韓国、MSCI先進国編入されるか…。期待効果は(ニューシス・朝鮮語)
グローバルファンドの投資指標となるモーガン・スタンレーキャピタル・インターナショナル(MSCI)が来月の年次市場再分類結果を発表する中、国内投資家は韓国が新興国から先進国に変更されるか関心だ。先進国指数で編入すると、長期的な外国人資金の流入が期待できると見られる。
27日の金融投資業界によると、MSCIは来月22日(現地時間)の年次市場再分類結果を発表する。今回の発表で先進国編入候補軍に分類されるには一定の要件を満たす必要があり、この部分は来月8日に先に公開される予定だ。最終通過時の実際の反映は2025年5月末と予想される。
これに先立ち、MSCIは昨年の市場アクセシビリティ評価の結果、韓国が経済規模や株式市場規模面では既に先進国に進入したが、市場アクセシビリティの面で不足する面があると評価した。このため韓国政府はMSCIが改善を要求した外国為替市場開放問題、配当問題、外国人登録や英文公示などに対して改善を約束したことがある。
それなら先進国指数編入時に資金がどれだけ流入するのか。一度は、韓国がMSCI先進国に編入されると、新興指数を追従する資金はこれまで保有していた韓国株式を売却しなければならないため、この資金が流出するものと見られる。
(引用ここまで)
モルガン・スタンレーが策定するMSCI先進国(実際にはMSCI World Index)に編入されることは韓国の念願のひとつといえます。
現状、韓国はMSCIの中では新興国に数えられています。
楽韓Webでは取り上げてきませんでしたが、ちょっと調べた感じでは2008年頃からMSCI先進国に入りたいと言っていたようです。
15年来の目標になっているってことか。
韓国株式市場、今回もMSCI先進国指数入りならず(朝鮮日報)
ブルームバーグの経済コラムニストによると「韓国は市場への介入が大きすぎる」との理由が挙げられているとのこと。
「韓国政府市場介入… MSCI先進指数の編入は難しいだろう」(国民日報・朝鮮語)
No, South Korea Is Not Ready for MSCI’s Elite Club(Bloomberg・英語)
なにかといえば政治家らの介入がある韓国市場には手が出せない、との判断。
まあ、実際のところ市場として見てみると大手企業以外の株は空売りがそもそも禁止。
そんな小さな空売り市場ですが、世界的な問題がない時でもちょいちょい空売り禁止の判断を出してくる。
リスクヘッジができない市場だと見られているわけです。
それ以外にも政策金利を上げておきながら、
都市銀行には「銀行での貸し出し金利を上げるな」と命じたことが挙げられています。
結果、銀行株は総じて下落したわけです。
韓国人には「金融は政府が介入すべきものである」との意識があるのは間違いないですね。
ですが、それをやられてしまうと投資側はお手上げ。「市場の方向がこうなっているからこの企業が儲かるな」と判断しても、政府からの介入でなにもかもなくなったりしかねない。
疑心暗鬼で手が出せない市場になっているわけです。
その結果、これまでは「韓国さんですがMSCI先進国としてはちょっと……」との判断が続いていたわけです。
んで、6度目のチャレンジになるのですが。
……別に情勢はなにも変わっていないように思えるのですけどね?
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