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カテゴリ:半導体関連の記事一覧

韓国メディア「4次下請けにあたる日東紡にNVIDIAやAMDの役員が『素材を売ってほしい』と懇願している」……半導体基板の反りを防ぐTグラス供給不足のためだった

カテゴリ:半導体関連 コメント:(43)
「売ってほしい」鼻の高いNVIDIAも懇願……株価暴騰したあの企業(韓国経済新聞・朝鮮語)
30日、日経アジアによると、エヌビディア、AMD、MSの役員はこの1年間、日本の日東紡本社を数回訪問した。 T-グラスの物量を確保するためだ。 最終注文者であるビッグテックが協力会社や流通会社を経ずに半導体素材確保に乗り出したのは非常に異例的だ。

T-グラスはTSMCの最先端パッケージング過程で基板が曲がることを防止する特性のために需要が急増している。 台湾の台湾グラスがT-グラスの開発に成功したものの、まだ大量生産に乗り出しておらず、日東紡が物量の大部分を独占している。

台湾現地メディアによると、エヌビディアの経営陣は、台北南京ロードにある台湾グラス本社を数日に一度訪問し、生産拡大を訴えている。 T-グラスは日本で製作される特殊溶鉱炉を輸入しなければならないため、大量生産に相当な時間がかかるという。

日東紡は協力段階で見ると、エヌビディアの4次協力会社くらいになる。日東紡はT-グラスを銅箔積層板(CCL)メーカーに納品し、CCLは半導体基板メーカーを通じてTSMCに供給される。

日東紡は800億円(約7500億ウォン)を投資し、2028年までに生産能力を2倍に拡大する計画を立てた。 ただ、大規模な増設計画を立てず、品薄状態が長期化する見通しだ。 中国企業も開発に飛び込んだが、商用化には相当な時間がかかると業界は展望している。
(引用ここまで)




 日東紡のTガラスが供給不足になっていて、NVIDIAやAMDが「供給をなんとか、増やしてはもらえないか!」と企業参りに来ているとの話。
 Tガラスは挟みこむことで半導体基板の反りを防ぐ効果のある素材。
 製造時に反りが出ると歩留まり(良品率)が下がってしまうので、重要な役割を果たしているといえます。

 以前にも味の素がABF、味の素ビルドアップフィルムが供給不足に陥って半導体各社が味の素参りをしていたなんて話をしましたけども。



 こちらは絶縁材料。
 日本の強みが出てますね。



 日東紡の株価は4月に半導体関連が一気に下落した際、3000円ほどになったのですが。
 現在では盛り返していて6000円超。
 あの時だったかぁ……。

 こんな感じで素材等々で日本企業の優位はフツーに続いています。
 かつてムン・ジェインが素材、部品、製造機器について「韓国で国産すべきだ!」と大号令をかけたものでしたが。
 JSRのフォトレジストをベルギーの工場から輸入して「日本からの輸入を下げてやったぞ!」って大騒ぎしたってオチがありましたね。



 純度の低いフッ化水素なんかは韓国国内で製造するようになったそうですが、こちらも日本との合弁企業だったりするとのこと。
 延々と開発を続けているからこそできるって話なんですが……まあ、大統領なんて任期が終わればなんの責任も取らずに逃げるだけですから気楽なもんですよ。

 この記事のコメントも「日本こそが選択と集中をちゃんとしている」とか「韓国で作れても品質でかなわない」とかばっかりになってます。



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サムスン電子「なぜGoogleは半導体製造委託先に我々ではなくTSMCを選んだのか?」……歩留まりと発熱と納期が守れるからじゃない?

サムスン電子のファウンドリ、戦略会議の核心「Googleを逃した理由探し」(the bell・朝鮮語)
サムスン電子が半導体委託生産(ファウンドリ)競争力回復のための点検に取り組んでいる。 根源的な問題解決のために多角的な議論が行われている。 特に、Googleがサムスン電子に任せてきたアプリケーションプロセッサー(AP)の量産をTSMCに渡した最近の事例を集中的に分析しているという。 (中略)

ファウンドリー事業部は長期間苦戦している。 5ナノメートル(nm)以下の先端工程競争が本格化し、TSMCと2強体制を形成するものと期待されたが、日増しに格差は広がっている。

