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カテゴリ:ウクライナ事態の記事一覧

ロシアと北朝鮮の軍事同盟再締結に韓国が激怒。ウクライナへの155ミリ砲弾の支援だけでなく、K2戦車、K9自走榴弾砲の輸出まで取り沙汰される事態に

露朝の密着に対抗する韓国、ウクライナに「韓国型パトリオット」直接支援の可能性も(朝鮮日報)
北朝鮮とロシアが軍事同盟に近い条約を締結したことを受け、韓国大統領室はウクライナに殺傷兵器を支援する方向で検討中であることを20日に明らかにした。ウクライナに武器を支援する手続きの法的検討もすでに終えたという。韓国大統領室のある幹部は「武器の提供には様々なオプションがある」とした上で「今後ロシアがどう動くかにかかっている」と述べた。

 専門家はまず155ミリ砲弾の直接支援の可能性を上げる。韓国はこれまで155ミリ砲弾を米国に貸与・販売してきた。またロシアによるミサイル攻撃を迎撃する「天弓Ⅱ」を含む防空システムが支援対象となる可能性もある。天弓Ⅱは「韓国型パトリオット」とも呼ばれる中距離地対空迎撃ミサイルだ。

(中略)

 ある専門家は「ロシアの動きにより韓ロ関係が最悪となった場合、ウクライナへの支援範囲は殺傷兵器に拡大する可能性も考えられる」と予想した。支援可能な殺傷兵器としては東欧に輸出される韓国製のK9自走砲、K239放射砲(多連装ロケット砲)「天舞」、K2戦車などの名前が上がっている。
(引用ここまで)


 ロシアが北朝鮮と新たな軍事同盟条約に署名。
 どちらかに侵攻があった場合に、互いに軍事支援を行うとのこと。自動参戦まではいかない感じかな。

ロ朝新条約「攻撃受ければ直ちに軍事援助」 同盟関係28年ぶり復活か(聯合ニュース)

 プーチンとキム・ジョンウンはドライブデートするなど蜜月を演出。



 露朝関係が再構築されたといっても過言ではない。
 ……というか枢軸国的な存在になりつつあるな。

 で、それに対して韓国が反発してウクライナに対する軍事援助を増やそうと画策しているとのニュース。
 もっとも現実的なのは155ミリ砲弾。
 これまで韓国がアメリカに砲弾を輸出して、アメリカがそれで余った分をウクライナに輸出するといった、まるでパチンコの三店方式による輸出を行っていたのですが。
 それを直接、ウクライナに輸出するようになるのではないか、とされています。


 これまで韓国はウクライナに対して支援についていまひとつ積極的とはいえないものに終始してきました。
 特にムン・ジェイン政権時代は「二次制裁の対象になるかも」くらいまで追いこまれてようやく対ロシア制裁に参加するほどに消極的でした。

「ロシアへの独自制裁はしない」と豪語していた韓国政府、アメリカから二次制裁対象国と見なされて「独自制裁します!」「SWIFT排除もします!」と言い出す(楽韓Web過去エントリ)

 戦後のロシア産原油、天然ガスを狙っての行動ではないかとされていました。
 ムン政権はどこに行っても外交では漁夫の利を狙っているような部分がありましたね。

 ユン政権になってからもユン大統領によるウクライナ訪問等はありましたが、そこまで積極的かと問われたらまあ……そこまででもないなぁ、くらいのものでしたね。
 それが北朝鮮との軍事同盟条約で一気に「殺傷能力のある兵器も支援輸出する!」ってなったのはやっぱり逆鱗だったといえるか。
 人によってはK2戦車、K9自走砲の直接支援まで言い出しているってのは隔世の感があります。

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韓国メディア「日本がパトリオットミサイルをアメリカに輸出するぞ」→韓国人「……」

「日本、アメリカへパトリオット初輸出で調整…ウクライナ支援ミサイル不足解消」(聯合ニュース・朝鮮語)
米国がウクライナに緊急に必要なパトリオット対空ミサイルを支援し、これに伴う不足分を日本で調達して埋める方案を推進中だ。

