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カテゴリ:LK-99の記事一覧

韓国メディア「LK-99騒ぎで韓国学会は困惑している。アメリカ物理学会でも13分しか枠がもらえなかった。2001年の日本の超伝導物質は4時間の大々的な特別セッションだったのに」

カテゴリ:LK-99 コメント:(68)
学界も困惑……騒々しい「超伝導体テーマ株」(朝鮮日報・朝鮮語)
昨年上半期までは「常温超伝導体」という概念は一部の物理学者の関心事でした。 しかし、今では株式をする人なら誰でも一度は聞いたことがある話になりました。 昨年夏、国内研究陣が常温超伝導体「LK-99」を開発したと主張し、超伝導体のような話が入った関連株は急上昇と暴落を繰り返しました。 その後、静かだった常温超伝導体が再び話題を呼んでいます。 (中略)

常温超伝導体イシューが再び復活したのは、LK99を開発した米国ウィリアムアンドメリー大学のキム・ヒョンタク教授とクォンタムエネルギー研究所のイ·ソクベ代表などが来月4日、米国物理学会(APS)学術大会で新しい常温超伝導体「PCPOSOS」研究成果を発表するという便りのためです。 研究所側は、PCPOSOSがLK-99に硫黄(S)を加えた新しい物質だと明らかにしました。 先立ってLK-99論文が正式学術誌ではなくオンライン事前公開サイトを通じて出てくる過程で浮上した混乱に対して謝罪したりもしました。 今回は違うということです。

学界では荒唐無稽だという立場です。 昨年12月、国内専門家で構成した「韓国超伝導低温学会LK99検証委員会」は公式的にLK99が常温超伝導体という根拠がないと結論付けました。 ある物理学界関係者は「学会は誰もが申請すれば研究成果を発表できる席」として「APSホームページを見ればクォンタムエネルギー研究所発表時間が13分と出ているが、誰もが抄録さえ出せば発表が可能な一般セッションということを意味する」と話しました。 実際、APSは2001年にもう一つの超伝導体を発見したという日本の研究チームを招待し、4時間の特別セッションを開いたことがあります。
(引用ここまで)


 真・LK-99ことPCPOSOSの学会での発表まであと10日あまり。
 韓国からは「アメリカ物理学会で発表するのだから、今度こそは本当に違いない」みたいな期待が出ているのですが。
 根本的にどんなものであっても学会で発表はできるんですよ。大きな学会だとステージはひとつだけじゃないし。
 音楽の大型フェスみたいなもので、メイン会場から場末の会場までいろいろあるのですね。

 記事中に「2001年には日本の他の超伝導物質について4時間のセッションが行われた」とありますが、これはおそらくMgB2のことかな。
 これは学会に招待されたもので、ちょっと検索してみたらシンポジウムが午前1時まで続いたとかありました。
 約40Kで超伝導になるっていうMgB2は学会にかなりの衝撃を与えたのですね。


 それに比べてPCPOSOSは13分。
 まあ、これが実際の立場でしょう。
 というか「アメリカ物理学会で発表した」とかいう権威付けに利用しようとしているわけですよ。

 論文も同様なのですが、「学会誌で発表された」ってものを利用する詐欺師が山ほどいるのです。
 今回も間違いなくそれ。
 あと「アメリカの科学誌がLK-99を肯定的に評価した」って話でまた株価が乱高下したそうなのですが。

新星デルタテック株価市場の12%台急上昇、米国科学専門誌LK-99肯定評価(ビジネスポスト・朝鮮語)
ポピュラーメカニクスはこの日に出した記事で「多くの論争があった物質であるにもかかわらず、科学者たちは常温超伝導体候補物質としてLK-99に対する研究を続けている」と述べた。

続いて「LK-99は超伝導体分野に対する人類の理解を広げてくれている」とし「成功すればそのまま良いものであり、失敗しても超伝導体研究でLK-99式以外の方向に研究を進めればよいという教訓を得ることができる。だから」と話した。
(引用ここまで)