市場調査機関のトレンドフォースが今年第1四半期の全世界ファウンドリー市場占有率を集計した結果、サムスン電子の占有率は7.7%で昨年第4四半期(8.1%)対比縮小した。 同期間、TSMCは67.1%から67.6%へと増加した。 三星電子はSMIC(6.0%)、UMC(4.7%)など中華圏メーカーの追撃を心配しなければならない状況になった。 (中略)

グーグルはかつて自社のスマートフォンにクアルコムのAPを使用した サムスン電子と数年間システムオンチップ(SoC)プロジェクト「ホワイトチャペル」を通じて独自AP「Tensor」を開発した。 該当チップはサムスン電子AP「Exynos」をベースにしたものと知られた。

これを契機にグーグルピクセルシリーズAP量産はサムスン電子が受け持ってきた。 世代を重ねながらも持続協力し、5ナノ以下の工程でも両社の同盟は続いた。 問題は、3ナノに入り、三星電子の歩留まり(完成品の中で良品の割合)の低下などが現れたという点だ。 (中略)

一連の過程を経て、グーグルは今年下半期に発売予定のピクセル10のAPをTSMCに委託した。 この製品はTSMCの3ナノ工程を通じて作られる。 業界ではピクセル14まではTSMCが独占的地位を維持するものと見ている。

半導体業界関係者は「グーグルを逃したのはサムスンファウンドリーの複合的な問題を一気に見せたケース」として「内部的にも多くの対話と悩みが行き来していると理解している」と説明した。
(引用ここまで)




 韓国メディアが「Googleがサムスン電子の半導体ファウンドリを捨てて、TSMCに移ってしまった。サムスン電子は原因を分析している」……としてまして。
 いや、そのね。

 半導体委託先なんてどこでもいいんですよ。
 歩留まりがよくて、納期が守れて、発熱が想定通りかそれ以下で、故障率が少なければ。
 サムスン電子はそれを守ることができなかった。



 かつ、ExynosシリーズがAPUとしてポンコツで他のスマホに対抗できるものでなくなってしまったためって部分もあるか。
 Google TensorのベースはExynosであるってのはよく知られている事実ですしね。

 なので、独自のAPU設計ができるようになったGoogleはサムスン電子に製造を依頼する必要がなくなった。
 であれば、現状で選択するのはTSMCになりますわな。



 現行のPixel 9に搭載されているTensor G4も明らかにパワー不足で同世代のSnapdragon 8にはとてもじゃないけどかなわないのが現状。
 ゲームもかなりきびしい。
 あと発熱もかなりひどい。ちょっと負荷がかかっただけで「こんな発熱する?」ってくらいには発熱します。
 まあ、サムスン電子のExynosベースである以上、もうそれは避けられない事態ではあるのですが。

 TSMCとの差は約60%Pにまで拡大しています。
 もう「シェア2位」とか虚しくてしょうがない。

サムスン電子、ファウンドリー2位の座も揺らぐ…中国SMICが猛追撃(中央日報)

 なんかこう……落ちぶれたね。
 今年中にはSMICにシェアが抜かれる可能性も取り沙汰されているレベル。
 ここからどうにかできる手段があるんですかね。Switch 2ひとつでどうにかできるようなもんでもないですし。



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AI業界から「パッシング」される韓国……業界からは「メモリ以外に韓国でAIに重要なパーツがあるわけでもない」「政府支援もろくにないし、そもそも政争でぐちゃぐちゃだ」との声も

HBM以外は大したことない···AI業界「韓国パッシング」(韓国経済新聞・朝鮮語)
中国(1月15日・恒例の春節行事出席)→台湾(1月16日・協力会社ASEの子会社工場竣工式出席)→中国(4月17日・中国副首相面談)→日本(4月20日・石破茂首相とAIロボット産業議論)→台湾(5月17日・台湾コンピュテックス出席)。

NVIDIAのジェンソン・ファン最高経営者(CEO)が今年に入って訪問したアジア出張国リストだ。 「半導体強国」という韓国だけがすっかり抜けた。 韓国には台湾TSMCのような核心供給網もなく、中国にはありふれた大型顧客もなく、日本のようにこれといった政府主導の新事業もないためだというのが市場の解釈だ。 業界関係者は「NVIDIAが主導する人工知能(AI)生態系に韓国がまともに定着できなかったという傍証」とし「数多くのAIバリューチェーンで韓国には高帯域幅メモリー(HBM)しかないことを理解している」と話した。

