最近日本でこのしゃもじが連日話題にのぼった。岸田文雄首相(66)がウクライナに行ってゼレンスキー大統領にプレゼントしたことが契機になった。贈り物は誰でもできるが、このしゃもじに必勝と書いたことが波紋を起こした。24日参議院会議で野党議員が詰め寄るようにこう言った。「日本がやるべきは和平。(必勝とは)不適切だ」。インド歴訪最終日の夜、貨物エレベーターに乗ってホテルを抜け出し、ウクライナに向かった列車で、もしかして動線が漏れるのではないかと心配で携帯電話の電源をすべて消して電波まで遮断する機器に携帯電話を入れた、スパイ映画さながらのすべての苦労が一度に吹っ飛んでしまった瞬間だった。 (中略)
突拍子もない必勝しゃもじ論争、そこに欠けていたのは「心」だ。戦争で苦痛を受けているウクライナ国民に対する配慮ということだ。しゃもじに書かれていた言葉が平和だったなら、このような論争はそもそも起きなかったはずだ。1945年8月、広島に投下された原子爆弾で数十万人が命を失った。「被爆の実状を知らせる」として岸田首相は5月に広島で主要G7(7カ国)首脳会談(サミット)を開催する。
日本は悩んだ末、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領も招待すると明らかにした。広島で両国首脳が2カ月ぶりに会うが、どこか違和感がぬぐえない。なぜ原子爆弾が投下され、どれほど多くの朝鮮人が死亡したのかに対する記憶が抜けているのではないのか。ウクライナに「必勝」スローガンをプレゼントしたように。
(引用ここまで)
「必勝」の文字の書かれたしゃもじをウクライナのゼレンスキー大統領にプレゼントしたことについて、韓国メディアの中央日報がいちゃもんをつけてきていますね。
「平和」と書いてあるべきだったのではないか、と。
まあ、駐日ウクライナ大使からは「必勝しゃもじは喜ばれる贈り物になる」って発言があるのですけどね。
これからは、日本からの贈り物として「必勝しゃもじ」がとても喜ばれます。私はまだ持っていませんが)))) pic.twitter.com/hKfUGoOvru
— セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使 (@KorsunskySergiy) March 24, 2023
必勝しゃもじなんてもう些事もいいところで。
習近平がプーチンと一緒にレッドカーペットの上を歩き、クレムリンの豪奢な会議室で話し合っているのと同時期に岸田総理はブチャで献花を行い、キーウでも戦没者慰霊記念碑に献花をしている。

(画像引用元・首相官邸サイト)

(画像引用元・中国外交部)
この強烈な「自由主義 対 独裁者」っていうメッセージにこそ注目すべきでしょ。
習近平の訪ロにぶつけることができたのはたまたまだとは思うけど。
でもまあ、政治家にはそういう「持っている」ことが重要な部分もあるので。
こうした観念的平和論とか、間抜けな話は日本でもかなり出ています。
元朝日新聞で「吉田調書」をスクープして大騒動になったものの、後に誤報として「記事そのものの存在丸ごとを取り下げる」という新聞社としてはあり得ないほどの恥をかいた主犯である鮫島何某も同じようなことを言ってますね。
あとは「ウクライナ戦争は代理戦争だ」でおなじみ伊勢崎何某とかも同様。
鮫島クンは「ウクライナは2014年以降、軍事力を増強してしまってロシアの逆鱗に触れた。外交の敗北だ」とか言ってて草生えるんですが。
あ、リンクはしてあげません。
中国の軍拡に対抗しつつある日本の軍拡を抑えるために、こうしたハチャメチャな論理を展開しているんでしょうけども。
まあ、それが一般的な日本人に通用しているかどうかですかね。
ウクライナ国民に対してへの心こそが「必勝しゃもじ」である。
いま、ウクライナが勝たないことにはどうしようもない。「力による現状変更を認めない」というメッセージですからね。
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