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カテゴリ:韓国総選挙2024の記事一覧

タマネギ男ことチョ・グクの新党、比例だけで10議席以上を確保へ……最大野党から議席を削りまくるか

比例政党支持率、曺国氏の「祖国革新党」が「共に民主党」をリード(朝鮮日報)
来月10日に行われる韓国の国会議員総選挙比例政党投票で、「(曺国〈チョ・グク〉元法務部長官が率いる)『祖国革新党』に投票する」という回答者が、「共に民主党の比例政党である『共に民主連合』に投票する」という人より多い、あるいは誤差の範囲内で接戦を繰り広げていることが分かった。(中略)野党陣営の支持者たちが、地方区では「共に民主党」、比例では「祖国革新党」を支持し、票が分かれているという現象が明らかになったものだ。

ソウル麻浦乙選挙区では、比例支持率で「祖国革新党」が24%と、「共に民主連合」(13%)を上回った。単に支持政党を問う質問では、「共に民主党」(36%)が「祖国革新党」(8%)を大きくリードしたが、比例投票の質問には「祖国革新党」と答えた人が大幅に多かったものだ。比例支持率で「国民の力の比例政党である『国民の未来』に投票する」と答えた人は21%、「『改革新党』に投票する」と答えた人は7%だった。
(引用ここまで)


 韓国の総選挙投票日まであと1ヶ月。
 与党である国民の力、最大野党であり、現有167議席(全300議席)と圧倒的多数を誇る共に民主党が2大勢力であるのは間違いありません。
 それ以外の獲得議席が一桁になるだろうとされるのは──

・改革新党 代表イ・ジュンソク(保守派)
・新しい未来 代表イ・ナギョン(左派)
・緑色正義党 代表キム・ジュンウ(急進左派)
・祖国革新党 代表チョ・グク(左派)

 この中で圧倒的な支持率を得ているのがタマネギ男ことチョ・グクの祖国革新党
 チョ・グクの名前は「祖国」と読みが同じ。
 つまり、チョ・グク個人の党である、と宣言しているわけです。


 当初は祖国新党(チョグク新党)って名前にしようとして、選管から拒絶されたくらいには個人の党となっています。

チョ・グク? チョグク? 「曺国新党」、韓国選管が党名を不承認(朝鮮日報)

 楽韓Webでは以前から「チョ・グクが国会議員になろうとするのであれば、かなりの支持を得るだろう」としていました。
 選挙アナリストによると7〜8議席ほどが見込めるとされていましたし、このまま24%という高支持率をキープするなら比例46議席中、10議席以上すら見込めるレベル。

 これはやはりムン・ジェインの正統後継者としての地位があるからでしょうね。
 イ・ジェミョンが本当にいやだっていう共に民主党支持者も少なからず存在するのです。
 特に比例代表ではかなり徹底的に共に民主党が負けるのではないかなと思われます。
 あと1ヶ月でこの情勢をひっくり返すのは難しそうかな。

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前回の韓国総選挙で「共に民主党180議席」をぴたりと当てた選挙専門家、「今度は105議席前後。チョ・グクがキャスティングボートを握る」と予測

「イ・ジェミョンは去り、祖国が来る」民主党180議席を当てた「オムタコ」の予言(中央日報・朝鮮語)
オム所長は28日夜、YTNラジオ「シンユルのニュース正面勝負」で「今、共に民主党が地方区で100席も危なっかしい」として「もちろん、イ・ジェミョン代表は『3月中旬に反転するだろう』と語っているが、私はそのように世論が急反転したことは一度も見たことがない」と話した。

オム所長は「もちろん忠清道の場合、一晩でも世論支持率が20%が行ったり来たりする。だが、実は一晩で20%が行ったり来たりすることは全くない」として「今の民主党の雰囲気を見れば100席も大変だが、私は総選挙が終わればイ・ジェミョンが去り、祖国が来る(と思う)」と強調した。 民主党の公認問題の最大の恩恵者が、祖国新党だという主張だ。

オム所長は「民主党の公認に失望した湖南有権者、進歩性向の支持者が交差投票を通じて比例代表は大挙祖国新党を投票するようだ」として「祖国新党が少なくとも15%程度以上得票するだろう」と予測した。