業界では「台湾は走り韓国は這う」今の勢いが数年さらに維持されれば韓国は「AI辺境国」に押されるだろうという憂慮を出している。 HBMを含めたDラムやNAND型フラッシュなどメモリー半導体分野に集中した韓国とは異なり、台湾はAI生態系基盤がよく整っているためだ。

台湾には世界1位の半導体ファウンドリー(受託生産)会社であるTSMCだけがいるわけではない。 半導体設計分野1位(メディアテック)とパッケージング1位(ASE)も台湾企業だ。 フォックスコンはAIサーバー製造市場のナンバーワンであり、エイスピードはAIサーバーに入る基板管理コントローラー(BMC)市場の80%を占めている。 半導体業界の関係者は「この10年間、AI技術のトレンドをまともに読めなかったため、一枚下と見た台湾に押された」と話した。 (中略)

業界では、韓国がAI時代に押し出された理由の一つとして、政府の無関心を挙げている。 台湾政府は2017年「TSMC保有国」を越えて自主AI生態系構築のために「小さな国のためのAI大戦略」を宣言し、5億1750万ドル投入計画を明らかにしたが、韓国は昨年に入ってAI産業に3兆5000億ウォン投資計画を出した。 一足先の台湾は昨年11月、AI産業に今後3年間、毎年1兆2000億ウォンを投入すると発表した。
(引用ここまで)




 AI業界から台湾は重視され、製造装置や材料等で日本もそこそこ重視されているが、韓国は無視されている、とのニュース。
 まあ、そりゃあねえ。
 AIに必須となるHBMは製造しているものの、それ以外になにがあるんだって話ですし。
 っていうか、もう明日にでもHBM3eの製造をはじめてNVIDIAから認定されるくらいの勢いだったサムスン電子、すっかりしょぼくれてますからね。

 いつまで経ってもHBM3eの認証は得られないし、DRAMの世界シェアでSKハイニクスに1位を譲ってしまう。

SKハイニックス DRAMでサムスン抜き初のトップシェア(KBS WORLD)

 まあ、どこで道を間違ったかって見てみると、財閥が嫌いで嫌いでしかたがないムン・ジェインがイ・ジェヨン会長を逮捕、収監したあたりですかね。
 獄中経営もさせないレベルでしっかり捕らえていたって話ですから。



 「チェ・スンシルの娘に高価な馬術競技の馬を送った」ってことを最後の最後までスティグマのように扱ってましたっけ。
 あれ、いまにして思うと競技団体への寄付でしかないんだよなぁ。
 ムン・ジェイン政権が終わった途端、訴えられていたすべての罪で無罪判決でしたからね。



 まあ、韓国の司法なんてこんなものです。
 そうそう、韓国の司法と言えばなんでも大法官(最高裁判所裁判官に相当)を30人に増やした上で「司法試験に通ってなくても学識や徳望があれば大法官になれる」って法律が発議されたとのことで。

金於俊にも最高裁の裁判官資格? 元法相の共に民主議員が発議した裁判所組織法改正案に法曹界から憂慮の声(朝鮮日報)

 司法試験を通っていない「大法官」を10人にしようとしています。
 ……すげえな。
 まあ、たぶん「ファイヤ&アイス」、「いい警官と悪い警官」、「Door in the face」を狙っているものだとは思うのですけどね。
 極端な提案をして断られるのをコミで交渉している。
 「あれよりはマシ」って思わせるための最初の提案。

 ……だよな?
 そうであってほしいわ。



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韓国メディア「サムスン電子のおかげで任天堂のSwitch2は製造できている」……どちらかといったら「サムスン電子にとっての恵みの雨」なのでは?

「サムスンのおかげで助かりました」…日本の誇りと呼ばれるこのゲーム機がひと息つけた理由とは(毎日経済・朝鮮語)
日本ゲーム産業の自尊心といえる任天堂が来月5日発売予定の新しいコンソールゲーム機「任天堂スイッチ2」のメイン半導体供給業者としてサムスン電子を選択し物量不足憂慮を減らしたとブルームバーグ通信が20日報道した。