 「超伝導というものを一般に広めてくれたことはいいことだ」「成功も失敗もどちらも糧になる」って書かれているレベルなんですが……。
 これを「肯定的評価」って受け止められるのがすごいわ。
 もはやなんにでも噛みつく状況になってますね。

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韓国人「今度の真・LK-99であるPCPOSOSこそ本当に常温超伝導物質だ。その証拠に磁石の上で部分的に空中浮遊した!」……またそれか

カテゴリ:LK-99 コメント:(56)
LK-99に続く「次世代」常温超伝導体が出るか…PCPOSOSの正体は(マネートゥデイ・朝鮮語)
2023年7月「常温常圧超伝導物質」LK99を開発したと主張し、全世界を騒がせたキム·ヒョンタク米国ウィリアム&メアリー大学物理学科教授とクォンタムエネルギー研究所研究チームが他の超伝導体主張物質「PCPOSOS」を持って来月演壇に立つ。

米国物理学会(APS)が公開した日程によると、ウィリアム&メリー大学物理学科のキム·ヒョンタク教授、クォンタムエネルギー研究所のイ·ソクベ代表などは3月4日(現地時間)、米国ミネソタ州ミネアポリスで開かれる米国物理学会年次会議で超伝導体主張物質「PCPOSOS」の実験結果を公開する。

キム教授研究チームがAPSに事前公開した発表要約本には「常温·常圧で超伝導特徴を示す物質『PCPOSOS』を合成した」と明示した。 研究チームによると、PCPOSOSは既存のLK-99に硫黄を追加した物質だ。 PCPOSOSを磁石の上に置くと、ゼロ抵抗とマイスナー効果(完全反磁性)など超伝導物質の特性が現れたと説明した。 また、物質が磁石の上で部分的に空中浮揚したという結果を出した。
(引用ここまで・太字引用者)


 LK-99騒動はまだ収まっていない、ということでクオンタムエネルギーセンターがいうところの真・LK-99であるPCPOSOSについてのお話。
 ちょっと詳細が出てきたのでピックアップしておきましょう。

 記事の太字部分。
 物体が部分的に空中浮遊した、というもの。
 ……それただのLK-99なのでは。
 発表当時のLK-99の画像がこちら。

スクリーンショット 2023-12-07 12.01.28.png

 見ての通り、微妙に浮いています。その画像のわかりやすさから、ネットで話題になったわけですが。
 本物の超伝導物質であれば、そうはならんから。  


 超伝導について分かりやすい動画があったのでピックアップしましょう。
 日本の物質・材料研究機構 ── NIMSにGizmodoのリチャードが訪問したものです。



 途中に「マイスナー効果で磁石がピン留めされる」シーンがあり、逆さにしてもピン留めされたままなのがわかります。
 これがまっとうな超伝導物質であり、「その上で磁石が浮く(ピン留めされる)」のであり、磁石の上で物質の一部がぴこぴこするなんてていどのものは超伝導物質ではありえないんだよなぁ。

 おまけに今度は「硫黄を加えた」ってしていますが、LK-99が超伝導物質っぽい動きを見せたのはまさに「硫黄を含んだ不純物(CuS2)が一定の温度で電気抵抗が下がる」からだったというオチでした。
 なんというか、実物を見る前からオチが分かっているのですが。
 まあ、株価対策にはそうせざるを得ないのでしょう。

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韓国の「自称・常温超伝導物質LK-99」関連株が強気の上げ、ついにコスダックの時価総額10位を見据える位置に

カテゴリ:LK-99 コメント:(57)
タグ: LK-99 PCPOSOS
「LK-99」は超伝導体なのだろうか? CCS、新星デルタテックなど関連株が連日強気(租税日報・朝鮮語)
昨年、科学界を熱くした常温常圧超伝導体候補物質(LK99)と関連した論難が続いている中で「超伝導体関連株」が連日強勢だ。