日本政府は米国にパトリオットミサイルを初めて輸出する案を最終調整していると読売新聞が20日報道した。
報道によると、日本政府は防衛装備輸出規定を定めた「防衛装備移転3原則」と運用指針に達すると22日に改正し、自国で製造したパトリオットを初めて米国に輸出する方向で検討している。

輸出検討対象は新型のパトリオットミサイル3(PAC-3)と旧型のパトリオットミサイル2(PAC-2)だ。いずれも開発企業の米国企業に日本企業が特許料を出して日本内で製造するライセンス生産品だ。
現行制度ではライセンス生産品に関しては部品輸出しか認めていない。
読売は「日本政府が米国にパトリオットを輸出することで、ウクライナの支援による米国のミサイル不足問題を解消し、インド・太平洋地域で米軍の抑制力を維持させる目的がある」と分析した。 (中略)

パトリオットミサイルは相手攻撃を迎撃する防御用であり、輸出議論が進展してきたことが分かった。155mm砲弾は、韓国がウクライナにすべてのヨーロッパ諸国を合わせたよりも多くの数十万足を支援することを約束し、このうち相当分量を実際に供給したとWPは伝えた。 パトリオットミサイルはロシアのミサイルなど攻撃を防ぐウクライナの核心防空戦力だが、ウクライナはミサイル調達に困難を経験している。
(引用ここまで)


 日本国内で生産されたパトリオットミサイルのアメリカへの輸出が行われるとのことで。
 日本からのパトリオットをアメリカが輸入し、アメリカのパトリオットをウクライナに送るというところてん方式。

パトリオットを米国に輸出、政府が最終調整…防衛装備移転3原則改正後の初事例(読売新聞)

 陸自で退役が迫るMLRSもウクライナ支援で送ればいいとも思うのですが、「防衛兵器」であるパトリオットと違って純粋に攻撃用だから無理ですかね。
 じゃあ、発射機とキャリア部分に分けるってのはどうだろう。部品扱いで。
 「部品です」「よし通れ」ってできないものか。無理か。

 閑話休題。
 パトリオット輸出について韓国でなにか話題になっているかなと思ってチェックしてみたのですが、さほど話題になってはいませんでした。
 冒頭記事もコメントは12ほど。
 まあ、155ミリ砲弾について韓国も同じようなことをしていますからね。
 理解はされていると見るべきか。


 ちなみにロシアは北朝鮮から砲弾を輸入しているのですが全然クオリティを満たしていなくて、着弾地点観測して微調整をかけても次の砲弾がまるで明後日の方向に向かうなんてことが日常茶飯事。
 なんなら爆発して砲身が割けてしまうなんて事態も起きているそうで。

ロシア軍を悩ます北朝鮮製砲弾…分解してみたら「衝撃の状態」(中央日報)

 まあ……北朝鮮製じゃしょうがない。

 かように抑圧側は抑圧側で団結し、民主主義側は民主主義側で団結している情勢。
 ただ、アメリカにしろ韓国にしろ、政権交代があった時にどうなるかは悩みの種。
 まだノ・ムヒョンは支持者の反対を振り切ってイラク派兵を行うなどする現実派の一面を見せていたりしたのですが、ムン・ジェインは完全にアレでした。
 次もおそらくは(実刑判決が確定しないかぎり)イ・ジェミョンが出馬してくるでしょうし、経済情勢がアレなので当選の可能性はかなりある。
 うーん。邪魔さえしてくれなければまだしも……かな。

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韓国メディア「岸田総理の必勝しゃもじはウクライナ国民への配慮がない」→駐日ウクライナ大使「必勝しゃもじは喜ばれる贈り物です!」

【グローバルアイ】岸田首相を巡る論争…戦争中ウクライナに「必勝しゃもじ」の贈り物(中央日報)
最近日本でこのしゃもじが連日話題にのぼった。岸田文雄首相(66)がウクライナに行ってゼレンスキー大統領にプレゼントしたことが契機になった。贈り物は誰でもできるが、このしゃもじに必勝と書いたことが波紋を起こした。24日参議院会議で野党議員が詰め寄るようにこう言った。「日本がやるべきは和平。(必勝とは)不適切だ」。インド歴訪最終日の夜、貨物エレベーターに乗ってホテルを抜け出し、ウクライナに向かった列車で、もしかして動線が漏れるのではないかと心配で携帯電話の電源をすべて消して電波まで遮断する機器に携帯電話を入れた、スパイ映画さながらのすべての苦労が一度に吹っ飛んでしまった瞬間だった。 (中略)

