李代表はまず、「ヨクジ島モノレールは歯車式」と明らかにし、軌道施設の建設に関する設備基準が満たされない情況3つを指摘した。
第一に、歯車式モノレールは歯車が分離しないよう特別に設計·製作されなければならない。第二に、設備基準の非常制動も作動しなかった。第三に、車両の傾きを調整する装置もなかったということだ。
韓国には56台(2022年1月1日基準)の歯車式モノレールが設置されており、ほとんどが日本製で、ヨクジ島モノレールも日本製品として交通安全公団に登録されているという。
イ代表は歯車式モノレールは人が乗る場合、日本では建築基準法上エレベーターに分類され「非常停止装置」が要求されるが、韓国の設備基準では一般モノレールのように「非常制動装置」さえあれば良い盲点を指摘した。
(引用ここまで)
1年半ほど前、韓国南部の孤島である欲知島のモノレールが脱線、落下していたというニュースを一昨日にお伝えしました。
で、そのモノレールの映像がかなりすごいものだった……という話をしましたね。
再生回数がすごい勢いで伸びている。チャンネル登録者数が300人台のところにうちが押し入ったようなもんか。
で、このモノレールが日本製のスロープカーであることが判明しました。
……いや、日本のスロープカーだったら傾斜に対応できるオプションとかあるんですが。

(画像引用元・嘉穂製作所HPよりスクリーンショット)
なぜあの角度で登らせる……荷重バランスが変化しすぎるだろ、あれ。
嘉穂製作所のスロープカーで、納入実績のページには韓国への納入がいくつか挙げられています。
納入実績(嘉穂製作所)
東京では飛鳥山公園にあるアスカルゴが有名ですかね。
ただし、日本では基本的にエレベーター扱い。斜行エレベーターってヤツですね。
なので緊急停止ボタンの設置が必要になるのですが。
韓国では法的に必要なく、緊急制動装置があればいいとして使われている。
かつ、起動部分は輸出ではなく現地調達なのでしょうね。
「こういうレールを設置して使用してください」というマニュアルだけ渡されて、っていう。
脱線落下事故は荷重が集中してベアリングが破損したために起きた、とのことですが。
上物が日本製でも、運営者によっていくらでも安全性は変化する……ってことですかね。
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