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カテゴリ:K三権分立の記事一覧

韓国国会で成立した「司法権への侵害法」、さっそく四審制が「有罪で失職する国会議員の時間稼ぎ」使われてしまう……最初からそうなるって見えてたよね

「法歪曲罪」「四審制」施行初日、利用したのは共に民主党政権の人たちだった(朝鮮日報)
「法歪曲(わいきょく)罪」と「裁判訴願制」施行初日、曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長(日本の最高裁判所長官に相当)が法歪曲罪で告発され、大法院長が事実上の「被告発人第1号」となった。理由は大法院が昨年5月に李在明(イ・ジェミョン)大統領の選挙法違反事件を有罪趣旨で破棄差し戻しする際、7万ページの記録を出力し事件を検討すべき法的義務を果たさなかったためだという。今回告発を行ったのはこの事件とは全く関係ない弁護士だが、警察は告発を受理し捜査を開始した。法理の歪曲を理由に裁判官や検事を処罰可能とする法歪曲罪が導入されれば、現在の共に民主党政権を支持する側がこれを利用するとの見方が現実となった。

 法歪曲罪は刑罰不遡及の原則から施行前の捜査・裁判には遡及適用されないため、昨年5月の裁判を今回施行された法歪曲罪で処罰することはできない。ところがこの弁護士は「大法院が記録を見ていない状態は今も続いている」として告発に踏み切ったという。単なる詭弁(きべん)だが、今後法歪曲罪がいかに利用されるかの予告とも考えられる。この弁護士は先日から進歩系(革新系)のユーチューブに何度も出演しているという。

 娘の名義を使って融資を受けソウル市瑞草区のマンションを購入した容疑で起訴され、12日に大法院で議員職剝奪に相当する判決を受けた共に民主党の梁文錫(ヤン・ムンソク)前議員は「大法院が基本権を看過した部分があれば、憲法裁判所の判断を仰ぎたい」と述べた。同日施行された裁判訴願法に基づき事実上の四審を利用するという意味だ。梁文錫前議員が裁判訴願を請求し、確定判決の効力停止を求める仮処分申請を憲法裁判所が 受け入れた場合、判断が出されるまで大法院判決は効力停止となる。裁判訴願が政治家の任期延長の手段として悪用される懸念は以前から指摘されてきたが、施行初日からこれが現実として議論される見通しとなった。
(引用ここまで)




 先月の26日から韓国国会では3日連続で「法歪曲罪」、「裁判訴願制」、「大法官増員」の3つ、いわゆる司法3法を強行採決しました。
   どれも法曹界から「司法権侵害」「憲法違反」「司法の独立侵害」などの意見が出ています。
 どんなものかはこちらのnote記事をご参照ください。



 イ・ジェミョン大統領が高速で認可して、すべてが超速で施行されたと。
 あんだけ対米投資関連法案でぐだぐだやっていたのはなんだったのかって言われるのも当然でしょうね。

 個人的に注目しているのは「大法官(最高裁判官)増員」です。
 14人制だった大法官を26人にまで増員したものです。
 え、なんでか……ですか?



 そうですね……。
 ベネズエラのチャベス政権では最高裁判事を20人から32人に増員しています。
 ハンガリーのオルバン首相は憲法裁判事を11人から15人に増員。
 そして、イ・ジェミョン大統領は大法官を14人から26人に。

 さて、この3人の共通点はどこか、って話になると思います。
 後顧の憂いを断つってのが独裁者のやりかたなんでしょう。
 増員比率でいえばイ・ジェミョンが最大ですね。

 で、さっそく実質四審制となる、憲法裁への請願が開始されてその一番手が共に民主党の国会議員。
 娘の名義借りでマンション購入の不動産融資を受けたとのことで大法院での有罪。
 本来だったら議員失職となるものの、憲法裁に訴えることで「時間稼ぎ」をしているわけですね。

 さらに「去年5月にイ・ジェミョンへの有罪(前提の高裁差し戻し)判決を出した大法官は、法歪曲罪を適用されるべきだ!」と騒いでいる弁護士がいるとのこと。
 朝鮮日報は「不遡及の原則から施行前の判決には適用されない」ってしていますが。
 韓国ではそんな原則、幾度となく打ち破ってきたじゃないですか。
 やってみせなよ!
 どうせ、この司法3法が強行採決された時点で三権分立なんて終わってんだから。