突拍子もない必勝しゃもじ論争、そこに欠けていたのは「心」だ。戦争で苦痛を受けているウクライナ国民に対する配慮ということだ。しゃもじに書かれていた言葉が平和だったなら、このような論争はそもそも起きなかったはずだ。1945年8月、広島に投下された原子爆弾で数十万人が命を失った。「被爆の実状を知らせる」として岸田首相は5月に広島で主要G7(7カ国)首脳会談(サミット)を開催する。

日本は悩んだ末、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領も招待すると明らかにした。広島で両国首脳が2カ月ぶりに会うが、どこか違和感がぬぐえない。なぜ原子爆弾が投下され、どれほど多くの朝鮮人が死亡したのかに対する記憶が抜けているのではないのか。ウクライナに「必勝」スローガンをプレゼントしたように。
(引用ここまで)


 「必勝」の文字の書かれたしゃもじをウクライナのゼレンスキー大統領にプレゼントしたことについて、韓国メディアの中央日報がいちゃもんをつけてきていますね。
 「平和」と書いてあるべきだったのではないか、と。
 まあ、駐日ウクライナ大使からは「必勝しゃもじは喜ばれる贈り物になる」って発言があるのですけどね。



 必勝しゃもじなんてもう些事もいいところで。
 習近平がプーチンと一緒にレッドカーペットの上を歩き、クレムリンの豪奢な会議室で話し合っているのと同時期に岸田総理はブチャで献花を行い、キーウでも戦没者慰霊記念碑に献花をしている。

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(画像引用元・首相官邸サイト
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(画像引用元・中国外交部

 この強烈な「自由主義 対 独裁者」っていうメッセージにこそ注目すべきでしょ。
 習近平の訪ロにぶつけることができたのはたまたまだとは思うけど。
 でもまあ、政治家にはそういう「持っている」ことが重要な部分もあるので。


 こうした観念的平和論とか、間抜けな話は日本でもかなり出ています。
 元朝日新聞で「吉田調書」をスクープして大騒動になったものの、後に誤報として「記事そのものの存在丸ごとを取り下げる」という新聞社としてはあり得ないほどの恥をかいた主犯である鮫島何某も同じようなことを言ってますね。
 あとは「ウクライナ戦争は代理戦争だ」でおなじみ伊勢崎何某とかも同様。

 鮫島クンは「ウクライナは2014年以降、軍事力を増強してしまってロシアの逆鱗に触れた。外交の敗北だ」とか言ってて草生えるんですが。
 あ、リンクはしてあげません。
 中国の軍拡に対抗しつつある日本の軍拡を抑えるために、こうしたハチャメチャな論理を展開しているんでしょうけども。
 まあ、それが一般的な日本人に通用しているかどうかですかね。

 ウクライナ国民に対してへの心こそが「必勝しゃもじ」である。
 いま、ウクライナが勝たないことにはどうしようもない。「力による現状変更を認めない」というメッセージですからね。

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韓国、また対ロシア制裁に加わらなかった……自由主義陣営にいる意識はない模様

【私は告発する】ウクライナ全面侵攻から1年…対露制裁に生ぬるい韓国(中央日報)
1月末に訪韓したイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長は、韓国が兵器を販売することに留まらず、積極的にウクライナを軍事的に援助することを促した。韓国が自ら評価するウクライナ戦争への貢献度と西側から見る韓国のこの戦争への貢献度との間に温度差があることを実感させた。特に米国および日本を含むG7とEU、そしてオーストラリアは今年初めからロシア産原油輸入に対していわゆる価格上限制(price cap)を賦課する経済制裁を施行中だが、グローバル中枢国家を目指すという尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府はこれに参加しておらず、首をかしげさせられる。 (中略)