「連動制であるため、15%得票すれば(比例代表議席の)50議席を確保し、50議席の15%ならおおよそ7〜8議席になる」とし、「祖国新党が持って行ってしまえば、民主党比例議席は減り、民主党が実際に得られる比例議席は最大5議席未満で、地方区100議席を合わせて(第22代総選挙の時、民主党は)105席程度得るだろう」と判断した。

こうなる場合「民主党の大失敗でイ・ジェミョン代表がまともに党権を維持することはできない」として「イ・ジェミョン代表が去ってチョ・グク代表が来る」と話した。
(引用ここまで)


 PVとしてはあまり稼げない韓国選挙動向の話。
 前回の総選挙で「共に民主党系が180議席に達するだろう」と予想し、きっちり当てた人物がいるのですが。
 その人物が「もう今回の共に民主党は選挙区で100議席+比例代表で4〜5議席ていど。チョ・グクの新党が7〜8議席を握るだろう」としています。

 楽韓Webでは「チョ・グクは根強い支持を持っている」「いまだにムン・ジェインの直系後継者として人気がある」と語っています。
 なにしろ、前回の総選挙では「チョ・グクを支持する」というワンイシュー政党(開かれた民主党)が比例代表で3議席も取ったんですよ。
 その後、共に民主党に合流して消滅したのですけどね。

 もっとも人口ピラミッドで太い部分である40〜50代にかけての支持率が高いのも間違いない。
 この世代は左派が強い、との話もしていますね。

日本と異なり、韓国では左派の勢いが強い理由は人口動態にあった(楽韓Web過去エントリ)

 そして、この世代が現在もっとも支持しているのがチョ・グクであるといっても過言ではないのです。


 すでに議席数予想の記事も出てまして。
 冒頭記事のオム氏ともうひとりの選挙専門家が予想をしています。

オム・ギョンヨン「国民の力149席、民主党104席」vsユ・スンチャン「民主党133席、国民の力118席」(新東亜・朝鮮語)

 オム  ユ
共に民主党 104  133
国民の力  149  118

 これは選挙区のみの数字だそうで、オム氏は国民の力が比例代表も含めて過半数を握るとの判断。
 もうひとりのユ氏は133議席を共に民主党が取るとの予測。

 どちらにしても共に民主党は過半数すら失い、惨敗といえるレベルになるだろうとの予測になりますね。
 そこでチョ・グク新党がキャスティングボートを握る、とのシナリオになるのかな。
 総選挙まであと40日ほど。現状の共に民主党に厳しい世論は覆りそうにないです。

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イ・ジェミョン、「自分の思い通りにならなければ4月の総選挙に公認しない」方針を堅持。ムン・ジェインの側近すら公認拒否へ

「明文葛藤」にムン・ジェイン沈黙…今月初め、文氏「まずは側近整理」に李氏は答えない(東亞日報・朝鮮語)
共に民主党内の親ムン系公認脱落が続くことに対して、ムン・ジェイン元大統領は28日にも立場を出さなかった。 いわゆる「ミョンムン(李在明-文在寅)衝突」が全面戦争の様相に広がることを避けるということと分析される。

ムン・ジェイン政府大統領府出身のある親ムン関係者は電話取材に対し、「ムン前大統領はユン・ソンニョル政府に対する審判論が高いにもかかわらず、民主党の支持率が低い状況について大きく憂慮している」とし、「ただ、党内分裂の様相を増幅させる恐れがあるという憂慮に、直ちに公開的な立場を明らかにしない計画だ」と話した。

イム・ジョンソク前大統領秘書室長の「カットオフ(公認排除)」発表に続き、親ムン座長のホン・ヨンピョ議員も同日、結局、戦略党内選挙を行うことになったことをめぐり、野党では今月4日、ムン前大統領とイ・ジェミョン代表間の会合内容に再び関心が集まっている。 文元大統領は当時、慶尚南道梁山(キョンサンナムド·ヤンサン)の私邸を訪れた李代表に会い、自分の党代表時代について語り、「成功した公認になるには、代表側近を先に整理しなければならない」という趣旨で助言したという。 これに対し、李代表はこれといった返事をしなかったという。