LK-99論文の著者の一人であるキム・ヒョンタク教授は、クォンタムエネルギー研究所の研究陣とともに今年3月4日、米ミネソタで開かれる米国物理拡大(APS)学術大会で、PCPOSOSの超伝導性を実験した結果を発表する計画だと伝えられ、「超伝導体関連株」は連日揺れている。

5日午後2時19分現在、CCSは2日に続き、5日の取引で上限値を達成した。 シンソンデルタテック(13.56%)、パワーロジックス(5.45%)なども上昇している。

シンソンデルタテックは、いつの間にかコスダック時価総額10位を狙っている。 1年間で株価が10倍以上跳ね上がり、コスダック時価総額上位株が大挙離脱したためだ。
(引用ここまで)


 先日も書いたように、いまひとつ不調である韓国株式市場を横目に、あのLK-99関連株が躍進しています。
 その大きな理由となるのが、過日の「LK-99は常温常圧超伝導物質ではないかもしれないが、新たに硫黄を使った真のLK-99であるPCPOSOSは常温常圧超伝導物質である」との会見。

韓国人「LK-99は超伝導物質ではなかった。しかし、今度のPCPOSOSは超伝導体だ! 3月にあるアメリカの学会で発表するぞ」(楽韓Web過去エントリ)

 以降、「超伝導関連株」とされている新星デルタテックの株価は上げに転じて、いまではコスダックの時価総額株価で10位を狙う位置にきているとのこと。

 ……まあ、その……なんだ。
 がんばれ。
 どこでも連想買いってよくあることなんですよ。
 コロナ禍で外出が少なくなった巣ごもり需要でネット系の株が買われたように。
 でも、このLK-99関連については、なんの根拠もないんだよなぁ。


 そもそもこの騒動自体がインサイダー取引に利用されている……というよりは、利用が目的だったのではないかって疑惑があります。
 以前にLK-99を製造したとされているクオンタムエネルギーセンターの名称について商標登録が進んでいるとの話をしましたが。
 そもそもLK-99自体が商標登録されていますしね。プレプリントの論文、LK-99に全部®(○にR。登録商標のResisteredを意味する)がついていますし。

 別に「商業目的で研究するな」なんて1ミリも思いません。
 ただ、いろんなものが「用意周到すぎる」のですよね。
 んで、けっきょくLK-99については「反論を予定している」はずが一切のアナウンスなし。
 いきなり「新物質のPCPOSOSこそが本命です」って言い出して、それも「詳細は特許に触れるのでサンプルもデータも公開できない」ですからね。
 まあ、このパターンは99.9999%の確率で詐欺です。3月の学会での発表とやらを楽しみにしておきましょう。

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韓国人研究者「LK-99は超伝導物質ではなかった。しかし、真・LK-99であるPCPOSOSこそは常温超伝導物質だ。ただし、特許の問題でサンプルもデータも出せない」

カテゴリ:LK-99 コメント:(61)
LK-99を作ったイ・ソクベ「開発した物質は超伝導体である…」「検証を受ける」(聯合ニュース・朝鮮語)
常温·常圧超伝導体「LK99」を作ったと主張する企業家クォンタムエネルギー研究所のイ·ソクベ代表が9日、会社が開発した物質に対して「超伝導体である」とし「合法的手続きにより国内外専門家の客観的検証手続きを進める」と話した。

イ代表はこの日、ソウル西大門区延世大学で開かれた量子産業融合先導団(QILI)ビジョン宣布式で「超伝導体に対する精密な理論を確立し商用化と基礎研究が必要な状況」とし、このように主張した。

イ代表が公式席上に姿を現したのは7月、LK99論難がふくらんで以来初めてだ。

イ代表はLK99の代わりにここに硫黄を追加した物質である「PCPOSOS」を開発し抵抗が超伝導体特性を示すことを確認したと主張した。

彼は「昨年8月18日、これを再現した物質を作って確認し、他にも多数抵抗が0の再現資料を確保した状態」と話した。

関連物質について一緒に研究中の米国ウィリアム·アンド·マリー大学のキム·ヒョンタク研究教授が今年3月、学会で発表する計画だとも紹介した。

同氏は、「故崔東植(チェ·ドンシク)高麗(コリョ)大学教授の液体状態方程式理論をもとに、この物質を作った」とし、「20年にわたる実験と調整を経て、物質を開発した」と説明した。

