政府と地方自治体が「首都圏海洋レジャー複合団地造成」を目標に開発に乗り出した京畿道始興市正往洞の亀島が87%に達する空室率と銀行圏の高金利要求に苦しんでいる。 政府の青写真とは異なり事実上「幽霊都市」に転落した亀島内の商店街を分譲された契約者は最近金融圏が年8%を越える高金利貸出延長を強要し二重苦を体験している。 契約者らは国策事業失敗の責任を転嫁せず、緊急支援策作りに乗り出さなければならないと要求した。
30日業界によると、始華マルチテクノバレー(MTV)一帯の商店街所有主は最近、金融会社から「地域活性化失敗を理由に貸出延長が難しい」という通知を受けた。 融資で商店街を分譲されたが、亀島事業が止まると、銀行が融資回収に乗り出したのだ。 従来、年4%台で融資を受けた契約者が融資延長を要求すると、金融会社は従来の金利より2倍高い年8%の高金利を適用すると言った。
契約者たちは月貸出利子負担が2倍ほど急増し、個人破産直前の極限状況に追い込まれることになった。 ある商店街の所有主は「貸出金利が年4%台から年8%に上がれば月利子だけ数百万ウォンが追加で出る」として「空室状態でどのように耐えろというのか」と吐露した。
開発業界も同様の立場だ。 事実上、政府が主導した大規模開発事業だが、難しくなると個人貸出者に暴利水準の高金利を強要しているということだ。 業界関係者は「亀島は地域内唯一の観光施設であるパラダイブおよびウェーブパークと周辺商店街に連結されない事実上断絶された商圏」とし「政府が商圏連係性を無視した事業推進をゴリ押しし問題が生じることになった」と指摘した。
(引用ここまで)
イ・ジェミョンが「あそこに私の功績がある!」「2年で成し遂げた、自慢です」と大統領選挙中に述べていた亀島。
Googleマップで見るとこんな感じの地形です。

もちろん、最初からこんな形をしているわけではなく埋め立て地で「特徴を持たせるため」にカメの形に造成されたとのこと。
京畿道の大型リゾートとして招致されたもので、2017年に京畿道、市、韓国水資源公社が参画しています。
現在のところ、北半分は空き地ですが完成形はこのようになるとされていました。

これが理想形だったのです。
波のプールがあり、マンションとショッピングセンター、レストラン、ホテルなどの複合施設が展開されるはずでした。
ちなみにマンションだけでも5000世帯分が分譲されているって話ですが、入居率どのくらいなんでしょうかね。
ソウルから公共交通機関で2時間ほど、日帰り可能なリゾートして期待されていたのです。
ただ、大統領選挙中に暴露されたように、商店街は空室率87%。
「幽霊島」とも呼ばれています。
まあ……夏はいいよ、夏は。
プールあればそれだけでも「リゾート」みたいな扱いにできるでしょうけども。
それ以外の季節、なんもやることないですからね。
一応、展望施設が今年10月、来年には韓国国内最大級の水族館がオープン予定とのこと。
ただ、値上がりを期待して商業施設を買った人々は「将来性が怪しいので融資延長なら利率は倍」と言い渡されて詰んでいるとのこと。
……まあ、空室率87%じゃあねぇ。
まあ、施設ができたのでもう満点なのかな。
同じような複合商業施設込みの開発を狙っていたのが、韓国インターナショナルサーキットでして。
あそこは本来の構想ではマンション、ホテル、ショッピングモール、アミューズメント施設なんかが併設される予定だったのです。
現状、最果ての地にサーキットがぽつんと建っているだけの場所になってて「開発失敗例」ですけどね。
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中味は長編記事。最新の記事は「 イ・ジェミョン外交、ついに始動! 外交方針は「別にありません」? 」となっています。
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