ムン前大統領がイ代表との「30分単独面談」でイム前室長をはじめとするノ・ヨンミン前大統領秘書室長の公認問題をよく調べてほしいと言ったという伝言も出ている。 チェ・ジェソン元大統領政務首席秘書官は「(会合当時、李代表に)一種の注文があったと聞いている」と話した。 ユン・ヨンチャン議員も「前大統領の立場では非常に切実なお願いだっただろう」と述べた。

親ムン陣営では「李代表が自分が必要な時は梁山を訪ねてムン前大統領に助けを求めたが、いざ公認シーズンになると『ミョンムン政党』の約束を一方的に破った」という反発が出ている。 ある親ムン関係者は「党が死ぬような状況となったので、今からでもムン前大統領が乗り出さなければならないのではないか」と話した。
(引用ここまで)


 韓国の総選挙まであと一ヶ月ちょっと。投票日は4月10日。
 保守政党である国民の力はほとんどの世論調査において、左派政党の共に民主党を支持率で上回っています。
 直近の調査では国民の力が43.5%、共に民主党は39.5%。

国力43.5%民主39.5%「逆転」… ユン支持率41.9%「上昇」(ニュース1・朝鮮語)

 おまけにユン大統領への支持率も40%を突破。8ヶ月ぶり。
 まだぎりぎり誤差範囲ではあるものの、大統領支持率を見てみれば国民の力が支持を集めつつあるのは間違いないところ。

 党への支持率逆転はほぼ1年ぶりですが、共に民主党への支持率は4週連続で下落中。
 実は共に民主党は自爆している部分があるのです。
 それが「非ミョン派(反イ・ジェミョン派)は公認しない」との方針。


 ムン・ジェイン前大統領の側近であろうとも公認しないとの方向性を明らかにしています。
 冒頭記事と同じ東亞日報は「イ・ジェミョンは総選挙での勝利など目指していない」とするコラムも掲載しています。

「イ・ジェミョンの目標は総選挙の勝利ではない」(東亞日報・朝鮮語)
「李在明の目標はこれ以上総選挙の勝利ではないようだ。 院内第1党も目標ではないようだ。 ひとまず党を自分の人々だけで満たし、後でどんなことが起きても、自分のやりたいように雑音なく進もうとするのが最優先順位のようだ」

先週会った共に民主党のある重鎮議員は、最近起こっている民主党の公認問題についてこのように述べました。 先月までは「151議席の多数党が総選挙の目標」としていたイ代表の目標が、もはや総選挙の勝利ではないようだということです。
(引用ここまで)

 自分のやりたいことがやりたいだけできるような党に作り替えるのが目的であって、議席数なんてどうでもいいとの意識がしっかりと見えている。
 ……との重鎮議員の言葉があったそうです。
 公認による党趨勢の操作は左右問わずにやってきたことですが、ここまで極端な「工作」とすら呼べることはいままで見たことがないですね。
 「選挙の勝利ですらどうでもいい」ように見えたことはさすがにない。
 まあ、イ・ジェミョンだったらやるでしょうね。
 そのあたりの悪辣さは信頼できる。

 側近の公認を拒否されてもムン・ジェインからはいまのところコメントはなし。
 共に民主党を根本的に割る可能性まであるから、とのことですが。

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韓国で左右相乗りの「第3極」を狙ったはずの新党改革、11日で空中分解……そりゃそうよ

李俊錫・李洛淵「改革」野合、わずか11日で破綻…残ったのは6億ウォンの国庫補助金(朝鮮日報)
「新しい未来」の李洛淵(イ・ナクヨン)代表が20日、「改革新党」との合流撤回を宣言した。李俊錫(イ・ジュンソク)代表率いる改革新党の名で電撃合流を宣言してから、わずか11日。この人々は「二大政党を審判し、新たな政治勢力が出てこなければならない」と主張していた。両党の甚だしい政争の被害に共感する有権者は少なくなかった。わずか11日での決別は、こうした有権者を虚脱させた。韓国政党史において前例のない記録となるだろう。

