4・10総選挙の地上波放送3社(KBS・MBC・SBS)の出口調査で、汎野党圏最大値と予想した200席は結局出なかった。 歴代最高値を記録した事前投票率が出口調査の正確度を落としたものと分析される。
11日、全国開票率99.05%基準の開票現況を総合すれば、全体300議席のうち、「国民の力」と「国民の未来」は109議席、「共に民主党」と「民主連合」は175議席をそれぞれ確保するものとみられる。 群小政党は、チョ·グク革新党12席、改革新党2席、新しい未来1席、進歩党1席と予想される。
前日の投票締め切り直後に公開された地上波放送3社の出口調査では、国民の力と国民の未来が85〜105議席、民主党と民主連合が178〜197議席を持っていくと予測した。 群小政党は祖国革新党12〜14議席、改革新党1〜4議席、新しい未来0〜2議席だった。
民主党·民主連合の単独過半数議席確保と共にチョ·グク革新党、新しい未来など汎野党圏200席内外で圧勝が予想されるというのが出口調査結果を分析した放送3社の観測だった。 民主党の単独過半数圧勝の予測は正しかったが、野党陣営の議席数の予測値は実際の結果とは多少差があった。
放送会社別に見ればKBSの汎野党圏議席予測最低値は190席で、実際の結果より3席が多かった。 SBSは193席を提示し、6席をさらに多く予測した。 MBCは194席で、7席が実際の開票結果より多かった。
(引用ここまで)
ではここで昨日の投票終了直後の出口調査の結果を見てみよう。
・KBS 国民の力 87〜105議席、共に民主党 178〜196議席
・SBS 国民の力 85〜100議席、共に民主党 183〜197議席
・MBC 国民の力 85〜99議席、共に民主党 184〜197議席
これにチョ・グクの祖国革新党が12議席+αの予想で、200議席は決まったも同然との報道内容でした。
一応、楽韓Webでもこの数字を元にエントリを書いてはいますが、「そうはならないんじゃない?」くらいの伝えかたになってますね。
んで、実際の議席数は──
国民の力 108議席
共に民主党 175議席
どっちも大外れ。まあ、KBSのはまだぎりぎり……いや、当たっているとは言いがたいか。
なんでここまで外れたのかというと。
「事前投票率が高かったから」
「法律上、事前投票には出口調査ができないから」
とのことですが。
特に60代以上の高齢者層で事前投票率が高く、彼らの多くが国民の力支持派であることから国民の力の議席数に大きく積み増しがあったと。
ま、どっちにしても韓国の出口調査はあてにならないとの実感が増しただけでした。
んで、選挙結果を俯瞰してみると、前回の獲得議席が共に民主党は180議席、国民の力(当時は未来統合党)は103議席。
共に民主党が地味に落として、国民の力は地味に増やしている。
それでも国民の力が惨敗したことに変わりはありませんが。
「勢力地図」としては選挙前と変わらないのが実際です。第3極としてチョ・グクの祖国革新党が12議席と躍進したこと以外は変化なし。
実質的には与党側の政権運営の苦しさが継続している状況のままで変化なし、と見るべきでしょうね。
Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローはこちらから→Follow @rakukan_vortex