大韓民国はこのような国際的な対露原油価格上限制実施国のリストから外れている。ロシア産原油価格上限制は、昨年7月の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官とジャネット・イエレン米財務長官との会談でも言及された。韓国政府が肯定的に検討するという趣旨の報道資料まで出た点を鑑みると、オーストラリアまで含まれるリストに韓国が見当たらないのは理解し難い。 (中略)

しかし、昨年プーチン大統領のウクライナ全面侵攻直後、ロシアに対して米国が外国直接製品規制(Foreign Direct Product Rule)制裁を実施した際、世界30カ国あまりが米国と同様の輸出統制措置を取って米国から例外国の地位を認められたが、よりによって韓国だけが措置を取らず、例外国に加わることができなかった。その結果、当時韓国企業に逆に大きな負担を与えたが、その悪夢が今回も再現されるのではないかという懸念がある。

当時、文在寅(ムン・ジェイン)政権はロシアの顔色を伺いながら右往左往しているうちに例外国から除外されたという。例えると、米国の校長先生が日本、英国、フランス、ドイツ組の担任先生の指導方針には共感し、そのクラスの生徒たち(日本、英国、フランス、ドイツ企業)は担任先生(各国政府)の宿題検査を受けるだけでも十分だと認めた反面、韓国組の担任先生の宿題検査は信じられないと言って韓国組の生徒たち(韓国企業)は校長室まで来て直接宿題検査を受けろというようなものだった。当時、このような状況がおよそ1カ月間続き、慌てて後始末を始めた結果、ようやくFDPR例外国の地位が認められた。

果たして、今回のロシア産原油価格上限制に主要西側諸国のうち、事実上、韓国だけが参加していないのが、国益を緻密に考慮した決断の産物だったのか、それとも先に見たFDPR事件や最近のインフレ抑制法の影響に右往左往した事例の延長線上なのかは断言できない。

もし、不幸にも後者なら、世界経済の険しい波の中で、北朝鮮の核問題まで再び浮き彫りになった最近、我々が耐えきれないもう一つの米国発の波まで加わるのではないかと心配だ。つまり、原油価格上限制に参加していない韓国に、北朝鮮の核対応に生ぬるい態度を見せるような有形・無形の不利益を与える方法はいくらでもあるのではないだろうか。開戦1年を迎えた今日、対露制裁により積極的に参加して韓国の実利を求める、いや、予期せぬ被害でも韓国経済に影響が及ばないように事前に備える韓国政府の姿が見たい。
(引用ここまで)


 韓国はロシアに対して生ぬるい制裁しかしていない。
 なんでかっていうと、戦後の資源について優先的に融通してほしいからという考えがあるからえしょうね。
 当初、ムン・ジェイン自ら「ロシアへの制裁には加わらない」とか言い出しまして。
 その後、アメリカの制裁にイギリス、日本、EU、カナダ、オーストラリアといった国々が参加するのを見て「やっぱり制裁に参加します」と。

 その後も「独自制裁はしない」だの「国際決済網からの追放には追随しない」だの言ってたのですね。
 最終的には韓国自体が二次制裁の対象になりかけてからようやく重い腰を上げたというレベルでしかなかった。
 アメリカの知識層からは「まったく理解できない」と言われるほどでした。


 今回も原油価格の上限キャップに参加していない。
 2月頭にEU、G7、オーストラリアが参加してロシアの原油販売を規制しようと決定されたものです。
 詳細は「原油価格 上限キャップ」で検索してみてください。

 韓国にとっては「ロシアの原油」は本当に命運を握っている……って考えているんでしょうね。
 自由主義陣営にいるという意識がほぼゼロ。

 まあ、EU、G7から声をかけることすらしてもらえなかったという可能性もありますが。
 韓国を除く同盟国は参加しているからそれはないか。
 いや、しかし。

 自称では「我が国はもはやG8」のはずなのですけどね?