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韓国メディア「韓国の三権分立も司法も死んだ! イ・ジェミョン大統領ひとりのための法律が3つも連続でできてしまった!」と嘆く……でも、それがK三権分立なんだよなぁ

「司法3法」はとどのつまり李在明大統領1人のための立法だったのか【3月6日付社説】(朝鮮日報)
 李在明(イ・ジェミョン)大統領は5日に臨時国務会議(閣議)を開き、いわゆる「司法3法」の審議・決議を行った。これは、法案が政府に送られてから1日で迅速に処理されたものだ。保守系・進歩(革新)系を問わず、法曹界関係者の多くが法歪曲(わいきょく)罪や裁判訴願法(四審制)、大法官(最高裁判所裁判官)増員法の違憲性、法治毀損(きそん)を懸念し、李大統領に拒否権の行使を要請していた。全国の裁判所長も「法治主義の後退として歴史に記録されるだろう」という異例の見解を表明した。司法制度の根幹を揺るがす内容であれば、法曹界や学界、政界が熟議する過程が必須であるが、それにもかかわらず、国会での立法公聴会もなく処理された。 (中略)

 「司法3法」は李大統領と直接関係がある。当初からそうだった。大法院が昨年5月に李大統領による選挙法違反事件を有罪の趣旨で破棄差し戻して以降、与党・共に民主党が本格的に推進してきた。四審制により憲法裁判所で李大統領の事件を覆すことが可能になるほか、李大統領の任期中に大法官26人のうち22人を直接任命し、退任後の裁判に影響を与えることもできる。法歪曲罪が導入されれば、検事や判事たちの信念に基づく捜査・判決も難しくなる。政権内部からでさえ、法歪曲罪に対して「文明国として恥だ」と批判の声が上がっているのもこのためだ。それにもかかわらず、共に民主党は司法3法と共に曺喜大(チョ・ヒデ)大法院長(最高裁長官)の辞任まで要求した。これは大法院に対する報復だ。 (中略)

 この全ての過程を見ると、結局この日、李大統領が決議した「司法3法」は共に民主党の一部強硬派による突発的な行動ではなく、大統領の意向がそのまま反映された「李在明法」のように見える。権力者1人の問題のために司法府の独立を深刻に侵害し、憲政秩序を損なったという汚名は長く消えないだろう。
(引用ここまで)




 いわゆる「司法3法」について、朝鮮日報が「韓国はイ・ジェミョンのための国になってしまった」的な社説を書いています。
 まあ、すでに楽韓noteでも似たような話を書いています。
 ご笑覧あれ。



 司法3法は以下の3つを主眼としています。

・間違った判決を出した裁判官を罰する「法歪曲罪」
・憲法裁を大法院(最高裁)の上に置く実質4審制の「裁判訴願制法」
・大法官(最高裁判官)を14人から26人にする「大法官増員法」

 そのすべてがイ・ジェミョンの犯した罪を消滅させるため、もしくはイ・ジェミョンに有罪(前提の高裁差し戻し)判決を出した大法院への報復、懲戒として出されたものです。
 さすがにひどいし、憲法違反の疑いが濃厚です。
 憲法違反の内容については上記のnoteで解説しています。

 さらに「憲法違反だというのであれば、憲法を改正してしまえ」なんて声も出ているほど。
 すげえな……まあ、現在の情勢であれば可能でしょうけどね。



 もはや「韓国の司法は死んだ!」とか「韓国の三権分立は終わった!」っていわれてもしかたないレベルでやられちゃっています。
 まあ、そもそもイ・ジェミョンが大統領になったのも、こうして自分の罪を消滅させるためであり、大統領退任後に自分の裁判で有利な判決を出させるためです。
 拒否権を使うわけがないですよね。

 今回の法律成立を見ても──

・「委員会で採決」
   ↓
・「国会に上程」
   ↓
・「国会で強行採決(3日連続)」
   ↓
・「大統領が閣議で決議」

 ざっくり1週間くらいで全部成立したんじゃないんでしょうか。
 そりゃアメリカも「国会で対米投資関連法案が棚ざらしになっている。裏切りだ!」ってなりますわ……。



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韓国の三権分立、ガチで死亡してしまう……これからは「懲役10年を恐れながら判決」を出し、実質4審制で長い長い裁判に耐えなければなりません