「スイッチ2」は任天堂の野心作で、日本で事前申請だけで220万件が殺到するほど、発売前から人気を集めている。

ブルームバーグ通信は消息筋の話として、サムスン電子がNVIDIAがスイッチ2のために設計した半導体とプロセッサーを8ナノ工程で生産するために作業中だと伝えた。

生産速度は任天堂が来年3月までに2000万台以上のスイッチ2を出荷できるほど十分だと見られる。

ブルームバーグ通信は、「任天堂の今回の決定は、世界の電子製品向け半導体市場で台湾のTSMCと競争する三星電子にとって重要な勝利になるだろう」と評価した。

ニンテンドースイッチ1に入る半導体はTSMCが供給した。
(引用ここまで)




 ブルームバーグがSwitch 2に搭載されているSoCがサムスン電子のファウンドリで製造されると報道。

任天堂スイッチ2、主要半導体チップはサムスン電子が製造-関係者(ブルームバーグ)

 今回のSoCの製造がサムスン電子になるのではって話は前々から噂されていたことであって、改めて確認されたってところかな。
 どうやら8Nプロセスで製造されているとのこと。
 RTX30シリーズを製造していたラインが空いたのでそこに入ったって感じでしょうかね。

 で、このブルームバーグのニュースに対して韓国メディアが「日本の自尊心であるSwitch2はサムスン電子のおかげで製造できているのだ」とする報道をしています。
 ……なんというか、「韓国らしさ満載」の記事ですね。
 こないだの「イ・ジョンフに日本人が嫉妬している」って記事に近しいものを感じます(現在のイ・ジョンフの成績には温情で触れません)。



 現状、サムスン電子のファウンドリ事業は赤字続きで顧客がいないことで知られています。
 NVIDIA、Qualcomm、テスラ、Googleなどが歩留まりの上がらないサムスン電子のファウンドリから離脱しています。



 さらに既存ラインは操業停止、アメリカに建設しているファウンドリ用の工場は操業開始を延期
 どちらも顧客が少なさによるものです。

 といったわけで、任天堂からの製造委託はサムスン電子のファウンドリ事業にとって恵みの雨っていったほうが正しいんじゃないですかね。
 「サムスン電子のおかげで助かりました」とはならないんじゃないかな。現状を考えると。

 なお、第2回の抽選も外れました。……まだ許せる。



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韓国半導体技術者「もはや韓国の半導体技術は中国に追い越された。基礎技術ですら及ばない」と評価……メモリしか作ってないもんね

カテゴリ:半導体関連 コメント:(39)
タグ: 半導体関連
「中国、韓国の半導体を追い越した……基礎力量すら遅れている」(韓経TV・朝鮮語)
23日、韓国科学技術企画評価院(KISTEP)が発刊した「3大ゲームチェンジャー分野技術水準深層分析」ブリーフによると、国内専門家39人を対象にアンケート調査を行った結果、昨年基準で韓国の半導体分野技術基礎力量はすべての分野で中国に劣ることが分かった。

最高技術先導国を100%と見た時、高集積・抵抗基盤メモリー技術分野は韓国が90.9%で中国の94.1%より低い2位であり、高性能・低電力人工知能半導体技術も韓国が84.1%で中国の88.3%より低かった。

パワー半導体も韓国が67.5%、中国が79.8%であり、次世代高性能センシング技術も韓国が81.3%、中国が83.9%だった。 半導体先端パッケージング技術は韓国と中国が74.2%で同じように評価された。

技術水準を事業化の観点から評価した時、韓国は高集積・抵抗基盤メモリー技術と半導体・先端パッケージング技術だけで中国をリードしていることが分かった。
(引用ここまで)


 韓国国内の技術者が「中国と韓国の間で半導体技術の差はもはやない。むしろ差をつけられている」との評価をした、とのニュース。
 いうても韓国でやっているのは基本、メモリ製造ばっかり。
 自分たちで「韓国は半導体先進国」って自称していますが、製造装置があるわけでもなく。
 関連装置産業があるというわけでもない。

 メモリ製造は最先端かもしれませんが、それ以外にできることってこれといってない。
 日本で「ミスター半導体」と呼ばれた故西澤潤一氏は1990年の時点で「半導体製造は日本から韓国を経て中国、ベトナムへと主流が変遷していくだろう」と予言していました。
 まあ、だいたいそのような経緯を描いていますかね。
 台湾がここまで前に出てくることは予想していなかったようですが。


 日本から韓国に向かって技術者が製造技術の流出をしていましたが、同じように韓国から中国へも流出が続いています。
 先日は元サムスン電子の元部長が「18ナノの製造技術を流出させた」として、地裁で懲役7年、罰金2億ウォンの判決を受けています。