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世界から「韓国はなぜゼレンスキー大統領を冷遇したのか」と問われる……

【コラム】「韓国はなぜゼレンスキー大統領を冷遇したのか」(朝鮮日報)
議事堂を出て演説を共に取材したある外国人記者が2022年4月、韓国国会で行われたゼレンスキー大統領の映像による演説の話を持ち出した。 当時韓国の国会議員300人のうち出席者は50人余りに過ぎなかった。その記者は「韓国はロシアと地理的に近く、米国とは最も近い同盟なのに、韓国の議員がウクライナ戦争に関心がないように見えることが不思議だった」と話した。ワシントンで取材した1年半の間、「韓国はなぜ国際政治の舞台で姿が見えないのか」という言葉を何度も聞いた。今の韓国政界のレベルならば、今後もそんな質問を受け続けるだろう。
(引用ここまで)


 ありましたね、そんなの。
 韓国の国会は300議席あるのに、ゼレンスキー大統領の演説に50人くらいしか集まらない。
 ロシアへの制裁も加わらない
 二次制裁の対象になりかけてようやく重い腰を上げる。

 戦後、ロシアとの通商でよい地位を得ようとしているのが見え見えで。
 自由陣営に属していながらロシアの機嫌を取るにはどうすればいいかを見据えていたものです。


 さすがにムン・ジェイン政権からユン・ソンニョル政権になって多少は方針は変化しています。
 去年11月にはウクライナの人権状況を糾弾する国連決議案を棄権するなどもしてました 。
 多くの非難を受けたために、後の本会議では賛成に転じてましたけどね。

韓国、ウクライナ決議案「棄権→賛成」旋回…「失うものが多かった」(中央日報)

 本質はなんら変わっていない。

 一応、ポーランドにK-2戦車等を輸出することで援助をしているようには見せていますが。
 ただの商売なんだよなぁ。
 というか、韓国国内の戦車配備が大幅に遅れているっていう。
 ま、自国を犠牲にして……とはいえるかな。

 自由主義陣営として利益を得ていながら、その陣営を守ろうとしない。
 朝鮮戦争に世界中から参戦があったのに、自分たちは向かおうとしない。
 そりゃ尊敬はされないよなぁ。日本もぎりぎりだけどね。

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韓国がアメリカに155mm砲弾10万発を売却、ウクライナへの間接支援に

韓国国防部「米国に155ミリ砲弾輸出協議中…ウクライナ支援でない」(中央日報)
韓米が155ミリ砲弾輸出交渉を進めていることが11日、明らかになった。2月に始まったウクライナ戦争が続く状況で、米国の155ミリ砲弾在庫量が急激に減少しているという理由からだ。

米国がウクライナに武器や砲弾など各種戦争物資を支援しているという点で、今回の輸出が実現すれば韓国がウクライナに武器を間接的に支援する形になる。韓国政府は依然として「ウクライナに防毒マスクなど非殺傷軍需品や医薬品だけを支援する」という立場だが、今回の輸出交渉に対するロシアの強い反発が予想される。

これに先立ちウォールストリートジャーナル(WSJ)は10日(現地時間)、米政府当局者を引用し、「米国が韓国から155ミリ曲射砲の砲弾10万発を購入し、ウクライナに支援する」とし「10万発は数週間にわたり十分に使用できる分量」と報じた。 (中略)

こうした報道が出ると、韓国国防部は11日、「米国内の不足した155ミリ弾薬在庫量を補充するため、米国と韓国の企業間の弾薬輸出協議が進行中」と明らかにした。続いて「これは米国を最終使用者とするという前提で協議が進行している」とし「ウクライナに殺傷武器を支援しないという政府の方針には変わりはない」と強調した。

すなわち対米砲弾輸出は認めながらもウクライナ武器支援説は否認したということだ。ただ、国防部関係者は「米国側が保有する弾を第3国に提供することに関与することはできない」と説明した。

峨山政策研究院のヤン・ウク副研究委員は「武器販売時の輸出統制目的のために最終使用者を必ず契約書に明記することになっている」とし「しかし米国が韓国に知らせずウクライナに支援する状況を確認する方法は事実上ないとみられる」と話した。
(引用ここまで)