 改革を掲げた李氏らが短い同居期間中に見せたのは、小ざかしさだけだった。不動産問題で民主党から除名された議員を選挙補助金支給基準日の前日に入党させた。現役議員が5人以上いれば、補助金の額が大きく上がる。今、改革新党に残る現役議員は4人となり、6億6000万ウォン(現在のレートで約7400万円)の国庫補助金支給の根拠は消えたが、補助金を返還すべき法的規定はない。刑法を適用するならば「補助金詐欺」と言えるだろう。改革新党の共同代表として11日間活動した李洛淵代表は、実際には改革新党に入党もしていない状態だったという。

 進歩(革新)系最大野党「共に民主党」と保守系与党「国民の力」の代表をそれぞれ務めた二人には、当初から「反・尹錫悦(ユン・ソンニョル)」「反・李在明(イ・ジェミョン)」のほかにはいかなる共通点も見いだし難かった。理念や哲学、支持基盤が全く違う二人が一緒になったときから「総選挙記号3番を狙った野合」という指摘は多かった。合流宣言後も、統合の努力より反目・衝突の様子ばかりが露出した。選挙の主導権問題を巡って対立している李俊錫代表に選挙指揮権を委任する決定が行われたことで、破局を迎えた。今になって李洛淵代表は「浅はかな統合決定が恥ずべき結末を生んだ」と述べ、李俊錫代表は「担い得ないことを管理できると、過信していたわけではないが…」と語った。政治理念や政策が全く違う人々が、選挙投機をするかのように集まった。そんな人々が「改革」を掲げた。最初から最後まで、韓国国民を愚弄(ぐろう)するものだった。
(引用ここまで)


 国民の力、共に民主党に続く「第3の選択を提供する」として結党された改革新党(仮)。
 かつてそれぞれの二大政党の党代表をしていたイ・ジュンソクとイ・ナギョンが「共同代表」として就任する、としていたのですが。
 11日間で瓦解。
 ……まあ、でしょうね。

 国務総理(首相)まで務めたことがあるイ・ナギョンからしてみたら、イ・ジュンソクなんて若いというだけで担ぎ上げられた仮初めの党代表でしかないし。
 国会議員にすらなったことがない小童扱いされてもしかたがない。

 一方で38歳のイ・ジュンソクから見たら、71歳のイ・ナギョンは「入れ歯じじい(「老害」的なネットミーム)」でしかない。
 左派右派の違いだけじゃなく、政治経験も違えば、年齢も違う。そもそもがなにひとつとして共有していなかったふたりでしかない。
 それぞれの党内で反主流派であったってことくらいですか。



 どこまで行ってもねじれの関係でしかなかったものですから、瓦解は必然だったのです。
 ……でも、さすがに11日は早かったな。
 んで、この新党改革には5人の現役議員が所属しており、政党助成金の対象となって6億6000万ウォンが支給されたそうですが。
 この金額がどこへ行くのかまったく不明。
 これ目当ての野合だったんだろうな、とは感じられますかね。

 イ・ナギョンは自らが結党した反イ・ミョンバク系議員の受け入れ先となる「新しい未来」に戻ることが確定。
 あるていどの数は見込めるんじゃないかなぁ……という気はします。ただ、チョ・グクが立ち上げるとしている新党とは喰い合いの関係になるでしょう。

 イ・ジュンソクのほうはどうなるんでしょうかね。
 改革新党(仮)はいまのところなんの受け皿にもなっていないので政策研究会くらいの扱いになるのかな。

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韓国で第3極となり得る新党結成→サッカー韓国代表の内紛でニュースバリューがすっかり潰されてしまう

イ・ジュンソク、イ・ナクヨンをあわせても「4%」…イ・ガンインの「下克上」にすべて埋められた(韓国経済新聞・朝鮮語)
イ·ジュンソク元国民の力代表とイ·ナギョン元共に民主党代表が合党して共同代表として登場したが、大衆の関心を受けていないことが分かった。 大衆の関心度を示すポータル検索量指標で上昇傾向を続けられず、合党前にはそれぞれ3%を受けたが、むしろ合党後の調査で5%未満を記録したのだ。 特に、サッカー代表チームの主将、孫興民(ソン·フンミン、トッテナム)と李カンイン(PSG)の衝突で、政界のイシューが全般的に埋もれているという評価だ。