今や韓国は「権力とカネがあれば」裁判の時間稼ぎが可能に…四審制、弱者にしわ寄せの懸念 裁判訴願法可決(朝鮮日報)
裁判訴願法案(憲法裁判所法改正案)が27日、進歩(革新)系与党「共に民主党」の主導により、韓国国会の本会議を通過した。法曹界からは「憲法が大法院を最終審に定めた『三審制』が崩れた」という反応が出ている。大法院判決の上にもう一つの裁判(憲法裁の審判)を経なければならない「四審制」になった、というわけだ。

 最大の反作用として、法曹関係者たちは「裁判で負けた側が意図的に裁判を遅延させることに悪用しかねない」と指摘した。Aさんの会社が復職を拒否したり、Bさんのテナントが店のスペースを明け渡すことを渋り、裁判訴願を悪用することもあり得るのだ。特に、選挙法違反などで当選無効刑を言い渡された国会議員や地方自治体長は、裁判訴願で任期の最後まで粘ろうと小ざかしく立ち回る可能性がある。 (中略)

26日に韓国国会を通過した法歪曲(わいきょく)罪=刑法改正案=についても、法曹関係者は「大きな社会的混乱を呼ぶだろう」と警告している。同法は刑事事件で判事・検事や警察が法律をきちんと適用しない場合、最大で懲役10年まで処罰ができるようにしている。これについては処罰の基準があいまいで、韓国憲法上の「明確性原則」に違反する、という指摘が多い。

 ある現職判事は「これまでは、容疑が認められても判事・検事がさまざまな事情を考慮して起訴や宣告を猶予してやることもできたが、『法歪曲』に問われないように機械的な決定を下すようになる危険がある」「今後は、腹が減ってチョコパイを盗んだ人間も、判事・検事が裁量で善処する可能性は低くなり、法の通りに罪を問うほかなくなるだろう」と語った。
(引用ここまで)




 楽韓noteを更新しました。
 今回のいわゆる「司法3法」、すなわち「法歪曲罪」、「裁判訴願制法」、「大法院増員法」について解説しています。



 なぜ、韓国の与党は強行採決を行ってまで、このような違憲とすらされる法律を立て続けに国会通過させたのか。
 そうした背景も込みですね。
 まあ、基本報復なんですが。

 で、朝鮮日報は実際にこれらの法律が韓国国民にとってどんな影響を及ぼすのかを描いています。
 実質4審制になったことで、それでなくても長かった韓国の裁判がさらに長くなるのではないかと。
 それによって結審したと思ってもお金を払ってもらえない人、あるいはさらに弁護士費用の負担などもあるだろうと。



 公職選挙法違反でも同様に長引かせる人多数でしょうね。
 あるいは現職議員の犯罪審判も同様。
 正義連理事長であったユン・ミヒャンのように、議員を引退してから有罪判決出たりするのでしょう。

 それと共に「ユン・ソンニョル前大統領に無罪判決を出したら裁判官は懲役10年法」こと、法歪曲罪もいろいろと弊害を生むだろうと書かれています。
 もっとも懸念されているのは、時代に合わせて判例を乗り越えていかなければならないのに、法歪曲罪の適用を恐れてしまうこと。
 古い価値観のままで裁判が進み、被告人が損をすると。

 裁判官は「間違ったら懲役10年」ってびくびくしながら判決を出し。
 憲法裁は「おれたち憲法審判だけやるはずじゃなかったの……」って通常裁判にかり出され。
 大法院(最高裁に相当)裁判官増員で新たに指名された大法官は「イ・ジェミョンは無罪」「イ・ジェミョンは無罪」ってつぶやきながら裁判に赴くと。
 それが韓国のK三権分立ってもんです。




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韓国国会、「憲法裁が最高裁の上に存在する実質四審制の法律」を通過させてしまう……えーっと、憲法違反ですね

カテゴリ:K三権分立 コメント:(61)
「4審制」裁判訴願制法が可決…与党、「最高裁の上に憲法裁」を押し切る(朝鮮日報・朝鮮語)
国会本会議で事実上の「4審制」と呼ばれる裁判所員法(憲法裁判所法改正案)が27日通過した。 国民の力の議員たちは表決に参加して反対票を投じた。

共に民主党が推進する「司法改編3法」の中で前日処理された法歪曲罪に続き2番目だ。 民主党は、残りの最高裁判事増員法(裁判所組織法改正案)も相次いで上程し、明日票決を終える計画だ。