 韓国がアメリカに155mm砲弾を輸出することになった、というニュース。
 砲撃戦に使用するものでウクライナ戦争ではもっとも消費量が多いと思われる弾薬ですね。

 相変わらず韓国は「これはウクライナへの武器輸出ではない」としています。
 アメリカとの交渉で「最終使用者はアメリカにかぎられる」となったとはしていますが。
 まあ、実質的にはその分の砲弾をアメリカはウクライナに輸出できるという意味で協力ですし、記事中にあるようにアメリカが輸出しても韓国はそれを知り得ることはないでしょう。


 北朝鮮がロシアに弾薬を売ったことから、砲撃戦になる確率が下がったという判断もあるのかな。
 あれだけロシアへの制裁を渋りまくっていた韓国にしてはかなり大胆な施策に見えます。
 アメリカから二次制裁まで示唆されてようやく重い腰を上げたくらいなのにね?

 まあ、政権が変わったこともあってアメリカとの安保体制を重要視するようになった……ということなのでしょうけどね。
 うちでも何度か「ユン政権は米韓安保を立て直す」って話はしてました。

 その象徴ともいえるエピソードになるかもしれませんね。
 まあ、ポーランドへの戦車、自走砲等の輸出の時点で方針転換してた、ともいえるか。

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駐日ウクライナ大使、「ロシアは韓国と似ている」とするツイートをリツイートしてしまう

「ロシアは韓国と同じだ」在日ウクライナ大使、嫌韓文リツイート(朝鮮日報)
セルギー・コルスンスキー、在日ウクライナ大使が嫌韓の掲示物をリツイートした事実が、オンラインのコミュニティなどを通じて明らかになった。

コルスンスキー大使は、昨年12日、個人のツイッターアカウントを通じて「反論しないで黙っていれば既成事実化されると思う。 これまで韓国の被害にあってきた日本の立場から見れば、ロシアは韓国と似ているので、素早く反論することが重要だと思う」と書かれた文章をリツイートした。 この文は当初、あるツイッターのアカウントがコールスンスキー大使の特定の掲示物を共有し、意見を残したのだ。 しかし、現在ツイート原文が削除され、いかなる脈絡から出た発言なのかは把握できない。

一部のネチズンたちが当該書き込みが不適切だとし、コルスンスキー大使に「掲示物の共有を中止せよ」とメッセージを送ったが、27日午後2時時点でコルスンスキー大使のアカウントにはリツイートした内容が残っていた。

コルスンスキー大使が共有したツイッターアカウントは、これまで嫌韓関連掲示物を持続的に引き上げてきたことが分かった。 最近、ムン・ジェイン大統領に向かって「うそをついて約束も守らずに、人の物を盗むても正当化する奴に毅然として対応することを右傾化じゃない」と批判した。 ムン大統領がJTBCのアンカーとの対談で「安倍政権時代、日韓関係がさらに悪化した。 日本の右傾化がさらに深まったということは明らかだ」と述べた記事を共有してからだ。
(引用ここまで)


 うーん。
 どうもウクライナはアレだなぁ……。
 東欧しぐさが抜けきらない。
 もちろん、ロシアのプロパガンダはソ連からの直系なのでどうしようもないものばかりなのですが。

 ウクライナのネット戦略もほんとアレ。
 ろくなもんじゃない。
 考えてみればウクライナも旧ソ連だしな。

 ただまあ、ウクライナの国防省からの感謝動画で日本が含まれていなかったっていうのに国会議員が抗議したっていうアレは勇み足だと感じます。
 わざわざリストに日本を入れた動画を作り直してくれたとか、ホントもうしわけない話。


 コルンスキー大使がどんな感情を韓国に対して持っているかは別にして、「韓国とロシアは同じようなものだ」とするツイートをリツイートするのはよろしくない。

スクリーンショット 2022-04-27 22.37.29.png
(画像引用元・上記記事から画面キャプチャ)

 大使の言動はまんまウクライナからのメッセージですから。
 韓国のやりようがどうであれ。
 たとえ大統領府高官が「我々は独自制裁に加わらない」とか言っていたり、ゼレンスキー大統領の国会演説に50人しか集まらないような国であったとしても。

 あんなんでも一応、自由主義陣営にいるんだし、ウクライナに支援もしているんですから。
 大した額でもないし、大した装備でもないですが。
 自走砲だの戦闘機だの武器輸出はばんばんやってるくせに、「殺傷兵器は支援しない」とかわけの分からんことを言っている連中であったとしても。