イ代表は昨年7月、論文が事前公開サイトを通じて出てくる過程で起きた混乱に対して「問題になった部分は謝罪申し上げる」とし、交差検証中に論文が上がることになったと明らかにした。

現在、学術誌の審査を受けており、LK99公開後に提起された関連質問を全て受け、審査が続いていると彼は主張した。 (中略)

同日の行事は事前申請した記者10人余りと一部参加者にだけ公開され、イ代表とQILI側は研究に支障をきたす恐れがあるとし、相当数の質問に答えなかった。

イ教授は学術的質問と商用化に関する質問だけを受けることをご了承くださいとし、「コカコーラも知的財産(IP)を公開せず、テスラもIPを出さない」と説明した。

イ代表は「量子コンピュータを保有した延世大学先端インフラが(物質開発に)役立つだろう」とし「整理ができれば商用化や材料発掘に対して産業界や多様な利害関係者に協業を要請するだろう」と話した。

イ代表は行事が終わった後、記者たちと会いサンプルや抵抗測定データを別途公開しない理由について「企業なので特許などの問題があり公開することは難しい」と話した。
(引用ここまで)


 さて、LK-99についてもっとも詳細に報じ続けているのが楽韓Webではないかと思われるのですが(笑)。
 韓国の国内外ほぼすべての学術機関が「LK-99は超伝導物質ではない」との結論にすでに至っています。

 しかし、arXivに上がったプレプリント論文における原著者のひとりであるクオンタムエネルギーセンターのイ・ソクベ代表、そして内紛で袂を分かった高麗大学のクォン ・ヨンワン教授それぞれが「真・LK-99はありまーす」とばかりに新たな物質を提示しています。

韓国人「LK-99は超伝導物質ではなかった。しかし、今度のPCPOSは超伝導体だ! 3月にあるアメリカの学会で発表するぞ」(楽韓Web過去エントリ)

 今回、会見したのは「LK-99に鉛を加えた」PCPOSOSなる物質を開発したクオンタムエネルギーセンターのイ・ソクベ代表側。
 ちなみに年末にはクォン教授も「LK-99は間違いなく超伝導物質だ」なんて話をしてましたね。


 さてさて、新しいLK-99である「PCPOSOS」が超伝導物質なのかどうか。
 だいぶ眉唾です。
 冒頭記事の太字部分ありますよね。

 「特許関連でデータを出すことは難しい」

 って部分。
 これ、典型的な超伝導物質詐欺の連中が使うパターンなのです。
 「重要なデータなので公開できない」っていう。
 もうこの時点で99.9999%ほど詐欺。
 コーラもテスラもIPを出していない、はよかったね(笑)。

 サンプルを出して「はい、こちらのように『電気抵抗ゼロ』『マイスナー効果』を達成しております」って見せたら一発なのにね。
 論文自体は後回しにするにしても。

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韓国人「LK-99は超伝導物質ではなかった。しかし、今度のPCPOSOSは超伝導体だ! 3月にあるアメリカの学会で発表するぞ」

カテゴリ:LK-99 コメント:(60)
PCPOS? K直指? ラッピングを変えた「LK-99」(朝鮮BIZ・朝鮮語)
7月、国内研究陣が常温超伝導体だと主張し世の中を騒がせた物質「LK-99″の名前が歴史の中に消えるものと見られる。 LK99共同研究を進めたクォンタムエネルギー研究所とクォン・ヨンワン高麗大学教授が分かれ、LK99という名前を捨ててそれぞれ新しい名前を付けた超伝導体研究計画を発表してからだ。

26日、科学技術界によると、ウィリアム・アンド・メリー大学のキム·ヒョンタク教授とクォンタムエネルギー研究所は来年3月4日、米ミネソタで開かれる「米国物理学会(APS)学術大会」で「PCPOSOS」の常温超伝導性を実験した結果を発表する計画だ。

