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「韓国は2億7000万バレルの原油を確保した。高市と違ってイ・ジェミョンはすごい!」……それって本当? この数字の意味する部分をチェックしてみましょうか?

カテゴリ:イラン戦争 コメント:(86)
韓国、ホルムズ海峡迂回ルートで原油2億7000万バレル確保 国内需要3か月分(AFP)
韓国は、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の事実上の封鎖の影響を受けないルートを通じて、2億7000万バレル以上の原油供給を確保した。韓国大統領府の姜勳植(カン・フンシク)秘書室長が15日、発表した。

姜氏はカザフスタン、オマーン、サウジアラビア、カタールの4か国歴訪から帰国後、「4か国歴訪により、年末までに2億7300万バレルの原油輸入を確保したことを国民に報告する」と述べた。

姜氏によると、この量は韓国の原油需要の3か月分以上を賄えるという。
(引用ここまで)




 昨日もちらと書いた「韓国はホルムズ海峡を通らないルートでの原油、2億7000万バレルを調達した」との話。
 この2億7000万バレルって数字をちょっとチェックしてみましょうか。

 韓国にとってこれがどのくらいの数字なのか。
 結論から書くと、ざっくり3ヶ月半分くらいにしかならないのです。
 韓国における原油の年間調達量は9億バレル前後とされています。

 しかも、これが「いつ届くかは分からない」とされている数字でしかない。
 ……いや、これはきついな。
 年内はまだ8ヶ月半あるのに、調達できた原油は3ヶ月ちょいでしかないのですよ。

 ちなみに日本の年間消費量ははだいたい11億バレルていどとされています。
 経済規模の違いほどには違わないのは、日本はそもそも消費電力が小さいからですね。省エネの意識が国民に行き渡っていて、先進国の中でも圧倒的に省エネ。
 あとバカみたいな円高の時に、工場が外に出てしまったので日本国内でそこまで電力消費が必要とされていない部分も大きいですかね(ため息)。

 韓国では電力公社が原価割れで電力を供給しているので、農家がハウスで重油を燃やさずに電力暖房を導入しているほどです。
 ま、結果として韓国電力公社の負債が200兆ウォンを超えたりしているわけですが。



 あと原油も問題なんですが、韓国の場合はもっと大きな問題が天然ガスの輸入。
 韓国ではLNG火力が23.4%と原子力、石炭に次ぐ大きさとなっています。
 カタールからの輸入分だけで全体の20%前後。UAEが1%前後。
 それからオマーンからの輸出が11%前後。こちらはLNGを出す港がイランから遠いのでなんとかなるんですかね。弾道ミサイルで狙われたらどうにもならない気もしますが。

 日本は高市総理が「年明けまで目処がついている」としています。
 これは備蓄分放出も含めたものでしょう。

石油確保、年明けまでめど 高市首相「代替調達を拡大」(時事通信)

 韓国は頑なに「備蓄放出はしない」としていますが。
 なんででしょうかね。不思議でしかないのですが。

 あと日本はアジア各国に原油調達を支援するとして1.6兆円を支出すると表明しています。
 これが「日本が消費する製品のある東南アジア向けの手当」なのですね。
 医療関連の製品は多くが東南アジアでの製造となっています。
 アレな人々が騒いでいる透析関連の製品なんかも少なからず東南アジア製ですね。



 この報道でまた噴き上がっていた人がいましたが、そうした製品の調達に成功してほしくないんですかね?
 まあ、政権を批判することさえできればなんでもいいんでしょうけども。  



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一部日本人「韓国のイ・ジェミョン大統領は中東で素晴らしい成果を上げている。高市とは大違いだ!」……ぼく「せやろか?」