16日、検索量指標グーグルトレンドによれば9〜16日、イ・ガンイン15、ソン・フンミン11、イ・ジュンソク共同代表4、イ・ナギョン共同代表3、チョ・グク前法務部長官3などの順で集計された。 該当指標は最も関心度が高い時を100を基準に相対的な変化を示す。

旧正月の連休序盤、イ·ジュンソク前代表とイ·ナギョン代表の新党など第3地帯の主要勢力が合併して大きな関心を集めたが、すぐに萎縮し、上昇傾向を継続する印刷物を作ることができなかったものと見られる。 特にイ·ジュンソク前代表が政治的指向が多少異なる民主党出身のイ·ナギョン前代表とリュ·ホジョン前正義党議員と共に連帯する姿に既存改革新党党員が反発し「離党ラッシュ」雰囲気も続いたが、これもまた支持者の間だけで論難になっただけで、その他には大きな関心を集められなかったと解釈される。

争点はサッカー代表チームの孫興民(ソン·フンミン)と李カンインの衝突説が吸収する様子だ。 (中略)

韓国ギャラップが13~15日、全国の満18歳以上の有権者1002人に尋ねた結果、政党支持率は国民の力37%、民主党31%だった。 国民の力は直前の調査に比べて3%ポイント上昇し、民主党は4%ポイント下がり、両党の支持率は誤差範囲内を記録した。 この調査はイ·ジュンソク代表とイ·ナギョン代表が合党することにした後、初めて出た結果であり注目されたが、改革新党の支持率は4%に止まった。 吸収すると期待されていた無党派層は24%で、直前の調査より3%ポイント増えた。
(引用ここまで)


 イ・ジュンソク、イ・ナギョンというそれぞれ国民の力、共に民主党で党代表を勤めていたふたりが4月の総選挙に向けて「改革新党」を立ち上げたのですね。
 左右の党で党首を務めていたふたりが新党結成するということで、事前にはそこそこの盛り上がりを見せていました。
 一定以上の規模となる第3極が生まれるのではないか、と期待されていたのですね。

 特にイ・ナギョンはムン・ジェイン政権下で国務総理(首相)、さらには共に民主党党内の大統領予備選でイ・ジェミョンに肉薄するなどしていた経緯があります。
 共に民主党から反ミョン派(アンチイ・ジェミョン)を惹きつける可能性はあります。
 それに比べると、国民の力で党代表を勤めたとはいえ、国会議員にすらなったことがないイ・ジュンソクはやや小粒感があるかな。
 それでも日本においても報道されるなど注目度は低いものではなかったのですが。

韓国 2大政党離党の有力政治家らが新政党発表 総選挙に影響か(NHK)

 サッカー韓国代表の内紛ですっかりニュースバリューを持っていかれてしまったとのニュース。


 ……まあ、政治家はこういう部分も含めて「持っている」ことが必要になるんですよね。
 4月の投票までにバズることができるのか、そこが注目点ですかね。
 ついでにいうと一昨日に新党結成をぶち上げたはずのチョ・グクもすっかり話題としては潰れてしまいました。
 それくらいに「ソン・フンミンとイ・ガンインが諍いを起こしていた」とのニュースは韓国で大きな話題になっている、という証左ともいえますか。

 パリサンジェルマンとスポンサー契約を結んで、キャンペーンキャラクターとしてイ・ガンインを採用していたKT(日本でいうところのNTTに相当する企業)ですが、複数の店舗でポスターを外す動きがあるようです。

6年目の広告モデルだったのに…… 「不買をする」イ・ガンインのポスターが撤去される(韓国経済新聞・朝鮮語)

 もはや「国民の敵」扱いですからね。しかたがない、ともいえます。

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韓国最大野党の元代表「うち所属の国会議員の44%が前科持ち。もうやだこんな党」として離脱、新党結成へ……

「共に民主党議員の44%は前科者」「道徳性と多様性を失った」 李洛淵元代表が離党を示唆(朝鮮日報)
韓国最大野党・共に民主党を離党して新党を結成すると予告した李洛淵(イ・ナギョン)元代表が8日、同党の現状について、「道徳性と多様性を失ってしまった。共に民主党の国会議員の44%が前科者だ」と述べた。これは、李洛淵氏が同日、UBC蔚山放送とのインタビューで、「(前科者の割合が)他の党よりはるかに高い。このようなことはこれまでなかった」とした上で述べた言葉だ。