PCPOSはLK99と異なる化学式を持つ物質で、これも常温·常圧で超伝導性を持つと研究陣は主張している。 LK99と同様に鉛と銅をベースにしているが、硫黄(S)を加えた。 LK99の検証に乗り出した国内検証委員会を含め、海外研究陣はLK99が硫化銅(Cu2S)不純物によって超伝導体と類似した特性を示したという結果を出した経緯がある。

クォンタムエネルギー研究所が硫黄を追加した新しい物質を公開するということはクォン教授によって初めて知らされた。 クォン教授は15日、高麗大学で記者たちと会い「クォンタムエネルギー研究所が出版を準備する論文の修正本で物質の化学式が変わった」として「私が常温超伝導体だと主張する物質と彼らが主張する物質が全く違うという反証」と主張した。

しかし、クォンタムエネルギー研究所は先立って発表した論文で提示した物質とPCPOSと関連があると主張している。 APSホームページに公開した抄録(発表要約本)によれば、クォンタム側はPCPOSが常温超伝導性を持つという根拠で7月に発表したアーカイブ(arXiv)論文を引用している。 二つの物質が相互連結されているという意味だ。

LK99の片面は磁石とくっついたまま、もう片面だけが空中に浮かんでいる映像に対する説明も緑に付け加えた。 磁石の上で物体が完全に空中浮揚する「マイスナー現象」は超伝導体が持つ最も重要な特徴の一つだ。

研究陣は「一部だけ空中に浮かぶ現象は磁石磁場の不均一性によって発生すること」とし「磁石の中心が臨界磁場範囲を示すため」と説明した。 続けて「PCPOSはタイプ2超伝導体に該当しながらもタイプ1の特徴である量子固定現象が現れる可能性がある」として「新しい空中浮揚映像と磁石映像を2つ公開する予定」と付け加えた。

しかし、科学界は依然として冷ややかな反応を見せている。 LK99検証委員会委員長を務めたソウル大学のキム·チャンヨン教授は「物質を新しく合成した後、分析が誤り化学式が変わる場合は時々ある」としながらも「結局同じ合成法で作った物質で国内外の研究陣が超伝導性を確認できなかったという事実には変わりがない」と指摘した。
(引用ここまで)


 LK-99を研究していたクオンタムエネルギーセンターで起きた内紛で、高麗大学のクォン教授が弾き出されました。
 その結果、クォン教授は自分を中心とした論文執筆陣でarXivに論文を上げ、残りのクオンタムエネルギーセンター側もクォン教授を弾いた形での論文を数時間後に上げたことからLK-99の存在が世に出ました。
 要するに利権争いですね。

 とはいえ、大元のLK-99は論文が主張したような常温常圧超伝導物質ではなく、USO(Unidentified Superconductive Object)であったと認定されています。
 利権もクソもない状況。

 ちなみにUSOを提唱した超伝導物質の研究者、北澤宏一教授は超伝導物質であることの定義として、以下の4項目を挙げています。

1)電気抵抗がゼロの観測
2)マイスナー効果の観測
3)結晶構造の決定
4)他の人による再現の確認

 これ以外はすべてUSOである、と。
 LK-99は結晶構造の決定はしていたものの、それ以外は達成できずにUSOと決定してます。


 で、内外による追試の結果、LK-99は超伝導物質ではないことがほぼ決まり、騒動は終息を見せるかとも思われたのですが。
 クオンタムエネルギーセンター側が「来年の3月、アメリカの物理学会で本当の常温超伝導物質を見せる」と言い出しました。
 それがちょっと前にも書いた、LK-99に硫黄を加えたものでその名も「PCPOS」。
 3月2日からはじまるAPSのマーチミーティングで披露されるそうです。

 あと高麗大学のクォン教授もLK-99に手を加えたものこそ本当の超伝導物質だとして、仮称「K直指」なるものを提唱しています。
 なんかこう……分裂を繰り返すプロレス団体か、テコンドーの競技団体みたいですね。

