「近い将来、韓国のG7プラス加入の可能性を念頭に置き、グローバル中枢国家ビジョンの実現に具体的な成果を蓄積していくことで、在任期間中にG7プラス候補国の地位を確固たるものにしたいと思います」
去年1月、趙泰烈外交部長官は就任の辞で、G7プラスへの加盟について話しました。
主要7カ国(G7)は、米国、英国、フランス、カナダ、ドイツ、イタリア、日本です。 しかし、先進国を代表してきたこれらの国に、もはや代表性がないという指摘は絶えず提起されてきました。
特に去年からワシントン政界を中心に経済成長と国格成長を成し遂げた韓国をG7グループに含め、外縁を拡大すべきだという声が本格的に出ました。 こうした流れに歩調を合わせ、趙泰烈長官は「G7プラス加入」を任期中に必ず成し遂げたい政策の1番に挙げました。
今年、トランプ政権2期目が発足すれば、環境はより前向きに造成されることができました。 トランプ大統領は1期目の政権時にG7の変化を進め、2020年にはG7に韓国、インド、オーストラリアを含む民主主義10カ国(D10)に拡大する案を提示しました。 当時は日本などの反対で議論がこれ以上進まなかったのですが、今回はインド、オーストラリアとともに声を出しながら推進する余地が開かれていました。
しかし、12月3日の戒厳宣言事態で、このような計画は事実上水泡に帰することになりました。 国内政治が極度の混乱を招き、全世界に生中継される状況で韓国が先進国グループに加入することは不可能だからです。 (中略)
韓国政府が米朝接触に積極的に声を出し、「完全な非核化」を反映させなければなりませんが、「パッシング」される可能性があるということです。
米朝交渉だけでなく、トランプ2期目の「インド太平洋政策」や同盟の役割調整にも、韓国が声を出せない恐れが大きいです。 トランプ政権2期目は、在韓米軍はもちろん、日米韓の三角協力も中国のけん制に活用しようとしていて、「クアッド(Quad:アメリカ、日本、インド、オーストラリア)」を強化しようとしていますが、こうした過程で韓国が声すら出せない可能性もあります。
日本の岩屋武外相はトランプ大統領の就任式に招待されてアメリカに行きますが、趙泰烈外交部長官は招待されませんでした。 岩屋武外相が就任式でマルコ・ルビオ新国務長官と会談し、「韓日米協力」の重要性を強調するとしている状況です。
(引用ここまで)
元ネタはシンシアリーのブログから。
韓国のG7入り(G9でも、G10でも)というのは本当に国を挙げての目標というか。
自然科学部門のノーベル賞と同じくらいに渇望しています。
その渇望感がもっともほとばしった記事を扱ったのがこちらのエントリでした。
……なんというかね。すごいよ。
あと「もはや我々の国格はG10やG7などではない。G5を目指すべきだ」って論説もあります。
韓国メディア「我々韓国人はG10など目指さない。G5へと進むのだ」「外国人はKフードを求め、韓国語はグローバル化している!」……あー、さいですかー(楽韓Web過去エントリ)
いや、本当に言っているんです。
嘘じゃないもん。G5加入いるもん。
なんなら韓国メディアは「(韓国を含めた)G8」を普通に使い出してますからね。
いや、本当に。
韓国メディア「G7は拡張されるべきだし、韓国はそこに入るべき」「韓国内ではG8はすでに一般用語」……ですって(楽韓Web過去エントリ)
「日本と並び立ち、その地位を超える」ことが本願なのです。
G7加入はその象徴ともいえる目標なのですね。
ですが、去年の戒厳令騒ぎと弾劾連発でその野望も潰えた、とのニュース。
あの騒ぎをやっててG7がどうのこうの言ってたら「韓国が先進国? ……なんの先進国よ?」ってなりますわな。
ちなみに今年のG7はカナダ開催。
韓国がゲストとして招待されるかとどうかは……カナダとなんか結びつきありましたっけか?
6月なので韓国の次の大統領が決まっているかどうかも微妙なところ。
そもそもそれ以前に招待国は決まりますから、まあ無理。
イギリスのコーンウォールG7に招かれたのは縁があったからではなく、前年のアメリカG7に招かれていたものがコロナ禍で中止されたから。すべてのゲスト予定国がそのままスライドしてましたからね。
広島G7に招かれた理由は「隣国」ってだけですね。ま、かなりオマケ感が強かったです。
イタリア・プーリアサミットに招待されなかった時もさんざん「ユン外交の敗北だ」みたいな扱いになってましたっけね。
なんというかまあ……努力目標として掲げるならいいんじゃないですか。お好きに。
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