 李洛淵氏は「共に民主党で免疫システムの役割を果たしていた党内民主主義が崩壊した」と批判した。そして、「共に民主党はさまざまな困難に見舞われたが、(多様性を保障する)党内民主主義という免疫システムが働いていたため、困難を乗り越えて新たな道を見いだしてきた。しかし、今はそれが壊れている状態。党内の多様な声が封鎖されている。非常に深刻な病的状態だ」と言った。

 李洛淵氏は同日、「今月11日に国会で共に民主党離党記者会見を開く」と予告した。共に民主党内で李在明(イ・ジェミョン)代表の辞職を要求しているグループ「原則と常識」の議員たちが今後、新党に合流する可能性について、同氏は「革新系議員のグループである『原則と常識』の同志たちと協力する考えだ」と言った。 (中略)

 李洛淵氏は、国民の力を離党した李俊錫(イ・ジュンソク)元代表とも協力する可能性があると言っている。同氏は「鉄壁のように強固な二党独占の政治構造を破り、風穴を開けなければならない。志を共にする人なら協力するのが当然だ」と語った。
(引用ここまで)


 現在の共に民主党所属の国会議員は44%が前科持ち。
 うん、まあそんなもんじゃないですかね。  そもそも前々回(2016年)の国会議員に立候補した人間の38%が前科持ちでしたから。

韓国総選挙に出馬する候補の前科を調べてみた件(楽韓Web過去エントリ)

 ちなみに前回の2020年は31.2%なので下落しています。

韓国総選挙候補の3割以上が「前科者」?殺人の前科がある人も(レコードチャイナ)

 そこから厳選され、選び抜かれた人々なのだからむしろ上がっていて当然というべきか。
 共に民主党の前科持ちはもう当然と言っても過言ではない。


 党代表のイ・ジェミョンからして前科持ちですから。

韓国与党代表「我々の大統領候補は確かに前科がある。しかし、公益のために犯した罪だ」とイ・ジェミョンの前科を擁護……これ、実は韓国人の基本的な考えかただったりします(楽韓Web過去エントリ)

 まあ、イ・ナギョンはそんな部分を嫌って離党して新党結成しようって話をしているのでしょうけど。
 総選挙まであと3ヶ月、いろいろと動きが出てきましたね。
 与党である国民の力からも、元代表が新党結成しようとしています。イ・ナギョンはそことも連携を視野に入れていると語っています。


 ……おっと、ここで新しいニュースがありましたわ。
 共に民主党の前科持ちの割合が間違っていたそうです。正確には44%ではなく、41%でした。

イ・ナクヨン「民主党前科議員、44%ではなく41%…丁寧に謝罪」(朝鮮日報・朝鮮語)

 謝罪して訂正させていただきます。共に民主党の国会議員のうち、前科持ちは44%ではなく41%でした。

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タマネギ男ことチョ・グク「来年の総選挙で200議席獲得して憲法改正、ユン大統領の任期を削る憲法改正をしよう!」と吠える

カテゴリ:韓国総選挙2024 コメント:(63)
曺国元法相「来年4月の総選挙で200議席以上獲得して憲法改正、12月に大統領選挙をやろう」(朝鮮日報)
曺国元長官は27日、動画共有サイト「ユーチューブ」の「オーマイニュース」公式チャンネルでインタビューに答え、「民主改革陣営が来年の総選挙で200議席以上獲得して圧勝したら改憲し、その付則に尹大統領の任期短縮を盛り込むことができる。そうなれば、来年12月に大統領選挙を行うことができる」と述べた。また、大統領弾劾訴追については、「国会が弾劾訴追をしても弾劾決定は憲法裁判所がするが、現在の憲法裁判所の構成は(保守優位に)変わっている。弾劾が憲法裁判所で決定(認容)される可能性はそれほど希望的ではない」と述べた。