同日の本会議で裁判所員法は、在席225人のうち賛成162人、反対63人で可決された。

裁判所院法は、裁判所が確定した判決に対しても憲法訴願を許容する内容だ。 最高裁は裁判所院法について「事実上の4審制」として強く反対してきた。 裁判当事者たちは「訴訟地獄」に陥りかねないためだ。
(引用ここまで)




 さて、「法歪曲罪」の成立でざわざわとしていますが、第2弾がやってきました。
 今度は「裁判訴願制法」です。
 簡単にいえば、これまでは「大法院を頂点とする三審制+憲法判断専門の憲法裁」って構成であったものを、憲法裁判所を実質的に頂点とする四審制へと変更するものです。

 法歪曲罪も裁判訴願制法も憲法違反の疑い濃厚。
 法歪曲罪は司法権の独立(101条1項)について違反。
 裁判訴願制法は大法院を最高法院と定めた101条2項について違反。

 いやね。
 法歪曲罪はドイツやオーストリアなんかに類似の法律あるんですが。
 韓国の場合は法案の意図が違うんですよね。



 法歪曲罪は明白に「政権の望んだ判決、判断(釈放など)以外を出させないようにする」ためのもの。
 かつ、裁判訴願制法は「イ・ジェミョンに対して有罪(前提の差し戻し)判決を出した大法院への報復」です。

 「法理に基づいて判断する」のではなく、政権の意向を汲んだ判決、判断をしろって話ですね。
 しかも、それらをまとめて立法してしまうっていう。
 ひとつだって司法府への負担は相当に大きいのに、一気にふたつを通してしまう。
 さらに大法院の裁判官たる大法官を14人から26人に増やす法案もおそらく来週には通過することでしょう。
 大統領が任命する大法官を増やし、政権による大法院への影響力を増して「政権側の望まない判決を出させないよう」仕組んでいるわけです。
 これは現在、大統領権限で裁判の止まっているイ・ジェミョンの退任後の裁判再開を見据えての措置ですね。

 どれもこれもが「よりよい司法のため」とかじゃなくて、報復がベースなのですよ。
 すごいですよね、韓国。



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韓国で「判決が気に入らないので裁判官を訴える」ことができる法律が国会で成立……司法権の独立? 韓国にそんなもんないけど?

判事や検事に最大で懲役10年、与党・共に民主党主導で「法歪曲罪」可決・成立 韓国国会(朝鮮日報)
 法歪曲(わいきょく)罪を新たに設ける刑法改正案が26日に国会で可決・成立した。

 韓国国会で26日、刑法改正案が出席議員170票中賛成163票で可決・成立した。反対は3票、棄権4票だった。法歪曲罪成立に反対しフィリバスターに乗り出した野党・国民の力は採決を棄権した。

 法歪曲罪とは裁判官や検事が法律を歪曲して適用した場合、10年以下の懲役などに処するというもの。野党や法曹界は「処罰条項があいまい」「憲法が定める明確性の原則に反する」「裁判官や検事に対する脅迫に悪用される」などの理由で反対してきた。

 与党・共に民主党内からも違憲との指摘が相次いだため、共に民主党は今月25日の本会議提出30分前に一部を修正・削除した修正案を党として採択した。原案にこだわっていた秋美愛(チュ・ミエ)議員や金容民(キム・ヨンミン)議員ら法制司法委員会に所属する強硬派の一部は党執行部の法案修正に反発し、本会議での採決を棄権した。党内で法歪曲罪への懸念を訴えてきた郭相彦(クァク・サンオン)議員は反対票を投じた。
(引用ここまで)




 韓国でいわゆる「司法3法」の強行採決がはじまりました。
 まずは「法歪曲罪」が成立しました。
 ん、法歪曲罪の中味ですか?

 すごい簡単にいえば「気に入らない判決を出した裁判官を告訴できる法律」ですかね。
 量刑が重い、もしくは軽い。
 無罪だった、有罪だった。
 気に入らなかったら裁判官(あるいは検察官)を訴えていいよって法律です。

 この法歪曲罪の画期的なところは、先進国……というか、民主主義国家は制定していないであろうことですね。
 おそらくですが、韓国のオリジナルです。
 さすが、三権分立が確立している国こと韓国です。
 司法への侵害なんてなんとも思っちゃいない。



 これで実質的に韓国は三審制から六審制に進んだといえます。
 地裁で気に入らない判決が出たら「法歪曲だ!」って訴えて。
 高裁で同様にやって。
 大法院(最高裁に相当)でも同じようにできる。

 画期的ですね。
 さらに今度は憲法裁判所が実質的な最高裁となる「裁判訴願法」が決まろうとしています。



 実質四審制になるのですね。
 それぞれの判決に「法歪曲だ!」ってやれば実質八審制ですよ。

 いやもう画期的すぎて涙出てきます。
 この司法3法、すべてがイ・ジェミョンによる司法への報復ですからね。



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韓国の民主主義、また死亡! 「三権分立が消えてしまう」と韓国の裁判所から警告されるほどの立法連発……その法律の中味とは?