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韓国メディア「ウクライナが独裁者3人衆として日王を上げたのに削除した……」と不満げ

「ヒトラーの隣に日王?」日本の反発にウクライナ謝罪(MBC)
ロシアに対する抗戦の意志を盛り込んだ映像で、今回の戦争を命令したプーチンロシア大統領の顔が出たことから、その下には「私たちはラシズムと戦うのだ。 今、ここで」という内容が盛り込まれています。

問題となった部分は映像1分12秒地点。「ファシズムとナチズムは1945年に敗北した」との表現が出て、背景写真にナチス・ドイツの総統ヒトラーを中心に、左側にイタリア王国の首相ムッソリーニ、右側に日本帝国の昭和天皇の顔を並べて配置しました。 2次世界大戦を起こした戦犯国家の当時、指導者たちを紹介し、ナチスドイツ、イタリア王国、日本帝国など3ヶ国を一つにくくったものです。

日本ネティズンらは昭和天皇をヒトラー、ムッソリーニと同一線上においた映像に反発しました。 (中略)

政治圏でもウクライナ政府の公式謝罪を要求し始めました。 佐藤正久、自民党の外交部会会長は、ツイッターを通じて「日本外務省欧州諸国に問題の映像について直ちに措置を取ることを要請した」と批判しました。

昭和天皇をファシストに表現した部分について、日本のネットユーザーたちが抗議すると、ウクライナ政府は謝罪ツイートをしました。

ウクライナ政府は「以前のバージョンの映像でミスをしたことと関連して謝罪する」、「私たちは友好的な日本の方たちを怒らせる意図がなかった」と謝罪しました。そしてオリジナルの映像で日本帝国の昭和天皇を削除しました。ウクライナ政府が修正後再び掲載した映像を見ると、昭和天皇が抜けたまま、ナチス・ドイツの総統ヒトラー(右)とイタリア王国の首相ムッソリーニ(左)だけが残っています。
(引用ここまで)


 ウクライナ(@Ukraine)を名乗るTwitterの公式マークのついたIDが「我々はロシアのrusism(ロシア+ファシズム? ロシア主義?)に対抗していく」とする動画をアップしまして。
 その中にヒットラー、ムッソリーニ、昭和天皇のスリーショットがあったことで、日本から大ブーイングが上がりました。

rusism.jpg
(画像引用元・上記記事から画面キャプチャ)

 日本の国会議員や政府筋からの働きかけ、さらには駐日ウクライナ大使館からの働きかけもあって動画は削除されました。
 その後、昭和天皇の写真が除かれたバージョンで上げられました。

 まあ、日本の権力構造からしてもここに昭和天皇はないわな、というのは日本側の主張でしょうし。
 「いや、そんなハイコンテクストな話分からんて」っていう主張は欧米からされるでしょうね。

 で、それを報じる韓国メディア、という構図なのですが。
 なんかこう全体的に不満げです。


 概して「戦犯国日本は未来永劫責められるべきなのに、なぜウクライナは手を止めたのだ」という話ですね。
 韓国人からしてみたら日本はロシアどころじゃない悪の化身だという認識ですから。
 このニュースを20社以上が報じているのを見ても、その不満な空気が理解できるのではないでしょうか。
 ちなみにリンクした記事には700以上のコメントがついています。だいぶ不満そうですわ。

 ただまあ、さらっと日本の要望が受け入れられた、というのはちょっと意外な部分もありまして。
 韓国ほどの極端な意識ではないですが、ヨーロッパから見た日本というのは「敗戦国である」という認識で間違いないのです。
 それがどうもこのところ、「自由主義陣営のアジアの星、日本」的な扱いを受けつつある。クアッドは言うまでもなく、フランス、イギリスとも軍事演習をしており、EUを脱したイギリスと着々と手を結びつつある。

 今回のウクライナ戦争でドイツの評判が落ちるのと逆に、ですね。まあ、ドイツの評判がもともとヨーロッパではよろしくないものだったのもありますが。
 もう本当に「戦後」ではないのだな、という感じです。

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