 「2ヶ月待ってくれ、本当のLK-99をあんたに見せてやる」ってアレですか。
 まあ、この騒動が続いてくれたほうがネタには困らないのですが。懲りませんね、ホント。

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「単なる絶縁体」と検証された「夢の常温超伝導物質LK-99」、原論文著者らは「間違った検証だ」「硫黄を足せば行ける」「(ノーコメント)」と反論。まだまだ粘る模様

LK-99著者ら、「超伝導体否定」検証委の結論にそれぞれ立場を表明(聯合ニュース・朝鮮語)
常温常圧超伝導体と主張された「LK-99」に対して最近、韓国超伝導低温学会検証委員会が白書で「超伝導体という根拠が全くない」という結論を明らかにしたことと関連し、原論文の著者らがそれぞれ異なる態度を示した。

7月、LK99論文をオンライン論文事前公開サイト「アーカイブ」に先に掲載した高麗大学のクォン・ヨンワン研究教授は15日、高麗大学で記者懇談会を開き「他の著者たちが誤った説明をして検証が難しかったようだ」と話した。

クォン教授は先立ってもアーカイブに自分が参加した論文に続き、LK99関連論文を載せた米国ウィリアム・アンド・メリー大学のキム・ヒョンタク研究教授が研究に参加しなかったと主張した経緯がある。

クォン教授はLK99が磁性体の上で片方は触れ、もう片方は聞こえた状態である姿を見せたことと関連して「キム教授やクォンタムエネルギー研究所のイ・ソクベ代表などがよく知らず『超伝導反磁性のため』と説明した」と話した。

クォン教授は「LK99は超伝導反磁性値が非常に小さいため低温超伝導のような『浮く子』ではない」として「むしろ超伝導反磁性は小さいが分子反磁性と強磁性性質があるので、このように磁性体の上で片方の部分だけが触れたまま浮いた姿を見せた」と説明した。 (中略)

それと共に彼は「来年2月頃にはLK99のマイスナー効果についてさらに分析した論文を追加で発表する予定であり、その頃に高純度のサンプルが準備されれば学会など国内外研究陣と協業して超伝導研究を発展させていくことが望ましい」と話した。

一方、キム・ヒョンタク教授は検証委の結論と関連した連合ニュースの問い合わせに「超伝導低温学会の決定が正しいと思う」として「特許とアーカイブ論文で定義したLK-99(分子式Pb1-xCux(PO4)6O)は超伝導ではないと思う」とEメールで答えた。

だが、キム教授は先立って自身が参加してアーカイブに載せた内容と似た論文を国際学術誌「米国物理学会(APL)マテリアルズ」に送って審査を受ける過程で該当物質の分子式を既存Pb1-xCux(PO4)6Oに黄(S)を追加して変えたと知られた。

すなわち、キム教授の立場は従来に上げたLK99分子式では超伝導体に該当しないが、硫黄を追加した新しい分子式では常温常圧超伝導性があると主張するものと解釈される。

また、別の研究者であるイ·ソクベ代表は、検証委の結論が発表されて以来、まだ公式立場を示していない。
(引用ここまで)


 先日、韓国の検証委が「LK-99は絶縁体。常温はおろか、低温でも超伝導性を見せなかった」と複数の大学、機関からの報告をまとめた白書を出しました。
 で、それに対して「LK-99は超伝導物質である」と主張している論文の原著者らからコメントがあったそうですよ。

 まず、内紛によって3月にクオンタムエネルギーセンターを退職して、いまは高麗大学にいるクォン・ヨンワン教授。
 曰く「(私ではない)他の著者らが書いた誤った説明から研究したようだ」とのことで、いまだに「本当のLK-99」は常温超伝導物質であるとの主張。
 まあ、論文で嘘をついた人によくある言い訳ですね。
 この人は以前にも「マイスナー効果が弱い常温超伝導物質だ」と言い出しています。まあ……それはすでに超伝導物質じゃないのですけどね。
 ただ、「2月には新しい論文と純度の高いサンプルを出す」と言っているので、もう一度遊べるドン、と。