らに、「(野党が200議席に達しなくても)弾劾に進むのは難しいと考えるなら、反・尹大統領派、あるいは非・尹大統領派の国会議員たちが改憲に合意する可能性はある。だから、弾劾よりも改憲の方が容易かもしれない。非常に合法的なやり方で尹大統領の任期を縮める方案だ」とも言った。改憲案は国会在籍議員の過半数が発議し、在籍議員の3分の2以上が賛成しなければならない。国会で決議されたら、選挙権者の過半数の投票と、投票者の過半数の賛成で確定する。曺国元長官は、総選挙で野党が200議席を獲得し圧勝すれば、改憲案に対する国民投票でも難なく賛成の声が上がると仮定しているものとみられる。

 だが、法曹界の関係者の間では、弾劾に準ずる効果を得るために改憲しようという曺国元長官の主張を「常識外れだ」としている。ある憲法専門家は28日、東亜日報の取材に「特定の大統領の任期を短縮するために憲法を改正するというのは常識外れだ」と言った。成均館大学法学専門大学院のチ・ソンウ教授も「選挙が近づくと、『改憲ライン・弾劾ラインである200議席以上を獲得しなければならない』と支持層を促すため、実現の可能性が低い政治的なレトリック(修辞法)を用いるものだ」と語った。
(引用ここまで)


 タマネギ男こと、チョ・グクが「来年の総選挙で200議席取れば憲法改正ができて、ユン政権の寿命を短くすることも可能だ」とか言い出しはじめました。
 うーん、いろいろとツッコミどころはあるのですが。
 まず、前提条件となっている200議席獲得ですが。

 必ずしも無理じゃない、とも感じます。
 政治ってなにかっていったら、要するに国民を富ますことなんですよ。
 どんなボンクラ政権でも経済さえよければ許されるのです。
 大統領候補だったクリントンが「It's the economy, stupid」(経済こそが最重要だ)とスローガンを掲げて勝利したように、ですね。

 日本でも民主党政権が倒れたのは円高放置で国民を苦しめたのが大半の原因といえるでしょう。
 まあ、経済だけじゃなくて外交も安保も震災対応もぼろぼろだったけども。

 逆にいうと、ユン政権は経済をよくすることができていません。
 何度か語っていますが、韓国は今世紀に入って最大の不況下にあると言っても過言ではないはずです。
   その多くがムン・ジェイン政権の尻ぬぐいであったとしても、あるいは半導体不況が原因であったとしても。

 いま現在、経済がうまく行っていないことは自明ですから。


 この経済に対する批判票をうまくうねりにすることができれば前回の180議席を上回る議席獲得は不可能ではないとも思われます。
 ホントにうまく行ってないですからね……。

 ただ、200議席獲得したとして、かつ大統領任期を短くする憲法改正に成功したとしても。
 それがユン・ソンニョル大統領には適用されません。
 「大統領任期について憲法改正があったとしても、現職大統領の任期は変動しない」ことが規程で定められています。
 軍事政権下では憲法改正して好き勝手に任期を変えてきたことから、このように定められたのですね。

 というわけでチョ・グクの話は嘘なのです。

 弾劾については国会で決議ができたとしても憲法裁判所が認めるとも思えません。
 梨泰院の事故責任を問うために行政安全部長官(大臣に相当)の弾劾を可決したことがあるのですが、憲法裁から裁判官の全員一致で「瑕疵はない」として棄却されています。
 それと同様にユン大統領を弾劾したとしても憲法裁から棄却されているのは見えています。
 ま、適当に嘘をついて国民をごまかすなんてのはどこの政治家もやっていることといえばその通り。
 それであっても経済さえうまくやってくれればいいんですよ。

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韓国野党議員「来年の総選挙で200議席獲得も可能だ!」と豪語……200議席獲得でなにが起きるかというと

カテゴリ:韓国総選挙2024 コメント:(54)
タグ: 総選挙2024
「大統領拒否権も無力化可能」……早くも総選挙200議席を取り上げる野党(朝鮮日報・朝鮮語)
共に民主党関係者たちが来年4月の総選挙目標として「200席」を話している。前回の総選挙で大勝した180議席より20議席多い。ソウル江西区庁長補欠選挙で大きく勝った余勢を追い詰めるということだが、党内では「20年執権云々して5年ぶりに奪われたことを忘れたのか」、「勝利に酔って何でも言う」という批判が出た。