【社説】「三権分立消えるだろう」という韓国裁判所の警告(中央日報)
韓国与党「共に民主党」が3日夜に国会法制司法委員会で内乱専従裁判所設置法案と法歪曲罪を新設する刑法改正案を通過させた。両法案は単純な政治争点を超え司法の独立と存在理由を揺るがしかねない事案だ。

5日に開かれた全国法院長会議でもこの問題が議論された。法院長らは会議後に報道資料を出し「裁判の中立性と公正な裁判を受ける権利を本質的に侵害し違憲性が大きい。これによって裁判遅延などの混乱がもたらされる恐れがあり深刻な懸念を表明する」との立場を明らかにした。法院行政処の千大燁(チョン・デヨプ)処長(最高裁判事)は3日の国会法政司法委で「87年憲法下で享受してきた三権分立、司法府独立が歴史の裏側に消えかねない」と警告した。千処長は「特定の個人や事件を対象にする処分的法律が原則的に許容されないように処分的裁判所構成も許容されないというのが先進司法の基本原則」と強調した。内乱事件だけ担当する裁判所を政権が設計し人選に介入する構造はこの原則に正面から逆らう。 (中略)

ここに民主党は、内乱外患事件に対しては違憲法律審判が推挙されたとしても裁判をそのまま進め、憲法裁判所は推挙後1カ月以内に結論を出さなければならないという憲裁法改正案まで発議した。これもやはり違憲的要素が多い。特定の目的のためにできるだけ法律を作るというのは立法暴走と言うほかない。

民主党が特別裁判所に固執するのは、結局「好みに合う」判事を選んで使いたいという疑いを避け難い。野党ではこの法律が「尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の1審裁判長である池貴然(チ・グィヨン)判事を替えるための法律」という批判が出ている。特定の判事が気に入らないからと法律を作って裁判所を交代する慣行が定着すれば、次はまたどんな「特別裁判所」ができるかわからない。

法歪曲罪も同じだ。この法は判事・検事と捜査機関従事者が意図的に法を誤って適用したり事実関係を顕著に間違って判断した時に10年以下の懲役に処すようにする。しかし「法を誤って適用した」という基準はどこまでか。ここに民主党は非裁判官が多数を占める司法行政委員会に裁判官人事権を渡す法案も発議した。こうした一連の動きは「司法改革」ではなく執権勢力の司法統制の試みにすぎない。
(引用ここまで・太字引用者)




 おお、すげえな。
 中央日報が社説で「内乱特別裁判所の設置と、法歪曲罪は違憲だ!」って述べているのですが、そうしたメディアの批判を与党・共に民主党は馬耳東風で受け流しています。
 内乱特別裁判所の設置についてはこちらのエントリを参照。



 法歪曲罪は「裁判官が法を歪曲して無罪判決等を出した際に、10年以下の懲役刑を科す」というもの。
 少なくとも「先進国」とされている国でこんな法律がある国、ちょっと知らないですね。
 途上国でもあるのかどうか。名目上だけでも「司法の独立」は謳っていますからね。

 裁判官の行動に対して行えるのは「弾劾」くらい。
 弾劾についてもかなりハードルは高いものとなっています。
 それくらい「司法の独立」は民主主義国家として必要とされるものなのですよ。



 まあ、韓国では「三権分立には序列がある」ってイ・ジェミョン大統領自ら言ってしまうくらいなので。
 互いに牽制しあうって話ではない模様。

 ムン・ジェイン政権時代には徴用工関連の判決について、「行政は司法の判断に関与できない」とか言い出していたのですが。
 あれはどうなったんですかね。
 かように韓国では政権交代があると三権分立の形、根本すら歪められるってわけです。