カテゴリ:イラン戦争 コメント:(71)
タグ: イラン戦争
韓国の石油危機「守るべきものを守れなかった」── 緊急備蓄90万バレルがベトナムへ流出した真相とは(ニューズウィーク)
4月6日時点で、韓国の石油精製会社が契約したタンカー7隻を含む韓国関連船舶26隻がホルムズ海峡を通過できず、ペルシャ湾内に留まっている。韓国政府が把握している韓国人船員は173人だ。米国とイランの一時的な停戦合意を受けて出港準備をほぼ終えたが、出航の目処は立っていない。残念ながら韓国政府にはホルムズ海峡通過を交渉する手段がない。 (中略)

さらにガソリンの消費抑制策として資源安全保障危機警報を「注意」から「警戒」に引き上げ、公共機関の車両に対するナンバー規制を従来の「5部制」から「2部制」に強化した。5部制は月曜日にはナンバー末尾が1と6の車両は利用できないなど曜日ごとに特定末尾番号の車両運行を制限するもので、「2部制」は奇数日にはナンバー末尾が奇数の車、偶数日は末尾が偶数の車のみ走行を認める規制である。

規制対象は公共機関の車両だが、民間にも5部制への参加を要請、全国3万カ所の公営駐車場でも5部制を実施する。気候エネルギー環境部は規制によって石油消費量が37.5%減少すると試算するが、実質的な効果は限定的との指摘もある。 (中略)

国際共同備蓄原油は日本や韓国など石油を輸入に依存する国が産油国企業等に自国の原油タンクを貸与し、平常時は産油国企業等が国外の供給・備蓄拠点として活用、緊急時には原油タンクの貸与国が優先的に購入できる仕組みだ。韓国はサウジアラビア、UAE、クウェートなど8カ国の企業と契約を結んでいる。

産業通商資源部が優先購入権の行使を検討するなか、蔚山の石油備蓄基地に保管されていた原油90万バレルが海外に流出していたことが確認された。同部の傘下である韓国石油公社が優先購入権を行使しなかったことから、原油を所有するクウェート国営石油会社(KPC)がベトナムのギソン精油化学(NSRP)と販売契約を締結していたのだ。売却された90万バレルは韓国の半日分の消費量に相当する。
(引用ここまで)




 以前に報道のあった、韓国に備蓄していた200万バレルの原油をむざむざとクウェート国営石油会社に引き渡してしまった件等、韓国の原油入手の現在地点といったところの記事。
 韓国政府に優先購入権があった備蓄原油を買われてしまい、200万バレルの原油引き渡しがあってから「これはやばい」って韓国石油公社が気がついたと。
 そこから交渉してなんとか引き渡し量を90万バレルにした、って話だそうですが。



 「韓国では半日分の消費量に相当する」ってことから「大したことはない」って話もあるようですが。
 韓国政府のダメさを象徴するエピソードではあると思いますね。



 その韓国政府は「ホルムズ海峡を使わずに2億7000万バレルの原油を確保した」と今日発表しています。

韓国、ホルムズ海峡迂回ルートで原油2億7000万バレル確保 国内需要3か月分(AFPBB)

 ただまあ、いつ届くんですかね……ってのも実際の疑問。
 UAEのフジャイラ港はいつイラン軍、イラン革命防衛隊に攻撃されてもおかしくない。

 現状はアメリカの逆封鎖で困惑しているようですけども。
 封鎖でタンカーの行き来ができないと、イランの油井がダメになる可能性があるって話を見て「はあ、そんな手段が……」って思ったものでした。
 ま、実際のところはまだなんとも。

 イラン産原油を積んだ中国籍とされるタンカーが「通過した」「いや、海峡は通ったもののそこから引き返した」ってなってて詳細不明。どうも引き返したっぽいですけどね。

米制裁対象のタンカー、ホルムズ海峡へ引き返す 前日に通過後(ロイター)

 反政府気性な人々からは「韓国の交渉は素晴らしい」なんてことが言われているのですが、日本が動ける以上の交渉を韓国ができるわけもないんですよね。
 日本は中東において大旦那であるし、サウジもUAEも石油を売らないことには商売あがったりなので産油国はどこでも「売れるようなら売りたい」のだけども。
 それができていないってことですから。



