昨年常温超伝導体「LK99」論文著者の一人であるクォン・ヨンワン クォンタムポート代表(高麗大研究教授)が今回はLK99で不純物を除去し純度を高めた常温超伝導体「LKK17」を開発したと主張した。
彼はこの物質が超伝導体の特性を多数見せると主張し、サンプルを提供する用意もあると言ったが、抵抗測定はしなかったと明らかにした。 (中略)
この日、彼は新しく作った物質の元素構成を示すX線結晶学(XRD)データで、本人が超伝導体と考える物質の純度を既存の50%から80%以上まで上げたことを確認したとし、超伝導体の確認に使われる超伝導量子干渉装置(SQUID)を通じても超伝導性を確認したと主張した。
彼は「LKK-17」とし、灰色の粉の形の物質を公開した。
ただ、彼はサンプルの抵抗測定はしなかったとし、他の実験ですでに超伝導性を持っていることを知っているため、実験が意味がないと考えるという主張を続けた。
(引用ここまで)
新たなる「シン・LK-99」であるLKK-17なる物質が「これこそは本当の常温超伝導物質」として提示されました。
え、4月に発表されたPCPOSOSはどうなったのかって?
ああ、こっちのクォン・ヨンワン高麗大学教授はクォンタムセンター側から内紛で離脱したほうの研究者、ですね。
arXivにLK-99の論文を最初にアップした人物でもあります。
PCPOSOSは離脱しなかったほうの研究者で、クォンタムセンターから発表されたもの。
こちらのLKK-17は離脱したほうの研究者で、クォンタムポートなる研究所を設立したとのことです。
えーっと、それでこのLKK-17ですが。
常温常圧下で超伝導物質として振る舞うのですって。
ちなみに太字部分は報じている聯合ニュースが書いているもので、うちからつけたしたものではないです(太字化だけ)。念のため。
あと写真のキャプションにも「クォンタムポットで公開した常温超伝導体主張物質LKK-17」って書かれてて草。
で、言うに事欠いて「サンプルの抵抗測定はしなかった」「超伝導物質として振る舞っているのでやっても意味がないからだ」……ですって(笑)。
まあ、確かに意味はないかもしれないけどさ。
根本的に科学者の態度じゃないんだよな。
そりゃ聯合ニュースも「製作を主張」って記事タイトルでも書かざるを得ないわな。
あ、関連企業の株価は上昇したそうです。
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