 ついでアメリカで研究していて、かつて「ネイチャー誌がなにを言おうとLK-99は超伝導物質」としていたキム・ヒョンタク教授。
 「大元のLK-99については検証委の言うとおりだ」としています。
 ただ、そこに硫黄を足すと行けるのではないか、とする論文を出しているそうです。
 こちらもまだ遊べる模様。

 なお、クオンタムエネルギーセンター代表であるイ・ソクベからはいまだになんのコメントもなし。
 サンプル提供もなし。
 いまだに雑居ビルの地下1階で研究を続けているんでしょうかね?

LK-99雑居ビル.png
(画像引用元・ブルームバーグ記事から画面キャプチャ)

 「8月末には立場表明をする」はずだったのですが。

 それぞれにまだ「LK-99は超伝導物質である」ことに希望を持っている模様。
 ま、がんばってください。
 なにしろ常温常圧超伝導物質は人類の夢ですからね(棒読み)。

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「LK-99は超伝導物質ではない」との結論に対して、原論文著者から反論。「サンプル提供を求められたことはない」「商用化を考慮して研究を続けている」……ですって

カテゴリ:LK-99 コメント:(48)
CCS、LK99検証委に真っ向から反論···クォン・ヨンワン教授「商用化段階を考慮して研究進行中」(ファイナンシャルニュース・朝鮮語)
CCSが14日、立場文を出し、常温超伝導体LK99論文に参加したKU-KIST融合大学院のクォン·ヨンワン研究教授の立場を明らかにし、注目を集めている。

前日、韓国超伝導低温学会(LK99検証委員会)は「LK99は常温・常圧超伝導体の根拠がない」と言論発表した。

これに対しクォン・ヨンワン教授は「11日の記者会見で一部言及したように、韓国超伝導低温学会の検証のための資料要請や協力要請を受けたことがない」として「先に研究資料を公開し提出したこともない」と正面反論した。

また、委員会で検証したと主張するLK99関連論難に対して「現在本人が直接研究を進行しており、記者会見で明らかにしたように商用化段階を考慮して研究を進行中だ」と明らかにした。

一方、クォン・ヨンワン教授は、CCSが最近行った100億ウォン規模の有償増資に直接参加した経緯がある。 13日、電子公示によると、CCSは第3者割当対象者をグリーンビーティーエスおよびクォンタムポートに変更配分した。
(引用ここまで)


 昨日、韓国の検証委による「LK-99は超伝導物質ではなかった」とする結論発表がありました。
 曰く、「常温でも低温でも超伝導性を見せなかった。むしろ絶縁体でしかない」との結論。
 さまざまな欧米の研究機関による結論と同様でした。

 プリンストン大学は「LK-99は磁石に近い性質を持っている」としています。
 メリーランド大学は「悲しいけれどもゲームオーバーだ」との結論。
 マックスプランク研究所は単結晶での「純粋なLK-99」を製造することに成功し、その上で「絶縁体だった」と発表。  ネイチャー誌もサイエンス誌も「終わった話題」としてLK-99を取り上げています。


 ただ、その前日に「LK-99は薄いマイスナー効果を持つ超伝導物質だ」と反論していたクォン・ヨンワン教授から反論が出てきました。

 「検証委からサンプル提供を求められたことはない」「すでに商用化を考慮して研究を進めている」のだそうで。
 サンプル提供については、クォン教授はクオンタムエネルギーセンターと袂を分けているからじゃないでしょうかね?