中国に18ナノ技術流出、数兆ウォンの被害…サムスン電子元部長に懲役7年(中央日報)

 韓国では「国賊だ!」みたいに言われてますが、キミらも散々やってきたことだよなぁ。
 今回はばれたのですが、水面下で成功していることも少なからずあるでしょうね。

 パワー半導体についてはどちらも低い評価。
 アナログ系でもあるパワー半導体は日本が強い部分でもあるのですが、もうちょっと企業数が統合で少なくなってもらえんかな……ってところでもありますね。
 次世代高性能センシングはLiDARとかか。
 韓国にだいぶ関係ないですね。

 どちらにせよあと5年とかそのくらいはメモリ製造だけでも戦えるとは思います。
 HBMもありますし。
 それから後ですか? んー、中国産のメモリが西側にそれほど入るとも思えませんし、メモリ製造はできるんじゃないですか。
 サムスン電子がどれくらい凋落するかによると思います。

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エヌビディアがサムスン電子を冷遇……韓国メディアは「台湾系のファンCEOが台湾企業を優遇しているからだ!」と非難

サムスンに何の問題があるのか……「エヌビディア、いったいどうしたんだ」 とざわめき(韓国経済新聞・朝鮮語)
サムスン電子のチョン・ヨンヒョン副会長など半導体(DS)部門の経営陣が昨年9月、NVIDIAのジェンスン・ファン最高経営者(CEO)に会って以来、国内半導体業界に変なうわさが流れた。 NVIDIA高位役員がサムスン電子経営陣の前で「サムスン電子が高帯域幅メモリー(HBM)顧客社に対する姿勢」に対する不満を提起し、「サムスン電子のHBM製品技術力」に対する憂慮を伝えたとのことだ。

NVIDIAがサムスン電子に非難を与えたのは初めてではない。 昨年2月頃にはNVIDIA職員がサムスン電子に電子メールを送り「サムスンのプロ精神失踪と嘘に非常に失望した」と指摘した。 昨年11月頃にはサムスン電子天安HBMパッケージングラインを実査したNVIDIA職員が酷評を残して帰った。 半導体業界ではNVIDIA側からサムスン電子に「高位役員が頻繁に変わって信じて事業できない」という不満を伝えたという話も出ている。

最近、ファンCEOが「公開された席」で話したサムスン電子に対する応援と激励とは180度違う雰囲気だ。 (中略)

ファンCEOの行動は、NVIDIAとサムスン電子がビジネス世界の甲乙関係だという点を考慮しても、一般的ではないという評価を受けている。 国内半導体業界では「サムスン電子に良くない感情を持っていたジェンスン・ファンが意図された行動ではないか」という話まで出ている。

ファンCEOが故国である台湾に接するのを見ると、韓国との温度差がすごい。 今年のドナルド·トランプ大統領の就任式にも行かず、台湾の日程を消化した。 16日、台湾に渡ったファンCEOはNVIDIA協力会社であり世界的パッケージング業者ASE子会社SPILの新規工場開幕式にNVIDIAとSPILロゴが並んで撮られたジャンパーを着て参加した。 (中略)

台湾系米国人であるファンCEOの「親台湾」の態度については理解できる部分があるという評価が出ている。 半導体業界ではジェンスン・ファンの「韓国パッシング」が過去にサムスン電子などから受けた問題のためだという話も出ている。 (中略)

半導体業界高位関係者は「台湾の浮上で韓国半導体産業に残念な点が多くなっている」として「メモリー半導体にファウンドリーなどシステム半導体を加え『AIハードウェア中心国家』になろうとした韓国の戦略がますます難しくなっている」と話した。 また別の関係者は「注目すべき点は台湾でAI産業生態系が拡張されているということ」とし「韓国企業が独歩的なAI技術競争力を備え顧客を誘致すること以外には方法がない」と指摘した。
(引用ここまで)


 NVIDIAがサムスンを冷遇しているのではないか、とする韓国メディアの記事。
 かつてサムスン電子からNVIDIAが受けた仕打ちが原因となっているのかもしれない……としているのですが。
 具体的な話には言及していませんね。

