共に民主党「大統領も2人弾劾されたのに、大法院長が何だと言うのか…」裁判中段へ圧力(東亞日報・朝鮮語)
「『5·1司法クーデター』はイ・ジェミョンに対する司法殺人を企てたことを越え、国民の参政権に向けた司法狩りの試みだ」
共に民主党のユン・ホジュン総括選挙対策本部長は、イ・ジェミョン候補に対する破棄差し戻し審裁判を大統領選挙以後に延期することを公式要求し、このように話した。 民主党は15日に予定されている破棄差し戻し審のほかに、12日から始まる公式選挙運動期間に予定されているすべての裁判期日も大統領選挙後に延ばすことを要求した。 イ候補に対するすべての裁判を中止せよということだ。
民主党は破棄差し戻し審の日程変更が受け入れられない場合、チョ・ヒデ最高裁長官はもちろん最高裁判事と高等裁判所で破棄差し戻し審を担当する裁判長を弾劾する案まで検討していると伝えられた。民主党の核心関係者は「高等裁判所の裁判長も弾劾事由になる」とし、「チョ最高裁長官も問題だが、今は高等裁判所の裁判に集中しなければならない」と話した。
大統領選挙後、裁判を中断させるための関連立法も速度戦に突入した。 民主党所属の鄭清来(チョン·チョンレ)国会法制司法委員長は7日、法司委全体会議で、「大統領当選時に裁判を中止させる内容の刑事訴訟法改正案を処理する」と予告した。
(中略)
尹先代本部長は5日、国会で記者懇談会を開き、李候補に対する高等裁判所の裁判を阻止するという点を明確にした。 彼は「高等裁判所の審理、裁判進行は防ぐという意志を明確に明らかにする」として「それを妨害する方々がいらっしゃれば、これは憲法を破壊し国民主権行使を遮ることなので、国民に代わって立法府が報復する」と話した。 イ候補は15日、公職選挙法違反疑惑に対する破棄差し戻し審をはじめ、偽証教唆疑惑控訴審、テジャンドン・ウィレドン・ペクヒョンドン・城南FC1審など5件の裁判日程を控えている。
民主党は公式選挙運動が始まる12日0時前までに裁判日程が変更されなければ、チョ最高裁長官をはじめとする最高裁判事と破棄差し戻し審を扱う裁判長弾劾も検討している。 判事出身の崔基相(チェ·ギサン)議員は、「(大統領選挙前に)裁判の日付を決めるという判事は、すべて弾劾の対象だ」とし、「15日、裁判を先送りする申請を受け入れるか、受け入れなければ、次の期日を何日にするかが重要だ」と述べた。 ある初当選議員も「裁判長が主権者が選択できないようにするならば憲法違反」と話した。
(中略)
民主党は裁判期日を変えなければならない理由として「候補者の登録以後から開票終了時まで死刑、無期または7年以上の懲役や禁錮に該当する罪を犯した場合を除いては現行犯でなければ逮捕と拘束されない」と明示した「公職選挙法11条」を挙げている。 参政権の保障を強調する公職選挙法の趣旨上、公式大統領選候補の裁判は実現できないということだ。
(中略)
ただ、法曹界ではこれを裁判中断の根拠にすることは難しいという解釈が多い。 首都圏高裁のある部長判事は「該当条項は捜査機関の不法逮捕および拘禁にともなう裁判介入を防ぐための趣旨と見られる」とし、「中断対象に裁判を明示的に入れていないだけに裁判中断とまで解釈することは難しい」と話した。 高麗大法学専門大学院のチャン·ヨンス教授も「該当規定を裁判が中断されるとまで拡大解釈すれば、候補者身分の場合、いかなる不法を犯しても何の問題もないという形で悪用される素地がある」と話した。
(引用ここまで)
イ・ジェミョンの公職選挙法違反について、高裁への差し戻し審は5月15日に審理が予定されています。
んで、大統領選挙が12日にはじまるのでそれらの裁判予定をすべて延期せよと共に民主党が言い出しています。
さもなくば大法院長(最高裁判所長官に相当)を弾劾する。
差し戻し審担当の高裁裁判官も弾劾すると。
なんとしてでも裁判を遅延させて、イ・ジェミョンへの判決を避けようという姑息な手段に出てますね。
「大統領選挙中に検挙はされないはずだ。だから裁判も進行させない!」と。
でも、法律にはそんなこた書いてないので、法曹界からは「いや、それはさすがに無理筋」って話が出ていると。
ただまあ、無理筋でもなんでもいいんですよね。
あと1ヶ月、大法院(最高裁に相当)から確定判決を出させなければ大統領になることができるんですから。
裁判を進行させないことだけが大事。
大統領になったら裁判を停止させればいいし、停止せずとも大統領になってから「被選挙権剥奪」ってなっても選挙結果は覆らない。
ユン前大統領は国会によって行政が停滞させられてきたからこそ、自己クーデターともいえる戒厳令を発令したわけですが(詳細は楽韓note参照)。
共に民主党からすれば「自分たちが成立させたい法律を大統領拒否権で妨げられてきた」わけです。
立法と行政を牛耳って、ムン政権時代のように国を動かすことが目標ですから。
目的のためであればどんな手段でも使うでしょうね。
その一方で裁判所が共に民主党の「申し出」に従うとは考えにくい。司法の独立性を侵されようとしている状況ですから。
さて、どうなりますかね。共に民主党の無限弾劾編は続くのかどうか。楽しみですね。
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中味は長編記事。最新の記事は「韓国の次期大統領最有力候補、イ・ジェミョンの周辺での連続不審死、すべてピックアップしてみた
」となっています。
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