 ……うーん。「薄いマイスナー効果を持つ超伝導物質」……なぁ。
 一応、電気抵抗がゼロであり、かつマイスナー効果のない「完全導体」という概念はありますが、これまで発見されたことはありません。
 もし、完全導体が作れたらそれはそれで画期的な話ではあるのですけどね。

 まあ、クォン教授も自分が投資している企業で研究を行っているそうで。
 がんばって世界を革命する力を手に入れるといいと思います。はい。

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韓国の学会から「LK-99は超伝導物質ではない」と最終結論……最後まで大元からのサンプル提供はなし。なおサイエンス、ネイチャーから論文をリジェクトされていた模様

カテゴリ:LK-99 コメント:(47)
タグ: LK-99 USO
超伝導学会検証委「LK-99超伝導体根拠全くない」(聯合ニュース・朝鮮語)
韓国の超伝導低温学会検証委員会は「原論文のデータと国内外の再現実験研究結果を総合して考えると、LK - 99が常温常圧超伝導体という根拠は全くない」と13日明らかにした。

検証委はこの日、これまでの国内外の検証試みを総合して白書を発刊、オンラインを通じて配布した。

白書によると、これまで国内8つの研究所でLK-99関連論文著者らが提示した方法に従って再現研究をした結果、常温または低温で超伝導性を見せた結果はなかった。

検証委は特に「国内外の再現実験研究で抵抗ゼロとマイスナー効果を見せることはなかった」とし「ほとんどの結果はLK-99がむしろ比抵抗値が非常に大きな絶縁体であることを示している」と説明した。

検証委はまた、クォンタムエネルギー研究所にLK-99サンプルを提供を要請して、交差測定しようとしたが、研究所からサンプルは提供されておらず、これまで交差測定による検証は行われなかったと付け加えた。
(引用ここまで)


 「韓国が開発した夢の常温常圧超伝導物質」であったはずのLK-99について韓国の検証委が白書を発行しました。
 「LK-99は常温下、低温下のどちらでも超伝導性を見せることなく、むしろ抵抗が非常に大きな絶縁体であった」と結論づけました。
 最初からほぼ分かっていたことではありますが。

 これまでもまあ、「常温(高温)超伝導を達成した」と言い出してきた研究者は山ほどいまして。
 それらに対して20世紀に高温超伝導を先導してきた故北澤宏一氏は「Unidentified Superconducting Objects(USO)」と命名しています。

 なんでもarXveには年に1本のペースで「常温超伝導を達成した」とされる論文が掲載されるとのことで。
 そうしたゴミの中ではLK-99はだいぶ素性がいいとされてきたのです。
 とりあえず「論文の中では」マイスナー効果等の超伝導についての必要条件を満たしている。
 けどまあ、実際の論文見ても電気抵抗がゼロになってなくて「なんだこりゃ」っていうゴミなんですけどね。


 こちらの動画でそのあたりの事情や「超伝導物質としての条件」等も語られているので参考になります。未見のかたは是非。
 日本の大学等研究機関からはほぼ反応が出ていませんが、やっぱり実験自体はしていた模様です。



 で、日本での追試もアメリカや韓国のそれと同様で「反磁性はあるけど絶縁体」という結果に終わったそうです。

 ま、7月末にarXveに論文が出されてからだいたい2週間くらいでその寿命は実質的には終わっていました。

韓国企業「人類の夢、常温超伝導物質を開発した!」→科学界「へー」と眉唾で見ている理由とは?(楽韓Web過去エントリ)
ネイチャー誌に続いてサイエンス誌も「LK-99は超伝導物質ではないのでは」との記事を掲載、誕生からわずか2週間ですべて終了に(楽韓Web過去エントリ)

 最初のエントリを見てもらえれば分かるのですが、Newtonを定期購読している科学好きな(好きなだけ)楽韓さんも最初から「まあ……ないわな」ってスタンスでした。

 逆説的にですが、大元のクオンタムエネルギーセンターが「これこそが常温超伝導物質である!」ってサンプルを出していればそれで終わっていたのですよ。
 「あ、違うね」で終わってた。
 それを「8月までには」「9月には……」って〆切の守れない小説家みたいなことをやっていたおかげで周囲が追試を行って、否定に廻ったと。

 あ、それとネイチャー誌、サイエンス誌に論文掲載をリジェクトされてたそうです。

「LK-99論文、ネイチャー・サイエンスに投稿したが拒否された」(イーデイリー・朝鮮語)

 査読を越えることはできなかった、で終了です。


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