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韓国石油公社「やっべ、国外企業に国内の備蓄原油200万バレルも売っちゃった」……交渉の結果、国外へ90万バレル輸出で済んだ模様。なおこれ、イラン戦争開戦後の話です

韓国国内で保管中の国際共同備蓄原油、イラン戦争後90万バレルを海外に販売していた(朝鮮日報)
中東問題の発生から3週間が経過し、原油の需給不安の懸念が高まる中、韓国国内で保管中だった国際共同備蓄原油の一部が海外に販売されたことが確認された。これに伴い、産業通商部(省に相当。産業部)は韓国石油公社に対する監査に着手した。

 産業通商部は20日、「石油公社が最近、優先購入権を即時行使せず、海外企業のA社が蔚山の石油備蓄基地に保管中だったおよそ90万バレル(約14万キロリットル)規模の国際共同備蓄原油を海外に販売した事実を確認し、監査に入った」と発表した。国際共同備蓄事業とは、産油国など海外企業の原油を石油公社の遊休備蓄施設に貯蔵し、非常時には優先購入権を行使して韓国国内での需給の安定を図る制度だ。

 石油公社は「優先購入権の行使以前に既に第三者と売買契約が締結された状態だった」と釈明した。公社の説明によると、A社は蔚山の備蓄基地におよそ200万バレルを搬入する予定で、今月8日に当該物量を韓国の精油会社が購入する方向で協議が進んでいることを確認し、特に措置は必要ないと判断したという。

 しかし翌日、A社が海外の精油会社への販売を推進した際、公社は優先購入権を行使しなかった。その後、再交渉を通して全200万バレルのうち110万バレルは韓国国内に供給し、残りの90万バレルは海外に販売するという案で調整された―と石油公社は明かした。
(引用ここまで)




 韓国石油公社が備蓄していた原油200万バレルを国外に売り出していた、との事実が判明しました。
 それもイランとの戦争開始後に。
 石油の売買はいろいろと複雑で「手元にあるけど自分の物ではない」みたいなものがあるのですよね。

 「優先購入権は持っているから、買おうと思えば買える。でも、国際共同備蓄なので現状の所有権は自分の物ではない」といったところ。
 で、今回は優先購入権を行使する以前に所有権の移転がされてしまったと。
 200万バレルはだいたい、韓国における1日分の使用量になるかどうかなってところですかね。

 んで、韓国国外企業のA社がこの原油を買い付けることを通知したのだけども、韓国石油公社は「別に優先購入権を行使せんでもいいかぁ」って見逃したと。
 それが今月の9日。
 ……先月28日にはイランへの攻撃はじまっていたんですけどね。



 さすがにその後になって「これはやばいのでは」ってなって、A社と交渉を開始。
 90万バレルは売却。110万バレルは韓国国内に供給することが決まったと。
 えーっと、90万バレルだと「半日分にならない」くらいですかね。
 でもまあ、ホルムズ海峡への依存度が7割と高い韓国にとっては「貴重な原油」であったはずなんですが。

 まあ……原油の確保とかけっこうどうでもいいんでしょうね。
 UAEから2400万バレルの原油確保に成功したってアナウンスしていましたけども。

UAEから原油2400万バレル確保 供給不安に対応(東亞日報・朝鮮語)

 UAEからホルムズ海峡を通らずにどうやって持ってくるのか、疑問しかない。
 UAEの港湾であるフジャイラはホルムズ海峡のこっち側ではありますが、イラン革命防衛隊もそんなこた承知の上。
 当然、攻撃目標になっている。

イラン、UAEを攻撃 ホルムズ海峡外側の原油輸出拠点も標的に(AFP)

 実際に石油の積み込み作業は中止されてます。
 UAEから出せるんだったら日本だって困るわけないんだよね……。日本の原油調達先、1位はUAEですから。



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