入った。 (中略)

別の軍関係者は「たとえ現在軍が保有する運営物資を供給するとしてもどれほどの分量になるだろうか」とし「2016年以降に生産された軍用トラックだけが使用する尿素水の一部を供給するとしても、実質的に市場に与える効果は極めて少ないはず」と指摘した。続いて「尿素水不足事態で民心が悪化する兆候が表れると、政府が努力しているというショーをするために軍を動員する姿だ」と批判した。
(引用ここまで)

 アリバイ作り以外のなにものでもないですね。
 というか、韓国の市場をほぼ独占していた中国から尿素が入ってこないってことは、化学肥料もろくに作れないはずなんですが。
 そのあたりはどうしているんだろう……。

 まあ、さすがにトラックの一切合切が止まって物流大乱なんてことにはならないと思いますよ。
 燃料すら運べなくなるってことですからね。いやさすがに……10リットルとかの配給制限でなんとかすると思うんですが。
 それでも経済的な負担は避けられそうにないけどなぁ。
 なんでこんなになるまで放っておいたのやら。

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韓国政府「尿素水2万リットルを軍用機で緊急輸入する!」……焼け石に水ってレベルじゃないぞ、それ

カテゴリ:尿素大乱 コメント:(180)
尿素水2万リットルをオーストラリアから輸入…軍輸送機も活用=韓国(Wow! Korea)
韓国政府が中国からの尿素水不足事態に対応するため、今週、オーストラリアから尿素水2万リットルを輸入する。

政府は7日、政府ソウル庁舎でホン・ナムギ(洪楠基)経済副首相兼企画財政部長官主宰により開かれた第2次対外経済安保戦略会議で、こうした内容を盛り込んだ‘産業用要素・要素需給現況および対応策’について議論したと明らかにした。

この日の会議には外交部・産業部長官、国務調整室長、特許庁長、科学技術情報通信部・科学技術革新本部長、環境部次官、国家情報院長、国家安保室2次長、経済首席、経済補佐官らが出席した。

政府は可能な外交チャンネルを総動員し、オーストラリアだけでなく、ベトナムなどの尿素生産国とも年内に数千トンの導入を協議する計画だ。
(引用ここまで)


 尿素水(商標としてはアドブルー、AdBlue)を2万リットル、オーストラリアから航空便で緊急輸入。
 ふむ。
 トラックに搭載されている尿素水のタンク容量はさまざまですが、平均するとざっくり30リットル前後というところっぽいです。少なくとも日本車の場合。
 日野のプロフィアで28リットル。
 まあ、切りのいいところで30リットルとすると。666台分。

 トラックがアドブルー1リットルでどれほど走れるかというと1000km前後といわれています。
 タンクを一杯にすれば数ヶ月分は持つ、という感じですかね。
 年末の繁忙期ともなればまた事情は異なるでしょう。
 1台につき10リットルに制限すれば2000台が1万キロは走れるといった感じか

 なお、尿素水を必要とするディーゼルエンジンを搭載した車両は200万台以上あるそうです。
 ……焼け石に水だなぁ。


 っていうか、中国が石炭不足になっていたら当然のようにそこから生成されるアンモニアの生産も滞るし、尿素水の生産も滞るって分かるでしょ。
 中国だって昨日や今日、石炭不足になったわけでもあるまいに。
 オーストラリアの石炭を禁輸したのが去年で、停電が頻発しているってニュースが出たのは今年の早いうち。
 こういった簡単な連想ゲームができる人材すらいないのか。
 あるいは具申できる環境にないのか。

 どっちにしても国として成り立ちがおかしいんじゃないのっていうことは言えますね。
 製造業にとっての動脈であるトラックが動かなくなる事態を招いているんだもんなぁ。

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韓国政府「このままでは物流が途絶える!」……ディーゼル用の尿素水輸入がゼロになって韓国のトラックが立ち往生へ……

尿素水不足事態背景には中国肥料・石炭・電力「3難」(聯合ニュース・朝鮮語)
国内尿素水不足事態は、主供給元である中国内部の状況が最大の原因として挙げられ、国際政治と異常気候などとも一部連結されているという分析が出ている。

尿素水の原料である尿素は中国産が国内輸入量の約3分の2を占めるが、最近中国が尿素に対する輸出前検査を義務化しながら需給問題が起きたのが国内尿素水事態の表面積現象だ。

4日、KOTRAによると、世界最大の尿素生産国であり輸出国である中国は、毎年約500万トンの尿素を世界市場に供給している。韓国はインドに続く中国の2位尿素輸出対象国だが、今年1~9月、中国の韓国への輸出量は56万4千トン(40.2%増加)で中国による尿素輸出総量の14%を占めたと把握された。

このような状況で中国関税庁は先月11日29種の肥料関連品目に対する輸出検疫管理方式を変更、別途検疫や検査なしで輸出が可能だった尿素、カリウム肥料、リン酸肥料など合計29種の肥料品目について10月15日から必ず検疫を経るようにした。

これは中国の肥料難の中で肥料輸出を抑制し、国内市場に優先的に供給するための輸出制限措置として解釈されるとKOTRAは分析した。

また中国の肥料難は中国が現在深刻に苦しんでいる電力難とつながる。

化学肥料の主要生産原料である天然ガス、硫黄、石炭などの価格急上昇が続くうえ、最近電力難が重なり、化学肥料および尿素生産が萎縮し、供給に支障が生じたということだ。
(引用ここまで)


 世界のどこも騒いでいないのに、韓国だけが「尿素水が足りない」と大騒ぎ中。
 中国に依存しすぎていたのが原因とのこと。

 EUがディーゼルエンジンに対して施したEURO6という粒子状物質と窒素酸化物への排出量規制があるのですが。
 これを遵守するために、排ガスに尿素水をかけることでアンモニアを発生させ、窒素酸化物が還元されて窒素と水になる……というのが尿素SCRという技術。
 クリーンディーゼルには必須とされている技術なのだそうです。
 現行のディーゼルエンジンにはほぼすべて搭載されており、尿素タンクが必須になってます。

 で、韓国はそのための尿素をほぼ100%といっていいレベルで中国からの輸入に頼っていたのですが、中国が肥料関連品目について検疫を厳しくしたために韓国で販売価格が10倍にもなっているとの話。
 ちなみに日本はロシアや中東からも輸入をしており、分散化ができているので問題ないと思われます。
 天然ガスから水素、窒素、炭酸ガスができてあれやこれやで尿素になるのですね。


 対策として韓国政府は「産業用の純度の低い尿素水をなんとかして車両用にできないか」としていたのですが、産業側からは「いや無理だから」と言われて断念。
 不凍液を車両用にできないかとトライはしたそうなのですけどね。
 尿素SCR用の尿素水は高純度、高品位であることが必須なのです。

尿素水 品薄対応無策……信じていた「産業用→車両用の切り替え」も難しい(韓国経済新聞・朝鮮語)

 尿素SCRを用いたディーゼルエンジンでは尿素水がないとエンジンが始動できないようになっていまして。
 これを解除してトラックを走らせることはできないか、ってところまで追い詰められている模様。
 装置を製造しているボッシュに「一時的に解除したい」とすでに言い出しているとのこと。

 ちなみに韓国国内の備蓄は1ヶ月分のみ、だそうです。
 ……このままだと年末に物流がゼロになるのと一緒ですからね。

 ちなみにいまから契約してもロシアやインドネシアからの輸入は来年以降に届くとのことで。
 中国だけに頼る、ということがどれだけ危険なのかということを如実に現した事例といえるでしょうね。
 そりゃ、全世界的にサプライチェーンの再構築が求められるわ。

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