 ひとつ思い当たる部分がありまして。
 NVIDIAから発表されたビデオカードのRTX5000シリーズが思ったほどの進歩を見せていない(RTX4000シリーズの性能から大きくジャンプアップしていない)のですが、その原因としてGDDR7の速度がそこまでではないことが挙げられます。
 速度が本来予定されていたものの12.5%落ちとなっているのですね。
 特にハイエンドで性能が伸びていないのはここに原因のひとつがあるのでは、とされています。
 現状、サムスン電子がRTX5000シリーズのGDDR7を独占供給中。

 このあたりは歩留まりや発熱を見て抑えている部分も少なくないとは思いますが。
 ノートPC用のビデオカードではマイクロン製も採用するとの話。
 なんともNVIDIAとサムスンの反りの悪さを感じさせます。


 その一方でようやくHBM3eについてNVIDIAの認証を得られたとのニュースもあります。

エヌビディア、サムスンのAIメモリー8層HBM3Eを承認-関係者(ブルームバーグ)

 ブルームバーグはサムスン電子のHBM3がNVIDIAのテストに合格しなかったことをすっぱ抜いて、それが正しかったなんてこともありました。
 どうやらサムスンかNVIDIAの内部に「関係者」がいる模様。
 今回こそは、ってところかな。

 さて、こうしたNVIDIAからのサムスン電子冷遇を韓国メディアは「私怨」として扱っているのですが。
 実際のところはどうか分かりませんけども。
 韓国企業ではそうした怨讐が常日頃から行われているってことなのでしょうね。

 だからこそ、こうして「サムスンを冷遇するのは私怨があるからだ」って新聞記事で書けるんでしょう。

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韓国メディア「台湾の地震で露わになったTSMC一強の危険性。サプライチェーン多角化が必要だ。サムスン電子とかに」

カテゴリ:半導体関連 コメント:(65)
TSMCチップの生産が止まったらどうしよう…「地震リスク」、世界が揺れる(イーデイリー・朝鮮語)
世界最大のファウンドリー(半導体委託生産)TSMCがまた「地震リスク」と直面した。 ファウンドリー絶対強者であるTSMCがサプライチェーン危機に直面する回数が多くなり、サプライチェーン多角化に対する声が一部から出ている。

21日、業界によると、台湾南部の都市台南市で同日未明(現地時間)、マグニチュード6.4の地震が発生し、TSMC工場が位置する台南科学技術団地で労働者の避難が行われた。 (中略)

問題は人工知能(AI)時代に入ってTSMCの地位が急騰しているという点だ。 TSMCの3ナノ最先端工場などにはアップル、クアルコム、メディアテックなど主要ファブレス(半導体設計会社)の注文が殺到している。 市場調査会社トレンドフォースの分析によると、来年のTSMCの売上シェアは66%と推定される。 半導体業界のある関係者は「顧客の間では受注事業であるファウンドリーの特性上、地震リスクでTSMCに預けた物量を適時に受け取れない可能性があるという不安感が大きくなっている」と話した。 中国の台湾武力侵攻の憂慮に加え、大地震の恐怖まで別世界の話ではないという意味だ。

状況がこのようになると、業界の一部ではTSMCの他にサムスン電子などで供給網を多角化しなければならないという声が力を受けるものと見ている。
(引用ここまで)


 先日の台南を襲った地震でTSMCの工場が一時停止し、製造中だった半導体をウエハーにして数万枚ほど破棄せざるを得ない状況になったと報道されています。

Earthquake may have affected 20,000 TSMC wafers — the majority will likely have to be scrapped(TOM'S HARDWARE・英語)

 こちらの記事では2万枚ほどを破棄することになるだろうとの報道。
 1万枚ていどで済んだとの記事もあるのですが、どちらにせよ地震のあった時期に工場に投入されていたウエハは破棄せざるを得ないでしょう。

 一部は最先端工程のものであったとされていて、nVidiaやアップルから委託されていた分が無駄になった模様です。


 TOM'S HARDWAREは単純に「破棄された」とだけ伝えているのですが。
 それが韓国メディアに伝わると「サプライチェーンを再構築しなければならない」ってなる不思議。
 というか、TSMCは1社でサプライチェーンの再構築を行っているんですよね。
 アメリカ、日本、ドイツ、台湾と工場を拡げつつある。
 まあ、拡げすぎてエンジニアの集中投入とか難しくなっている感じもしなくはないですが。