民主党のチョン・ドンヨン常任顧問は1日、KBC光州放送に出演し、「首都圏を席巻すれば、200議席を獲得できないという法律もない」とし、「首都圏も準備されていることを江西で示したもの」と話した。民主党で選挙制改編論議を主導するイ・タンヒ議員も同日、MBCラジオで「わが党の最大目標は(国民の力を)100議席以下に最大限下げること」と述べた。民主党をはじめとする野党陣営が200議席以上を獲得するということだ。チョ·グク前法務部長官も先月22日フェイスブックに「多様な汎民主進歩勢力、そして国力離脱保守勢力まで合わせて200席になることを希望する」と書いた。

200議席は法案通過はもちろん、改憲と大統領弾劾訴追までその気になればできる「絶対議席」だ。チョン常任顧問は200席確保を仮定し「大統領の職権乱用、こういうのは明白な法律違反なので疎明されれば直ちに弾劾」とし「足かせがしっかり埋まるので身動きが取れない」と話した。大統領拒否権も意味がなくなる。憲法上、大統領が特定法案に拒否権を行使しても、国会議員3分の2(200人)以上が賛成して再議決すれば、法律として確定するからだ。李議員は「尹大統領は国民の力110席が支えているため、無条件拒否権を行使している」と述べた。

民主党が200議席を獲得するためには、前回の総選挙のように首都圏(121議席中103議席確保)と全羅道(28議席中27議席)、忠清道(28議席中20議席)をほぼ席巻するとしても、国民の力の票田である慶尚道をはじめ、江原道と済州道、比例などで今よりはるかに多くの議席を確保しなければならない。政界内外の視線は「実現可能性がない」として懐疑的だ。だが、イ・タンヒ議員は「千載一遇の機会が来ている」として「合理的保守勢力の出現自体が難しいことであり、進歩野党との協力も難しいが、次の総選挙ではそれが可能な状況が起きている」と話した。正義党など汎野党圏はもちろん、与党で議論されているユ・スンミン、イ・ジュンソク新党とも団結して候補を出せば可能だという話だ。民主党ではいわゆる「チョ・グク比例党」を取り上げ、「比例数席は確保できるのではないか」という話も出ている。
(引用ここまで)


 あまり需要のない韓国政治ネタ。
 来年に4月に総選挙を控えて、与野党の駆け引きがはじまっています。
 一部の野党議員は「200議席を確保する」と鼻息荒く宣言。
 韓国は一院制で議員定数は300議席。つまり、2/3を占めるとの宣言になるのですね。

 前回の総選挙ではムン・ジェインの「K防疫で韓国は先進国に!」という幻想で共に民主党が雪崩的勝利を得て180議席を獲得(その後、党からの離脱や除名処分もあり現有は167議席)。
 180議席あると国会先進化法で定められた「与野党で意見の差異がある法律は委員会で3/5の賛成がなければ国会に提出できない」という枷を無視することができたのですね。
 というわけでここ3年ほどは無茶だと思われる立法も好きなだけ行われてきました。
 ユン政権になってからは大統領拒否権が発動していますけどね。


 ところが200議席、2/3を占めることができれば改憲も大統領弾劾も可能。
 パク・クネ弾劾時には当時の与党であったセヌリ党(現在の国民の力)内の非パク派が造反したことで弾劾裁判が決定しましたが。
 200議席あればいつでも弾劾が可能。

 もうひとつ大きいのは大統領が拒否権を発動して国会に戻ってきた法案でも、200議席あれば再可決可能。
 ユン大統領の持つ最後の武器を取り上げたい。野党として戦うには200議席が必要だ、ということでもあるのでしょうけどね。
 ま、数字遊びの類いかな。

 ただ、気をつけたいのがこうした言葉ひとつでけっこう選挙の行方が決まってしまうこと。
 ノ・ムヒョンが弾劾にかけられたことがありましたが、結果としてそれが「野党は傲慢だ」と受け止められて総選挙で大敗となったことがあります。
 大勝してイ・ジェミョン大統領へのレッドカーペットが敷かれることになるのか。
 負けて次の大統領選挙まで臥薪嘗胆を強いられるのか。
 ま、一応はこうして定期的にお伝えすることになると思います。

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