 そして韓国では誇らしげなK三権分立が確立されようとしているわけですよ。
 「戒厳令を破った韓国の成熟した民主主義」とか言ってた連中は全員、うちに三跪九頭叩するに値しますね。
 戒厳令発令と同じことを違うベクトルでやっているだけですよ、これ。

 「内乱裁判については憲法裁判所に訴えられても、裁判そのものは進行し、憲法裁判所は1ヶ月以内に結論を出さなければならない」って憲法改正案も用意されている、と。憲法改正……か。
 いやはや、戒厳令発令で韓国の民主主義は死に、なんとか復活こそしたもののまた死のうとしているわけです。
 K民主主義、K三権分立の爆誕ですよ。



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韓国の三権分立、死亡寸前→国会議員「地裁がユン前大統領に無罪を出したら、その裁判官を罪に問う」、国会「我々独自の裁判所を作ってユンを裁く」……K三権分立っすなー

「尹錫悦を釈放した判事は処罰できる」 与党・共に民主党の動きに専門家ら「違憲」「罪刑法定主義に反する」(朝鮮日報)
 韓国与党共に民主党の金容民(キム・ヨンミン)国会議員は2日、ジャーナリスト金於俊(キム・オジュン)氏の番組で尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の内乱事件で一審を担当しているソウル中央地裁の池貴然(チ・グィヨン)部長判事について、「もし池貴淵が一審で尹錫悦をとんでもない論理で釈放するか、無罪を宣告することが確認されれば、(法歪曲罪で)処罰が可能だ」と主張した。民主党は判事・検事と警察が法律を曲解して適用することを処罰する「法歪曲罪」を盛り込む刑法改正案の成立を目指している。法曹界からは「あまりにも危険な発想にもかかわらず、はばかりない」との声が漏れる。

 また、民主党の司法行政タスクフォース(TF)は同日、法院行政処(裁判所行政処)の廃止などを含む裁判所組織法改正案の最終案を公表し、「3日にも提出する」と表明した。民主党は前日、国会法制司法委員会の小委員会で「内乱専担法廷」特別法案と「法歪曲罪」法案を可決した。いずれも法曹界から「違憲の恐れが非常に強い」と指摘を受ける法案だが、民主党は年内に処理するとしている。 (中略)

 民主党司法行政TFが発表した最終案は法院行政処の代わりに司法行政委員会を置き、裁判官人事など裁判所の行政、事務を審議・議決する内容だ。委員は13人で、非裁判官が最大9人参加する。委員長は大法院長ではなく、全国裁判官代表会議の推薦を受けた非裁判官委員の一人が務める。 (中略)

 しかし、法学界は「司法行政委の設置自体が憲法違反」と指摘する。韓国は憲法で司法権を裁判所に置き、大法院が裁判官の人事を決定すると定めている。李仁皓(イ・インホ)中央大教授は「憲法に真っ向から背く司法行政委を法改正で設置するというのは違憲であり、民主党による司法権簒奪(さんだつ)の試みだ」と述べた。
(引用ここまで)




 韓国で「ユン・ソンニョルを釈放、あるいは無罪判決など出した裁判官は罪に問える」とする言論を与党所属の国会議員がいいだしています。
 この国会議員はキム・ヨンミン。
 一番最初に「ユン・ソンニョルは戒厳令を発令しようとしている」と実際の戒厳令発令の1年前に言い出して「なんだこいつ……」扱いされていたのですが。
 その1年後に「戒厳令!? ナンデェ?」ってなって注目を受けた議員でもあります。

 ま、そんなこんなでユン・ソンニョルに対してもっとも厳しい意見を出している人物である、という部分はあるのですが。
 国会議員が「無罪判決を出したら、その裁判長を罪に問う」って言い出しているっていうね。
 どんな判決を出したとしても罪に問われない。
 弾劾されるのなら別ですが、「罪に問う」「処罰可能」って国会議員が言い出している。
 いやはや。

 何度も何度も語っていますが、韓国には三権分立は早すぎたんでしょうね。
 大統領選挙中には共に民主党のシンクタンクから「三権分立は幕を下ろすべきだ」って話が出ていました。



 大統領選挙中のイ・ジェミョンに有罪(を前提とした高裁への差し戻し)判決を出したから、「三権分立はもうおしまい」なんだそうです。
 すごいでしょ。
 え、なんかの冗談ではないのかって?
 ……冗談だったらどれほどよかったことでしょう。



