大田(テジョン)地裁は27日、商標権特別現金化命令事件で日帝強占期徴用被害者であるヤン・クムドクさん(92)とキム・ソンジュさん(92)側と三菱重工業側に、三菱重工業の韓国内商標権と特許権を売却することを命令した。
ヤンさんとキムさんの弁護人は「裁判所が三菱重工業の資産に対する売却を許可したもの。債権者(被害者側)が要請すれば売却手続きを踏むことができるようになったもの」と話した。
売却対象はヤンさんが差し押さえた商標権2件とキムさんが差し押さえた特許権2件だ。裁判所はヤンさん側と関連し三菱重工業が2015年4月15日に韓国国内で登録した商標2件を売却するよう命令した。キムさん側と関連しては2012年6月25日と2015年2月16日に特許決定された特許権2件を売却するようにした。
裁判所はこれら商標権と特許権を売却し1人当たり2億973万1276ウォン(約1965万円)を確保するようにした。このうち1億2000万ウォンはヤンさんとキムさんが当初請求した金額で残りは利子と遅延損害金などだ。
ヤンさんとキムさんは近く商標権売却に入るものとみられる。弁護人は「商標権と特許権に対する鑑定評価を基に価格を算定した後、競売にかけるなどさまざま方法があるだろう」と話した。
(引用ここまで)
韓国の裁判所が三菱重工が韓国国内に持っている商標権、と極圏について売却命令を出しました。
まだ地裁なので高裁、大法院(最高裁)と2段階ありますが、三菱重工の即時抗告は棄却され続けてきたのでおそらく今回も同様となるでしょう。
この命令が実際に発動されるまでまだ時間はかかるかな。
さっきあった加藤官房長官の定例記者会見でもいつもの文言を繰り返しているだけでした。
目新しかったのはちょっと前にあったアメリカでの外相会談で「韓国政府が措置を取るべき」と言及したという話が出たことくらいかな。
記者達のトップの質問も北朝鮮の短距離弾道ミサイルでしたしね。
ただ、今回の裁判所の命令によって間違いなく「現金化」という名の階段をひとつ登ったのは間違いありません。
その階段、13段あって先は断崖絶壁なんですけどね。
いまは11段目くらい。
ただなぁ……商標権にしろ特許権にしろ売れるのか、という問題があります。
三菱重工の商標権を手に入れて利のある企業はないでしょうしね。
可能性としては「篤志家」が出てきて買取を行ってしまう、というパターンがなくはない。
そうすればその買い取った人物は「愛国者」として絶賛されることでしょうよ。
韓国の上流側にとって8000万円ほどなんてはした金もいいところですからね。
特に最初は匿名で……とかやっておいて、最後に「なんと○○企業の社長でした!」とかなったらもうとんでもないことになるでしょうよ。
うわ、自分で書いておいてなんですがありそう。
韓国政府はミリほども動くつもりはなさそうですし。
次期政権が保革どちらになるにせよ、この事態を動かすのはかなりのカロリーを必要とします。時間が経てば経つほど裁判所の命令等も進んで、政府が動くのもしんどくなることでしょうね。
……やらないだろうなぁ。
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"韓国の裁判所から三菱重工の資産に売却命令……現状は13段の「現金化階段」の11段目くらい?"へのコメントを書く