 「サムスン電子などで多角化を図らなければならない」って。
 そりゃできるんだったらどの委託元もやりたいでしょうね。TSMCの代わりが務まるところをどこも求めてはいるのです。
 でも、現実的にはTSMCに委託する以外に手はないんですから。

 「サムスン電子に委託して多角化しましょう」とか提案されても「はあ?」って猫ミームみたいな対応が帰ってくるだけでしょうよ。
 わざわざ貧乏くじ引こうとするバカはいないってことです。

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韓国メディアが「ラピダスが2nmプロセス試作ライン立ち上げでブロードコムへの試作品チップを供給する」との日経報道に反応……実はラピダスにはけっこうビジネスチャンスがあるのですよ

日本の半導体製造企業ラピダス「2ナノ戦争」に乗り出すか……米ブロードコムに試作品チップ供給へ(朝鮮日報・朝鮮語)
日本の半導体連合企業ラピダスが米国の世界5位の半導体企業ブロードコムに6月までに2ナノ(1ナノは10億分の1m)半導体試作品を供給することにしたと日本経済新聞(日経)が9日報道した。 ラピダスは2022年トヨタ、ソニー、キオクシアなど日本代表8社が出資して設立した半導体企業だ。

日経によると、ラピダスは4月に2ナノ製品の試験生産を行い、2027年から本格的な量産工場の稼動に入るという目標だ。 ラピダスの2ナノ試験生産時点は、ファウンドリー(委託生産)1位の台湾TSMC、三星電子とほぼ同じだ。 相対的に超微細工程で遅れを取っていると知られている日本の半導体業界が急速に技術格差を減らし、先端市場に進入し始めたのだ。

これまで半導体業界では、ラピダスの超微細工程成功の可能性を高く見ない分析が多かった。 技術参入のハードルが高い上、意味のある歩留まり(良品生産比率)を確保するためには莫大な投資費用がかかるからだ。 しかし、今回のブロードコムと試作品供給契約を結んだことを考慮すれば、ラピダスが技術的な面で相当な進展を見せているものと分析される。

何よりもラピダスは超微細半導体生産工場を安定的に稼動するためには顧客会社確保がカギだったが、世界5位の半導体業者であるブロードコムと手を握り、2ナノ市場進入に推進力が生じた。 日経は「ブロードコムはラピダスの2ナノ半導体性能を確認した後、データセンター用半導体などの生産をラピダスに委託する計画」と伝えた。
(引用ここまで)


 ラピダスが27年の量産開始を視野に入れ、2nmプロセスの試作ラインを立ち上げたことが日経に報じられました。
 で、ブロードコムへの試作品生産を行うとの話です。

ラピダス、米ブロードコムと連携 2ナノ半導体を試作(日経新聞)

 これに韓国メディアが異様なほどに反応してまして。
 冒頭記事以外にも10前後の記事があるかな。
 まあ、韓国で半導体製造受託企業といえばサムスン電子ですが、ここのところぱっとしない。
 メモリ製造についてはまだ世界のリーダーのひとつとはいえますが、もはやメモリ製造では脇役に過ぎないことを把握しつつあるのでしょうね。


 まあ、サムスン電子やインテルのように「自社でも製造しているしがらみ」を持たない純粋な受託企業として、ラピダスが2nmプロセスでの量産を成功させることができればさまざまな半導体企業にとって福音となれるのです。
 現状、半導体受託企業って絶妙な環境にあるのです。

・自由主義陣営における半導体製造受託企業の3番手4番手であるUMC、グローバルファウンドリーズは12〜14nmプロセスで開発を停止。
・TSMCの最先端プロセスはまずアップルが独占使用することがお約束。
・それ以外の先端プロセスも競争率が高すぎる状態。
・2番手のサムスン電子は3nmプロセスで「量産できた!」と主張するけども実際には歩留まりが上がっていない。結果、顧客もいない
・サムスン電子は自社での半導体設計・製造をしているので、ライバル企業としては製造委託するのにためらいがある。

 ……といった環境もあって2nmに飛びこんだラピダスにビジネスチャンスあり、とは判断してはいます。
 ビジネスチャンスがあるのと、本当に量産できるかどうかはまた別の話ではあるけども。

 韓国メディアが敏感に反応しているのもそのあたりの事情を鑑みてのことでしょう。
 でもまあ、「敏感すぎない?」とは感じますね。

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