 イ・ジェミョン大統領自身も「三権分立には序列がある」と堂々と語っていましたし。
 なんでも「三権には序列があって、国民から選ばれた国会のほうが司法よりも上」なんだそうですよ。
 さすが小卒から法学部卒業しただけのことはありますね。



 あと、韓国国会は「我々は独自の裁判所を作る! そして内乱戒厳を裁く!!」って宣言してもいます。



 そうそう、この韓国与党がかねてから提唱していた、国会が策定する「内乱専門裁判所」関連法案を年内にも成立するそうですよ。
 「韓国の新時代」が訪れますね!
 ちなみにひとつもうらやましくはありません。



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韓国国会で検察廃止が決定、捜査機関と公訴機関に分割される……検察OBからは「憲法違反だ!」との声も

カテゴリ:K三権分立 コメント:(57)
「検察庁廃止は違憲」 韓国の歴代法務長官・検察総長らが憲法訴願へ(朝鮮日報)
韓国で検察庁廃止を骨子とする政府組織法改正案が国会本会議を通過するや、歴代の法務長官や検察総長(検事総長に相当)らが「明かに違憲」「憲法訴訟を提起する」と反発した。 (中略)

「憲法は第89条で検察総長の任命について、また第12条と第16条では検事の令状請求権について、明確に規定している」「このような規定は、憲法が三権分立の原則に基づき、政府の準司法機関である検察庁を置くことを明確に示しているものなので、これを廃止するのは違憲だ」と述べた。

 さらに、「検察庁を廃止することは憲法上の権力分立原則と法治主義に対する深刻な侵害であり毀損(きそん)だ」「したがって、これを廃止することは憲法的基本価値を毀損する立法権の乱用であり、政略的暴挙だ」としている。

 その上で、「我々は民主主義と法治主義を否定する与党の形態を強く糾弾し、すべての法律家の良心と市民の良識に切実に訴える」「また、今回の反民主的、反歴史的法律改正には憲法訴訟などあらゆる手段を動員してこれを正す」と述べた。
(引用ここまで)




 韓国の国会で検察庁の廃止、および重大犯罪捜査庁と公訴庁の新設を行うとする「政府組織法改正案」が可決しました。
 もちろん、これも易姓革命の一環です。
 前大統領であるユン・ソンニョルはムン・ジェイン政権時代の検察総長でしたし。

 イ・ジェミョン大統領は8つの事件で14の罪に問われ、5つの裁判が進行中(停止中)となっています。
 これらのイ・ジェミョンへの「政治的圧力による裁判」は検察が演出してきた、との設定になっているのですね。

 巨大かつ強い組織力を誇る検察を分割しようとするのが韓国左派の目論見です。



 韓国の検察は日本のそれとは異なり、捜査機関としての側面を大きく持っています。
 警察も捜査権は持っていないことはないのですが、主たる役割は警備やパトロール。
 検察が捜査を行い、かつ起訴も行う。
 まあ、以前からその組織としての強さが問題になってはいたのです。

 検察腐敗を描いた韓国映画で「ザ・キング」ってのがありまして。
 あれはかなり「韓国の検察」ってものをしっかりと描写しているなと感じました。
 プライムビデオで見れるのでプライム登録している人は暇な時にチェックしてもいいかもしれませんね。



 さて、そんな検察改革は憲法違反だとする主張が冒頭記事。
 憲法に検察総長の任命について、つまり検察総長の立場について書かれているので、ここまでの検察改革を行うなら憲法改正してからじゃないのって思います。

 先日の「国会だけで内乱特別裁判所を作るぞ!」ってやっているのと同じことですね。



 それをやりたいなら憲法改正が必要だろってなっているんですが。
 憲法改正まで行くと国民の信を問う必要があるので時間も手間もかかってしまう。
 面倒なので国会だけでやってるんですよ。パルリパルリ(早く早く!)の人たちですからね。

 あと「裁判所や検察よりも国会のほうが上」って意識がありますから。「国民から直接選ばれた我々のほうが上の立場だ」って本気で思ってるんですよ。
 大統領と議会が牽制しあわない、なんなら忖度しているのでもう手におえないってのが実際です。
 今日もK三権分立、K民主主義が突っ走っているってことなのさ。



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 中味は長編記事。最新の記事は「 米韓関係崩壊も! 噛みあわないトランプとイ・ジェミョンの意向……安保・経済・関税、米韓はどこに向かう? 」となっています。


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